「結婚式の主役は花嫁である」と言っても過言ではありません。結婚式当日は、「自分史上で一番美しい状態でウエディングドレスを身にまといたい」と考えるのが女心というものでしょう。
その願いを叶えるために必要不可欠なのが、ブライダルメイクです。ブライダルメイクとは、結婚式当日に花嫁さんに施すメイクのことであり、普通のメイクとは違い、ドレスに合うようにより華やかで濃いメイクをすることが多いでしょう。
結婚式当日に、すっぴんの状態でウエディングドレスを身にまとい、バージンロードを歩く花嫁さんはかなり少数派のはずです。
おそらくほとんどの花嫁さんが、プロによってブライダルメイクを施してもらい、美しさにより磨きをかけることでしょう。
ブライダルメイクの第一の目的は、花嫁さんをより美しく演出することにあります。普通のメイクではウエディングドレスとあまりマッチしないからこそ、ブライダルメイクが必要です。
結婚式の準備として、あらかじめプロのメイクさんにブライダルメイクを試しにやってもらい、打ち合わせを行うことが多いでしょう。
その際に、「ブライダルメイクはこんなに濃いものなのか」とカルチャーショックに似た感覚を受けた女性も少なくないはずです。
ブライダルメイクは往々にして濃いものですが、それはいったいなぜなのでしょうか?ここからは、ブライダルメイクが濃い理由について詳しく解説していきます。
ブライダルメイクが濃い理由としてまず挙げられるのが、遠くから見ても花嫁さんが美しく華やかに見えるようにするためということです。
数十人・数百人のゲストを招いて行われる大規模な結婚式の場合、ブライダルメイクを濃いめにしなければ、遠くから見た時に花嫁さんの印象がぼやけてしまいます。
また、遠くから写真を撮影した時のためにブライダルメイクを濃くするという目的もあります。
ウエディングドレスと一口に言っても、シンプルでシックなデザインのものもあれば、おとぎ話に出てくるようなゴージャスなデザインのものもあります。
ですが、いずれにせよドレスを着用すると薄化粧では、顔の印象がドレスに負けてしまうでしょう。ブライダルメイクを濃いめに施すことで、どんなデザインのドレスを着ても「ドレス負け」せずに、花嫁さんをより美しく魅力的に演出することができます。
ブライダルメイクが濃い理由のひとつとして忘れてはならないのが、写真映えのためということです。
ナチュラルメイクをしていると、実物の花嫁さんは清楚で美しく見えますが、写真に写った花嫁さんは質素でぼやけた印象を受けてしまうでしょう。
特にフラッシュを焚いて写真撮影をすると、ナチュラルメイクではすっぴんのように写ってしまうため、あえて濃くメイクをすることで写真映えする状態に導くことができます。
理想通りの結婚式を実現するためには、どのようなドレスを着用するかも大切ですが、それと同じくらいどのようなブライダルメイクを施すかも重要だと言えるでしょう。
ヘアスタイルやドレスが完璧であっても、ブライダルメイクが納得いかないものだと、結婚式当日にモヤモヤしたものを感じてしまいます。
ここからは、ブライダルメイクを失敗しないためのポイントを8つご紹介していきますので、参考にしてください。
ブライダルメイクが失敗する理由としてよくあるのが、花嫁さんとメイクさんとの間で十分にコミュニケーションが取れていないということです。
曖昧なイメージを伝えるだけでは、花嫁さんとメイクさんとの間でブライダルメイクに関する共通認識がもてなくなってしまうので、注意が必要です。
「こういうブライダルメイクにしてほしい」という希望がはっきりと伝わるように、指示書を準備してメイクさんに渡しましょう。
「すっぴんに見えるようなナチュラルメイクがよい」というのは、あくまでシンプルな普段着を着用する場合です。
ウエディングドレスを身にまとう結婚式は非日常的なイベントですので、ナチュラルメイクや薄化粧にこだわるのはやめて、非日常感を楽しめるメイクをチョイスしてみてはいかがでしょうか?
いつもはアイメイクをしない女性であっても、ブライダルメイクではマスカラやアイシャドウ、つけまつ毛にトライしてみてください。
ブライダルメイクを失敗しないためには、普段どのようにメイクをしているのかをメイクさんに詳しく伝えることも大切です。
自分の顔立ちは自分が一番理解しているはずですので、普段のメイクでどのようなポイントに気を付けているのか、どのような部位をどのようなアイテムでカバーしているのかなどをメイクさんに伝えましょう。
普段のメイク方法を伝えることで、あなたに一番合ったブライダルメイクを提案してもらえるはずです。
ベースメイクには特に力を入れるというのも、ブライダルメイクで失敗しないためのポイントのひとつとして挙げられるでしょう。
肌が美しければそれだけで何にも増して美しく見えるものですので、メイクを行う前に丁寧にスキンケアをして保湿を行うこと、ベースメイクを入念にすることを心がけましょう。
また、ベースメイクが綺麗に仕上がるように、結婚式前にはスキンケアに力を入れて美肌を育てておくことも必要です。
ブライダルメイクで失敗しないためには、まつ毛はやや長めに仕上げたほうがよいでしょう。
すっぴん風に見えるナチュラルメイクがお好みの女性であっても、結婚式当日にまつ毛に何もメイクを施していないと質素に見えてしまうので、まつ毛は長めにマスカラをつけるのがおすすめです。
どうしても濃いブライダルメイクに苦手意識があるならば、クリアマスカラや薄づきのマスカラをメイクさんに使ってもらいましょう。
着用するドレスとマッチするブライダルメイクにするというのも、理想通りの結婚式を実現するために大切なポイントとして挙げられるでしょう。
ドレスのデザインやカラーによって合うブライダルメイクも変わってきますので、メイクさんとブライダルメイクの打ち合わせを行う際には、着用するドレスの写真を念のため見せることをおすすめします。
その上で、ドレスの雰囲気にマッチするブライダルメイクを提案してもらいましょう。
「どんな化粧品を使っても肌トラブルが起きたことがない」という女性もいれば、「肌が弱くて、化粧品によってはかぶれを起こしてしまう」という女性もいます。
後者の場合、ブライダルメイクの打ち合わせの際に、必ずメイクさんに肌に合わない化粧品と問題なく使える化粧品を伝えておきましょう。
肌に合わない化粧品を使われると、結婚式当日に肌に赤みやかゆみ、かぶれが生じてしまう可能性もあります。
ブライダルメイクで失敗しないためには、メイクさんに遠慮せずに自分の希望を伝えることも大切です。
「あまりリクエストをするとメイクさんの気を悪くしてしまうのでは」と変に遠慮をせずに、納得のいくまでブライダルメイクの打ち合わせを行い、メイクを試してもらいましょう。
万が一、どうしてもメイクさんのブライダルメイクに納得いかない場合には、他のメイクさんに変えてもらうことも必要です。
「自分の顔は自分が一番よく知っているから、メイクさんにブライダルメイクをしてもらうよりも自分でしたほうがいい」と考えている女性も少なくないはずです。
とは言え、よっぽどメイクの技術に自信がある女性以外は、できればブライダルメイクはプロのメイクさんにしてもらったほうがよいでしょう。
ブライダルメイクは普通のメイクと違い、ドレスや結婚式の雰囲気に合わせた特別なメイクなので、プロに任せるのが無難です。
ブライダルメイクと一口に言っても、その種類はさまざまです。人気のブライダルメイクの種類として、たとえばプリンセスタイプ、ナチュラルタイプ、シックタイプの3つが挙げられるでしょう。
では、これらのメイクタイプはそれぞれどのような特徴をもっているのでしょうか?ここからは、人気のブライダルメイクのタイプを3種類取り上げて解説していきます。
プリンセスタイプのブライダルメイクは、花嫁をよりフェミニンでエレガントに見せるためにピンクなど鮮やかなカラーのリップやチークを施すことが多いです。
プリンセスデザインのドレスやティアラを身につける場合には、女性らしい魅力を演出してくれるプリンセスタイプのブライダルメイクをチョイスしてみてください。
ナチュラルスタイルのブライダルメイクでは、あまり派手な色の口紅やチーク、シェーディングなどは使用せず、ありのままの美しさを活かした清楚な雰囲気に仕上がります。
「ブライダルメイクとは言えども濃いメイクにしたくない」「シンプルなデザインのドレスに合うブライダルメイクにしたい」という女性にピッタリだと言えるでしょう。
ブライダルメイクの中でも、シックスタイルは大人な女性にピッタリな、エレガントかつカラーレスなメイクが特徴的です。
プリンセスタイプのように色味のあるチークやツヤ感のあるファンデーションは使用せず、マットな質感のベースメイクに仕上げます。
マーメイドデザインのように、シックで大人っぽいデザインのドレスとマッチしやすいでしょう。
結婚式は多くの場合数時間以上かかりますので、1日の流れを考えてブライダルメイクを施す必要があります。
ウエディングドレスを着用する際のブライダルメイクと、お色直しでカラードレスを着用する際のブライダルメイクでは、使用するコスメや雰囲気を変えたほうがよいでしょう。
また、和装から洋装にお色直しをする場合は、メイクさんとより入念に打ち合わせをする必要があります。
今回は、結婚式当日に花嫁を美しく演出してくれるブライダルメイクについて特集してきましたが、いかがでしたでしょうか?
結婚式当日に最高の自分でいられるように、希望するイメージをメイクさんにしっかりと伝えて入念に打ち合わせを行い、思い描いた通りのブライダルメイクを実現しましょう。