結婚式には欠かせないウェディングケーキですが、このウェディングケーキの始まりはいつごろか気になる人も多いでしょう。
ウェディングケーキの歴史は古く、古代ギリシアでは結婚式で焼き菓子を食べる風習があったといわれています。また中世イギリスでは、豊穣・子孫繁栄を願い、ナッツやレーズンが入ったスコーンのような焼き菓子が結婚式で食べられていたとされています。
これらが時と共に変化し、結婚式でのウェディングケーキになったといわれています。
ウェディングケーキには3つのタイプがあります。
イギリス式の3段ケーキ、アメリカ式の1段でスクエア型のケーキ、フランス式のクロカンブッシュです。タイプを選んだ後、ケーキの種類と作り方やデザインを決めていきます。
デザインはシンプルなものか、それとも個性的なものにするのか、新郎新婦の好みに合わせて素敵なウェディングケーキにすることができます。
ここではウェディングケーキの種類や決め方をご紹介します。
まずはウェディングケーキの種類を決めましょう。ウェディングケーキには大きく分けて、4つの種類があります。
それぞれには特徴があり、またメリットやデメリットもあります。費用の面も異なるため、自分たちに適したものを考えて選ぶことも大切でしょう。4つの種類の中から好みに合ったものを選べるようにそれぞれの特徴をご紹介します。
最近の結婚式で人気があるのが生ケーキです。スポンジケーキをフルーツや生クリームで飾ったケーキで、ケーキ入刀のあとには切り分けてゲストに食べてもらうことができます。
これには、ケーキを分け合って食べることで、新郎新婦とゲストが幸せを分かち合うという意味があります。
しかし、生ケーキは他のケーキに比べ費用が高くなってしまい、材料や装飾にこだわるとさらに値段が上がってしまいます。事前に予算を考えてから決めましょう。
入刀する部分が本物のケーキで、それ以外の部分は作りものを使うのが、イミテーションです。
作りもののため食べることはできませんが、高く積み重ねたり、生花や風船で飾り付けたりできる点がイミテーションケーキのメリットです。また、費用面でも生ケーキより安く済みます。
デメリット面は、ゲストに食べてもらえないことです。また現在は生ケーキが主流なため、安価なイミテーションにすることでケーキ代を節約したのではないかとゲストに邪推される心配があります。
シュガーケーキは、イギリスの3段重ねのウェディングケーキのことです。
ドライフルーツが入ったフルーツケーキの表面を、シュガーペーストでコーティングしているため、生ケーキよりも長期保存できるのが特徴です。ゲストに持ち帰ってもらったり招待できなかった方へは後日プレゼントしたりできる点がメリットです。
デメリットは、持ち帰ってもらうためにパーティー中のカットや梱包が必要になるため、手間がかかってしまうことです。
クロカンブッシュはフランスの伝統的なウェディングケーキで、アイシングやあめなどで積み上げたシュークリームを固めたものを指します。
また、シューはフランス語でキャベツを意味しています。キャベツは子宝を象徴しており、シューを使ったクロカンブッシュには子孫繁栄の願いが込められています。
クロカンブッシュは、積み上げるシューが多いほど値段が高くなります。また崩れやすいので外でのウェディングには向きません。
今までの結婚式では、ウェディングケーキは高さがあって豪華な物が多かったですが、最近は切り分けてゲストにも食べてもらえるよう、長方形の1段のウェディングケーキにも人気が集まっています。
また結婚式はシンプルなものにしようと考える新郎新婦が、1段のウェディングケーキを手作りすることも増えています。
ここでは、ウェディングケーキの作り方をご紹介します。
アットホームな結婚式やオリジナリティのある結婚式にしたいと考える新郎新婦が、ウェディングケーキを手作りすることが最近は増えています。
手作りのウェディングケーキはゲストに感謝の気持ちを伝えることができるうえ、ケーキの費用を節約することもできます。また今はネット上にレシピが公開されている場合や、手作り教室なども開催されています。
しかし、ケーキ自体が持ち込み禁止である場合や、禁止でなくても持ち込み料がかかる場合もあるため気を付けましょう。
オーダーメードする場合は、式を挙げるホテルにオーダーするか、自分たちで外部の業者にオーダーする方法があります。
ほとんどの式場では、ケーキのデザインと料金が設定されています。生ケーキの場合、基本のデザインが50名分の大きさとする場合、足りない参加人数の料金を足して金額が決定されます。
また外部の業者に頼む場合は、一から自分たちでデザインを決めることができます。その場合は、搬入方法や持ち込み料を確認しましょう。
ウェディングケーキにはさまざまなデザインがあります。式場で頼む場合は用意されているものの中から選び、一からオーダーメードにする場合には、新郎新婦の好きなデザインを決められます。
例えば、二人の思い出や趣味をデザインしたケーキや、お世話になった人への感謝の気持ちを表したケーキにもできます。また人気があるデザインに、お花やリボンをモチーフに装飾したものや、フルーツや生花をたっぷりあしらったものなどがあります。
一生に一度の結婚式で理想のウェディングケーキを飾りたいと考えても、予算の都合でなかなか思いどおりにはいかない場合もあります。あまり節約できないように思えるウェディングケーキですが、節約できるポイントを3つご紹介します。
思い描いていたものになるべく近づけるためにも、デザインや装飾を工夫することで素敵なウェディングケーキにしましょう。
ウェディングケーキを節約するポイントは、まず装飾をシンプルにすることです。生ケーキは他のケーキよりも料金がかかりますが、シンプルにすることによって費用を抑えることができます。
例えば、真っ白なウェディングケーキのアクセントとなるように生花やフルーツを少しずつ使ったり、アラザンなどを使ったりすれば素敵なウェディングケーキになります。また、シンプルな装飾を生かして色をグラデーションにするケーキもあります。
次にウェディングケーキを節約するポイントは、季節外のフルーツを選ばないことです。
フルーツは季節によって値段の変動があります。例えば夏にイチゴなどの季節外れのフルーツを使うと費用が高くなってしまうため、旬のフルーツを使って節約することをおすすめします。
また、最近は薄くスライスしたフルーツを生クリームに飾るといった、フルーツの断面をあしらったケーキがとても人気です。フルーツの種類や量を変えるなどして、さまざまなデザインを楽しみましょう。
どうしてもケーキの費用が予算内に収まらない場合は、さらに妥協できる部分を探しましょう。
例えば、生ケーキではなくイミテーションにする、段数を1段にして形はスクエア型やホール型にする、シンプルな装飾にするなど方法はいろいろあります。
アイディア次第で印象に残る可愛いウェディングケーキや、お洒落なウェディングケーキにすることもできます。ネットや雑誌なども参考にしながら、節約できる部分を探しましょう。
ウェディングケーキにはさまざまな装飾方法があります。
フルーツや生花をたくさん飾って豪華にする方法や、反対にアクセントとなる部分にだけ装飾することでシンプルなケーキにする方法があります。
以下ではさまざまな装飾方法の中から3つの装飾をご紹介します。新郎新婦の好みのウェディングケーキに仕上げましょう。
ケーキトッパーとは、ケーキの上に乗せてデコレーションするアイテムのことです。木やプラスチック、砂糖菓子などさまざまな素材で作られています。
ケーキトッパーには、新郎新婦をかたどったものや、英語をモチーフにしたものなどが既製品であります。また自分たちで手作りしたり、好きなキャラクターを使ったりすることもできるため、シンプルなケーキでも新郎新婦のオリジナリティを出すことができるアイテムです。
ウェディングケーキを装飾するには、フルーツをふんだんに使うとより豪華で華やかなケーキになります。
数段にしたケーキから、フルーツがこぼれんばかりにデザインされたウェディングケーキや、上段から下段までイチゴやベリー類などをたくさん飾ったウェディングケーキなど、華やかにするにはフルーツは欠かせません。
また、フルーツの種類を増やしたりお花と一緒に飾ったりすれば、一段と個性的なウェディングケーキになります。
ウェディングケーキには、アクセントカラーを付ける装飾方法があります。
シンプルなウェディングケーキに、アクセントとなる黄色や赤などのフルーツやお花などをちりばめて装飾します。装飾の量が少なくてもおしゃれなため、新婦のセンスの良さが伝わるウェディングケーキになります。
また、式場全体のカラーとウェディングケーキのアクセントカラーを合わせて装飾すれば、統一感があっておしゃれです。
ウェディングケーキは新郎新婦の思いが詰まった世界に一つだけのものです。そのデザインは、一般的なものから二人の趣味をテーマにしたものなどさまざまですが、最近ではフォトジェニックなデザインが人気です。
スポンジにクリームを塗らずに仕上げたネイキッドケーキや、カップケーキやマカロンを使ったケーキタワー、ソースが滴っているようなデザインのカラードリップケーキなど個性的なデザインのものもあります。
結婚式で盛り上がる場面は、何といってもウェディグケーキのカットの瞬間でしょう。ゲストからの注目を一身に浴びるときに、こだわりのウェディングケーキをカットしたほうが思い出に残ります。
手作りでもオーダーメードでも、豪華でもシンプルでも、自分たちの思いを込めた世界で一つだけのウェディングケーキを準備して、素晴らしい結婚式を彩りましょう。