しばらく生理が来ないと、「もしかして妊娠」とワクワクした人もいるでしょう。女性は妊娠することで、今までの生活とは全然違うものになります。
楽しいばかりではなく、健康に対して不安になったり、変化する身体に気持ちが追いつかない可能性もあるでしょう。そのような時のために、妊娠中どんなことで不安になるのか知っておくことで、今は不安がない人でも心構えができて対処しやすくなります。
妊娠することで、体型の変化だけでなくホルモンバランスも崩れてしまいます。そのため、普段明るく元気な人でも、突然不安に襲われることが少なくありません。身体の心配だけではなく、コロナウイルスや低収入での子育てなど人によって悩みも違うでしょう。
妊娠中は、どんな人でも不安になる可能性があることを覚えておいてください。自分だけが特別なのではなく、たとえ3人目や4人目でも、関係なく誰でもなり得ることなのです。
妊娠中の不安は、その時期によって内容が異なります。妊娠4週〜15週の妊娠初期は流産を心配する人が多いでしょう。また検査薬で陽性が出ても週数が早いとエコーで確認ができず、想像妊娠ではないかと不安になることもあります。
そして、妊娠16週〜27週の妊娠中期は毎月1回と検診が少ないため生きてるか、異常がないかと不安になる人もいて、妊娠28週〜39週の妊娠後期には、陣痛や出産後の生活を不安に思う人が増えます。
ここでは、妊娠中に起こりやすい不安を6つご説明します。妊娠中のことだけでなく、出産や産後の育児などに対してイライラしたり涙が出たりする人もいます。あまりにも不安が強い場合は、胎児への影響も気になることでしょう。
そして不安症がひどくなると、精神科を勧められる可能性もあります。不安の種類を知ることは、解決方法を探す上でも役立ちます。
妊娠しながら仕事をすることは、精神面でも体調面でも心配になる人が多い問題です。昔に比べて晩婚化が進み、30代で1人目を妊娠する人も多くなりました。そのため、特にキャリアのある女性はきちんと両立できるだけでなく出産で不利にならないか不安になってしまいます。
また転勤族の場合、転勤の時期と被ってしまわないか不安になることがあるでしょう。ほかにも、フリーランスの方は、お金の面でストレスになりがちです。
35歳以上での初産は高齢出産と言われていますが、今では40代も珍しくありません。自分が健康なつもりでも、医学的に高齢だと言われることで不安に駆られてしまうでしょう。また、高齢出産は10代や20代と比べるとさまざまな面でリスクが高いと言われています。
また高齢出産でなくても、無事に出産できるかどうかは産んでみるまで分かりません。そのため、出産の途中でトラブルが起きないか最後まで不安になる人も多いでしょう。
出産時の痛みは、特に初産の場合経験したことがないため不安が強くなる傾向があります。昔から鼻からスイカを出す痛みと言いますが、人によっても痛みの感じ方が違うため出産するまで分かりません。
また、ネットで簡単に先輩ママの声を聞ける分、情報が入り過ぎて心配になってしまいがちです。知恵袋などを検索することで怖い気持ちがつのり、安定期に入るとさらに不安が大きくなることもあるでしょう。
出産は望んだからと言って誰でもできるわけではなく、体外受精などの不妊治療の末やっと妊娠できたという人も少なくありません。妊娠自体は幸せであっても、その先はほとんどの人にとって未知の世界です。
人によって出産の様子も全然違い、未知のことは誰にも分からないので、勉強していたとしても不安に感じるのは仕方がありません。また未婚の人や学生で出産する人は、同じ境遇の人が少なく不安が強くなる傾向があります。
妊娠すると、お腹が大きくなり体重もどんどん増えていきます。体重は単純に赤ちゃんの重さだけでなく、胎盤や羊水、血液や子宮、それに必要な脂肪がつくことで増えていきます。
ダイエットをしていた女性は、体重の増加と体型が変わってしまうことでネガティブになってしまう可能性があるでしょう。また体型だけでなく、膀胱を押されることで頻尿になるなど、自分ではどうしようもない身体に対するさまざまな悩みが出てきます。
産院が完全母乳を推奨している場合、きちんと母乳が出るか出産前から不安になることがあります。また、産後に自分で子供を育てられるか不安になる人もいます。
ほかにも、子供を愛せるのか、寝不足に耐えられるのかなど、さまざまな子育ての悩みがあります。仕事をしている人の中には、不安から復帰したくないと感じることもあるでしょう。
毎回、検診のたびに不安になったり緊張したりする人もいることでしょう。妊娠中は、ホルモンバランスが変化することにより、寂しい気持ちになったり泣くばかりだったりと、性格に関係なくナーバスになることがあります。
本当の意味で不安材料を取り除くことはできなくても、不安解消法を知っておくことで気持ちを落ち着かせることは可能です。嬉しいはずの妊娠生活を後悔しないための不安を乗り越える方法を6つご紹介します。
ダイエットのために食事制限をしてしまうと、必要な栄養を赤ちゃんに届けることが難しくなります。そして、栄養が偏ってしまうことで精神面も不調になりやすいです。
不安を解消するためにカルシウムは積極的に摂りたい栄養素で、精神を安定させる効果が期待できると言われています。また、バランスの良い食事は大切なことですが、つわりが終わるまでは栄養を気にせず食べられるものを口にしましょう。
しっかり睡眠をとることは、心身の健康のために大切なことです。妊娠後期になると、お腹が大きくて寝たくても寝られない時があります。そのため、休めるときがあれば、無理せず横になると良いでしょう。
また、妊婦の場合、何時間寝ればOKというものではなく、すっきりと活動できているかどうかを基準にしてみてください。
趣味などの気分転換の方法が多くあると、不安から解放されて元気になりやすいです。お腹の子供に目を向けるだけでなく、自分自身の時間をもつことも大切です。ただし、疲れた時や吐き気や腹痛などの症状があれば無理してはいけません。
趣味は、あくまでもリラックスすることが目的です。趣味がない人は、英語の勉強やイラストを描くなど気軽にできることから始めてみてください。好きな曲を聴くのもおすすめです。
不規則な生活は、気付かないうちに心身のストレスになっている可能性があります。妊娠中は、早寝早起きなど規則正しい生活を心がけると良いでしょう。妊娠中の生活リズムがお腹の赤ちゃんのリズムになっているとも言われています。自分のできる範囲で気を付けてみてください。
悩みは、経験者などに相談することで解決できることもありますが、なかなか友達やママ友に相談できない内容も多いものです。なかには、出産したい人だけでなく、望まない妊娠により中絶を考える人もいます。
流産後の妊娠や40歳を過ぎてからの初産など、人によって悩みは違いますが、もし周りに言いにくければ匿名の電話相談もおすすめです。相談窓口はネットですぐに検索できます。
妊娠中は普段の状況とは違います。たとえ専業主婦であっても、自分1人で頑張らず身体や心の負担を軽くすることは大事なことです。辛いときは、夫や実家の両親など周りの人を頼るのがおすすめです。
「旦那が忙しくて助けてくれない」など、どうしても頼れない事情がある場合は、アプリなどから家事代行サービスを利用するのもいいでしょう。代わりに働いてくれる人がいることで、産後の不安解消にもつながります。
本記事では、妊娠中の不安や解決策などをたくさんご紹介しました。自分自身が妊娠中という人はもちろん、父親になる人にも参考になったことでしょう。妊娠中は不安感に襲われても、自分から進んで相談しにくいこともあります。
妊娠や出産は人生に何度もあることではないでしょう。だからこそ、今回の解決策を参考に妊娠生活を明るい気持ちで過ごしてみてください。