結婚式でゲストが最初に目にするのが席札です。席札メッセージは席札の裏や中面に新郎新婦からのメッセージを添えてゲストへの感謝の気持ちを伝えます。
必ずメッセージを添える、という決まりはありませんが、感謝の気持ちや思い出話などのメッセージはゲストを温かな気持ちにさせてくれるでしょう。
丁寧な気持ちも伝わり、ゲストが思い出として手元に残しておくこともできる席札メッセージをぜひ作ってみてください。
結婚式にはたくさんのゲストがいらっしゃいます。両親や上司、友人や兄弟姉妹など新郎新婦との関係性によってどんな席札メッセージを書けばいいのか悩む人も多いでしょう。
上司や恩師へはビジネスマナーでの文章を基本に、友人や同僚などへは多少くだけた文章で、その人とのエピソードを盛り込むと気持ちの伝わる素敵な席札メッセージになります。
友人へのメッセージは親しみやすい気軽な文章で構いません。友人と一緒に過ごして楽しかったこと、うれしかったこと、目標に向けて頑張ったことなどの思い出を加えてみましょう。
例文
私たちの結婚式に出席してくれてありがとう
学生時代はよく一緒に帰っていろんな話をしたよね
私が悩んでいたときに
○○ちゃんが話を聞いて励ましてくれたこと
すごく心強かったよ!ありがとう
今日はどうぞ楽しんでいってね
両親へのメッセージは少し気恥しい人もいるかもしれません。気取らずにこれまで育ててくれた感謝や、習い事、旅行などの思い出をメッセージにしましょう。
例文
お父さん 今までどうもありがとう
毎年 山や海へ連れて行ってくれたよね
お父さんが教えてくれたことを大切に
これから2人で頑張ります
お母さん 今までお世話になりました
お母さんが教えてくれた料理のレシピ大切にするね
私もお母さんみたいな良妻賢母になれるよう頑張ります!
上司へのメッセージには、日頃の感謝の気持ちや感銘を受けた言葉、これからの指導をお願いするなど具体的に書くと良いでしょう。メッセージではしっかりとした文章を心がけることで真摯な気持ちが伝わります。
例文
本日はご多用の中ご列席いただきましてありがとうございます
○○さん 入社以来未熟な私を温かく見守ってくださり
本当に感謝しております
結婚後も変わらぬご指導ご鞭撻のほど
よろしくお願いいたします。
同僚へのメッセージは仕事の中で助けられたことや、プロジェクトでのエピソード、飲み会やランチでの思い出を具体的に書いてみましょう。相手との親しさによって丁寧な文章フランクな文章、どちらでも構いません。
例文
本日は私たちの結婚式にご列席いただきありがとうございます
○○ちゃんにはいつもいろんな話を聞いてもらって
とても感謝しています。
今度のプロジェクト 一緒に頑張ろう!
これからもどうぞよろしくお願いします
恩師へのメッセージには、指導への感謝や感銘を受けた言葉、今の自分にどんな影響を与えているかを添えると喜ばれます。普段から顔を合わせる機会があれば、これからのお付き合いをお願いする言葉を入れてもいいでしょう。
例文
本日は遠くから足を運んでいただきありがとうございます
○○先生が教えてくださった「思いやりの心」を大切に
温かく笑顔があふれる家庭を築いていきます
今日はどうぞお楽しみください
祖父母への席札メッセージは、小さいころから可愛がってくれた感謝の気持ちや楽しかった思い出などを書き添えましょう。小さい字は読みにくい方もいるので他のゲストよりも大きめの字を心がけると気遣いの気持ちも伝わります。
例文
おばあちゃん 今日は来てくれてありがとう!
お母さんが仕事で家にいない時
おばあちゃんがいてくれてすごく嬉しかったよ
おばあちゃんがくれた猫のぬいぐるみ
新居にも連れて行くね
これからも長生きしてね
小さな子供のゲストへは、ひらがなで短めの、優しい言葉のメッセージを書きましょう。シールやイラストを添えても喜ばれます。あかちゃんにも健やかな成長を願う席札メッセージを用意して、おもてなししましょう。
例文
○○くん
きょうは げんきに けっこんしきに
きてくれて ありがとう
○○くんの だいすきな
はんばーぐが あるから
たくさんたべてね!
席札メッセージを書く時には結婚式ならではのマナーやゲストへのこころ配りを忘れずに、5つのポイントに気をつけて書いてみましょう。
ポイントは「メッセージの長さ」や「メッセージの内容」、「間違いのチェック」、結婚式では避ける「重ね言葉に気を付ける」「句読点は使わない」の5つです。
メッセージの長さはゲストごとに差がでないようなるべく同じような長さに統一しましょう。
たまたま別のゲストへのメッセージが目に入ったり、メッセージを見せ合ったりしたときにメッセージの長さに明らかな差があると、ゲストを不愉快にさせてしまうこともあります。
ゲストによって思い出や親しさはそれぞれですが、メッセージの長さに気をつけて結婚式に来てくれたゲストへの心配りを大切にしましょう。
メッセージの内容はゲストとの思い出や感謝の気持ち、感銘を受けた言葉などを具体的に書けば、よりゲストに気持ちが伝わります。
グループでは仲良しでも個人での思い出話が少なかったり、同僚や上司へのメッセージを書くことに悩んだりした時には、写真やSNS、仕事でのやりとりなどを見返してみましょう。
結婚式までに時間がなくてゲストごとにメッセージを考えるのが大変だという方は、席やグループごとに統一しても大丈夫です。
メッセージの内容が決まったら間違いがないかチェックしましょう。
名前の漢字や送り仮名の間違いや、結婚式では避ける重ね言葉や句読点がないか、メッセージ内容に記憶違いがないかチェックします。
新郎新婦で手作りする場合、メッセージを印刷や手書きする前にウェディングプランナーさんにチェックしてもらうと安心です。
重ね言葉は再婚を連想させるので結婚式では使用しない決まりになっています。
たびたび、重ねがさね、次々、しばしば、わざわざ、皆々様などの繰り返す言葉、再三や再び、相次いで、もう一度、など何度もあるという意味の言葉が重ね言葉です。
最近はあまり気にしない傾向もありますが、年配の方や職場関係の方などの中には気にする方もいます。ゲストが不快な思いをしないように重ね言葉に気をつけましょう。
「、」や「。」の句読点は「終わり」を連想させたり、「終止符を打つ」の意味があり結婚式では好まれず、使用しません。
文章を区切りたいときには「、」は使用せずに、1文字分の空白をあけることでメッセージも読みやすくなります。手書きの場合はつい「。」を書いてしまうこともあるので気をつけましょう。
結婚式の席札メッセージは、結婚式場でペーパーアイテムや字体などを選んで綺麗に作成してもらうこともできますが、手作りにもメリットがあります。
印紙や印刷費用などの費用節約と手作りによるオリジナリティで印象に残る席札メッセージになります。
時間はかかりますが、余裕を持ってウェディングプランナーさんと確認しながら準備をすれば、自分たちらしい素敵な席札メッセージカードでゲストをおもてなしできるでしょう。
席札メッセージカードは式場によって1組いくら、と値段が細かく決まっています。
例えば、メッセージカードが1組300円、招待客が100人なら3万円かかりますし、50人なら1万5千円かかります。自分たちで準備する場合もペーパーアイテムやペン、インク代、式場によっては持ち込み料などの費用がかかりますが手作りの方が費用節約になります。
費用がかかる結婚式、2人で準備できるものは節約してみてはいかがでしょうか。
席札メッセージを手作りするメリットは何と言ってもオリジナリティです。デザインやレイアウトなどが好きなように決められ、印象に残る席札メッセージになるでしょう。
ゲストのテーブルやグループごとにデザインを違うものにしたり、結婚する2人の思い出のモチーフにしてみたりと、個性豊かな席札メッセージはゲストにも喜ばれます。
自分達らしさを大切に、オリジナリティあふれる結婚式の席札メッセージを作ってみましょう。
結婚式や披露宴では、新郎新婦は緊張していたり、お色直しや写真撮影など慌ただしかったりで、個人とゆっくり話す時間もあまりありません。
席札メッセージに日頃の感謝やこれからのお付き合いのお願い、思い出などを書き添えれば、新郎新婦の丁寧なおもてなしの気持ちも伝わります。
席札メッセージで感謝の気持ちを伝えて素敵な結婚式にしましょう。