【専門家監修】帝王切開が怖いと感じた時の8つの対処法|おすすめアイテムも紹介

帝王切開とは

帝王切開とは医師が何らかの理由で妊婦が経膣分娩することが難しいと判断した場合に、お腹と子宮を切って赤ちゃんをお腹から取り出す手術です。


帝王切開には予め帝王切開することが決まっている予定帝王切開と、経膣分娩の途中で何かトラブルが起こって帝王切開に切り替わる緊急帝王切開があります。

帝王切開と自然分娩の違い

自然分娩は陣痛が強まるにつれてお産が進んでいき、赤ちゃんが狭い産道を通って生まれてくるのに対し、帝王切開では赤ちゃんが骨盤内の産道を通ることなく、お腹を切開して直接赤ちゃんを取り出すという点で異なります。


また、予定帝王切開は一般的に陣痛が始まる前に行われるので陣痛を経験することはありません。

帝王切開が必要になる13個のシチュエーション

では、どのような場合に帝王切開する必要があるのでしょうか。ここでは帝王切開が必要になるシチュエーションを予定帝王切開の場合と緊急帝王切開の場合に分けて見ていきましょう。

予定帝王切開が必要になる8つのシチュエーション

まずは予定帝王切開が必要になるシチュエーションについて見ていきます。予定帝王切開になるのは逆子や多胎妊娠、他の疾患の有無など妊娠の段階で判断できるものばかりです。そのため、事前に準備して帝王切開に臨めるでしょう。

1:過去に子宮の手術の経験がある場合

過去に子宮筋腫などで子宮の手術経験がある場合に、帝王切開が行われることがあります。子宮の手術をすると子宮に傷がつき、その傷を修復する過程で壁が薄くなってしまい、さらに陣痛が起きるとそこから出血を起こすなど子宮が破裂するリスクが高まります。


そのため、過去に子宮の手術経験がある場合には原則として帝王切開することが必要です。また、子宮の手術後は子宮の傷を修復するために半年程度避妊期間を設ける必要があります。

2:逆子の場合

赤ちゃんが逆子の場合も予定帝王切開が必要になります。逆子は本来下に来るはずの赤ちゃんの頭が上を向いた姿勢になっており、自然分娩すると一番大きな頭が最後に出ることで難産になる可能性があります。


そのため、多くの場合に帝王切開が必要になりますが、中にはお尻から産道を通る形の場合もあり、そのような場合には経膣分娩ができる可能性もあります。

3:妊娠高血圧症候群の場合

妊娠高血圧症候群とは妊娠時に高血圧を発症することを言います。妊娠34週未満で発症すると重症化しやすいため注意が必要です。


症状が重くなると胎盤の機能が低下し、お腹の中の赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなり悪影響を及ぼすことがあります。


赤ちゃんの発達が悪い場合や分娩前に胎盤が剥がれ落ちそうな場合には、早めに帝王切開することがあります。

4:他の病気を患っている場合

妊婦が他の病気を患っている場合にも帝王切開になることがあります。特に妊婦が心臓や脳などの病気を患っている場合、経膣分娩することで母体の命が危険になる可能性があると医師が判断した場合に帝王切開になることが多いです。

5:児頭骨盤不均衡の場合

骨盤の大きさよりも赤ちゃんの頭の方が大きかったり、骨盤の形に問題があり赤ちゃんの頭が骨盤を通り抜けられないと医師が判断した場合に児頭骨盤不均衡と診断されます。


しかし実際には経過を見てみないと分からないことも多く、レントゲン写真などで確実な診断が出た時には帝王切開が行われますが、それ以外の場合では児頭骨盤不均衡が疑われても経膣分娩に挑戦することがほとんどです。


経過を見て途中で児頭骨盤不均衡と判断されて帝王切開になることもあれば、そのまま経膣分娩になることもあります。

6:多胎妊娠の場合

双子や三つ子などを妊娠している多胎妊娠の場合にも帝王切開になることが多くあります。多胎妊娠していると、通常の分娩時期より早く赤ちゃんが生まれそうになる切迫早産の可能性や妊娠高血圧症候群になる可能性が高くなります。


また、多胎妊娠は経膣分娩することで母体や赤ちゃんへの負担が大きくなるため、帝王切開になる可能性が高まります。


赤ちゃんが双子の場合、赤ちゃんの姿勢によっては経膣分娩も可能となる場合があります。

7:前置胎盤や低置胎盤の場合

前置胎盤や低置胎盤の場合には帝王切開になります。前置胎盤とは胎盤が通常より低い位置に付着することで子宮口の一部または全部を覆ってしまっている状態です。


経膣分娩では赤ちゃんが出てから胎盤が出ますが、前置胎盤では赤ちゃんより先に胎盤が出ることになります。


そのため、出血量が多くなったり、胎盤がはがれにくくなって大量出血を起こす可能性があったりするので、帝王切開になることが多いです。


また、低置胎盤は子宮口に胎盤はかかっていないものの、子宮口のそばに胎盤があり前置胎盤と同様のリスクがあるため帝王切開になる可能性があります。

8:感染症が完治していない場合

感染症が感知していない場合にも帝王切開になることがあります。ヘルペスなどの感染症が出産予定日までに感知していない場合、赤ちゃんが産道を通ることで産道感染のリスクがあるため、帝王切開になります。

緊急帝王切開が必要になる5つのシチュエーション

赤ちゃんと妊婦の状態を見極めて医師が経膣分娩から帝王切開に切り替えた方が良いと判断した場合、妊婦に承認を得た上で緊急帝王切開となります。


予想外の帝王切開に戸惑う人も多いかもしれませんし、帝王切開に対してマイナスのイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、帝王切開にすることで命の危険にさらされている赤ちゃんを救える可能性が高くなるでしょう。


ここでは、緊急帝王切開が必要になるシチュエーションについて見ていきます。

1:遅延分娩の場合

遅延分娩の場合にも帝王切開が行われる場合があります。遅延分娩とは陣痛がきて順調にお産の経過をたどっていても、赤ちゃんの体がどこかに引っかかったり、子宮口が硬く十分に広がらなかったりして分娩が長引くことです。


初産の場合はお産開始から30時間以上が過ぎ、お母さんと赤ちゃんの状態から医師が帝王切開で早めに出産する方が良いと判断した場合に帝王切開になります。

2:胎児に心拍異常が見られる場合

胎児に心拍異常が見られる場合にも帝王切開が行われることがあります。分娩時には分娩監視装置を使用して赤ちゃんの心拍と陣痛のパターンをモニターするのが一般的です。


この時、何らかの理由で臍帯が圧迫されたり、羊水が減少したりして赤ちゃんの心拍が異常に早くなったり遅くなったりする心拍異常が見られると帝王切開が行われます。


赤ちゃんが酸素を十分に受けられないことが原因となっているため、緊急帝王切開で速やかに赤ちゃんを出してあげることが必要です。

3:回旋異常が見られる場合

赤ちゃんが産道を通る際に体の向きを変えながら骨盤内に降りてくることを回旋と言います。何らかの理由で赤ちゃんが降りてくる時に正常な回旋ができずに産道を通れなくなり、分娩が難しい状態を回旋異常と言います。


回旋異常はお産前に分かる場合もありますが、陣痛が来てからお産が進まずに判明する場合もあり、分娩が長引いて母子に負担がかかり、命に危険が及ぶような場合には医師の判断で帝王切開することが必要です。

4:臍帯巻絡や臍帯脱出の場合

臍帯とはいわゆるへその緒のことで、臍帯が胎児の一部に巻き付くことを臍帯巻絡と言います。破水する前に臍帯が胎児より下がり、破水した際に臍帯が膣内や膣外に出て直接触れるものを臍帯脱出と言います。


赤ちゃんの首や体に臍帯が巻き付いたり、臍帯が膣内や膣外に出たりすることで、臍帯が強く圧迫されて危険な状態となった場合、速やかに緊急帝王切開することが必要です。

5:常位胎盤早期剥離の場合

常位胎盤早期剥離とは、胎盤の一部が分娩前に剥がれてしまうことを言います。赤ちゃんは胎盤を通じて酸素をもらっているため、分娩前に胎盤が剥がれてしまうと命にかかわる状態となり、緊急帝王切開が必要になります。


また、分娩前に胎盤が剥がれることで赤ちゃんだけでなく母体もダメージを受け、子宮内の出血でショック症状を引き起こす可能性もあり、素早い処置が必要です。


常位胎盤早期剥離は何の前触れもなく急に発症し、急激に進行するため注意しましょう。

帝王切開が怖いと感じる4つの理由

帝王切開はお母さんと赤ちゃんを守るために行われるもののため、怖がる必要はありません。しかし、帝王切開と聞くと不安で怖いと感じる人も多いでしょう。


では、帝王切開が怖いと感じる理由にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは帝王切開が怖いと感じる理由について見ていきます。

1:手術中は痛みを感じないのか不安で怖い

帝王切開ではお腹と子宮を切る手術をするため、手術中に痛みを感じないのか不安に思う人も多いでしょう。


しかし帝王切開する前には必ず麻酔を使うため痛みを感じることはありません。一般的に硬膜外麻酔や腰椎麻酔を使用し、胸から下は感覚はあるが痛みがないような麻酔の方法をとるため、手術中は意識もあり赤ちゃんの産声を聞くことができます。


なお、帝王切開になった理由によっては全身麻酔を使用する場合もあります。

2:痛くないか不安で怖い

手術中や手術後など、とにかく痛くないか不安で怖いという人もいるでしょう。前述したように手術前には必ず麻酔をするため手術中に痛みを感じることはありません。


しかし、手術後に麻酔が切れると切開した部分の痛みを感じるだけでなく、いわゆる後陣痛と言われる子宮収縮の痛みを感じます。


痛みが強くて厳しい場合には鎮痛剤を処方してもらうこともできるため、不安になる必要はないでしょう。

3:赤ちゃんが健康に生まれてくるかが不安で怖い

帝王切開になると赤ちゃんが健康に生まれてくるのか不安で怖いという人もいます。帝王切開は赤ちゃんとお母さんのことを考え、医師が出産時のリスクを回避するために選ばれる方法です。


母子の安全のために行われるもののため、必要以上に不安に思ったり怖がったりする必要はありません。

4:傷跡が残ってしまうのではないかと不安で怖い

帝王切開をするとお腹を切った傷跡が残ってしまうのではないかと不安になる人もいるでしょう。


帝王切開にはおへその下を垂直に切る縦切開と水平に切る横切開があります。傷が目立ちにくい横切開を希望する妊婦も多いですが、傷口は経過に問題がなければ切り方にかかわらず時間の経過によって目立たなくなる場合が多いです。


しかし、傷口が下着など何かと当たると傷が厚くなりケロイド状になることもあるため、手術跡を保護すると良いでしょう。

帝王切開をするにあたって留意すべきポイント7つ

帝王切開は赤ちゃんが無事に生まれてくる安全性を高められるというメリットがありますが、帝王切開するにあたって留意しておきたいポイントもいくつかあります。


そこで、ここでは帝王切開するにあたって留意すべき7つのポイントについて見ていきましょう。

1:お腹に力が入らなくなる

帝王切開すると傷口や痛みが気になりお腹に力が入らなくなります。起き上がる時や赤ちゃんを抱きあげる時、沐浴でかがむ姿勢になる時などに痛みを感じ、お腹に力が入らなくなることが多いでしょう。


痛みがひどくお腹に力が入らない時は、無理せず楽な姿勢で赤ちゃんをお世話することが大切です。

2:子宮の戻りが遅くなる

帝王切開による出産は経膣分娩による出産に比べて子宮の戻りが遅くなる傾向にあります。経膣分娩の場合は約1カ月で子宮が戻るのに対し、帝王切開では3カ月前後で子宮が戻ることが多いです。


子宮の戻りが遅いと、生理が始まるのも遅くなります。

3:肺血栓塞栓症を引き起こす可能性がある

帝王切開すると肺血栓塞栓症を引き起こす可能性があります。帝王切開後、ベット上で長時間同じ姿勢を保つことにより、下肢の深部静脈で血栓ができてしまうことが原因です。


帝王切開後は痛みと疲労でベッドに横になることが多くなりがちです。しかし近年では肺血栓塞栓症のリスクを軽減するために、医師の許可が出た場合には手術の翌日からベッドから起き上がったり、歩行したりすることが多くなっています。


また、肺血栓塞栓症を防ぐためにベッドの上で足を動かしたり、弾性ストッキングを着用したりすることが一般的です。

4:術後に痛みがくる

帝王切開は術前に麻酔するため手術中は痛みを感じることはありませんが、術後3時間ほどで麻酔が切れると痛みがきます。


手術で切開した部分の痛みに加え、子宮が収縮する後陣痛の痛みを感じるようになり、後陣痛が辛いという人も多いようです。


しかし帝王切開に限らず、出産には痛みが伴います。痛みがひどくて辛い時には医師に相談することで痛み止めを処方してもらいましょう。

5:入院期間が長い

帝王切開は入院期間が長くなることに留意しておきましょう。経膣分娩の入院期間が通常5日程度なのに対し、帝王切開での入院期間は6日から10日程度と経膣分娩より1日から5日程度長くなります。出産によるダメージが大きいため産後の回復に時間がかかることが原因です。


入院期間は長いですが、その間に体調を見ながらおむつの替え方や授乳の仕方、沐浴などを勉強します。

6:術後しばらくは食事が取れない

術後しばらく食事が取れないことも覚えておきましょう。帝王切開では出産前日の晩から絶食をし、食事が取れるのは出産翌日になります。しばらく食事が取れないので絶食前に栄養のある好きなメニューをしっかり食べておきましょう。


出産翌日の食事は重湯やおかゆ、柔らかく煮た野菜、ゼリーなど術後の体に負担がかからないものが多いです。出産翌々日からは普通の食事を取れるようになります。

7:術後は痛みを我慢してたくさん歩く

帝王切開の術後は血栓を予防するために、痛みを我慢してたくさん歩くようにしましょう。帝王切開では手術や術後の安静が必要なため、ベッドで横になる時間が長く血流が悪くなり、静脈に血栓ができやすくなっています。


血栓ができるのを防ぐために術後の経過が良好であれば出産翌日から歩く練習が始まります。最初は看護師が付き添ってトイレまで行く練習をすることが多いです。


術後の痛みはまだありますが、痛みを我慢してたくさん歩くよう心がけましょう。

帝王切開が怖いと感じた時の8つの対処法

はじめての帝王切開の場合には特に不安で怖いと感じる人も多いでしょう。では、帝王切開が怖いと感じた時にはどうすればいいのでしょうか。


ここでは帝王切開が怖いと感じた時の対処法について見ていきます。

1:ポジティブなことを想像する

帝王切開が怖いと感じた時には、ポジティブなことを想像するようにしましょう。不安になるとついついネットで情報収集しがちですが、ネットには不安を煽るような情報もたくさんあります。


ネットで情報収集する際には信頼できるサイトからポジティブな内容だけを選んで参考にしましょう。


また、不安なときにはもうすぐ赤ちゃんに会えるなどポジティブなことを想像したり、好きなことに集中したりすると気持ちも前向きになれるのでおすすめです。

2:先輩に話を聞いてみる

不安で怖いという気持ちをひとりで抱え込まずに帝王切開を経験した先輩に話を聞いてもらったり、話を聞いてみたりしましょう。


帝王切開を経験した先輩に話を聞くことで、経験に基づいたアドバイスをもらえるかもしれません。


また、帝王切開を経験した先輩なら不安な気持ちを分かってくれるでしょうし、不安な気持ちを聞いてもらうことで、不安が和らぐでしょう。


身近に帝王切開を経験した人がいなければ、実家の母親や友人など話しやすい人に聞いてみるのもいいです。

3:好きなことに集中して手術のことを考えないようにする

帝王切開が怖いと感じる時には、好きなことに集中して手術のことを考えないようにするのもおすすめです。


何でも良いので自分の好きなことに集中すれば、手術のことを考えなくて済みます。また、家にこもっているとネガティブな方向へ考えがちです。体調が良ければ外へ出て景色を楽しみながらウォーキングなどを楽しんでみるのも良いです。


運動には精神安定効果もあるようなので、不安な気持ちを落ち着かせられるでしょう。

4:陣痛を味わわなくて済むと考える

経膣分娩だと長時間の陣痛に耐える必要がありますが、帝王切開の場合は一般的に陣痛が来る前に手術するため陣痛がありません。


帝王切開が怖いと感じる場合には、陣痛を味わわなくて済むと考えると良いでしょう。

5:赤ちゃんが無事に生まれてくることを祈る

帝王切開が不安で怖いと感じる場合には、赤ちゃんが無事に生まれてくることを祈ると良いでしょう。


帝王切開はお腹を切る手術のため、どうしても不安や怖いという気持ちになりがちです。しかし、自分の痛みや不安にばかり目を向けるのではなく、赤ちゃんが無事に生まれてくることを第一に考えると、不安や怖さも和らぐでしょう。


帝王切開は赤ちゃんが無事に生まれてくるために医師が判断した最善の方法です。そのことを忘れずに、赤ちゃんが無事に生まれてくることを祈りましょう。

6:自分の体調管理に集中する

帝王切開が怖いと感じる場合には、自分の体調管理に集中するようにしましょう。万全の体調で帝王切開に臨むためには、体調を整えておくことが必要です。


散歩などの適度な運動と栄養バランスを考えた食事管理をするなど、体調管理に集中しましょう。体調管理に集中することであまり帝王切開のことを考えないようにします。


体調管理を十分に行い、万全の体制で帝王切開に臨めば、安心して帝王切開の日を迎えられるでしょう。

7:助産師に相談する

帝王切開に不安がある場合には助産師に相談してみましょう。帝王切開について分からないことが多くて不安な場合は、詳しい助産師や医師に直接相談するのがおすすめです。妊婦検診時などに相談してみましょう。


医師に直接聞きにくいという人でも、助産師になら聞きやすいかもしれません。安心して帝王切開に臨むためにも一度助産師に相談してみましょう。

8:楽な服装で過ごす

帝王切開が怖いと感じる時には楽な服装で過ごしてリラックスするのがおすすめです。お母さんのコンディションは赤ちゃんにも影響します。


帝王切開が不安な気持ちも分かりますが、不安になり過ぎて赤ちゃんに悪影響を及ぼさないよう、楽な服装でリラックスして過ごすようにしましょう。

帝王切開で使用される3種類の麻酔

帝王切開では手術前に麻酔が使用されます。局所麻酔を使用した上でブロック麻酔(硬膜外麻酔・腰椎麻酔)が多く使われます。この場合、意識があるため赤ちゃんの産声を聞くことができます。


ここでは、帝王切開で使用される3種類の麻酔について見ていきましょう。

1:硬膜外麻酔

硬膜外麻酔は背中からの麻酔です。脊椎の硬膜外腔にカテーテルを挿入し、局所麻酔剤を少量ずつ持続的に注入します。


効き始めるのに時間がかかりますが薬剤の追加投与や持続投与が可能で、主に帝王切開の術後の痛みを抑える目的で使用されることが多いです。


術後1日から2日で投与を終了してカテーテルを抜きます。

2:腰椎麻酔

腰椎麻酔も硬膜外麻酔と同様、背中からの麻酔です。背中から針を刺して脊髄のくも膜下腔に少量の麻酔薬を注入します。


腰椎麻酔は胸やおへそから足先までの感覚が速やかになくなる麻酔です。硬膜外麻酔よりも持続時間が短いため、手術が長引く時は他の方法を併用することもあります。

3:全身麻酔

帝王切開の場合、通常は硬膜外麻酔や腰椎麻酔などのブロック麻酔が使われることが多いですが、状況によっては全身麻酔が使用されることもあります。


全身麻酔はまずマスクを口に当てて酸素を吸い、点滴で薬が入ると急激に眠くなり、意識がなくなります。


眠ったことを確認したら、口から管を入れて呼吸を補助しますが、その時にはもう眠っているので苦しく感じることはありません。


全身麻酔の場合には、眠った状態で出産することになります。

帝王切開後におすすめのアイテム7選

帝王切開をする予定がある場合には術後の傷口を保護する腹部保護帯や、出産後に必要となる産褥ショーツも全開するタイプのものを準備しておくのがおすすめです。


ここでは帝王切開後におすすめのアイテムについてご紹介します。

1:犬印本舗 帝王切開用 腹部保護帯 S3086

クッション性のキルティング素材で肌あたりがよく、術後のお腹の傷を保護する腹部保護帯です。


ベルトを幅広にすれば腹部全体を包み込んで傷口を保護できます。また、下側のパネルを広くすると一度で傷口を保護することが可能です。


ワンタッチテープで着脱も調整も簡単なため、是非活用したいアイテムと言えるでしょう。

2:犬印本舗 産褥ショーツ

出産後の悪露を手当するための産褥ショーツで、出産後の処置にも対応できる全開タイプになっています。


ショーツの股の部分と脇が全開できるため、寝たままでもナプキンを交換できて、とても便利です。帝王切開するなら持っておきたいアイテムと言えるでしょう。

3:マイベストフレンド 授乳用クッション

一般的な授乳クッションが赤ちゃんを支えるためのU字型になっているのに対し、この授乳クッションは赤ちゃんとお母さんの両方をサポートするD字型のクッションになっています。


赤ちゃんの口が丁度良い位置にくるよう設計されているため授乳しやすく、しっかりとした背もたれがついているためお母さんも快適です。


お腹周りを保護する位置で使用できるため、帝王切開の傷口に赤ちゃんの足が当たることもなく安心して授乳できます。

4:北前船のカワモト 黄金のだし

出産後は母乳を飲む赤ちゃんのためにも食生活に気をつけるようになることが多いです。赤ちゃんのために安全で安心なものを食べたいと思うようになるでしょう。


そんな人におすすめなのがこちらのだしです。厳選した6種類の国産原料を使用しているため安心して使用できます。


また、赤ちゃんがいて忙しくても簡単に使えるだしパックになっているので、だしを取る手間もかからず手軽に使用できるためおすすめです。

5:和光堂 授乳ママチャージ

赤ちゃんを母乳で育てるお母さんにおすすめなのがこちらのアイテムです。授乳中のお母さんと赤ちゃんに大切なDHAやビタミン、葉酸がバランス良く配合されています。


DHAを含む魚油の水銀については安全に十分配慮して作られており、香料、着色料、保存料無添加のため安心して摂取できるでしょう。


母乳にも含まれるラクトフェリンも配合されています。

6:ベルメゾン ルームウェア

ノーブラ感覚でリラックスして過ごせるルームウェアです。背中部分にゴムがなく取り外しのできるカップ付きで、ブラジャーの締め付け感から解放されてリラックスできます。


ルームウェアの生地には肌触りの良い綿と吸水速乾素材をブレンドしており、サラサラとして爽やかな着心地です。


5分袖で気になる二の腕をカバーしながらリラックスして過ごせるでしょう。

7:H&F BELX ティータンブラー

茶葉をセットしてお湯を注ぐことでお茶を作れるティータンブラーです。ステンレス素材のリーフフィルターは細かい茶葉にも対応しています。


プラスチック製のため軽量で、持ち運びしやすいのが魅力です。スタイリッシュでおしゃれな見た目は持っているだけで気分が上がるでしょう。


さらにカバーも付いているため、落としても割れることなく育児中でも安心して使うことができます。豊富なカラーバリエーションで好みのカラーを選べるのもおすすめの理由です。

帝王切開が怖いと感じた時はポジティブな気持ちで乗り越えよう

帝王切開が必要になるパターンや怖いと感じる理由、また怖いと感じた時の対処法などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。


帝王切開の手術に不安を感じる人は少なくありません。しかし、赤ちゃんが無事に生まれてくるためには帝王切開が必要な場合もあります。


帝王切開を怖いと感じた時にはこれから出会える赤ちゃんのことを考えるなどして、ポジティブな気持ちで乗り越えましょう。