結婚式で行われる余興とは、結婚式のメインの流れとは別に、余った時間を参加者に飽きさせないようにしたり、盛り上げたりするための演出や出し物などをすることです。余興は新郎新婦や、新郎新婦と参加者など、誰が行うとは決まっていません。
また、場合によっては、メインの流れで行われるフラワーシャワーや、おもてなしグッズの使用なども余興の範囲とされることもあります。
結婚式で行われる余興は誰が行うものとは決まっているわけではなく、また、余興の範囲は広く何をしなければいけないということも決まっていません。
そのため、結婚式の準備段階で誰が何をするのか、また余興の内容を事前に決めたほうがいいのか困ってしまうという新郎新婦もいます。
ですが、結婚式の余興ではいくつかの定番があり、迷った場合はそれら定番の余興を行うということも多いです。
結婚式の余興で行われる定番の1つが新郎新婦の友人によるスピーチです。結婚式に新郎と新婦の友人たちが参加している場合、新郎と新婦のどちらかとしか面識がない場合もあります。
そのため、友人に新郎新婦へのお祝いの言葉だけなく、過去の思い出エピソードなどをスピーチしてもらうことで、参加者に新郎新婦がどのような人なのかを知ってもらうことができます。
結婚式の余興ではダンスもよく行われます。余興のダンスでは経験者が本格的なダンスをすることもあれば、ダンス経験があまりない人たちで事前に練習をして披露する場合もあります。
また、ダンスは見ている人がわかりやすいネタを使うことが多く、星野源さんの恋ダンスやAKB48の恋するフォーチュンクッキーなどが定番です。他にもサプライズとして行うフラッシュモブも人気が高いです。
ダンスと同様に音楽関係ということで、歌や演奏なども余興では定番となっています。歌や演奏は新郎新婦の友人が行う場合もありますが、新郎が新婦に向けて、または新婦が新郎に向けて、自分の想いを歌うことも多いです。
また、新郎新婦が音楽経験者であったり、結婚式の余興のために練習したりなどして、新郎新婦のどちらかが演奏をして、どちらかが歌うなどの場合もあります。
テレビでよく行われる演出を参考にしたり、動画の撮影や編集が簡単にできるようになったことなどから、結婚式の余興として、新郎新婦のためにサプライズでムービーが流されるということがあります。
このような映像演出は新郎新婦に秘密で友人たちが2人のゆかりの場所を巡ったり、関係者にインタビューをしたりなどして作られることが多いです。
結婚式を余興で盛り上げるため、そのときに流行っている芸人のネタやモノマネなどが行われることもあります。多くの人にわかりやすいため、会場の空気に合えば非常に盛り上がります。
ただし、結婚式は準備期間が長いため、あまり早い段階で準備しすぎてしまうと、結婚式の時期にはブームがすぎてしまって、会場の空気に合わなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
結婚式では必ず余興は行わなければいけないということはありません。しかし、結婚式を盛り上げるために余興を結婚式のプログラムの中に組み込んでおくというカップルは多いです。
余興は新郎新婦が行うものとも限らず、友人たちに依頼する場合もあります。その際、結婚式の日時や余興の準備期間などもあるため、余興を友人に依頼する場合にはいくつかの配慮が必要となります。
余興を友人に依頼する場合、まず相手を選ぶ必要があります。しかし、余興を依頼する友人は仕事や家事などで忙しく、またタイミングによってはその仕事が繁忙期であったり、育児中であったりなど、余興の準備時間の確保が難しいという人もいます。
そのため、余興を依頼する友人の状況を確認してから頼むようにしましょう。また、余興の内容をある程度新郎新婦側で決める際には、その内容が得意な人を選ぶようにしましょう。
友人にも都合があり、余興には準備期間も必要となるため、ゆとりを持って頼んでおく必要があります。
依頼をするタイミングは結婚式の招待状を送る前になります。招待状は結婚式の2~3ヶ月前に送ることになるため、その2週間前には余興の依頼の連絡をして、承諾を得ておきましょう。
また、事前の連絡ではなく、招待状で余興を依頼する場合には、マナーとして招待状に余興依頼の付箋を添えましょう。
余興を依頼する相手は親しい間柄の人であることが多いです。そのため、余興の依頼はメールやメッセージアプリから行うということもあります。しかし、余興の依頼なので、あまり砕けすぎず丁寧にお願いしなければいけません。
その際には、一方的に余興の依頼を書くのではなく、相手の都合を聞くような書き方をしましょう。また、返信待ちで準備期間を短くしてしまわないためにも、返信が欲しい明確な期間も書いておきましょう。
余興は親しい友人に頼むことも多いです。しかし、余興の依頼は普段の接し方と同じように、気軽な感じで頼むようなことはしてはいけません。
貴重な時間と労力をかけて余興をしてもらうので、余興を依頼する際にはマナーを守るようにしましょう。
余興を依頼する人が親しい友人間柄であったり、お互いが忙しくて時間を取ることができないなどのことから、メールやメッセージアプリで余興の依頼をすることもあります。
しかし、やはり忙しい時間を割いて余興の準備を頼むため、できれば直接会ってお願いするようにしましょう。また、直接会うことで、文面では伝えきれない細かな話しもすることができます。
余興を依頼するタイミングは招待状を送る2週間ほど前となります。しかし、最初にお願いした人が余興の依頼を必ず引き受けられるというわけでなく、断られてしまう可能性もあります。
もし、断られた場合には次の人に依頼をしなければいけませんが、依頼が断られて期間が押し込まれていくほど余興の準備期間も短くなっていきます。そのため、依頼を断られた場合も想定して、早めに行動を起こすようにしましょう。
余興の内容によっては衣装や小道具などが必要となる場合があります。これらを用意するためには費用が必要となりますが、トラブルがないように事前に予算はいくらまでと相手に伝えておくようにしましょう。
また、スムーズに余興の準備ができるようにしたり、無駄な購入を避けるためにも、会場で使える設備や道具などがあれば、それも事前に伝えておきましょう。当日の流れも定期的に確認しておくと良いでしょう。
結婚式は大きな費用が必要となり、長期に渡る準備期間や、マナーなどいろいろと気にしなければいけないことが多いです。
そのため、スムーズな準備を心がけておかないと、バタバタとしてしまうことになるので、書籍の「かしこい結婚準備ハッピーマニュアル―予算内でふたりらしい結婚式を実現!」などで結婚式の準備についての知識を事前に持っておくようにしましょう。
結婚式の準備で新郎新婦は多くのことをしなければいけないので、余興は頼んだ相手に任せっきりとなってしまうこともあります。そのため、トラブルなくスムーズに余興の準備をしてもらうために、頼む側はいくつか注意すべき点があります。
結婚式の主役はあくまでも新郎新婦なので、余興を頼まれた側は基本的に新郎新婦の持つイメージに合わせた余興を準備してもらう必要があります。そのイメージは明確に伝えておかないと、当日になって想像と違う余興が行われしまう可能性があります。
また、余興のイメージがある程度は固まっているという場合には、相手に無理強いしないように、そのイメージに適した人に依頼するようにしましょう。
先に述べた通り、余興の準備がスムーズになり、無駄な出費をしないために、余興を頼んだ相手には会場で使える設備や道具を知らせておきましょう。
また、会場の雰囲気や広さなども事前に確認してもらうようにしましょう。会場の確認は新郎新婦ではなく、担当プランナーを通さないといけない場合もあるため、必要に応じて会場やプランナーの連絡先を伝えておきましょう。
結婚式の余興は親しい友人に頼むということは多いです。しかし、親しい間柄でも余興の依頼はマナーを守って、丁寧にお願いするようにしましょう。
また、結婚式の余興を成功させるためにも、段取りの良い準備ができるよう、新郎新婦もできることがあれば余興の手伝いをしましょう。