フォトウェディングとは、式や披露宴を行うのではなく、写真撮影のみをするスタイルの結婚式を言います。「式を挙げなくても、ウェディングドレスを着た姿を写真に残したい」「結婚の記念として写真撮影にこだわりたい」というカップルにおすすめです。
また、「式ではドレスを着用したから、フォトウェディングで白無垢・色打掛・引き振袖など、和装を着て撮影したい」という場合にも良いでしょう。
フォトウェディングは、一般的な結婚式のように人を集めて行わないため、コロナ禍の今、フォトウェディングのみ検討しているカップルも増えていると言われています。
フォトウェディングは、費用が安く抑えられることや、準備の手間や時間がかからない点など、多くのメリットがあります。一方で、写真撮影がメインのためお祝いの雰囲気を味わいにくいことや、ロケーション撮影の場合は天候に左右されることなど、デメリットもあります。
そのため、「フォトウェディングのみでは後悔するのかな」「やっぱり結婚式を挙げておけば良かったかな」という考えも浮かんでしまいやすいでしょう。
しかし、フォトウェディングのサービスも充実していて、カップルのニーズに合わせたプランも増えてきています。希望に合わせたプランが選択でき、オプションなどを使うことによって、理想のフォトウェディングにすることが可能です。
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»フォトウェディングスタジオの失敗しない選び方を解説!メリット・デメリットも
次は、フォトウェディングのみで後悔しないための、16のポイントをご紹介します。自分たちの要望を叶えるためには、事前に把握しておくポイントがあります。
フォトウェディングのみで後悔しないためにも、しっかり確認しておきましょう。
フォトウェディングのみで後悔しないためには、お互いの考えを共有するために、パートナーとよく打ち合わせすることが大切です。お互いの理想の形が異なっていると、撮影当日にもめてしまう原因になりかねません。
「ドレスが持ち込みできるところが良かった」「ロケーション撮影したかった」など、撮影が終わってから不満が出てきてしまうこともあります。
また、希望だけではなく、妥協ラインについても事前に話し合う必要があるでしょう。曖昧な部分をできる限りクリアにしておくことが、後悔しないためのポイントです。
希望をリストアップしておくことも、フォトウェディングのみで後悔しないために必要です。リストアップすることで、「こんな写真を撮りたかった」「先に提案すれば、こんな感じにできたのかな?」と撮影が終わってから後悔するのを防げます。
あらかじめ希望をリスト化し、できること・できないことを、スタジオや結婚式場に確認しておきましょう。
フォトウェディングのみで後悔しないために、撮影スタジオや結婚式場などに対して、質問や相談をたくさんするようにしましょう。疑問に思っていることをそのままにして当日を迎えてしまうと、撮影後に後悔する可能性が高まります。
フォトウェディングでできること・できないことは、撮影スタジオや結婚式場によって異なります。
はじめからできないと思い込まずに質問してみましょう。どうしても叶えたい、妥協したくない点があれば、後悔しないためにも、その内容が実現できるところで撮影することをおすすめします。
フォトウェディングを依頼する撮影スタジオまたは結婚式場で、どのようなプランがあるか、把握しておきましょう。
プランに含まれているもの、含まれていないもの、追加オプションになる内容など、細かく確認することが大切です。プラン内容が薄く、追加オプションが多い場合、金額が予想以上に跳ね上がってしまうこともあります。
思っていた以上にお金がかかってしまい、後悔することのないようにしっかり把握しておきましょう。
当日にならないと撮影で使用するドレスが分からない場合、「着たいドレスがない」ことも想定されます。
着たいドレスを見つけても、当日「別の人が着る予定です」と言われてしまったり、グレードアップ料金を支払わなければ選べなかったりして、自分が理想とするフォトウェディングができないこともあるでしょう。
ドレスで後悔しないためにも、利用するスタジオや結婚式場に選べるドレスがあるかを確認することが大切です。
結婚式場でフォトウェディングを行う場合は、挙式のコースが追加オプションで用意されていることがあります。「本当は結婚式をしたかった」という方は、挙式ができるコースがないか確認しましょう。
一般的には、ヘアメイクの出来上がりについて希望を聞かれることが多いですが、イメージが明確な場合は、しっかり伝えておかないとヘアメイク担当者のイメージで仕上げられる可能性があります。
ヘアメイクの時間も限られているため、「こんな感じで良いですか?」と聞かれ、頷いてばかりいるとあっという間に終了します。「本当はこうしたかったな」と後で思っても、撮影時間になれば変更できません。
出来上がりのイメージがある場合は、事前打ち合わせの時点で、担当者に雑誌やインターネットの写真を見せて説明すると良いでしょう。
会社によっては衣装の持ち込みを禁止していたり、持ち込むことで追加料金がかかったりする場合もあります。そのため、撮影で着用したい衣装がある場合は、衣装が持ち込めるか、持ち込んだ場合に追加料金が発生するのかどうかも必ず確認しておきましょう。
日程変更やオプション追加が可能な期限など、プランの利用規約を読み込んでおきましょう。
利用規約を把握しておくことで、トラブル回避にもつながります。トラブルが起きてしまうと、後悔する原因にもなるため、細かく確認するようにしましょう。
フォトウェディングの写真を結婚報告のはがきや年賀状で使いたい場合は、撮影データの納品日を確認しておきましょう。時期によっては、使用したいときに間に合わないこともあります。
また、データが欲しい場合は、別途料金がかかるケースや、ダウンロードで撮影データを受け取る形式のみというケースもあります。納品日と併せて、納品方法も確認しておく必要があるでしょう。
お気に入りのポーズや、他の人のフォトウェディングを見て気になったものがあれば、イメージに近い写真を用意して、カメラマンに渡すと伝わりやすいでしょう。
「こういうポーズを撮りたかったのに撮ってもらえなかった」と後悔しないために、事前にしっかり準備することが大切です。
ロケーション撮影する場合は、どういった場所で撮影するのか、当日の天候が悪かった場合どうするのかなど、事前に確認しておきましょう。
申し込み前に確認しておく内容は、撮影延期になる条件や撮影を延期できる回数、日程変更できない場合はスタジオ撮影になるのか、延期できた場合、予備日も予定していた衣装を着用できるのか、料金についてなどです。
天気は常に晴れとは限りません。季節によって曇りや雨の日が多いこともあります。素敵なフォトウェディングにするために、悪天候だった場合も想定しておきましょう。
真夏や真冬など、体調を崩しかねない時期にフォトウェディングをする場合は、気温対策を考えましょう。
気温対策しないと、写真の出来に関わるだけでなく、フォトウェディングした日が「つらかった」という嫌な思い出になってしまう恐れがあります。
真夏の場合、汗対策しておかないと撮影中に汗だくになったり、メイクが崩れやすくなったりするでしょう。冷たいタオルや、携帯型の扇風機などを用意することをおすすめします。
真冬の場合は、汗やメイク崩れの心配はありませんが、寒すぎて表情がぎこちなくなることがあります。貼るカイロや、撮影直前まで羽織っておける防寒具を用意するなど、寒さ対策を万全にしておきましょう。
体調不良になってしまうと、撮影がつらくなってしまいます。フォトウェディング当日に照準を合わせて、体調を万全に備えておきましょう。お酒が好きな人は、前日はお酒を控える、睡眠不足になりやすい人は、前日は早く寝るなどの対策をしましょう。
両親や兄弟姉妹、友人らと一緒に撮影したい場合、ゲストも撮影できるか、スタジオや結婚式場に確認しておきましょう。
「一緒に写真に映るくらい、確認しなくてもよいのでは?」と思っていると、スタジオによってはNGだったり、追加料金がかかったりすることがあるため注意しましょう。
自分の好みではないアングルの写真が入っていると、がっかりしてしまいます。より良いフォトウェディングにするために、自分のコンプレックスがあれば撮影スタッフに伝えておくことが大切です。
しかし、自分ではコンプレックスと思っていても、他人からすると気にならないこともあります。撮影スタッフやヘアメイク担当者と相談することで、さまざまなアドバイスや意見を聞けるでしょう。
最後に、フォトウェディングでできる6つのプラン例をご紹介します。
フォトウェディングでは会場によって、食事会を開いたりお色直ししたり、ゲストを呼んだりするなど、さまざまなプランを付けることも可能です。素敵なフォトウェディングにするためにも、ぜひ参考にしてください。
フォトウェディングでできるプランの例として、撮影終了後、親族で食事会を開くことができます。
そのままウェディングドレスで食事するため、お祝いムードを感じながら過ごせるでしょう。別途料金を支払うことで、衣装を着ていけるフォトスタジオもあります。
友人や知人を集めて結婚式を挙げたいわけではないものの、チャペルに憧れているという方は、チャペルを貸し切ってフォトウェディングするプランがおすすめです。チャペルで撮ることで、実際は挙式を挙げられていなくても、挙式したかのような写真に仕上がるでしょう。
婚礼衣装を着て撮影する以外に、サプライズを企画するのも良いでしょう。予期せぬ演出が入れば、相手に感動してもらえるはずです。
たとえば、指輪を贈る、花束をプレゼントする、相手には秘密のゲストを登場させる、感謝の手紙を読むなどです。
サプライズ企画を計画。実行する場合は、会場スタッフの協力が必要です。事前に撮影するスタジオや結婚式場に相談しておきましょう。
「両親に花嫁姿を見せたい」「娘の花嫁衣裳を見たい」と思う方も多いでしょう。ウェディングドレスを着た姿を、写真ではなく目の前で見て欲しいと思う方は、ゲストを呼ぶ方法もあります。
ただし、会場によってゲストを呼んでも問題ないところもあれば、別途料金がかかる場合もあります。事前に必ず会場に確認しましょう。
フォトウェディングでは、白のウェディングドレスを着て撮影するケースが多いですが、お色直しをするプランもあります。
好きな色のドレスを着たい、和装の婚礼衣装を着たいなど、ウェディングドレス以外も着用したい方は、お色直しをするプランを検討すると良いでしょう。
カップルの希望で個性的な写真を撮ることが可能なのも、フォトウェディングの魅力です。
ドレスのまま海に入って撮影したり、珍しいロケ地に足を運んで撮影したり、挙式当日ではできないような撮影ができるケースもあります。
フォトウェディングのみで後悔するのか、また後悔しないためのポイントやプラン例をご紹介しました。
フォトウェディングで後悔しないために、さまざまなプランを把握し、希望やこだわりたいポイントなど、リストアップすることが大切です。パートナーとお互いの意見をすり合わせておくことも必要です。
この記事でご紹介したポイントを確認し、フォトウェディングを成功させてください。