臨月とは妊娠10ヶ月目のことを指します。妊娠10ヶ月は妊娠36週0日~39週6日にあたり、いつ赤ちゃんが生まれてもおかしくない時期となっています。ただし、臨月と正期産の時期(妊娠37週から42週6日)は示す時期が違うので注意をしましょう。
また、お腹が大きくなっていたり、ホルモンの影響で体質にいろいろな変化が起こっていたりします。そのため、これからの出産に備えて、注意しておくべきことや事前に把握しておくべきことがいろいろとあります。
臨月になると生理痛のような痛みを感じることがあります。臨月にその痛みが出てくることで、陣痛が始まったと思ってしまう人もいます。
しかし、陣痛の場合は1時間に6回以上、痛みとお腹の張りが規則的に起こることに対して、臨月の生理痛のような痛みを感じる場合はお腹は張りますが、陣痛ほどの痛みはなく、痛みの間隔も不規則で長くは続きません。
この臨月に感じる生理痛のような痛みは前駆陣痛といって、体に影響を与えるものではありません。
臨月には生理痛のような痛みを感じる前駆陣痛が起こることがあります。臨月ということもあり、陣痛と勘違いしてしまう人もいます。そのため、前駆陣痛は偽陣痛と呼ばれることもあります。
臨月に前駆陣痛と本陣痛の区別を誤って、対応を間違ってしまうといけないので、前駆陣痛の痛みの特徴を把握しておきましょう。
臨月に感じる生理痛のような痛みの前駆陣痛は、本陣痛のように痛みが強くなっていったりするようなことはありません。その痛みの表現は人によって異なりますが、チクチクとした痛みやキリキリとした痛みなどと表現されます。
痛みを感じる部分も人によって異なりますが、背中や腹部、下腹部や足の付け根などが痛むことがあります。
前駆陣痛の特徴として、その痛みと共にお腹が張ります。ただし、陣痛でも前駆陣痛と同様に痛みと共に、お腹も張ります。
前駆陣痛はチクチクとした生理痛のような痛みで、陣痛ほど強い痛みを感じません。また、陣痛は規則的にお腹が張って痛みを感じることに対して、前駆陣痛の場合はお腹の張りと痛みの間隔が不規則となります。
ただし、前駆陣痛による痛みの強さには個人差があるので、前駆陣痛で強い痛みを感じる人もいます。
臨月では妊婦のお腹は大きくなっています。その大きくなったお腹が腸を圧迫することによって、妊婦は便秘になりやすくなっています。また、妊娠によるホルモンバランスの変化も便秘の原因となっていることもあります。
そのため、前駆陣痛とは別で、その便秘が原因で腹痛を感じたり、便意を感じたりなどすることで、陣痛のような痛みを感じることもあります。便秘による腹痛も、前駆陣痛と同様に痛みの間隔が不規則になります。
臨月に起きる前駆陣痛は、生理痛のような痛みを感じます。また、生理痛のような痛みだけでなく、前駆陣痛では腹痛や腰痛を感じる人もいます。
前駆陣痛で痛みを感じる原因は子宮の収縮です。子宮が収縮することで、背中や腹部にも痛みを感じることがあります。
陣痛の場合は規則的な痛みが起こり、その間隔は徐々に狭まっていきながら、その痛みは強くなっていきます。
しかし、前駆陣痛や、その他の腹痛などは痛みの間隔が規則的ではなく、痛みの強さも一定でもなく、強くなっていくこともありません。また、前駆陣痛はしばらくすると痛みが治っていきます。
臨月には生理痛のような痛みを感じる前駆陣痛が起こります。前駆陣痛は本陣痛のように痛みが強くなっていくことはありません。また、しばらくすると痛みは治っていきます。
しかし、前駆陣痛の痛みの強さや、痛みの続く時間の長さなどには個人差があります。そのため、前駆陣痛でも強い痛みを感じたり、なかなか痛みが治らないという人もいます。
もし、前駆陣痛で強い痛みを感じたり、痛みが治らなかったりする場合には、いくつかの対処法があるので試してみると良いでしょう。
前駆陣痛は子宮が収縮することによって生理痛のような痛みを感じています。子宮の収縮は本陣痛でも起こるので、前駆陣痛は陣痛の練習のようなものでもあります。
そのため、前駆陣痛が起こったときには、陣痛の練習として呼吸を整える練習をしておきましょう。陣痛の際にはラマーズ式呼吸法が有効と言われています。しかし、最近ではソフロロジー式の腹式呼吸法が使われることも多いです。
前駆陣痛や陣痛が起こると妊婦は強い不安を感じてしまうことがあります。その不安は体をさすってもらうことで和らぐことがあります。そのため、お腹が痛い場合には家族やパートナーなどにお腹をさすってもらいましょう。
前駆陣痛や陣痛の痛みによって感じる不安は、痛みを感じる部分をさすってもらうことで和らぐことがあります。そのため、腰が痛ければ腰をさすってもらうようにしましょう。
また、腰であれば、さするだけでなく、マッサージを兼ねてテニスボールやゴルフボールなどを使ってさすったり、軽く叩いたりなどしても良いでしょう。
前駆陣痛の痛みが強い場合は、体やお腹を温めてみましょう。血液の流れが改善されることで、痛みが和らぐことがあります。体を温める方法には、お風呂に入る、足の付け根を温める、カイロをお腹に貼るなどがあります。
また、筋肉の緊張を緩和するためにも、できるだけリラックスできる状態にしましょう。
前駆陣痛は体勢を変えると痛みが和らぐことがあります。そのため、横向きやあおむけなど、いろいろな体勢を試してみて、痛みが和らぐ体勢を探してみましょう。
前駆陣痛の痛みは横向けになって休憩することで、痛みが和らいだという経験をしている妊婦が多くいます。また、横向きの楽な体勢で家族やパートナーに痛い部分をさすってもらいましょう。
臨月に起こる生理痛のような痛みの前駆陣痛は、陣痛と同じように子宮の収縮によって起こります。
しかし、陣痛では規則的に痛みが出て、その間隔が短くになるにつれて痛みが強くなっていくことに対して、前駆陣痛は痛みに規則性がなく、しばらくすると痛みも治っていきます。
ただし、前駆陣痛でも痛みの強さや痛みを感じる時間の長さには個人差があり、強い痛みを感じる人がいたり、痛みが長く続く人がいたりもします。
臨月はいつ赤ちゃんが生まれてもおかしくない時期に入っています。そのため、これからいつ出産をすることになっても良いように、事前に準備しておくべきことがあります。
出産に集中するためにも、あとで準備しておけば良かったと思ったり、いざ出産となったときに準備で慌てたりなどすることのないように、しっかりと準備を整えておきましょう。
出産となれば入院をすることになります。そのため、臨月に入ったらいつでも出産のために入院ができるように荷物をまとめておくようにしましょう。
また、入院の際には母子手帳や診察券、健康保険証、印鑑などの入院の手続きに必要となるものがあったり、自分で用意しなくても病院側で準備してくれるものがあったりなどもするので、入院に必要なものも事前にしっかりと把握しておくようにしましょう。
陣痛が起こって、病院に行かなければいけないという状況となったとき、家族に車で送ってもらうということもできますが、タイミングによっては近くに家族がいないという場合もあります。また、タクシー会社に連絡をしても、到着に時間がかかってしまうということもあります。
そのため、臨月になったら、家族がいない場合に備えて近所の人に協力をお願いしておいたり、マタニティタクシーに登録しておくなど、状況に合わせた病院までの移動手段を決めておくようにしましょう。
臨月になったら緊急事態となった場合に備えて、誰でも連絡すべき先がわかるように、病院やタクシー会社などの電話番号をリストにしておきましょう。
また、外出時に緊急事態となってしまった場合には、周囲の人に助けを求める可能性もあるので、必ず母子手帳を持ち歩くようにして、自分の名前や病院の連絡先などをリストにしてカバンのわかりやすい場所に付けておくようにしましょう。
臨月に入ると、いつ赤ちゃんが生まれてもおかしくない時期になります。また、出産では入院をすることになります。そのため、事前に入院時に必要なものを揃えておく必要があります。
必要なものはすぐに持ち出せるようにまとめておきましょう。1人で病院へ行く可能性も考えて、入院時に必要なものと、退院時に必要なものを分けて準備しておいても良いでしょう。
臨月になると、生理痛のような痛みを感じることがあります。それは前駆陣痛なので、本陣痛ではありません。しかし、前駆陣痛は陣痛の練習でもあり、臨月なのでいつ赤ちゃんが生まれてもおかしくない状況です。
そのため、いざ出産となったときに、準備不足で慌てることのないように、前駆陣痛を感じるようになったら、しっかり出産への準備を整えていくようにしましょう。