たびたびおこる頭痛ですが、頭が重いのはしんどいものです。しかも痛みが長引いたりすると、仕事や家事に支障をきたしたりして大変です。そもそも頭痛はストレスが原因でおこるものなのでしょうか。
実は頭痛にはタイプがあり、原因もストレスだけではなく、一様に決めつけられない存在です。それでは頭痛にはどんな種類があるのでしょうか。今回は2つの頭痛について紹介していきますのでチェックしていきましょう。
緊張性頭痛は、頭全体が重くなったり、急に締め付けられるような痛みに特徴があり、個人差がありますが、後頭部から首筋にかけた比較的に広い部位に痛みが生じます。
動いても痛みが増幅されるケースはありませんが、場合によってはひどい体のだるさや耳鳴り、目の痛みやめまいを伴うこともあり、何かと日常生活の邪魔をする厄介な存在です。
対して片頭痛は、文字通り、頭の片側に痛みが起こるのが特徴です。女性に多く、時には悪寒やのぼせや目の奥の痛みを生じたりすることもあります。
片頭痛はズキンズキンと脈打つような、割れそうな痛みといわれています。また吐き気や光、音にも敏感になることも特徴で、痛みは一日中〜長い人で3日間ほど続きます。
片頭痛には前兆を感じる方も多く、空腹感やイライラを募ったり、中には目の前に光が出現して視界がぼやける方もいます。
緊張性頭痛には原因がいくつかありますが、主な原因として緊張を伴うことが引き金になっているといわれています。具体的な原因を突き止めることで、改善する可能性があります。
では緊張を伴う具体的な原因とは何でしょうか。以下で紹介していきます。心当たりがある方はぜひ参考にして見てください。場合によっては医療機関からの指示を仰いでください。
痛みの原因が具体的な頭や肩の部位の問題ではなく、精神的な物に起因する場合もあるようです。職場や家族といった仕事やプライベートでの人間関係にまつわる何気ない日常が、心理的にプレッシャーになっている場合にはストレスを感じて、突然痛みを生じさせます
痛みの持続も、1日を通して続いたりとうっとうしい重さが長く、付きまとう特徴があります。そのことで余計にストレスがかかるので、疲れの原因にもなるでしょう。
筋肉の緊張も緊張性頭痛の代表的な原因の1つとして数えられ、頭や首筋の筋肉が過度に緊張しすることで血管に老廃物が溜まり、痛み物質が生み出され頭痛を引き起こすといわれてます。この場合は肩こりなどの「コリ」が伴っており、首に根が張っている感じがするのが特徴的です。
筋肉の緊張による原因の場合は、動いていても痛みが悪化せず常に一定なことも特徴です。ただ、ずっと重さが残るので取り払いたい不快感や疲労は常にあります。
3つ目は生活習慣病の1つの要因として挙げられるストレートネックです。別名スマホ首とも言われ、スマホなどを常時見ていることにより、うつむき加減の姿勢が常態化してしまい、くの字型の首の骨がまっすぐになってしまう状態を指します。
ストレートネックは首・肩・背中・腰にコリを溜めることにつながり、緊張性頭痛を引き起こす元にもなります。
ストレートネックのみならず、ぎこちない姿勢をずっと保ったままにしていることで、頭や首に過度な負担がかかり、緊張性頭痛の引き金になってしまうことがあるようです。
また、姿勢もさることながら、暗い中で目を酷使したり、合わない眼鏡をかけ続けることも緊張性頭痛の要因となりますので注意が必要です。
頭や首回りの血行の悪さは、コリの原因にもなるので、緊張性頭痛の要因の1つに数えられます。常に肩を強張らせたり、合わない枕を使い続けていることもコリを生じさせる原因となります。
頭や首回りの血行の悪さが原因の場合も、血管の老廃物が痛み物質を生み出しているケースです。ボキボキと揉みほぐして欲しい感じがしたり、吐き気がしたり、ぼうっとしたりします。
片頭痛のメカニズムの理由は正確には解明されていませんが、原因となるケースは様々あることが知られています。
片頭痛の痛みの原因には個人差があるので、痛みを伴うどんなケースが当てはまるかを事前に把握しておくことが対処するために大切なポイントになっていきます。
以下に片頭痛の原因となる5つのケースを紹介します。思い当たるケースがあれば、メモをとったりして覚えておき、医療機関を受診する際の参考にしてください。
片頭痛の原因に、独特の脈打つような痛みから血管が異常に拡張する可能性が挙げられます。
何か大きなプロジェクトやプライベートで引っかかっていたものが解決したりすると、気持ちが開放感に向かってストレス解消になりますが、身体のメカニズムとしては血管も拡張される傾向があります。
このストレス解放による血管の拡張が片頭痛の原因の1つと数えられる可能性があるので、お知り置きください。
規則正しくない就寝リズムも片頭痛の原因の1つに挙げられます。睡眠リズムはとても大切で日によって寝すぎたり、眠れない状態があると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、自律神経の働きに影響を及ぼす恐れがあります。
自律神経は血管の収縮拡張に影響を及ぼすことが判明しており、自律神経の乱れは原因1の血管の拡張を異常に及ぼす可能性があるので要注意です。
強い音や光も片頭痛を起こす原因となっている可能性があります。原因ははっきり分かっておりませんが、血管を取り巻く三叉神経が刺激されるため、片頭痛を持つ方は強い環境変化に弱い傾向があるようです。
片頭痛は人混みによる騒音や音楽、光の刺激、さらには臭いなどの刺激により、引き起こされる可能性があるので、ちょっとした環境変化には要注意です。
片頭痛は女性ホルモンの分泌とも関連があると言われています。年齢を重ねると女性ホルモンの分泌量が減り、男性では50才位、女性であれば60才位を超えると片頭痛の出現が著しく減る傾向があります。
逆に女性ホルモンを摂取するサプリなどは、体内の女性ホルモンの変化を促すことにつながるため、片頭痛を引き起こす可能性があり、摂取の際は注意が必要です。
普段の食べ物にも注意を払う必要があります。片頭痛は食べ物が原因となり引き起こされるケースがあるからです。具体的にはチーズやチョコレート、ハム、ソーセージ、ナッツなどが誘因させる食品として挙げられています。
ただ、食べ物が原因で片頭痛になるというのは個人差があるため、一概にNGというわけでもありません。自分で食べてみて思い当たる節があれば、気をつけてみましょう。
頭痛で肝心なのは、治し方で、治らない痛みを治すこと、痛みが伴ったら、いち早く取り除くことです。ずっと居座るように痛みが付いて回る状態はストレスがかかり、気が滅入って、それこそストレスの悪循環です。
以下では緊張性頭痛と片頭痛の効果的な対処法を紹介していきます。痛みが伴った場合、ご自身の痛みのケースを把握した上で、いち早く適切な対処をしていきましょう。
まずは緊張性頭痛の対処法です。緊張性頭痛はストレスや筋肉の強ばりやコリなどが原因なので、和らげる方法が一番効果的です。
以下で緊張性頭痛の具体的な対処法を紹介していきます。初めから痛み止めの薬に頼らないで、体をいたわるようにケアしてあげる心構えが大切です。ご自身の痛みと照らし合わせて適切な対処法をしていきましょう。
緊張性頭痛の対処法の1つに気分転換が挙げられます。頭痛が襲ってきたら、我慢しないで、その場を離れ場所を変えたりすることで、リフレッシュしてみましょう。不安感も解放され、気分転換になるでしょう。
このストレス解消法ですが、あながち見落としがちな対処法でありながら、精神的な要因が引き金で起こる緊張性頭痛の場合には基本となる対処法です。ご自身の精神的・肉体的なストレスを解放してあげましょう。
頭や首回りをほぐすことも緊張性頭痛の対処法には効果的といわれています。蒸しタオルなどで肩や眼を温める、ストレッチなどをすることで、首や頭の筋肉がほぐれ、血流がよくなる傾向があります。腰痛にも効果があります。
また、ほてりがない程度にぬるめのお風呂に浸ったり、パートナーにツボを押してもらうなどマッサージをしてもらうことも一案です。筋肉をほぐし、ストレスを解消するものを積極的に導入していきましょう。
運転やデスクワークなどではついつい同じ姿勢で仕事をする傾向があります。長時間の同じ姿勢は筋肉を硬直させ、肩や首回りに老廃物のコリを生じさせる原因となるので注意を払いましょう。
定期的に立ち上がったり、数分間マッサージやストレッチをするなどして、極力同じ姿勢であることを避けるように心がけましょう。
次は片頭痛の対策です。片頭痛は個人差があり、対処法がそれぞれですが、誘因因子が重なれば重なるほど、引き起こされやすいと言われています。誘因因子を少しでも減らすことで片頭痛が起きなくなる可能性があります。
では片頭痛に効果的な対処法はどんな方法があるのでしょうか。具体的な対処法を確認していきましょう。
片頭痛の対処法の1つに、患部を冷やすことが効果的と言われています。患部を冷やすことで、血管を収縮させ、痛みを緩和させる効果が期待できます。
ここで注意したいのが複合的なケアです。患部を冷やすとともに、マッサージをしたりすることは、血管を拡張する原因になり、結果片頭痛を誘発させる可能性があります。あくまで患部を冷やすことだけに徹することが大切です。
片頭痛に効果的な物質としてあげられるのがカフェインです。カフェインは血管収縮作用があり、広がった血管を収縮させる効果が期待できます。
片頭痛の原因と言われている血管拡張作用がカフェインの血管収縮作用により痛みが緩和される可能性があります。
コーヒーやお茶などの身近な飲料にはカフェインが含まれています。痛み始めにこのような飲料物を摂取すると痛みが和らぐ可能性があります。
感受性が優れている方は、刺激に反応して片頭痛になるケースがあることは先述した通りです。なるべく暗くて静かな環境で過ごすことが刺激を抑える上で有効なので、ぜひ刺激の少ない環境を整えてあげることが大切なポイントです。
また、上記のような場所は、常にストレスを受けない環境を整備することにもつながります。ストレスを受けなければ、解放する必要も無いため、片頭痛を生じさせない可能性があります。
最後に頭痛が起こるのを予防する方法を検証していきます。緊張型頭痛も片頭痛も日常生活の上で予防できることが大きなポイントです。
ちょっとしたことを日常生活のルーティーンに取り入れることで頭痛を予防できれば、より良い快適な生活に繋がりますので、覚えておいて損はないでしょう。
ではどんな予防策が効果的なのか詳しく見ていきましょう。
気軽に行える予防法としてはストレッチを取り入れることです。ストレッチを頻繁に行うことで、血行が促進されて、コリが出来にくい身体にすることができます。
またストレッチは不眠などにも効果があるといわれています。眠れないことで悩んでいる方はストレッチを行うと体内が程よくリラックスできて自然と眠気を催すことが期待できます。
枕はとっても大切な寝具です。整体などでも使い方をレクチャーされたりしますが、正しい枕の高さの位置が首への負担を軽減させてくれます。
また、正しい枕の位置は首の痛みなどの症状にも効果が期待できます。自然と睡魔を催す枕で、快適な夜を過ごしすっきりとした寝起きを実感してください。
先述したチーズやソーセージ、ハムなどを摂取することを控えることも選択肢の一つです。誘発因子を少なくすればする程、頭痛を引き起こす要因が減ることに繋がります。
また、カフェインが入っている飲み物を飲むことで事前に頭痛を予防する効果があるでしょう。胃痛や胃もたれを起こさない程度に摂取してみることも一案です。
頭痛が起こるのを予防する方法として、以前の片頭痛が起きた状況をメモして参考にすることが効果的です。
前回起こった片頭痛はどんな痛みだったのか、熱やふらつきや事前にムカムカがあったかなど、克明に記録することで、予防線を張ることができるでしょう。
緊張型頭痛も片頭痛も脳梗塞のような命に関わる病気ではありません。ただ、鈍い痛みは酷い不快で、気持ち悪く、慢性化する可能性もあります。
時には医療関係からの診断書などで適切な治療をすることも大切です。毎日できることを行い症状が改善されない場合は早めに病院に行くことも考慮して見ましょう。
上記で紹介したストレス解消法を実践して辛い痛みをいち早く取り除き、快適な生活を送りましょう。