両家顔合わせまでに必要な準備7つ|授かり婚における挨拶のポイント

両家顔合わせまでにこれだけは済ませておこう

「両家顔合わせ」とは、結婚することを決めた後、新郎新婦の両親が会って挨拶を交わしたり、これから先のことを話し合ったりする機会のことです。


昨今でも両親の許可を得て結婚することが一般的であるため、お互いの両親を相手の両親に紹介する、両家顔合わせはほぼ必須と言えるでしょう。そして両家顔合わせをスムーズに成功させるためにも、あらかじめ結婚する男女が行っておかなければならないことがあります。

自分の親へ結婚と妊娠の報告

両家顔合わせの前に、まずは自分の両親へ結婚すること、妊娠していることを報告しましょう。


交際段階で両家顔合わせをすることはほとんどありませんので、結婚を決意したことを伝えておく必要があります。また、すでに相手または自分が妊娠している場合は、妊娠に対する配慮も必要になるので、そのことも併せて伝えておきましょう。

両家顔合わせの事前準備7つ

結婚する男女にとって、両家顔合わせは序盤の一大イベントと言っても過言ではないでしょう。両家顔合わせであまり良くない印象をお互いに与えてしまった場合、結婚を反対されることすらありえるからです。


失敗しない両家顔合わせを実現するにはどうしたらよいのか、事前に準備しておきたいこと7つを紹介いたします。こちらを参考に、しっかり準備しておきましょう。

両家顔合わせの事前準備1:会の雰囲気を決める

両家顔合わせをすることを決めたら、まずはどのような会にするのか雰囲気を決めて、お店を予約する必要があります。お互いに、両親の性格を踏まえて決めるとよいでしょう。


お互いの両親を招いて簡単に紹介するだけなら、カジュアルな雰囲気のレストランの個室を選ぶことも可能です。わりとしきたりを重んじる家系で、きちんとした顔合わせをしなければならないような両親の場合には、料亭での両家顔合わせを選んだほうが無難かもしれません。

両家顔合わせの事前準備2:顔合わせの日程を決める

両家顔合わせは結婚式の準備に動き出す前に行うのが一般的なので、結婚することを決めたら、早めにお互いの両親の日程を合わせて決めましょう。


結婚の具体的な準備に入る前に両家顔合わせをするとなると、遅くても結婚式から3ヶ月以上前には終わらせておくのが一般的です。先に結婚式の準備をあれこれすませてから、両家顔合わせをすると、両親の意見を聞かずに決めたようで、あまり印象がよくないかもしれません。

両家顔合わせの事前準備3:場所を決める

両家顔合わせを実施する場所は、お互いの両親にとってアクセスのよい場所か、お互いに遠方ならば、なるべく新婦側の家に近いエリアで探すようにしましょう。


お互いの両親が近いエリアに住んでいるのなら問題ないのですが、距離が離れている場合は考える必要があります。その場合は、基本的には新婦側に近い場所を選ぶのが礼儀です。どちらかが遠方になる場合には、アクセスのよい場所、宿泊施設の多い場所を選んでみましょう。

両家顔合わせの事前準備4:当日の店を決める

両家顔合わせをするお店は、最初に決めておいたイメージを参考に探す必要があります。


両家顔合わせは、新郎新婦どちらの両親にとっても都合のよい日を選ぶ必要があるため、土日祝日が選ばれることが多いでしょう。しかし、土日祝日はお店の予約も埋まりやすいため、なるべく早めに予約しておくのがベターです。


どちらかが遠方の場合は、駅やバス停から近い店を選ぶと便利です。

両家顔合わせの事前準備5:当日の料理を決める

両家顔合わせでの料理は、とくにこだわりがないのならコース料理を選ぶとよいでしょう。コース料理ならば、いちいち注文する手間がなくスマートです。


両家顔合わせに出席する全員にとって食べやすく、かつ食べられない食材を選ばないように注意しましょう。料金は、食事の内容や場所によって異なりますが、食事と飲み物代合わせて約1万円が目安です。


また、男性側が先に会計をすませておき、後日女性側が負担分を男性に支払うと、スマートでよいでしょう。

両家顔合わせの事前準備6:当日の服装を決める

両家顔合わせでの服装は「略礼装」と言われるものが一般的で、男性側はブラックスーツなどがっちりしたイメージの服装、女性はワンピースやスーツを選ぶとよいでしょう。


また、和装を希望する場合には、訪問着や色留袖などを選んでみてはいかがでしょうか。男性はフォーマルなスーツならよいのですが、女性はなるべく明るい色合いを選ぶのがおすすめです。


また、振袖でも問題ないのですが、振袖は「第一礼装」と言われ、略礼装よりも格の高い服装になってしまいます。振袖を着たい場合は、あらかじめ了承を得ておきましょう。

両家顔合わせの事前準備7:当日の流れと進行を決める

当日に両家顔合わせの場で何をするのか、どういう話をするのかなどあらかじめ進行をきちんと決めておきましょう。


まずは乾杯をして挨拶をするのか、お互いの自己紹介の時間を設けるのか、結納をする予定がないのなら、記念品贈呈をするかどうかなどを考えておくことをおすすめします。


何をするのかを決めたら、時間配分を考えて、当日の進行予定を作っておくと焦らずにすみます。会話の内容についてもできるだけ考えておきましょう。

手土産の渡し方のマナーとは?

両家顔合わせの席で渡す手土産の渡し方にはマナーがあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。


両家顔合わせのときの手土産は、必ず必要という訳ではありません。しかし、結納はせずに顔合わせのみを選ぶカップルも増えているため、何かしら手土産を渡すことが一般的になってきています。なるべく手土産の金額は合わせておきましょう。

手土産の渡し方のマナー1:熨斗の書き方

両家顔合わせで渡す手土産には熨斗(のし)をつけますが、「紅白結び切り」の水引を選び、表書きは「ご挨拶」または「寿」、下段に苗字を書いておきましょう。


熨斗の選び方には注意してください。両家顔合わせなら、蝶結びではなく紅白結び切りが無難です。紅白蝶結びは基本的にお中元やお歳暮、出産祝いなど、何度も行われるお祝いごとに対して使われる熨斗です。両家顔合わせは一度きりと考えるため、紅白結びきりが適切です。

手土産の渡し方のマナー2:失礼にならない渡し方

とくに問題がなければ、両家顔合わせの挨拶が終わった後に風呂敷を取り出し、熨斗紙を上にして、相手が読める向きに両手で差し出すのが、失礼にならない渡し方です。


また、お互いに紙袋に入れてきた場合は、それぞれ渡し合ったものを紙袋にしまっても構いません。もし手土産の大きさに違いがあり、相手が持ち帰るのに苦労しそうなら、「よろしければこちらをお使いください」と紙袋をさしあげるのがベターです。

手土産の渡し方のマナー3:手土産を渡すタイミング

手土産を渡すタイミングは、両家顔合わせでそれぞれが起立して挨拶を終えた直後、または顔合わせが終わったタイミングのどちらかになるでしょう。


どちらか片方だけが手土産を用意することにならないように、そもそも手土産を用意するかどうか、どの位の金額になるのか、渡すタイミングはいつにするのかなどを、事前に話し合いましょう。

手土産を選ぶ際のポイント

両家顔合わせで送る手土産はどのようなものがよいのか、代表的なものや選び方について見ていきましょう。


相手の両親に贈るものならば、喜んでもらえるものを贈りたいものです。食べ物など、どのようなものを手土産に選んだらよいのか、悩みどころでしょう。まずは相手の両親が好む物についてリサーチしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

ポイント1:代表例は菓子折りや縁起物

基本的には、両家顔合わせで送る手土産は、菓子折りや縁起物の食べ物が多く選ばれます。形に残るものを贈るよりも、食べたり飲んだりすればなくなる「消え物」を選んだほうが、相手への負担が減るでしょう。


また、ご当地ものを選ぶという選択肢もあります。とくにお互いの地元が離れているなら、ご当地名物のお土産や食べ物、お菓子などを持っていくと喜んでもらいやすいでしょう。

ポイント2:相手の好みをリサーチして選ぶ

相手の両親の好みをリサーチして、好みに合う贈り物を選ぶという選び方もあります。


定番は菓子折りといっても、甘い物が苦手でふだんから食べないという家庭もいます。まずは、お相手の方に両親の好みをリサーチをして、好みに合う物を選ぶとよいでしょう。


相手の手土産と同じくらいの金額になるよう、工夫して選んでみてください。

食事マナーが不安な方におすすめ

諏内えみさんの「オトナ女子のための美しい食べ方マナー」は、押さえておきたい食事のマナーについてオトナ女子向けに紹介されている本です。


両家顔合わせでは、お互いの両親と一緒に食事をすることになります。そのとき、「この子は汚い食べ方をするな」と思われないためにも、食べ方のマナーは大切です。綺麗に食べるためのコツやマナーなど基本的なことからしっかり押さえておきましょう。

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授かり婚の挨拶で押さえるべきこと

ここではできちゃった結婚、いわゆる「授かり婚」や「おめでた婚」と呼ばれる、結婚より前に妊娠してしまった場合の注意点についてご紹介します。


昨今では妊娠してから結婚するという人も増えてきました。しかし、昔ながらの考え方や価値観を持っている年配の方が相手では、「順番が違うのではないか」や「結婚前に妊娠するとは」と反感を買ってしまうこともあるかもしれません。


それでは、どう挨拶すれば角が立ちにくくなるのでしょうか。

挨拶で押さえるべきこと:もともと結婚の意思があった旨を伝える

授かり婚の挨拶では、「妊娠したから結婚を選択したのではなく、もともと結婚する予定があったからこそ妊娠した」ということをきちんと伝えましょう。


これは大切なことで、伝えるか伝えないかで随分と相手に与える印象が違うでしょう。もともと結婚する予定があったのなら仕方ない、と考えてもらえる可能性が高いからです。


しかし、両家への挨拶前に妊娠してしまったことは事実なので、「順番が変わったこと」のお詫びの気持ちも伝えるとよいでしょう。

挨拶で押さえるべきこと:二人の今後の決意と結婚の承諾のお願い

すでに妊娠しているからには、結婚はおおよそ決定している事なので、結婚についてすでに色々と考えていることを伝え承諾してもらえるよう、両親にお願いします。


挨拶に伺う前に、結婚式のことや結婚後の生活についてなど、お互いによく話し合って決めておくとよいでしょう。「どうするつもりなのか」と聞かれて答えに困るようでは、相手の両親に信頼してもらえないかもしれません。


きちんと答えられるように考えておくのがベターです。

授かり婚でも慌てない!きちんと準備をして家族同士の仲を深めよう

両家の顔合わせについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。家によってはしきたりを重んじたり、まるで気にしない家であったりと様々です。


授かり婚でも慌てず、両家顔合わせに必要な準備をして、お互いになごやかに家族同士の仲を深められるようにしましょう。