結婚式とほとんどセットになっているのが披露宴です。たいていは結婚式をして、その後に披露宴をおこなっています。
そして結婚式は神様や友人知人などの人前で2人が結婚することを誓う式ですが、披露宴とはそもそもどういう意味のある宴なのでしょう。まずは、披露宴とはどんな意味があるのか、どうして披露宴を開くのか見ていきましょう。
結婚での披露宴とは、新郎新婦の2人が結婚したことを親族や友人たちにお披露目することを目的に開かれるパーティです。
2人が結婚しましたよ、ということを知らせるために、親族や友人たちや付き合いのある人を招いておこないます。上で紹介したように、結婚式は神様や人前でお互いに結婚を誓う儀式です。その後に披露宴を行うことで、大勢の人に結婚したことを知らしめるのです。
披露宴ではなく、お食事会を開く場合もあります。披露宴とお食事会の違いは、披露宴が結婚したことを広めるために開くパーティであるのに対して、お食事会は結婚したことを報告する会食であるということでしょう。
披露宴では多くの人を招くのが一般的ですが、お食事会では友人や親族など限定的に招くため、大勢にはならないでしょう。
妊娠中であっても、きちんと気をつけていれば披露宴を開くことに問題はありません。
昨今は、妊娠中の結婚は「おめでた婚」や「授かり婚」とも呼ばれています。そのため新婦が妊娠中でも問題なく結婚式や披露宴をおこなえるよう、助言を受けたり、さまざまな工夫をこらすことが普通なので安心してください。ただ、披露宴を行う時期や体調は要注意です。
披露宴とひとくちに言っても、どういう人たちを集めて行うのか、どういった形で行うかによってタイムスケジュールは変わってきます。
ここからは、スタンダードな披露宴のスケジュールから家族を中心にしたケース、ご祝儀制にした場合の披露宴スケジュール、会費制にした場合のスケジュールについて紹介いたします。いくつかのプランを参考にしてみてください。
スタンダードな披露宴スケジュールは基本的には、約2時間~約3時間程度はかかると見ておきましょう。
ゲスト入場後新郎・新婦が登場し開宴の挨拶、乾杯を経て会食がスタートしてケーキ入刀やゲストのスピーチの後、新郎新婦のお色直しを経てキャンドルサービスをします。
そしてデザートブッフェでゲストによる余興、祝電の披露、親への手紙と両家の挨拶を得て終わります。お色直しの回数は増やすこともあります。
大人数を招くような披露宴ではなく、少人数や家族中心での食事会を開いた場合のスケジュールについて紹介します。
食事会では新郎・新婦の挨拶と自己紹介、乾杯をして会食がはじまります。新郎・新婦が挨拶に周り、お色直しをして新婦の挨拶や手紙、続いて新郎・新郎親の挨拶を経て終了します。
ご祝儀制の披露宴とは、ご祝儀をいただく従来通りの披露宴のことです。そのため、基本的にスタンダードな披露宴のスケジュールを踏襲しているものになるでしょう。
新郎・新婦の挨拶からはじまり、食事中の歓談や新郎・新婦のお色直しを経て余興やスピーチを聞き、新婦の手紙や新郎・新郎両親の挨拶で終わるという、スタンダードなスケジュールとほぼ同じスケジュールになります。
昨今では、通常の披露宴よりもよりくだけた会費制の披露宴も人気があります。上司の挨拶などの堅苦しいことは行わず、アットホームな内容になるのが特徴でしょう。
一般的なスケジュールは新郎・新婦のウェルカムスピーチからはじまり、乾杯から歓談タイム、ケーキ入刀や余興をした後、デザートタイムになってから新婦の手紙、新郎・新婦による挨拶で終了します。
妊娠中に結婚式や披露宴をすることは、あまり珍しいことではなくなってきました。しかし、妊娠中の体には結婚式や披露宴は負担になることは事実なので、十分に気をつける必要があります。
ここからは、妊娠中に披露宴をおこなう際にはどのような点に注意しなければならないのか、注意ポイントを紹介します。
妊娠中に披露宴をするなら、安定期(妊娠5ヵ月から7ヵ月)に入った時期がベストでしょう。
妊娠中には、いつであっても妊婦の体に不調が起こる可能性が高くなります。その中でも、比較的に安全だと言われているのがいわゆる「安定期」なのです。出産前に披露宴を行いたい場合には、なるべくこの安定期にするようにしましょう。
披露宴のスケジュールには余裕をもたせ、あまり多くのことをしないように、妊娠中の新婦に負担の少ないスケジュールを組むようにします。
多くの余興をして、お色直しを何度も行うことはあまりおすすめしません。披露宴のスケジュールを立てていた時にはできたことも、実際の披露宴の時期には難しくなっている可能性があるからです。
普段は健康を自慢にしている人でも、妊娠中には何が起こるか分からないので、常に万が一に備えておきましょう。
安定期に披露宴を行うとしても、必ず何事もなく行えるという訳ではありません。常に、新婦の体に何か起こるかもしれないことを考慮し、万が一のときはどうするか考えておく必要があります。披露宴を中止する可能性も考慮しておくべきです。
ウェディングドレスはお腹に負担がかからず目立たない、お姫様みたいなプリンセスラインのドレスや、胸の下の高い位置で切り替えがあるエンパイアラインのドレスがおすすめです。
とくに披露宴までに少し間があく場合、ドレスを試着した時よりもお腹が大きくなることが避けられません。あらかじめ、お腹部分に余裕をもたせたドレスを選んでおくのがよいでしょう。
なにより、妊娠中である新婦の体調を一番に考えて披露宴の内容や時期を決定するようにしましょう。
一般的な披露宴では、新郎新婦の両親や親族、友人たちのスケジュールの都合などを意識します。しかし妊娠中に披露宴をするなら、妊婦である新婦の体調をもっとも重視することが一番大切なことです。
遠藤 佳奈子さん監修の「これで安心! 結婚準備&マナー」は、結婚に備えて何を準備しておけばよいのか、正しいマナーなどを紹介しています。
結婚式に向けて何をしたら良いのか分からないという方、マナーについて不安がある方は一度読んでみてはいかがでしょう。
せっかく妊娠中に披露宴をするのですから、普通の披露宴とは少し違ったものにするのもよいでしょう。ここからは、おめでた婚・授かり婚だからこそできる披露宴の演出案を紹介します。
結婚式では新郎・新婦のムービーを流すことがありますが、ここに赤ちゃんへのメッセージを入れて締めくくります。
新郎・新婦が夫婦として子どもの誕生を待ち望んでいることがゲストにも伝わりますし、いずれ赤ちゃんが生まれて大きくなった時に、両親の結婚式のムービーを見せてあげられるサプライズにもなります。
ウェルカムボードの新郎新婦の間に赤ちゃんも入れて、3人でのウェルカムボードにするのも微笑ましい演出です。
まだ赤ちゃんは生まれていませんが、赤ちゃんも合わせて3人で家族になる、という意味合いでメッセージを伝えることができるでしょう。
結婚式で指輪をのせるリングピローを、今度生まれてくる赤ちゃんのためのファーストシューズにするというのもおめでた婚・授かり婚らしい演出です。
小さな赤ちゃん用のファーストシューズがあると、参加者も微笑ましい気分になるでしょう。
結婚を前提にしてお付き合いしていると、結婚前に妊娠することは珍しいことではありません。でもおめでた婚・授かり婚で披露宴をするなら、気をつけることがたくさんあります。
妊娠中に結婚式や披露宴をすることは不可能ではありませんが、くれぐれも新婦の体調に気をつけて、常に新婦の体調優先で行いましょう。