最近では、赤ちゃんが生まれる前から残せる思い出として、マタニティフォトを撮影する人が増えています。マタニティフォトを撮る場所は、基本的には撮影スタジオか自宅になります。
ただ、自宅でマタニティフォトの撮影を考えた際、多くの人が気になるのは写真の出来栄えではないでしょうか。部屋の明るさや背景、衣装、小物など撮影する際のポイントを押さえておけば、自宅でもおしゃれなマタニティフォトを撮影することができます。
マタニティフォトを撮影する際に気を付けたいのが、撮影時期です。適した撮影時期は、一般的にお腹が大きく目立ち始めた安定期~臨月までといわれています。
ただし、初めての妊娠の場合、経産婦よりもお腹の膨らみが目立ちにくい傾向があるため、初産の場合には妊娠後期以降~臨月までがおすすめです。
自宅でマタニティフォトを撮ることを決めたら、次に気になるのが準備するものではないでしょうか。
用意する基本的なものとして撮影用カメラや三脚、衣装などが挙げられます。しかし、自宅での撮影になるため、撮影場所や背景などについても考えておく必要があります。
ここからは、準備・検討するものについて詳しくみていきましょう。
自宅でマタニティフォトを撮影する場合には、三脚と三脚用のカメラを用意しておきましょう。
三脚を使うことで様々なアングルを安定した構図で撮ることができ、広角撮影したいときにもおすすめです。
また、カメラには、スマートフォンと連携できるデジタル一眼レフカメラがおすすめです。このカメラはスマートフォンをリモコンとして使用できるため、構図を確認しながら撮影することができます。
自宅でマタニティフォトを撮影したいけれど、一眼レフなどのカメラを用意するのが難しいと感じている人もいるのではないでしょうか。
撮影はカメラだけでなく、お持ちのスマートフォンでも可能です。このとき、自撮りできるように自撮り棒などの撮影アイテムを用意しておきましょう。
また、自撮り棒を用意する際には、伸びる長さや手元の素材、シャッタースイッチの位置などに注意し、撮影のしやすさで選んでみてください。
自宅で撮影する際には、自然光がたくさん入る部屋や場所を選ぶとよいでしょう。自然光を利用することで、室内でもフラッシュをたかずに明るくきれいな写真を撮ることができます。
背景や小物を上手に活用することで、他にはないオリジナルのマタニティフォトを撮影することができます。
たとえば、100均などで購入できる貼ってはがせるタイプの壁紙やガーランド、ベビー服、ベビーシューズ、ぬいぐるみなどがおすすめです。
また、背景にレースカーテンを垂らしたり、天蓋のように天井から布を吊り下げたりすることで雰囲気のある空間へと仕上げることができるでしょう。
背景や小物選びとともに、衣装やポーズもあらかじめ決めておくとよいでしょう。衣装選びでは、お腹の締め付けが少ないものがおすすめです。たとえば、胸の下から切り替えがあるエンパイアラインのドレスや、ゆったりとしたシルエットのドレスになります。
また、マタニティフォトの定番衣装ともいえるのが、セパレートタイプの衣装です。トップスにはチューブトップやビスチェ、ボトムスにはロングやマキシスカートが選ばれる傾向があります。
撮影時に取るポーズは、男性が女性のお腹にキスしたり耳を当てたりするポーズや、バッグハグしてもらいお腹に手でハートマークを作ったりするポーズ、あるいは子供と一緒にお腹に手を当てるなど様々です。
マタニティフォトを考えた際、セルフで撮るか写真スタジオで頼むかで悩む人も多いのではないでしょうか。
セルフ撮影のメリットは、体調や予定に合わせて好きなタイミングで何度でも撮ることができる点です。また、撮影にかかるコスト(用意する衣装や小物などをのぞく)がかからないのも魅力の1つといえます。
気軽に撮影したい、リーズナブルに撮影したい場合には、ぜひセルフ撮影にチャレンジしてみてください。
マタニティフォトは、生まれる前にしか撮れない貴重な写真になるため、少しでもきれいに撮りたいと考える人も多いのではないでしょうか。
プロのカメラマンが撮るような本格的な写真にするためには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。紹介したポイントを参考に、撮影日までに練習してみてください。
自宅などでマタニティフォトを撮影する場合には、背景の色や柄にもこだわってみましょう。同じ衣装や小物を使用していても、色や柄を変えるだけで雰囲気が大きく違ってきます。
100均などで売られている貼ってはがせるタイプの壁紙なら、いろいろなバリエーションを試すことができるのでおすすめです。
セルフ撮影では、自然光を上手に取り入れましょう。特に白い光が入る、晴れた日の午前中や昼間がおすすめです。自然光を取り入れることで、明るくきれいな写真を撮ることができます。
日が暮れはじめると、部屋に入る光が白から赤みがかった色へと変化していくため思い通りの色に撮れない可能性があります。
立体感のある写真にしたい場合には、斜光(被写体に斜め手前から当たる光)を活用してみましょう。
撮影のポイントは、光と影のバランスを意識しながら、女性に少し斜めに構えてもらうことです。また、撮影時期が夏期の場合には、太陽の位置が比較的低い朝と夕方がおすすめです。低い位置に太陽があることで、夏場でも斜光を利用しやすくなります。
マタニティフォトなどのポートレート(人物を主な被写体とした写真)では、あえて逆光を使うことが基本とされています。
その理由は、背景と人物の明暗さが生まれ写真の仕上がりがきれいになることや、顔に露出を合わせると表情が明るく撮れること、被写体になる人が眩しくないことなどです。
また、露出を少しアンダーに設定することで、シルエットができ柔らかい雰囲気の写真を撮ることができます。
最近ではマタニティフォトを撮影する人が増え、SNSやテレビなどで見かける機会が多くなっています。そうしたマタニティフォトの中で、セルフ撮影でもおしゃれに仕上げている人も少なくありません。
以下では、おしゃれに撮影するためのポイントを紹介していきます。自宅でセルフ撮影を考えている場合には、ぜひ参考にしてみてください。
大切な記念となるマタニティフォトをセルフ撮影する場合、少しでもおしゃれに撮りたいと考える人は多いのではないでしょうか。
自宅などでセルフ撮影するときに、衣装やヘアメイクを工夫するだけでも本格的になります。たとえば、お腹を出して撮影できるマタニティドレスやエンパイアラインのドレス、あるいは夫婦でお揃いのコーディネートなどが挙げられます。
また、髪型は衣装やコンセプトに合わせてハーフアップや編み込み、花冠やかんざしをつけるのもおすすめです。
セルフ撮影するときにおすすめなのが、小物の活用です。衣装やヘアメイクをナチュラルにした場合、使用する小物にこだわることで印象的な雰囲気へと仕上げることができます。
人気の小物として、フォトプロップス(セリフ付きの吹き出し、帽子や眼鏡などのモチーフが付いたスティック)やガーランド、マタニティサッシュベルトがあります。また、小物の用意が難しい場合には、赤ちゃんのエコー写真やベビー用品と一緒に撮影するのもおすすめです。
マタニティフォトは、妊娠しているときにしか撮れないお腹の膨らみを、記念に残すことができる写真です。
マタニティフォトの中でもシルエット撮影は、お腹の輪郭をはっきりと写真に写すことができます。より印象的に、神秘的な雰囲気を目指したい場合には試してみてはいかがでしょう。
手軽におしゃれなマタニティフォトにしたい場合には、モノクロ加工に挑戦してみてはいかがでしょう。同じ構図や衣装でもモノクロ加工するだけで、スタイリッシュな雰囲気へ仕上げることができます。
妊娠線は一般的に妊娠中期以降から起こりやすいため、マタニティフォト撮影の時期と被ってしまうケースが多くなります。
撮影する際に、妊娠線が気になる場合にはコンシーラーでカバーでき、また撮影後に編集で消すことも可能です。もし、妊娠初期からマタニティフォトを撮る予定であれば、妊娠線予防クリームなどで保湿ケアをしておくとよいでしょう。
写真を撮るとき、多くの人がカメラに向かってポーズを取るのではないでしょうか。マタニティフォトでも、カメラポーズは大切なポイントになります。
マタニティフォトのポーズにも定番や王道といわれるものもあるため、夫婦や家族と相談しながら決めていくとよいでしょう。
マタニティフォトの中でも人気が高いポーズが、後ろから抱きしめてもらうバッグハグです。このとき、指輪をつけアップで撮影すると、より夫婦らしさ・夫婦の愛情を表現することができます。
また、バッグハグで手とお腹のアップといった構図なら、写真撮影が苦手という人でも気軽に撮ることができるのでおすすめです。
マタニティフォトを撮るとき、ポーズや構図があると緊張してしまう人もいるのではないでしょうか。緊張してしまう場合には、ポーズを取らずに撮影してみてください。
たとえば、夫婦で話している姿などをセルフタイマーで撮影すれば、リラックスした自然な表情を撮ることができます。
マタニティフォトの定番ポーズともいえるのが、お腹に手をあてたポーズです。このポーズは、女性ひとりでも夫婦ふたりでも撮ることができます。
女性ひとりで撮る場合には体の向きを横向きにし、お腹の下を包み込むようにして手を添えましょう。こうすることで、お腹の膨らみが分かりやすくなります。
また、夫婦で撮る場合には男性にしゃがんでもらい、お腹の赤ちゃんに話しかけるようにお腹に手を添えるとよいでしょう。
マタニティフォトが2回目、3回目になる場合には、上の子や家族と一緒に撮ってみるのはいかがでしょう。
たとえば、上の子がお腹に手を添えている姿やハグをしている姿、また家族みんなでお腹に手を添えている姿などもおすすめです。
マタニティフォトを撮る際のポーズは、定番のものから人気のものまで様々あります。他にもおすすめのポーズがあり、お腹のアップやお腹の前でハートマークを作るポーズなどです。
また、夫婦で同じポーズにして撮影するのもおすすめです。同じポーズにすることで、夫婦の愛情や絆を感じられる写真になるでしょう。
マタニティフォトに欠かせないものの1つが、衣装や服装です。衣装の種類も様々あるため、コンセプトやテーマに合わせて選んでいくと失敗しないでしょう。
悩んでしまった場合には、好きな色や小物と合わせて選んでみるのもおすすめです。
マタニティフォトでは着物といった和装で撮影することは、難しいと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、着方や選ぶ着物を工夫することによって、和装での撮影が可能です。具体的には、お腹を圧迫しないように帯を結んだり、着物を羽織るようにして着たりすることで撮影できるようになります。
また、新和装とも呼ばれる着物を選ぶのもおすすめです。新和装とは、オーガンジー素材やチュール素材などを取り入れた打掛のことをいいます。オーガンジーなどの軽い素材を使用することで、お腹への負担を軽くすることができるでしょう。
マタニティフォトを夫婦で撮影する際、お揃いのコーディネートにしてみてはいかがでしょう。マタニティドレスやジャケットスーツのような本格的な衣装、着物といった和装スタイルなどコンセプトに合わせたコーディネートを、夫婦で楽しみながら選ぶことができます。
ひと口にマタニティドレスといっても、種類は様々あります。定番のマタニティドレスは、エンパイアライン、ビッグライン(ドームライン)、セパレートタイプになります。
マタニティドレスの中でも人気が高いのが、エンパイアラインです。このドレスは、胸下から切り替えがあるハイウエストタイプになります。
ビッグラインのドレスは、スカート部分の生地を何層にも重ねたボリュームのあるドレスです。ただし、お腹の膨らみが隠れやすいため、撮影する際にはポーズの取り方を工夫するようにしましょう。
また、セパレートタイプはトップスにチューブトップやビスチェ、ボトムスにロングスカートなどでコーディネートするドレスのことをいいます。肩やお腹などがしっかりと出るため、肌の露出を抑えたい場合には羽織るものを用意するとよいでしょう。
マタニティフォトでは、カジュアルな普段着で撮影するのもおすすめです。たとえば、夫婦でお揃いのデニムコーデはいかがでしょう。デニムコーデであれば用意しやすく、また普段着として着慣れている方もリラックスして撮影に臨むことができます。
ガーランドやベビー用品などの小物を使うことで、よりおしゃれなマタニティフォトに仕上げることができます。
以下では、手軽に手に入るものから人気のある小物まで紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
マタニティフォトの小物として人気が高いアイテムが、マタニティサッシュベルトです。このサッシュベルトには、生まれてくる赤ちゃんの幸せを願うといった意味が込められています。
また、マタニティサッシュベルトはお腹に巻くリボンに、花やレース、パールなどで装飾して作られているため、最近では自分で作る人も増えています。衣装に合わせて自作するのもおすすめです。
マタニティフォトの小物選びに悩んでしまった場合には、ベビー服やファーストシューズと一緒に撮影してみてはいかがでしょう。
ベビー用品と一緒に撮影することで、生まれてくる赤ちゃんへの愛情や思いを写真に残すことができます。将来、子供と写真を見返した際に、撮影したときの親や家族の気持ちを伝えることもできるでしょう。
最近では、100均などで手軽にガーランドやフォトプロップスを手に入れることができるため、挑戦しやすいアイテムになります。
また、お店にお好みのものがない場合には、好きな写真やイラストなどを使って自作してみるのもおすすめです。マタニティフォトのコンセプトに合わせて、オリジナルアイテムを作ってみてはいかがでしょう。
エコー写真は、赤ちゃんの成長を実感できるものの1つではないでしょうか。エコー写真と一緒にマタニティフォトを撮影することで、新しい家族との最初の家族写真になります。
ただ、エコー写真は比較的薄く柔らかい素材のため、光が反射しやすくなっています。そのため、撮影の際にはたわまないように厚紙などに貼っておくとよいでしょう。
マタニティフォトで使用する小物は、アイデア次第で写真を彩ることができます。たとえば、カードやガーランドなどに赤ちゃんに向けてメッセージを書いたものや、お腹の赤ちゃんに話しかける糸電話などがあります。
また、マタニティサッシュベルトやガーランドにメッセージカードをプラスしたり、糸電話の糸でハートマークを作ったりといったアレンジも可能です。
SNSやテレビなどで、お腹にペイントをしているマタニティフォトを見かけた人もいるのではないでしょうか。
妊婦のお腹にするボディペイントは、ベリーペイントとも呼ばれており、安産祈願のおまじないとして行われているペイントになります。専門のプロアーティストに依頼しない場合には、パートナーや家族に描いてもらうとよいでしょう。
このとき使用する絵具は、ボディアート用の水性絵具がおすすめです。お湯か石鹸で洗い落とすことができるので、間違えたときにも直しやすい特徴があります。
ただ、このベリーペイントはお腹に直接描くため体調を優先し、無理のない範囲で行うようにしましょう。
今回の記事では、自宅でのマタニティフォト撮影について紹介してきました。マタニティフォトを撮る時期や上手に撮影するコツ、さらに写真をおしゃれに仕上げる方法などを押さえることで本格的なマタニティフォトを撮ることができるでしょう。
この記事を参考に、生まれてくる赤ちゃんとの最初の家族写真を素敵なものにしてください。