結婚式での挨拶の文例5選|挨拶を成功させるポイント3つと注意点6つ

結婚式の挨拶とは

結婚式の挨拶とは、披露宴の冒頭や締めの際におこなう謝辞やスピーチのことを言います。主に、謝辞、スピーチを行うのは新郎側の父親が多いですが、父親だけでなく、新郎新婦の2人、披露宴に参加しているゲストの代表者による挨拶も注目ポイントです。


挨拶することになった方は、当日に恥をかかないためにしっかり準備しておく必要があります。この記事では、結婚式の挨拶の準備に役立つ文例や注意点をご紹介するので、素敵な挨拶を考えるための参考にしてみてください。

新郎新婦の挨拶

披露宴で、新郎新婦が挨拶をするウエルカムスピーチです。昔は、媒酌人が披露宴の冒頭に新郎新婦の紹介をしていました。しかし、近年では媒酌人を立てる習慣が減ったために、新郎新婦からのウエルカムスピーチが一般的になりました。


新郎が1人で行ってもいいのですが、目上の方や年配の方の招待客が多いのであれば、新郎新婦2人で行うことをお勧めします。

親の挨拶

披露宴で、主に新郎の父親から大切な招待客へ挨拶する大切な時間です。


本番では、緊張で上手く話せなくなってしまう可能性もあるので、事前に考えまとめておくことをおすすめします。挨拶は、長くならない程度とし、わかりやすくまとめた原稿の準備をしておくと良いでしょう。

ゲストの挨拶

親しい友人や同僚、可愛がっている後輩の結婚式であれば、代表として話す機会もあるかもしれません。新郎新婦にとって一生に一度しかない記念日を最高の日にするために、全力でお祝いしてあげましょう。


ゲストの挨拶のポイントは、あまり硬くならず、自分だからこそ知っているような面白いエピソードなどを挨拶に盛り込むことです。そうすることで、その場が楽しい雰囲気に包まれ、明るい結婚式になるのでおすすめです。

結婚式の挨拶の注意点6つ

結婚式の挨拶をすることになった場合、原稿の準備をするにあたり、扱う言葉や扱うエピソード、挨拶に使う時間など、意識すべき注意点が6つあります。


自分らしい挨拶を追及してしまって好き勝手に挨拶してしまうと、その場の空気を悪くしてしまう可能性があるので、注意が必要です。これからご紹介する結婚式の挨拶をする際の6つの注意点を参考にしながら、挨拶の原稿を丁寧に書いてみてください。

結婚式の挨拶の注意点1:忌み言葉と重ね言葉を避ける

結婚式の挨拶の注意点の1つ目は、忌み言葉と重ね言葉を避けることです。忌み言葉や重ね言葉は縁起が悪いので、結婚式などのお祝いの席では禁句です。特に、年配の招待客が多い披露宴では注意しましょう。


例えば、破局を連想するような言葉、不幸不吉を連想させる言葉などは、新郎新婦だけでなく親族、参加者に対して失礼にあたるため、絶対に使わないようにしましょう。

結婚式の挨拶の注意点2:誰かを傷つけない

結婚式での挨拶の注意点の2つ目は、新郎新婦を含め、結婚式に足を運んでくれた誰かを傷つけないようにすることです。忌み言葉を使わないことはもちろん、オリジナルエピソードを使う際にも注意しておかないといけません。


気心知れた間柄であればあるほど、無意識に失礼にあたることを言ってしまうこともあります。オリジナルエピソードを利用する場合には、この文面で誰も傷つかないかどうか最終チェックを怠らないようにしましょう。

結婚式の挨拶の注意点3:下ネタや下品な言葉を使わない

結婚式の挨拶の注意点の3つ目は、下ネタや下品な言葉を使わないことです。当人同士の会話なら笑い話で済むかもしれませんが、知らない方も参加している披露宴の席で下品な言葉は絶対にNGです。


新郎の過去の下ネタエピソードが、仲間内での鉄板ネタだったとしても、それを聞いて不快になる方がいたらと考えると、使わない方がいいネタだとわかるはずです。一般的に明るい内容だけにしておきましょう。

結婚式の挨拶の注意点4:自慢話をしない

結婚式の挨拶の注意点の4つ目は、自慢話をしないことです。自分の仕事や実績を話す人を見かけますが、新郎新婦の話題を中心にした内容にしましょう。


あくまでも新郎新婦が主役の披露宴ですから、親族を含め参加者が聞きたい内容は、新郎新婦に関することです。新郎新婦の馴れ初め、面白いオチのある喧嘩エピソードなど、皆さんが笑顔になれるような内容があれば最高です。

結婚式の挨拶の注意点5:くだけすぎない

結婚式の挨拶の注意点の5つ目は、話の内容がくだけすぎないようにすることです。結婚式の挨拶では、誰が聞いても安心して聞く事ができるスピーチであることが重要となります。


結婚式には、さまざまな招待客が出席しています。親しみを込めたスピーチのつもりでも、内容や話し方によっては、非常識な人という印象を与えてしまいます。不快な気分にさせないように細心の注意を払うようにしましょう。

結婚式の挨拶の注意点6:長くても5分以内にする

結婚式の挨拶の注目点の6つ目は、挨拶に使う時間を長くても5分以内にするように準備しておくことです。あまりに長い話になると、その後の進行にも影響を与えてしまい、新郎新婦も困ってしまいます。


また、新郎新婦だけでなく招待客も退屈してしまうため、なるべく5分以内で完結するような内容の挨拶を考えておくようにしましょう。

結婚式の挨拶の文例5選

結婚式の挨拶を務めることになった方は、新郎新婦にとって最高の思い出になるような素敵な挨拶をしてあげたいと考えているのではないでしょうか。


皆さんが感動するような素敵な挨拶にするためには、当日に話す内容をある程度準備しておいた方が良いです。結婚式の挨拶の文例を立場別に5つご紹介するので、挨拶文を考える際に参考にしてみてください。

結婚式の挨拶文例1:新郎新婦の挨拶

新郎新婦の挨拶は、来ていただいた方々へ、感謝の気持ちを伝えましょう。


「本日は、ご多用の折、私達の結婚披露宴にご出席いただきまして誠にありがとうございます。
先程、◯◯教会(◯◯神社)におきまして、無事式を挙げることができました。
これより夫婦として歩んで行く事の喜びに、その責任に身の引き締まる思いでございます。
これもひとえに、皆様のおかげでございます。
ささやかではございますが、宴席を設けさせていただきました。
短い時間ではございますが、お楽しみいただければ幸いです。」

結婚式の挨拶文例2:親の挨拶

新郎新婦のご両親から挨拶をいただくこともあります。


「只今ご紹介に預かりました、新郎の父◯◯と申します。
両家を代表いたしまして、御礼のご挨拶をさせていただきます。
本日はご多用のところ、ご列席いただきまして、誠にありがとうございます。
未熟な2人ではございますが、力を合わせて新しい家庭を築いて欲しいと願っております。
どうぞ今後とも、若い2人にご指導ご鞭撻いただけますようお願い申し上げ、私よりの挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。」

結婚式の挨拶文例3:主賓の挨拶

主賓の挨拶は、披露宴で始まりを飾る大切なパートです。


「◯◯君、◯◯さん、御結婚おめでとうございます。
そして、ご両家の皆様誠におめでとうございます。
◯◯会社の◯◯でございます。
◯◯君は、実直な人柄と誠実な仕事ぶりで周囲から高く評価されております。
その◯◯君が◯◯さんという伴侶を得られ、喜ばしい限りです。
どうぞ、素晴らしい家庭を築かれますことを心より願っております。」

結婚式の挨拶文例4:友人の挨拶

友人の挨拶では、新郎新婦にとって、一生の一度の記念すべき日を心を込めて、お祝いしましょう。


「◯◯君、◯◯さん、御結婚おめでとうございます。
私は学生時代からの友人の◯◯です。
◯◯君と野球部に入り、ハードな練習に共にはげんでいました。
夢だった甲子園出場は果たせませんでしたが、最高の青春時代を共に送ることができました。
何事も途中で投げ出さず、どんなことにも一生懸命というのが、彼のいいところです。
◯◯さん、真っ正直で一途な◯◯君と素晴らしい家庭を築いてください。」

結婚式の挨拶文例5:乾杯の挨拶

乾杯の挨拶は、乾杯のタイミングをわかりやすくし、簡潔にまとめましょう。


「◯◯君、◯◯さん、ご両家の皆様 本日は誠におめでとうございます。
只今、ご紹介いただきました◯◯でございます。
諸先輩方を差し置いて大変恐縮ではございますが、◯◯君の上司という事で乾杯の発声を努めさせていただきます。
それではご起立お願いします。グラスをお持ちください。
それでは、2人の門出と皆様のご健勝をお祈りいたします。
乾杯、ありがとうございました。」

挨拶成功のポイント3つ

結婚式の挨拶の準備も万端だったとしても、当日の挨拶のやり方によって新郎新婦、親族、招待客に与える印象も大きく変わってきます。結婚式の挨拶を気持ちよく終えて、最高の1日にするためには、挨拶をする際に必要となる3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。


以下で挨拶を成功させるために必要な3つのポイントについてご紹介します。結婚式の挨拶をする方は、ぜひ参考にしてみてください。

挨拶成功のポイント1:姿勢

結婚式の挨拶を成功させるために必要なポイントの1つ目は、人の前に立って挨拶をする時にキチンとした姿勢になっているかどうかです。


人間は第一印象が大事です。どんなに心を込めて挨拶しても伝わらず、せっかく一生懸命に考えた披露宴の挨拶も台無しになってしまいます。


背筋を伸ばしたり、胸を張って立つ意識を持ち、体が前後左右に揺れないようにすることで、落ち着きがあるように見えて好印象を与えることができます。

挨拶成功のポイント2:声の出し方

結婚式の挨拶を成功させるために必要なポイントの2つ目は、人前に立って物事を話す際に最重要ポイントでもある声の出し方です。


一生懸命準備した挨拶も、ボソボソと小さい声で話したりすると、聞き取れなくて印象が悪いので台無しになってしまいます。身体と気持ちをリラックスさせ、正しい姿勢で立ち、腹式呼吸を使うと、声のはりが良くなり好印象ですので、試してみてください。

挨拶成功のポイント3:目線

結婚式の挨拶を成功させるために必要なポイントの3つ目は、新郎新婦だけでなく、その場に集った皆さんに語り掛けていることが伝わるようにするための目線の使い方です。


結婚式の挨拶の際には、目線は遠くへ向けます。恥ずかしくて、下ばかり見てしまうと、招待客に与える印象が良くありません。招待客の全ての皆さんに目線を向けるように意識して話すようにしましょう。

結婚式の挨拶はマナーに気を付けよう

結婚式の挨拶を準備する際の参考になる文例や注意点、成功させるためのポイントについてご紹介しました。


結婚式は、新郎新婦にとって一生に一度しかない大切なイベントですから、見守る側としても忘れられないような最高の思い出にしてあげたいですよね。


挨拶を頼まれた方は、2人の新たな門出を素晴らしいものにするためにも、感動必至の素敵な挨拶を用意して送り出してあげるようにしましょう。