妊娠が判明したら、その喜びをまず誰に伝えたいでしょうか。
多くの親にとっても自分の子供が結婚したら、言葉に出さなくても妊娠報告を期待しているようです。両親にとって孫ができるということは一大イベントでもあります。
ここで一度、なぜ両親への妊娠報告が大切なのかを考えてみましょう。
新しい命が誕生することはとても嬉しいものです。その喜びを、自分を生み育ててくれた両親に伝えたいと思うことは当然の事でしょう。
また、両親にとっても我が子が大人になって結婚し、お腹に新しい命が芽生えたという知らせは、嬉しくないはずがありません。
妊娠した喜びを両親と分かち合うことで、さらに幸せな気持ちを感じることができ、妊娠報告の瞬間も素敵な思い出の1ページとなることでしょう。
妊娠したということは、これから妊婦さんの体調や生活がガラッと変わるということになります。夫婦の生活が大きく変わるときは、両親の助けが必要になることもあるでしょう。
これから生まれてくる赤ちゃんのためにも、きちんと両親に報告し、いざとなったときにアドバイスをもらったり、頼ったりできるような環境にしておくことが大切です。
妊娠が判明した後、最初に悩むことは、両親にいつ頃報告したら良いかということではないでしょうか。
この喜びを一刻も早く報告したい気持ちもありますが、万が一の事を考えて、報告する時期を少し先延ばしにする夫婦が多いようです。
ここでは両親に妊娠の報告をする4つのタイミングを考えてみました。夫婦間でよく相談をして、自分達の考えを一致させた上で両親に妊娠報告することをおすすめします。
初めに紹介するタイミングは、妊娠検査薬で陽性が出たときです。
妊娠検査薬は正しく使えば信憑性は非常に高いので、すぐにでも両親に伝えたい夫婦は、この時点で伝えることが多いようです。
ただし、ごく稀にホルモンバランスの異常などから、妊娠していなくても偽陽性の反応が出てしまうことや、子宮外妊娠など正常な妊娠ができていない可能性もあるので、陽性反応が出た場合は速やかに産婦人科を受診するようにしましょう。
両親に妊娠報告をするタイミングとして多くの夫婦が採用しているのが、産婦人科での検診の後ではないでしょうか。
妊娠5~6週になると超音波検査で赤ちゃんの心拍が確認できるようになります。心拍が確認できると妊娠の継続の可能性がぐっと上がるため、この時点で両親だけでなく兄弟や近しい友人に伝える夫婦も多く見られます。
安定期とは、妊娠初期のつわりや体調不良などの不安定な症状が軽くなってくる時期で、人によって個人差がありますが妊娠4~5ヶ月の時期だと言われています。
妊娠の報告は一刻も早くしたいところですが、稀に正常妊娠ではなかったり、流産をしてしまったりという可能性があります。
万が一の事が起こって報告した相手に心配をさせたくないという思いから、安定期に入るまでは報告を我慢し、安定期に入った頃に報告するという夫婦も多いでしょう。
妊娠初期はまだお腹が大きくなるわけではないので、自分が妊娠している実感がわかないという妊婦の方が多いようですが、母子手帳を手にしたときに母親になるということを実感する妊婦の方も多いようです。
母子手帳が交付される時期は妊娠何週目などと決まりはありませんが、多くの妊婦さんは産婦人科で妊娠が確認できた後に、住民登録している市区町村の役所や保健センターで交付を受けています。
母子手帳をもらって自分が妊娠していることを実感してから、両親へ妊娠報告するという夫婦も多い傾向にあります。
両親に妊娠報告をする際は、どのような方法があるでしょうか。
妊娠した子が両親にとって初孫であったり、不妊治療の末にできた子や、二人目の妊娠、高齢出産になる場合だったりと、状況によっても伝え方は変わってくるでしょう。
ここでは両親に妊娠報告する6つの方法を紹介します。妊娠報告自体も後々良い思い出になることがありますので、夫婦間でよく相談して、自分達に合った方法を考えて報告すると良いでしょう。
まず、両親と別居している夫婦の場合は、実家に出向いてじっくり報告する方法をおすすめします。
初めての妊娠の場合は特に、両親にとって、とても幸せな報告のはずです。報告したときの両親の喜ぶ顔は、自分自身の喜びとなり、忘れられない思い出になることでしょう。
妊娠の喜びを育ててくれた大切な両親と一緒に分かち合うためにも、ぜひ実家に出向いて報告するようにしましょう。
先に、実家に出向いて報告する方法を紹介しましたが、両親をこちらへ食事に招いて報告することもおすすめです。
妊婦さんの体調に問題がなければ、手作りの料理でおもてなしをしたり、レストランに招待したりして、両親と楽しく食事をしながら報告することで良い記念日となるでしょう。
ただ、妊娠初期は食べ物の好みが大きく変化したり、つわりなどで体調が悪くなることもありますので、無理をしない範囲で行いましょう。
妊娠報告をさらに思い出深いものとするために、両親にプレゼントを用意して伝える方法もあります。今までの感謝を込めてプレゼントを渡しながら報告をすれば、両親の喜びは倍増することでしょう。
プレゼントはお祝いの花束、ケーキやお酒、「孫の写真を飾ってね」とメッセージを添えた写真立てなどはいかがでしょうか。
もしこれから結婚式を控えているカップルであれば、結婚式のサプライズで妊娠報告をするという方法もあります。ただでさえ祝福ムードの結婚式での妊娠報告は、両親は驚き、喜びもひとしおになるでしょう。
多くのカップルは結婚式を録画しているので、両親の喜ぶ顔を動画で残しておけるというメリットもあります。
ただし、「妊娠は結婚してからが道理」と考える親世代はまだまだ多いということを忘れてはいけません。自分の親がサプライズ報告を受けて喜ぶだろうと確信している場合のみ、結婚式でのサプライズ報告をおすすめします。
両親が遠方に住んでいて直接会えない場合や、会って妊娠報告するのが少し恥ずかしいという方は、直筆の手紙で報告する方法もあります。
手紙の場合は冷たい印象を持たれてしまう可能性もあるので、本当なら直接会って話したかったが、なぜ手紙にしたのかその理由を添えることがマナーです。
両親に対する感謝の気持ちを伝えた上で妊娠報告を綴ることにより、手紙自体が素敵なプレゼントになるでしょう。
改まって妊娠報告をしたくないという方は、電話で簡単に報告する方法が良いでしょう。
妊娠しているということは後々確実に分かるものです。伝えないままお腹が大きくなって「実は妊娠していた」となると、「どうして何も話してくれなかったのだろう」と両親を悲しませてしまうこともあるでしょう。
妊娠したということは両親にとっても重要な出来事なので、改まった形をとらなくても、電話で簡単に報告をしておきましょう。
妊娠報告という嬉しい報告ですが、報告の仕方や言い方によってはトラブルを起こしてしまう可能性があります。
妊娠は妊婦さんの体や心に大きく変化を起こす、デリケートな話題だということを覚えておきましょう。
ここでは両親に妊娠報告をする際にトラブルが起こらないように気を付けるべき点を紹介します。妊娠したらパートナーとよく話し合い、誰も傷つけない気持ちの良い妊娠報告ができるよう心得ておきましょう。
妊娠が判明したら、最初に報告するのはお腹の子の父親となるパートナーです。一人でできた赤ちゃんではないので、今後どう育てていくかを話し合いましょう。
妊娠報告に関しても意見を交換し合い、お互いの考えを一致させておく必要があります。
例えば妊婦である女性が安定期まで人に知られたくないと考えているのに、男性の方が嬉しさのあまり周囲に話して、その話を両親が間接的に聞いてしまうことがあるでしょう。これでは直接伝えたかった女性も、その両親も悲しませてしまうことになります。
妊娠報告の時期に関しては、夫婦間でよく話し合っておくことが重要です。
妊娠報告をする際ですが、両親と義両親のどちらを先に報告するべきでしょうか。
妊娠が発覚した際、多くの夫婦の場合は女性側の両親に先に報告をし、義両親には安定期に入ってから報告をしているようです。というのも、万が一流産になってしまった場合に義両親に気を遣わせたくないということと、自分自身も気を遣いたくないと考える女性が多いようです。
いずれにせよ、他人から間接的に知らせを受けることは悲しいので、誰にいつ報告するかということは、夫婦間でよく話し合っておくようにしましょう。
結婚前に妊娠をした「授かり婚」の場合は、両親への妊娠報告を慎重に行う必要があります。
時代が多様化してきているとはいえ、まず結婚をしてから妊娠だと考える親世代はまだまだ多くいます。授かり婚の場合は、まず結婚したいということを伝え、その後「順番が逆だ」と叱られることを覚悟した上で妊娠を報告しましょう。
先に授かる形になったが、お互いを大切にしていることと、子供をしっかりと育てる意思があることを真剣に伝えれば、きっと両親も理解を示してくれることでしょう。
いかがでしたでしょうか。妊娠が発覚したらとても嬉しく、すぐにでも両親に報告したい気持ちもありますが、両親や周囲の人に報告する前に、夫婦間でよく話し合うことが大切です。
せっかくの幸せな報告なので、適切なタイミングで、皆が気持ちの良い方法で妊娠報告をして、素敵な思い出になるようにしましょう。