婚約とは簡単に言うと、お互いが将来的に結婚することを合意している状態を指します。
以下では、この「婚約」という言葉がどのような意味や定義を持っているのかについて、詳しく見ていきます。
婚約の定義には、書面の記載や婚約指輪の購入、結納のやり取りなどの方式は要求されません。男女間で将来婚姻することを約束することが重要になります。
口約束の段階でも婚約したという定義に当てはまり、特に法的な手続きが必要というわけではありません。
法律上、正式に夫婦となる際には当然婚姻届を提出する必要がありますが、婚約そのものには何かの書面や手続は要求されません。
結婚を決めて交際していることを「結婚を前提とした関係」といいます。
また結婚を前提とした関係とは、一緒に暮らし始めたり、お互いの両親に紹介し合ったり、2人の将来について話し合ったりするなど、結婚後の生活を想像できるような状態のことを指します。
婚約は一見明るいイメージにもとれる関係ですが、結婚を見据えた判断の期間でもあり、互いの将来像が重ならない場合には破談になることもあります。
次は、婚約成立後に行う手順を8つ紹介していきます。婚約成立後には、両家の家族や職場の人たちに関わる準備もあるため、まとまったお金や時間が必要です。
これから婚約する方は結婚までスムーズに進むように、全体の流れの見通しを立てるためにも参考にしてみてください。
婚約成立後にやるべき手順の1つ目は、両家の家族から承諾を得ることです。婚約が成立した場合、まずはお互いの両親への挨拶が常識でしょう。
幸せな結婚をするためには、お互いの両親からの祝福を受けることも必要でしょう。結婚後に長い付き合いとなる相手がたの両親とは、スタートから関係を良くしておきたいところです。
婚約の時点で印象の良い挨拶をし、結婚を承諾してもらいましょう。
婚約成立後にやるべき手順の2つ目は、両家の顔合わせ食事会です。
食事会では、両家が一堂に会して挨拶をし、婚約を確認し合います。
近年は結納をしないケースも増えていて、そのかわりに食事会で両家の顔合わせをする形式が多くなっています。一般的に、両家の顔合わせは結婚式の3~6ヶ月くらい前だといわれています。場所は両家の中間地点のレストランが良いでしょう。
婚約成立後にやるべき手順3つ目は結納です。まず両家の親睦を深めるために食事会をし、その後結納をするというケースも多くあります。
結納は婚約成立の証として男性側から女性側へと金品を渡し、それに対して女性側から返礼をする儀式的な習わしをいいます。
結納に関してはやらない夫婦も近年は多いですが、地域や家庭によって必要性は変わります。結納の有無については、両家で話し合って決めましょう。
婚約成立後にやるべき手順4つ目は、婚約の証となる婚約指輪を贈ることです。
結婚指輪は婚約の印として、主に男性から女性に贈る指輪のことをいいます。婚約の約束をカタチとして示す意味や、2人の決意の象徴、生涯の財産などの意味も持っています。
婚約指輪は給料の3か月分という説もありますが、金額はカップルによって違います。高価で日常的に使用しないから不要だという女性もいるため、購入前に確認したほうが良いでしょう。
婚約成立後にやるべき手順5つ目は、結婚式場の下見と予約です。婚約後に、結婚式を行うための結婚式場を探しましょう。
色々な結婚情報誌をみたり、ブライダルフェアに参加したりして理想の結婚式場を見つけます。
人気の式場の場合は、予約がなかなかとれない可能性もあるでしょう。結婚式は場所や招待人数、演出によって予算が大きく変わります。お互いの希望もあるため、折り合いをつけて準備を進めていきましょう。
婚約成立後にやるべき手順6つ目は、結婚準備です。
婚約期間は人によって違い、どのくらい期間を設けるかによって結婚準備のスタート時期や内容も変わってくるでしょう。
新居探しを視野に入れたり、結婚後に仕事を辞める場合は仕事の整理を始めたりする必要があります。
1年後に結婚式を挙げるという場合は、すぐにでも結婚準備に入りましょう。女性の場合は体型を整えるためにブライダルエステに通いたいといった希望もあるでしょう。
婚約成立後にやるべき手順の7つ目は、職場への報告です。婚約が決まったら会社への報告も早めに行っておきましょう。
結婚の準備が進みはじめたら、早めに結婚の報告をしておくほうが職場からの印象も良いでしょう。
結婚後、新婚旅行で長期休暇を取る場合もあり、また女性の場合は、苗字が変われば業務に支障が生じることもあります。周りの人から祝福してもらうには、婚約した時点で伝えておくことをおすすめします。
婚約成立後にやるべき手順の8つ目は、新婚旅行の手配です。結婚する楽しみの一つに新婚旅行もあるでしょう。
結婚式後すぐに新婚旅行の計画をしている場合は、婚約期間に新婚旅行の手配をしておくことで落ち着いて旅行を迎えられます。
海外旅行の場合、行先に応じて50~100万円程かかることもあるため費用を準備しておく必要があるでしょう。
婚約成立後にやるべき手順が分かるおすすめの1冊として「ふたりの結婚準備ブック」を紹介します。こちらの本は、お互いのスケジュールを書きこむことで今何をすべきか、必要なことがわかる内容になっています。
費用面での疑問や、結婚式のおもてなしポイントについても紹介されているため、婚約後は結婚式まで何をしておけばいいのか不安な方におすすめです。
婚約に関するメリットとしては、結婚への意識に関するものをはじめ、いくつかあります。最後に、それらのメリットを6つほど紹介していきます。ぜひ参考にしてみましょう。
婚約することのメリット1つ目は、結婚への意識を高めることができる点です。
いつか結婚しよう、と話していても特別関係に変化が生まれなければ、そのまま話が浮いた状態になってしまうカップルもいるでしょう。しかし「婚約」という、結婚の約束を形にすることで意識に変化が生まれます。
今まであまり気にしてこなかった自分の行動に対しても、家庭を持つことへの意識から責任感が湧き、お互いの結びつきも強くなるでしょう。
婚約することのメリット2つ目は破局の可能性が低くなることです。婚約をすることで2人の結婚への意志を固めることができます。
互いに結婚する将来を見据えているため、結びつきも強くなり破局しにくくなるでしょう。
婚約することのメリット3つ目は、結婚に向けた準備をゆっくりできることです。
婚約関係にあれば、近い将来結婚することが見えているので、結婚までの期間身の回りの整理など余裕をもって行えるでしょう。
物が多い人は早めに断捨離をスタートさせておくこともできます。女性の場合、料理があまり得意ではないなら、結婚生活が始まってから苦労しないように料理教室に通うこともできるでしょう。
婚約することのメリット4つ目は、相思相愛が確信でき未来のビジョンが描けることです。
まず婚約することによって、お互いの愛情を改めて確認することができるでしょう。そして、「この人とどのような家庭を作っていくことができるのか」など普通に交際している当時にはあまり考えなかった結婚後の生活についても考えることもできます。
婚約することによって、衣食住におけるお互いの価値観を確認し合う時間にもなるでしょう。
婚約することのメリット5つ目は、安心感や楽な気持ちが生まれることです。
恋人がいても独身のときは、社会の中で一人で生きていく可能性も大いにあるため、どこか気持ちを張っていた部分もあるでしょう。
しかし、婚約という近い将来結婚をすることを約束した形を恋人と築くことによって、「これからは2人で生きていくんだ」という安心感が生まれます。
「一人ではない」という気持ちが恋人のときよりも強まるでしょう。
婚約することのメリット6つ目は、協同作業が多くなり共有時間が多く取れることです。例えば、婚約をすると、婚約・結婚指輪を選ぶ際や、新居、結婚式の準備など、決めごとが多くなり、2人で共有する時間が増えます。
「指輪を選ぶ時間がとても良い思い出になった」「これから結婚するんだなという気持ちになれた」など、婚約をすることによって結婚前の幸せな思い出期間を作ることができるでしょう。
婚約成立後にやるべき手順8つについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
恋人から本格的に結婚を見据えて婚約関係になるのは、お互いが「好き」という気持ち以上に「将来一緒に生きていきたい」「家族になりたい」という思いが必要です。
両親への挨拶や結婚式の準備など、婚約期間には共同作業も多くなりますが、婚約期間に絆を深めステキな結婚をしましょう。