【専門家監修】妊娠初期症状はいつから?症状の特徴11個|検査薬を使うタイミングも解説

妊娠の初期症状はいつから起きる?

まず、妊娠初期とは妊娠15週までの事で妊娠4か月の終わりまでの時期です。妊娠周期は、最終月経日を妊娠0週0日として、そこから数えていきます。


妊娠初期症状は、早ければ生理予定日付近の妊娠4週頃から様々な症状が出てきます。

妊娠初期症状の特徴12個

妊娠初期症状は、表れ方に個人差があります。様々な症状がありますが、症状が全く出ない人もいるようで妊娠したことに気付かない人もいます。


これから、妊娠初期症状の特徴を12個、詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

妊娠初期症状の特徴1:出血

妊娠初期症状には、受精卵が子宮内膜に潜り込む時に出血する着床出血があります。また、妊娠22週未満までは切迫流産の可能性も考えられます。切迫流産とは、痛みや出血があり流産に進行する可能性がある状態のことを言います。


そして、強い腹痛や出血量が多い場合は進行流産や子宮外妊娠(異所性妊娠)の可能性があります。


少量の出血であれば、翌日や健診の受診予定日で良いとされていますが、強い腹痛や出血量が多い場合は病院が夜間や時間外であってもすぐに受診するようにしましょう。

妊娠初期症状の特徴2:眠気

妊娠により女性ホルモンの量が多くなり、このホルモンにより眠気が出てくる場合があります。人により個人差はありますが、妊娠超初期~妊娠初期に眠気が強く出やすいとされています。


眠気の症状は、一般的に妊娠15~16週頃には落ち着いてくると言われています。しかし、人によって時期は様々で妊娠後期頃まで続く人もいるようです。仮眠をとるなど、症状に合わせて無理せず過ごしてください。

妊娠初期症状の特徴3:食欲の変化

妊娠初期から起こるつわりの症状の一つに食欲の変化があります。食欲が増えたりなくなったり、好みが変わったりと様々な症状がありますが、妊娠した多くの人が経験するとされています。


これは妊娠により代謝やホルモンバランスが変わることが原因で起こるとされています。また、症状が重く出る人はストレスなど精神的な要素が関係していると言われています。


食欲がなく食べられない状態が続いてしまうと、脱水症状になってしまうため水分は摂るようにしましょう。

妊娠初期症状の特徴4:腸にガスが溜まりやすい

妊娠によるホルモンの影響や子宮の圧迫により、腸の動きが悪くなりガスが溜まりやすくなってしまいます。便が硬くなってしまったり便秘の症状も出てきます。


水分や食物繊維を摂って、排便のタイミングを逃さないことが大切です。改善しない場合は妊婦健診の受診の際に相談してみると良いでしょう。

妊娠初期症状の特徴5:腰痛

妊娠するとホルモンの分泌や子宮が大きくなる影響で腰痛が起こりやすくなってしまいます。妊娠前のように身体を動かすことができなくなるため、運動不足により血行が悪くなり腰痛が出てくることもあるようです。


妊娠しているかを判断するには、腰痛の症状だけではわからないので他の妊娠初期症状と併せて考えると良いでしょう。

妊娠初期症状の特徴6:胃腸の働きが低下

妊娠によるホルモンの影響で胃腸の働きが低下します。これにより、胃痛や胃もたれの症状が出てきてしまいます。


胃腸の働きが低下すると、食べた物を消化するのに時間がかかってしまうので便秘になってしまう人もいます。また、便秘ではなく下痢気味になってしまうこともあります。

妊娠初期症状の特徴7:おりものの量・色の変化

妊娠により女性ホルモンの分泌が増えると、おりものが増えたり色が変化することがあります。妊娠が進むにつれて水っぽいおりものになっていきます。


おりものと一緒にかゆみやにおいの症状がある場合は、他の病気の可能性があるので産婦人科を受診するようにしましょう。

妊娠初期症状の特徴8:基礎体温の変化

基礎体温とは、朝起きて身体を動かさずに寝たままの姿勢で計測する体温のことです。月経周期で基礎体温は、低温期と高温期の二層となり体温が上下します。排卵してから生理の直前まで高温期が続き、生理が来ると体温が下がり低温期になります。


妊娠していると高温期が続くので、外気温との差で寒気や身体のほてりを感じることがあります。

妊娠初期症状の特徴9:胸が張る

妊娠することにより女性ホルモンが多く分泌されるので、胸が張るという症状が出てきます。月経前にも同じような症状が出ることもありますが、妊娠している時と比較すると女性ホルモンの分泌の量は少ないです。


胸の張り以外にも乳首の先が痛い、乳輪が黒ずんでくるなどの症状が出てくることがあります。

妊娠初期症状の特徴10:腹痛

妊娠初期症状の腹痛にはいくつか考えられる原因があります。まず、着床後に子宮が急に大きくなる時に起こる痛みがあります。子宮が大きくなることで、左右から子宮を支えている靭帯が引っ張られることにより腹痛を感じることがあります。


また、上記でも記載したようにホルモンの分泌の影響で胃腸の働きが低下してしまい便秘になりやすくなります。このため、便やガスが溜まってしまい膨満感が出てきます。お腹が張っていることを腹痛と感じることがあります。


強い腹痛が続く場合や、出血が伴う場合は医療機関を受診するようにしましょう。

妊娠初期症状の特徴11:体のむくみ

妊娠により女性ホルモンの分泌が増加し、身体に水分を溜め込みやすくなるためむくみが出てきます。また、運動不足により体内の代謝が低下することがむくみの原因となることがあります。


妊娠初期だけではなく、妊娠中期以降にも血液量の増加によってむくみが出てくる場合があります。

妊娠初期症状の特徴12:肌荒れ

妊娠すると女性ホルモンが増加しホルモンバランスが変化することで、肌荒れが起こります。


また、つわりによって栄養や水分が不足してしまったり、便秘により老廃物が身体の中に溜まってしまうことも肌荒れにつながってしまいます。

妊娠初期症状と生理前の症状の違い

今まで妊娠初期症状の特徴を記載してきましたが、生理前の症状にも眠気や胸が張る、腹痛、肌荒れなどの症状が出てくることがあり妊娠と勘違いしてしまうこともあります。妊娠初期症状とPMSの大きな違いは症状の続く期間です。


妊娠初期症状には、PMSと違い、吐き気やおう吐などのつわりや、体温が高い状態が続きだるさや熱っぽさの症状を感じることがあります。

妊娠初期に控える・辞めるべき4つの習慣

今まで記載してきたように妊娠初期症状は個人差があり症状も様々ですが、控えるべきこと、辞めるべきことは共通しています。母体や胎児に悪影響を及ぼす可能性のある習慣を見直すようにしましょう。


これから、妊娠初期に控える、辞めるべき4つの習慣を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

控える・辞めるべき習慣1:喫煙・飲酒

喫煙は、胎盤に悪影響を及ぼし、早産や低出生体重児のリスクが高まってしまいます。副流煙(受動喫煙)も、喫煙した時と同等の影響があるので注意が必要です。


また、飲酒は胎児アルコール依存症や胎児の中枢神経障害を引き起こしてしまう可能性があるので、妊娠中の飲酒は厳禁です。


喫煙も飲酒も、胎児に大きな影響を与えてしまうため妊娠しているとわかった時点で辞めると良いでしょう。

控える・辞めるべき習慣2:薬の服用

薬の服用にも注意が必要です。妊娠中に薬を服用することで、胎児へ影響を与えてしまうことがあります。自己判断で薬を服用せず、医師に相談するようにしましょう。


また、サプリメントも妊娠中は服用できない商品があるので、きちんと確認してから服用するようにしてください。

控える・辞めるべき習慣3:激しい運動

妊娠初期は体調がまだ安定していないので運動はおすすめできません。特に上下に激しく動く運動や激しい筋トレ、球技は、妊娠初期だけではなく、妊娠中期から後期にも避けるべきとされています。


運動しないとストレスが溜まってしまう方は、妊婦健診の際に医師に相談し、軽い運動やストレッチなどで気分転換をするようにしましょう。しかし、医師の許可が下りても激しい運動は避けるようにしてください。


妊娠中は無理をせず、自分の体調に合った運動を適度に取り入れてください。

控える・辞めるべき習慣4:カフェインの摂取

カフェインは血管を収縮する作用があるので、カフェインを過剰摂取してしまうと胎児の発育や健康へ悪影響を及ぼしてしまいます。さらに、母体の健康にも悪影響となると言われているので注意しましょう。


飲まないとストレスになる人は、過剰摂取にならないように摂取量を控えたり、ノンカフェインの飲み物を選んで飲むようにしましょう。

妊娠検査薬を使うタイミングと注意するべき事

妊娠検査薬は、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を尿から検出し妊娠の判定を行うという仕組みになっています。


妊娠検査薬はいつから使えば良いのか迷う人もいると思いますが、生理開始予定日の7日以降に使用することが推奨されています。また、どの時間帯の尿でも検査することができます。


推奨されている時期の前に妊娠検査薬を使うと、陽性反応が出ることもありますが、妊娠確定かどうかは確実ではありません。


確実な結果を求めるのであれば、きちんと推奨期間を守って検査するようにしましょう。どうしても妊娠しているかを早く知りたいのであれば、生理予定日から検査可能な妊娠検査薬がありますのでそちらを使用するようにしましょう。

産婦人科に行く時に持っていくもの

妊娠がわかり、初めて産婦人科に行く時に何を持って行ったら良いかわからないという人も多いでしょう。これから初診の時に用意しておいた方が良いものを紹介します。


まず、初診時の金額は病院によって差はありますが、約5000~15000円とされています。お金は多めに持って行くようにしましょう。また、健康保険証も忘れずに持って行きましょう。


次に、基礎体温を記入している人は基礎体温表を持参するようにしましょう。また、内診で出血してしまう場合があるので、念のため生理用ナプキンも持って行くと良いでしょう。

妊娠初期症状は出ない人もいるので注意しよう

ここまで妊娠初期症状の特徴を紹介してきましたが、症状の有無や症状の出方は人によって様々です。該当する妊娠初期症状がなくても、妊娠している可能性もあるので、正しい時期に検査薬を使用し確認しましょう。


自己判断せず、医療機関に相談するようにしましょう。不調が続く場合は他の病気が原因の可能性があります。早めに医療機関を受診するようにしましょう。


また、妊娠中に結婚式を挙げようと考えている人もいるでしょう。つわりは個人差がありますが、つわりが落ち着き比較的安定している妊娠5~7か月の安定期に入ってから結婚式を挙げると良いでしょう。安定期でも無理せず体調に合わせながら進めてください。