結婚式といえば指輪を交換したり、ゲストと集合写真を撮る姿を想像する方が多いのではないでしょうか。しかし結婚式ではそのような基本的なこと以外に、もっと多種多様な演出を取り入れることができます。
そこで、この記事では結婚式でできるオススメの演出や演出を実現するための方法について、詳しくご紹介します。
結婚式でできる演出には色々なものがあります。しかし挙式や披露宴など、各シーンによってできる演出が限られているという側面も持っています。
ここでは、結婚式の演出を5つのシーン別に分け、それぞれおすすめのものについてご紹介します。
挙式の中には厳格な決まりを持つものもありますが、「人前式」のように自由度が高い挙式の場合は色んな演出を取り入れることができます。
序盤の演出では、女の子が新郎新婦の入場を知らせ旗をかかげる「フラッグガール」や、新郎新婦へ結婚指輪を届ける「リングボーイ」があります。
指輪交換の演出には「リングリレー」があり、予め用意された長いリボンに結婚指輪を通して、後ろのゲストから順番にリレーしながら指輪を新郎新婦の元へ運ぶため、指輪交換にゲストが参加することができます。
披露宴には基本的な流れがあるため、適当な場面で盛り上がるような演出を取り入れることがポイントです。定番の演出にひと手間加えると、ゲストを楽しませることができる上、進行を妨げることもありません。
ゲストを座席へ案内する「エスコートカード」は手作りしやすく、メッセージを入れたりアイテムを加えるなどのアレンジができます。
お馴染みの「ケーキ入刀」を「カラードリップケーキ」に代えるのもオススメです。ウェディングケーキの上に新郎新婦がソースを流しかけて仕上げる演出で、だんだん色を変えていくケーキはインパクトがあります。
料理やドリンク関係でできる演出を結婚式に取り入れるのもオススメです。「オープンキッチン」はシェフが料理を仕上げる様子を間近で目にすることができ、料理も作りたてのものが味わえます。
ゲストも一緒に楽しめるものなら、「果実酒作り」はいかがでしょうか。新郎新婦が大きな瓶を手に持って各テーブルを回り、ゲストはその瓶にフルーツを入れていくという演出で、最後は新郎新婦がアルコールを注いで完成させます。
アルコールの代わりに炭酸やジュースにすると、熟成させる必要がないのでその場でいただくことができます。
結婚式の演出では映像を使ったものにも人気があります。「オープニングムービー」は、披露宴で新郎新婦の入場直前に流すショートムービーで、足を運んでくれたゲストへの感謝や自分たちの結婚に対する思いを伝えることができます。
「プロフィールムービー」は新郎新婦のこれまでの人生をまとめた動画です。オーソドックスで目新しさはありませんが、二人の人となりや馴れ初めがよくわかるため、披露宴でなくてはならない映像演出といえます。
結婚式は披露宴を含めると長時間に及ぶため、「サプライズな演出」があるとゲストを飽きさせません。「ブロッコリートス」は「ブーケトス」の男性版で、新郎が未婚男性へ向けてブロッコリーを投げるという演出です。ブロッコリーには子孫繁栄の意味があるとされ、受け取った人が次に結婚できるというジンクスがあります。
披露宴の最後に流す「エンドロールムービー」に、ゲスト一人ひとりに対するメッセージを入れるのもオススメです。新郎新婦の感謝の気持ちがよく伝わり、嬉しいサプライズと共に結婚式を締めくくることができます。
結婚式に対する考え方が多様化したことによって、結婚式でできることの幅が広がり、どんどん新しいものが増えてきています。
ここでは、結婚式の演出やセレモニーの中から、総合的に見てオススメのものを7つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ベールダウンとは、新婦の母親が新婦のベールを下すという儀式のことです。ベールには邪悪なものから花嫁の身を守る役割があるといわれていて、母親が「娘が結婚してからも幸せで安全に過ごせるように」との願いを込めて行います。
ベールダウンを行うタイミングは2通りあります。一つ目は花嫁の控え室で行うパターンです。周囲を気にすることなく、母と娘がお互いの気持ちをゆっくり伝え合うことができます。二つ目はバージンロードを歩く前に行う場合で、たくさんのゲストに見守られながら行う形になります。
ファーストバイトは「新郎新婦がケーキを互いに一口ずつ食べさせ合う」というもので、結婚式では定番の演出となっています。新郎から新婦へは「一生食べるものに困らせない」、新婦から新郎へは「一生美味しいものを作ってあげる」という意味があるとされています。
通常はケーキ入刀後にスプーンですくって食べさせ合いますが、巨大スプーンやスコップ、しゃもじで代用するといったアレンジを加えると盛り上がります。
テーブルラウンドとは、新郎新婦がゲストへの挨拶のために各テーブルを回る演出のことです。新郎新婦側が出向くというスタイルはゲストへの負担が減り、出席してもらったゲストに対して感謝の気持ちを表すことができるというメリットがあります。
テーブルラウンドには色々な種類があり、ゲストと一緒に写真を撮る「フォトラウンド」や、お花をゲストへプレゼントする「フラワーサービス」などがあります。「鏡開きラウンド」は各テーブルにある小さな樽を木槌で割り開いて回るので、和婚の方にぴったりの演出です。
アイルランナーとは、バージンロードに敷かれた長い布のことです。英語では式場から祭壇までの長い通路のことを「wedding aisle(ウエディング アイル)」、この通路に敷く長大な布のことを「runner(ランナー)」と呼ぶことから、その名が付きました。
このアイルランナーに手を加えることで、素敵な演出ができます。新郎新婦の名前やウェディングロゴをプリントしたアイルランナーを用意すれば、適度な個性がプラスされます。
またアイルランナーの両サイドを生花や花びらで飾ると、ナチュラルで華やかな雰囲気になります。
リベンジプロポーズとは、新婦へ再度プロポーズすることで、結婚式の中でサプライズとして行われるケースが増えています。新婦には直前まで内緒という形を取るため、プランナーや会場スタッフの協力が必要となります。
演出としては、自分の気持ちを手紙で伝えたり、花束と共にプロポーズをするといったものがあります。「プロポーズは結婚を申し込むためのものであり、式の最中にするものではない」という考えの人もいるので、主旨がわかるように一言断りを入れるといった配慮をすると良いでしょう。
高砂ソファとは、新郎新婦の座席からメインテーブルを取り除いて、ソファにするスタイルのことです。メインテーブルを無くすことでゲストとの距離が近くなり、ウェディングドレスの全身が見えやすくなるというメリットがあります。
ソファの周りは自由に飾り付けができるため、ウェディングテーマに合わせてお洒落にコーディネイトすることができます。
装花やアイテムのアレンジによっては、和装もよく合います。華やかな高砂ソファは写真映えするので、集合写真を撮るのにもオススメです。
プロジェクションマッピングとは、プロジェクターを用いて空間や物体に映像を合成し、新たな空間を演出する技術のことです。様々なイメージを投影できるため、幻想的な空間をバックに新郎新婦が登場するといった、驚きの演出も可能となります。
ただし専門的な機材を必要とするため、式場で対応が可能かどうかを事前に確認しておく必要があります。リアルで迫力のある空間演出はゲストも感動するので、「会場全体を大いに盛り上げたい」という方は試してみてはいかがでしょうか。
やりたいことが決まったら、次は実際に結婚式で行えるように具体的な計画を立てます。この準備段階で要所を押さえておくと、安心して本番に臨むことができます。
ここでは、結婚式でやりたいことを実現するための方法について3つご紹介します。
結婚式でやりたいことを実現するためには、しっかりと効率よく打ち合わせを行うことがポイントです。結婚式の打合せは4回程度行われるのが一般的です。ですからこの少ない回数で、必要なことを全て決定しなくてはなりません。
そのためには打ち合わせまでに事前に準備をし、プランナーへ自分の要望をすぐに伝えられる状態にしておきましょう。疑問な点についてはその都度確認しながら話を進めると、トラブルに発展することが少なくなります。
自分達の結婚式場でやりたい演出ができるのかをきちんと確認しておくのも大切です。というのも対応が可能な演出は、式場ごとに異なるからです。もし絶対やりたい演出があるという方は、演出を基準に式場を選ぶという方法もあります。
またやりたい演出が複数ある場合、優先順位を決めておきましょう。なぜなら全ての演出ができるとは限らないからです。優先順位が明確だと、時間や予算などの都合で演出を削除する時にどれにすべきか迷わずにすみます。
結婚式の演出では、予算と相談しながら計画を進めることも重要です。なぜなら演出の料金には細かいオプション設定がつけられていて、予算を意識しないまま全ての演出を決めてしまうと、後でびっくりするような金額を請求される場合があるからです。
演出の費用は、式場によって設定方法が違います。ゲストの人数や演出の規模で計算される場合や、その演出が含まれたプランなら特に料金がかからないというケースもあります。予算内で収まるように調整しながら、自分の満足のいくような演出を叶えてください。
結婚式は、素晴らしいセレモニーや魅力的な演出をいっぱい取り入れることができます。楽しい演出があると会場が活気づき、新郎新婦にとってもゲストにとっても思い出に残る結婚式となるでしょう。ぜひ自分のやりたいことを実現して、素敵な結婚式を挙げてください。