妊娠中にひとりで不安を感じる場面とは?心配しすぎず適切な対策を取ろう

妊娠中にひとりは不安?

妊娠中は心も身体も不安定になりがちで、ひとりで過ごすことに対して不安に感じることもあるでしょう。さらに、急なトラブルを心配して、ひとりで外出しなくなってしまうと、気持ちのリフレッシュが難しくなります。


そのため心細いと感じる時間が増えたという方もいるでしょう。ただし、ひとり時間は、日頃から準備して十分に気を付けておくことで安心して過ごせます。穏やかなマタニティライフにするためにも、できるだけ不安に感じないように過ごせるよう、心がけましょう。

妊娠中にひとりで不安を感じる5つの場面

妊娠中にひとりで不安を感じるのはどのようなときでしょうか。ここでは、特に不安を感じる5つの場面を挙げて説明していきます。それぞれ心配なポイントを理解しておくことで、トラブルを避けられるでしょう。

  • 人通りの多い場所
  • 人通りの少ない場所
  • 電車やバスでの移動
  • 車の運転
  • 自宅

1:人通りの多い場所

1つ目は人通りの多い場所です。妊娠中、特にお腹が大きくなってくるとバランスを崩して転倒しやすくなります。人通りの多い場所では人とぶつかる可能性も高くなり、足を運ぶことに不安を感じることが増えるでしょう。

2:人通りの少ない場所

2つ目は人通りの少ない場所です。万が一出先で具合が悪くなったときに、人通りの少ない場所では助けを借りることが難しい場合があります。極端に人目に付かないような場所は避ける方がよいでしょう。

3:電車やバスでの移動

3つ目は電車やバスでの移動です。多くの人が利用する公共交通機関は、人混みによる体調不良や、車内のにおいによって具合が悪くなることが懸念されます。時間に余裕のある行動を心がけ、気持ちにゆとりを持ちましょう。


また、マタニティマークを付けて周りの利用者に妊婦であることを伝えることも大切です。

4:車の運転

4つ目は車の運転です。妊娠中はホルモンバランスで注意力が散漫になったり、急な眠気に襲われる可能性があります。


また妊娠後期に入りお腹が大きくなってくると、ハンドルを操作しづらくなったり、身体をひねって周囲を確認するのが難しくなったります。妊娠中の車の運転は、長距離、長時間の運転は避けること、こまめに休憩をとることを意識しましょう。

妊娠中のシートベルト着用方法

妊娠中は事故の際の胎児への影響を軽減させるために、通常時とは異なる方法でシートベルトを着用してください。シートは倒さず深く腰をかけ、シートベルトは腰ベルト・肩ベルトともに着用しましょう。


腰ベルトは腰骨のできるだけ低い位置で、肩ベルトは肩から胸の間に通し、体の側面に通して固定してください。それぞれのベルトが腹部を圧迫しないこと、ベルトのねじれやバックルの金具がはずれないように十分注意しましょう。

5:自宅

5つ目は自宅です。自宅でひとりで過ごす時間が増えると、ついつい考え事をしてしまいがちです。また、緊急時などの万が一のときに、近くに誰かいない場合は自力で助けを呼ばなければなりません。


このようなことを考えて、不安に思う方も多いでしょう。

妊娠中にひとりで過ごすときの5つのポイント

上記5つの場面で、実際に不安を感じている方もいるでしょう。このような自分が不安を感じやすい状況を把握することで、わずかであっても不安は軽減できます。


しかし、不安を感じる状況を完全に避けることは難しいため、ひとり時間の過ごし方を工夫することが大切です。ここからは、妊娠中にひとりで過ごすときの5つのポイントを紹介していきます。

  • 常に足元に注意する
  • 母子手帳や保険証を必ず携帯する
  • いつでも連絡できるようにしておく
  • 混雑する時間を避ける
  • 調べものをしすぎない

1:常に足元に注意する

1つ目は常に足元に注意することです。屋外では思わぬところに段差があり、躓いてバランスを崩してしまうことがあります。


日頃生活を送る自宅の中にも、妊娠中の大きいお腹では危険が潜んでいます。例えば濡れているお風呂の床はいつも以上に滑りやすくなったり、床に物が置かれていると足が引っかかって転倒したりする恐れがあります。自宅だからと安心せず、常に足元に注意するよう心がけましょう。


また階段の上り下りの際にも、手すりを持って転倒を防ぐなど、注意が必要です。

2:母子手帳や保険証を必ず携帯する

2つ目は母子手帳や保険証を携帯することです。妊娠中は、外出先で急に体調が悪くなる可能性があります。


出かける際は母子手帳や保険証を忘れずに携帯し、何か異変を感じた際にすぐ病院に行けるようにしておきましょう。特に母子手帳は妊娠中の経過が書かれているため、万が一かかりつけ医以外の病院に行くことになった場合にも重要な記録になります。

3:いつでも連絡できるようにしておく

3つ目はいつでも連絡できるようにしておくことです。具合が悪くなったときに落ち着いて対応できるよう、常に携帯電話を近くに置いておきましょう。家族や病院はもちろん、何かあった際に呼ぶタクシー会社の番号等を登録しておくとより安心できます。

4:混雑する時間を避ける

4つ目は混雑する時間を避けることです。外出する予定がある場合は、できるだけ通勤ラッシュの時間を避けましょう。人混みは気分が悪くなったり、周りの人とぶつかる危険性も高くなります。


移動の時間帯だけでなく、例えばひとりランチをしたい場合にもピークの時間帯を避けるのが安心です。待ち時間が軽減され、身体への負担も軽くなるでしょう。

5:調べものをしすぎない

5つ目は調べものをしすぎないことです。ひとりで過ごす時間が増えると、ついインターネットなどで調べものをする時間が増えてしまいます。しかし、ネットやSNS上はたくさんの情報で溢れているため、さらに不安な気持ちになってしまう可能性があります。


気になることを調べる程度にし、多くの情報に惑わされないように気をつけましょう。不安なことは、通院の際に医師や看護師など、信頼できる人に相談するのがおすすめです。

妊娠中の日常生活の過ごし方

最後に妊娠中の日常生活の過ごし方について紹介します。普段から身体第一に考えた過ごし方をすることで、気持ちも身体もスッキリして過ごせるでしょう。妊娠中の身体と上手に付き合い、充実した毎日を送りましょう。

  • 睡眠と休息を優先する
  • 家族のサポートを得る
  • 体調を考慮しながら体を動かす
  • 姿勢に注意する

1:睡眠と休息を優先する

1つ目のポイントは、睡眠と休息を優先することです。妊娠中は特に疲れやすく、普段は感じない身体のマイナートラブルに悩みがちです。元気よく過ごすために、睡眠時間を確保し規則正しい生活を心がけましょう。


思うように家事が進まず、もどかしくなることがあっても無理は禁物です。日中も短時間の仮眠をとるなど、身体を休めることを優先してください。

2:家族のサポートを得る

2つ目のポイントは、家族のサポートを得ることです。家族と身体の状況を共有し、家事をひとりでこなそうと頑張りすぎないことが大切です。家族の協力を仰ぐことは、胎児を守ることにもつながります。


大きなお腹では難しい家事や、重い物を持つ買い物は、身体を守るためにも遠慮せずにお願いしましょう。思いやりをもって、家事を分担することが大切です。

3:体調を考慮しながら体を動かす

3つ目のポイントは、体調を考慮しながら体を動かすことです。妊娠中の課題の1つは体重管理です。


体重が急激に増加してしまうと、母体に影響が出ることがあります。体調がいい日は、ウォーキングやストレッチなど適度な運動を心がけ、体重管理を意識しましょう。


お産に向けて体力をつけるのにも役に立ち、身体を動かすことで気持ちもリフレッシュできます。しかし、あくまでも体調を優先し、心配事がある場合は医師に相談のうえで運動しましょう。

4:姿勢に注意する

4つ目のポイントは、姿勢に注意することです。妊娠中はお腹が大きくなるにつれてバランスが悪くなるため、背中が反ったりかかとで身体を支えたりするような体勢になりがちです。身体を痛めないように注意し、お腹を圧迫しない楽な姿勢を心がけましょう。

ひとりでも妊娠中に安心して過ごせるようにしておこう

いかがでしたか。妊娠前と比べ、妊娠中は心も身体も大きく変わり戸惑うことも増えるでしょう。しかし妊娠中にしかできないこともたくさんある、かけがえのない期間であることも事実です。


日頃から行動を意識しておくことで、不安も軽減され安心してひとり時間を過ごすことができます。ぜひ本記事を参考に準備し、充実したひとり時間を楽しんでください。