妊娠中は、バランスの取れた食事を心がけることや、カフェインを控えるなど、赤ちゃんにとって良い環境づくりをするために食事に気を使って過ごす方は多いでしょう。
食事以外にママの身体から入り赤ちゃんに影響するものが、化粧品です。特に化粧水は毎日のスキンケアに欠かせないアイテムです。
化粧水の成分も皮膚から吸収されるものなので、妊娠中の化粧水選びは食事同様に気を付ける必要があります。
妊娠すると肌質も変わりやすいことから、化粧水を見直す方も少なくないでしょう。そんな時は、化粧水の成分にも注意して選ぶようにしましょう。
ここでは、妊娠中に使用するおすすめの化粧水の選び方を4つ紹介します。ポイントをおさえて、現在の肌トラブルにしっかり対応できる化粧水を見つけましょう。
妊娠中は、妊娠前の肌質から変わることがあるため、自分の肌タイプを見直してみる必要があります。
肌タイプは、皮脂分泌も水分量も適度にある普通肌、皮脂分泌量が多い脂性肌、皮脂分泌量も水分も足りずに乾燥しがちな乾燥肌、いつも油っぽいけれど水分量が少ない混合肌の4種類あります。
まずは自分の現在の肌タイプを理解して、肌質にあったスキンケアを進めていきましょう。
肌質によって、それぞれに肌トラブルも違ってきます。妊娠前までは使っても平気だった化粧水に刺激を感じてしまったら、肌が敏感になっていると考えられます。肌の手入れ方法も見直し、化粧水は敏感肌用に替えるようにしましょう。
肌がべたつきやすくオイリー肌へと変化し、ニキビが増えてしまう場合は、保湿剤を替えてみましょう。ノンオイルタイプのものや、油分の割合が少ないタイプのものがおすすめです。
妊娠中の敏感肌には弱酸性の化粧水がおすすめです。肌が荒れているときは、肌がアルカリ性、または酸性へと傾き過ぎている状態です。油分と水分のバランスが取れている弱酸性の状態に戻すためにも、弱酸性の化粧水を選ぶようにしましょう。
また、敏感肌にアルコールは刺激が強すぎるため、アルコールが含まれるものも避けたほうが良いでしょう。パッケージなどに妊婦さん用などと記載があるものは、ほとんどの商品が弱酸性で刺激が少ないタイプです。
妊娠すると、香りに敏感になる方も多いので、できるだけ香りが抑えられた無臭タイプの化粧水がおすすめです。
香りが気にならない方は、香りによるリラックス効果も得られるので、癒される好きな香りを選ぶと良いでしょう。
妊娠中は、敏感肌や乾燥肌に悩まされやすくなります。肌質が変わってしまう場合は妊娠前に使用していた化粧水では刺激が強すぎてしまう場合もあるでしょう。
刺激が強い場合は、肌に優しいタイプの化粧水を使用することで、肌への負担も少なく妊娠中の肌でも快適に使用できます。
ここでは、妊娠中におすすめできる肌に優しいタイプの化粧水をご紹介します。肌の悩みに合わせてスキンケアできる化粧水を探してみましょう。
皮膚科専門医と共同開発された信頼性の高いスキンケアローションです。
ニキビやべたつきが気になる方におすすめのさっぱりタイプです。ミストスプレータイプなので、乾燥で肌がカサつく時にもさっと使えて便利です。
ママの他にも、赤ちゃんやお子様でも使えるので、家族みんなで使えます。クールダウン効果もあり、かゆみが抑えられあせも対策にも効果的です。
化粧水と乳液が1つになった保湿ローションです。
肌に優しい13種類の天然由来成分が配合されているため、敏感肌の方でも安心して使用できます。保湿効果に優れたシアバターも配合されているため、潤いのある肌へと導いてくれます。
また、癒し効果の高いラベンダーとゼラニウムの香りも楽しめます。スキンケアでリラックス効果を得たい方や、洗顔後化粧水と乳液を分けて使うのが面倒な方にもおすすめです。
アベンヌは、肌に良いと評判の南仏のアベンヌ温泉水から生まれたスキンケアシリーズです。
敏感肌にももちろん、カサつく乾燥肌やべたつく脂性肌でも肌の悩み別に選べます。化粧水だけでなく、メイク落としから保湿クリームまで、一連のスキンケアを体験できるアイテムが揃っています。
また、生後1か月からの赤ちゃんにも使えるスキンケアシリーズも豊富です。
海洋深層水と100%天然植物から生まれたミネラル分が豊富な化粧水です。含まれるミネラル成分は分子が小さいため肌の奥までしっかり栄養を届けてくれます。
ホホバ種子油やククイナッツ油などのオイルも含まれており、高い保湿効果が得られる化粧水なので、特に乾燥肌に悩む方にもおすすめです。
また、肌に付けるとほのかに爽やかな香りを感じられる化粧水です。
ミネラル豊富な温泉水から生まれた化粧水です。肌に必要な水分をキープしてくれるセラミドと、肌の潤いをキープしてくれるヒアルロン酸が配合されているので、保湿力も高く乾燥から肌を守ってくれます。
石油由来の無添加化粧水で、配合されている成分はどんな方でも使えるようにシンプルな処方となっています。
とろみタイプの化粧水をコットンで拭き取るだけの簡単スキンケアです。リラックス効果の高いラベンダーをはじめ厳選されたヨーロッパハーブが配合されている肌に優しい弱酸性の化粧水です。
水と油に馴染んで泡立つサボニンという植物から摂れるサボンソウエキスが配合されているため洗顔効果もあります。妊娠後期に入り洗顔がしにくくなってしまったときにも、水道水なしで使えるので便利です。
ハーブ系の香りが好きな方や、保湿力が高いので洗顔後の乾燥が気になる方にもおすすめです。
エイジングケアでも評判の高いオルビスユーシリーズのローションです。とろりとした触感の化粧水は浸透力も抜群で、肌の内側から潤いとハリを与えてくれます。
潤いが不足するとハリが低下して見た目年齢に影響しやすくなっています。オルビスユーシリーズのスキンケアはローションの他もウォッシュとモイスチャーと合わせて3ステップで使うとさらに効果的です。
妊娠中の敏感肌のケアと同時にエイジングケアにも力を入れたいという方にもおすすめです。
天然保湿成分のハトムギエキスを配合した化粧水です。オイルフリーで低刺激、無香料、無着色という妊娠中の敏感肌に優しい化粧水です。
べたつかずさっぱりした触感で、たっぷり使ってもしっかりお肌に浸透します。500ml仕様の大きめサイズで価格もリーズナブルなので毎日たっぷり使えます。
香りも気にならないので、妊娠中で香りに敏感になっている方も快適に使用できるでしょう。
ハーブの爽やかな香りが特徴的なローションです。ユーカリ油やラベンダー油のハーブやオレンジなどのフルーツ酵母エキスなど9種類の生薬から生まれました。
お肌の荒れを防いでくれるため、妊娠中の肌トラブルにも効果的です。界面活性剤フリーで無着色・無香料なので妊娠中でも安心して使用できます。
また、さっぱりタイプの化粧水なので暑い時期のボディーローションとして使用するのもおすすめです。
低下した肌のバリア機能を整え、しっかりと潤いを与えてくれる化粧水です。しっとりとしたテクスチャーですばやく肌に浸透し、乾燥したお肌に潤いをあたえてくれます。
肌の乾燥が気になる方や、しっとりタイプの化粧水が好きな方におすすめです。また、アルコールフリーで、肌荒れを防いでくれる効果もあるので肌質が変わりがちな妊娠中にもおすすめできる化粧水です。
化粧水をはじめ、スキンケア用品には様々な成分が含まれています。その中には胎児に何らかの影響を及ぼす原因になることもあるため、妊娠中は避けておきたい成分があります。
ここではその成分を6つ紹介します。妊娠前は意識せずに使用していた化粧水も、避けておきたい成分が配合されていないか、改めて確認してみましょう。
高い美白効果があるハイドロキノンは、多くの化粧水やクリームに使用されています。しかし、ハイドロキノンの高い還元作用は、シミをつくるメラニン色素だけに作用せず、全ての細胞に影響を与える可能性があります。
適切な量を使用する分には問題がないと言われていますが、胎児に影響を与える可能性もあるため、念のため妊娠中は避けたほうが良い成分です。3%以上の高濃度で使用されている場合は特に注意が必要です。
ビタミンAは、エイジングケアに効果的な成分です。身体にも必要な成分として知られており積極的に摂取している方も多いでしょう。しかし、身体へも肌へも摂りすぎてしまうと、胎児への影響があります。
ビタミンAには、催奇形性があり胎児に奇形を生じさせるリスクがあります。化粧水の配合成分には、レチノール、レチナール、トレチノインの3パターンで記されています。購入する時は記載されている成分もチェックするようにしましょう。
皮膚からの吸収率は低いですが、リスクがあることを理解しておくことが大切です。
パラベンは体に吸収されやすい成分ですが、化粧品の防腐剤として多くの化粧品に配合されている成分です。パラベンが多量に体に入ると、妊娠中の胎児の成長に影響を及ぼしたり、生後に肥満になる傾向があると言われています。
危険性を考慮してパラベンフリーを謳った化粧品も増えていますが、配合されている化粧品も多いため、使用前には配合成分をチェックしておきましょう。
サリチル酸は、ニキビ治療薬やピーリング剤などに使用されている成分です。低濃度の適量使用なら、胎児に影響を及ぼすことはないと言われています。
しかし、高濃度になると催奇形性があると言われているので、念のために妊娠中は避けておくようにしましょう。
トルエンは、胎児の成長に影響を及ぼしたり、注意力が低下してしまったりする可能性があります。
スキンケアに使用する化粧水などに含まれていることは少ないですが、除光液やマニキュアに使用されています。そのため、妊娠中もマニキュアを楽しむ方は充分に注意しましょう。
クリームやオイルに配合されていることが多い植物性オイルの中にラベンダーがあります。ラベンダーは香りもさわやかで、リラックス効果もあると言われているハーブです。しかし、妊娠初期からの使用は避けるようにしましょう。
ラベンダーの通経作用やホルモン作用には流産のリスクがあると言われています。特に妊娠初期に影響することが多いため、妊娠4か月くらいまではラベンダーには注意しておきましょう。
無添加製品や、肌に優しい弱酸性タイプのスキンケア用品なら、赤ちゃんにも妊娠中のママの敏感肌にも優しいのでおすすめです。また、肌に優しいタイプのスキンケア用品は、生まれてきた赤ちゃんにも使用できるものも多くなっています。
妊娠中は食事だけでなく、肌から入る栄養も赤ちゃんに影響する可能性があるため、使用する化粧水の成分にも充分に注意しましょう。