結婚をした場合、住所変更や銀行口座やパスポートなどの氏名変更手続きなどをする必要がでてきます。変更手続きをせず、そのままにしておくと新たな生活をスタートさせても不都合が生じてしまうことが多くあります。
新しい生活に不都合を生じさせないためにも、結婚後はできるだけ早く、さまざまな手続きを行いましょう。
結婚後の手続きは会社への届け出、銀行などの口座の名義変更、新しい名字の印鑑の準備など多岐にわたり、時間がかかるものもあります。
どの手続きを行わなければならないのか、いつまでに行うのか、準備する書類は何なのかなど、すぐに分かるようにリストを作成すると便利で効率よく手続きを進めることができます。
では実際に、結婚後に行なわないとならない手続きとはどのようなものがあるのでしょうか。考えられる手続きを11個挙げてみましたので具体的にみていきましょう。
以下を参考にして自分に必要なリスト作りを行ってみてください。
婚姻届は全国のどこの役所でも入手できますが、最近ではインターネットでのダウンロードや、自分達で婚姻届を作成して提出することもできます。
結婚が決まったらまず、婚姻届の提出日を話し合って決めましょう。
婚姻届は提出した日ではなく、役所が受理をした日が入籍日です。不備があれば受理をしてもらえず入籍日も、予定している名義変更の手続きなどもずれこんでしまいます。
婚姻届の提出先は本籍のある市区町村の役所、もしくは自分達が住んでいる所在地の役所ですので事前に調べておきましょう。
結婚後もしくは結婚と同時に新たな場所へ引っ越す場合、住民票も異動させないといけないため転入届の提出も必要となります。
転入届は以前、住んでいた住所地の役所から出される転出証明書と記入した転入届を持って役所の該当窓口へいくと手続きをしてくれます。
婚姻届の提出と同時に転入届の手続きも行えば、即日で新しい名字や戸籍筆頭者などが記載された住民票の写しを受け取ることができます。
住民票の写しはさまざまな名義変更の手続きに使用しますので、どの手続きに住民票が必要なのかあらかじめ確認をしておくことで何度も役所などに足を運ばなくてすみます。
マイナンバーカードの氏名・住所変更は変更をしてから14日以内となっています。14日を過ぎるとマイナンバーカードは失効してしまい、再発行となってしまいます。
運転免許証を持っていない人は、顔写真付きの身分証明書として使用できるのでマイナンバーカードの氏名・住所変更は忘れないように結婚後14日以内に行いましょう。
自分が自営だったり自営している家族の扶養に入っている場合などの健康保険は、国民健康保険に加入していることが多いので、自分で国民健康保険の氏名・住所変更もしくは脱退の手続きを行いましょう。
結婚後、相手の扶養家族となる場合で相手が一般企業に勤めているときは、相手の会社が社会保険の手続きはしてくれますが、その時に国民健康保険を脱退していないと手続きができませんので注意しましょう。
国民年金も相手の扶養にはいる場合で相手が一般企業に勤めているときは、相手の会社が手続きをしてくれます。基礎年金番号がマイナンバーと結びついている場合は、マイナンバーカードの変更をした時に変更されますのであらためての手続きは不要です。
結婚後、役所関係の手続きの後すぐに行いたい手続きは運転免許証の氏名・住所変更です。
婚姻届と転入届を同時に提出すると新しい住民票は即日発行が可能です。時間に余裕があればそのまま警察署や運転免許センターに行って変更の手続きを行いましょう。
銀行などの口座名義の変更など、本人確認書類が必要な場合も運転免許証が変更してあれば、住民票が不要なので経費もかからずスムーズに手続きを行うことができます。
結婚後の手続きの中で、つい後回しにしてそのままにしてしまいがちなのが銀行などの口座の名義変更です。
住所変更だけならばインターネットでも手続きができる銀行もありますが、口座の名義変更は同時に届出印やキャッシュカードの名義変更も行わないといけないので窓口に行かなければいけません。
結婚後、運転免許証の氏名変更や新しい住民票が入手できたら、できるだけ早く手続きを行いましょう。
結婚後も実印を登録する人は、転入届を提出したときに同時に新しい氏名の印鑑登録をしておくといいでしょう。あらかじめ準備をしておくと慌てることなくいろいろな手続きを行うことができます。
同時に行うことで何度も市区町村の役所に足を運ばなくて済みますし、あらたに身分証明書を提示しなくてもすみます。
銀行印や実印をきちんとしたお店で作りたい場合、お店にもよりますが1週間くらいはかかるとみておくといいでしょう。
クレジットカードの氏名・住所変更も忘れないようにしましょう。特に結婚後、引き落とし口座の名義を変更したのに、クレジットカードの名義がそのままだと引き落としがされない場合もあります。
住所の変更はインターネットでもできる場合がありますが、氏名変更は所定の用紙に記入して送り返す会社がほとんどです。各クレジットカードの会社に用紙を送ってもらうように手配をして、氏名変更済の運転免許証のコピーなど必要書類を揃えましょう。
パスポートは有効期限がどれくらい残っているかということと新婚旅行などで海外に行く場合、旧姓で飛行機のチケットなどを購入しているかどうかといったことを確認して氏名変更の手続きを行いましょう。
旧姓で飛行機のチケットを購入している場合、パスポートの氏名を新しい姓に変更していると使用できないので注意が必要です。結婚後、氏名・住所・本籍地の変更をする場合は「記載事項旅券の申請」をします。
パスポートも身分証明書として使用できるので結婚後、氏名などの変更をする場合は早めに手続きをしましょう。
意外と忘れがちなのが生命保険や損害保険などの名義変更です。病気などにならないと保険証も見ないという人もいるでしょう。
結婚後、それまで加入していた保障内容とは変えないといけない場合もあるでしょうし、受取人などの変更もあるでしょう。保険会社の担当者に連絡をすると所定の用紙を送ってくれますので、忘れずに変更手続きを行いましょう。
結婚後に行う各種手続きをみてきましたが、これらは婚姻届を出して新しい姓に変わってから行う手続きです。
入籍する前に手続きに必要な書類の準備をしておくと、結婚後の動きもスムーズにいきますので以下を参考に準備をしておきましょう。
結婚後、新しい土地に引っ越しをする場合は現在住んでいる市区町村の役所で転出届を提出して、転出証明書を発行してもらわないといけません。転出証明書を持って新しい居住地の役所で転入の手続きを行うので忘れないようにしましょう。
手続きには運転免許証など顔写真がついている身分証明書と印鑑が必要です。マイナンバーカードや国民健康保険に加入している人は保険証も持参して、同時に手続きをすると手間も省けるのでいいでしょう。
本籍地以外の場所で婚姻届を提出する時に必要なのがそれぞれの戸籍謄本です。一人暮らしをしていて、住民票は居住地に異動していても本籍地まで移動させている人は少なく、多くの場合、家族と同じ戸籍で本籍地も同じままです。
戸籍謄本は本籍地の市区町村の役所でしか発行できませんので、早めに準備をしておきましょう。
遠方の場合は郵送でも取り寄せができますが、日にちがそれなりにかかるので余裕をもって取り寄せておきましょう。また本人以外の代理人でも取得はできますが、委任状が必要です。
結婚後の生活や取り寄せの手間などを省くために、婚姻届と同時に本籍地を移すことも可能ですし、結婚後に改めて本籍地を変えることも可能です。
結婚後の生活の中で使用していく新姓の印鑑も、あらかじめ準備をしておくと慌てることなくいろいろな手続きを行うことができます。
認印などは100均のお店で購入したものを使用して大丈夫なので、生活用品を揃える時に一緒に購入をしておきましょう。銀行印や実印をきちんとしたお店で作りたい場合、お店にもよりますが1週間くらいはかかるとみておくといいでしょう。
婚姻届は全国のどこの役所でも入手することができますが、最近ではインターネットでもダウンロードをすることができ、決められたルールを守れば自分達で婚姻届を作成して提出することもできます。
ご当地婚姻届もあります。可愛いイラスト入りや結婚情報誌などの付録として付いていることもありますので、自分達の記念になるような婚姻届を選ぶのも楽しみの一つでしょう。
婚姻届は大きさがA3サイズと決められているので、ダウンロードをする場合はあらかじめA4サイズで印刷をしてA3に拡大コピーをしてもかまいません。
婚姻届は間違えても修正ペンなどで消すことはできませんので、練習用に何枚か用意しておくといいでしょう。
パスポートの有効期限が短い場合など、新たに発行した方がメリットがある時は証明写真が必要です。また、結婚を機にマイナンバーカードを作成する時にも証明写真は必要です。
事前に何の手続きの時に証明写真が必要になるかを確認して準備をしておきましょう。
結婚の前も後もいろいろとしなければならないことが山積して、いざ手続きをしようという時に必要書類が準備できていないと、気持ち的にやる気がなくなってしまったりします。
結婚後もそれまでの会社で働く場合も専業主婦になる場合も、姓が変わったらやらないといけない手続きはそれほど変わりません。
必要な手続きと揃えるべき書類はリストを作ると段取りよく進めることができます。今回の記事を参考にして、自分なりのリストを作ることでスムーズに手続きを済ませましょう。