「おしるしがきたらどうすればいいかわからない」
「そもそもおしるしがどんなものかわからない」
おしるしについて、このような疑問を持っている方が出産を控えている方の中にいるのではないでしょうか。
本記事では、おしるしから陣痛までの平均時間や過ごし方、おしるしの種類や危険なサインについて説明しています。おしるしがきてから出産までの流れについても順を追って紹介しています。
この記事を読み、おしるしについて知ることで出産前の疑問を1つ解消することが可能です。疑問を解消していき、出産を慌てず落ち着いて迎えることもできるでしょう。
出産に対して少しでも不安のある方は、安心して出産を迎えられるよう是非ご覧になってみてください。
おしるしから陣痛までの時間には個人差があり、平均として当日から3日以内に陣痛が開始する方が多い傾向にあります。 早い方はおしるしから数時間で陣痛がきています。
しかし、おしるしがあれば必ず陣痛がくるというわけではありません。おしるしが全くなく陣痛が開始する場合もあります。そのため、おしるしがないからと気にし過ぎたりせず、落ち着いて過ごすことが大切です。
おしるしは色が茶褐色やピンク、量は生理のような量や少なめと個人差があり、平均や目安がありません。しかし、似たような出血でも母子共に危険を伴うものもあります。
胎盤が子宮からはがれる「常位胎盤早期剝離」は突然発症する可能性があるため、お腹の強い痛みが続いたり固くなる、少量の出血なども注意が必要になります。他にも「前期破水」という破水が先に起こってしまう場合は、赤ちゃんの細菌感染の可能性があります。
これらの症状や赤ちゃんの胎動がなくなるなど、不安な症状がみられた場合には一度連絡してみましょう。
始めに、おしるしから出産までの流れ4選を紹介していきます。出産はいきなり始まるのではなく、多くは、おしるしや前駆陣痛、足のつけ根や恥骨が痛むなどのサインがあらわれてから始まることが多いです。
陣痛が10分間隔になった時点をお産の始まりとみなし、お産が始まると分娩第1期(開口期)、分娩第2期(娩出期)、分娩第3期(後産期)、分娩第4期の順番で進んでいきます。
以下でこれら4つの流れについて細かく説明していきます。
おしるしは、血液が混じったおりもののことで数時間から数日以内に出産が始まるサインのひとつです。
出産が近づくと子宮口がだんだん開き、胎児を包む卵膜の一部が子宮壁から剥がれ落ちます。そのとき、毛細血管が破れることで出血しますが、これがおしるしです。
色は赤やピンクなどさまざまで、量も気づかないほどの少量から月経の終わりぐらいまで個人差があります。
陣痛は、胎児を子宮から外へと押し出そうとする子宮の収縮運動のことです。
弱い痛みの不規則な収縮から始まり、次第に一定の間隔での痛みの繰り返しに変わります。収縮が一定でおよそ10分以内の間隔で訪れるようになると本陣痛と言われ、いよいよ出産の開始となります。
痛みが急に消えるといった、本陣痛にはつながらない子宮の収縮は『前駆陣痛』と言い、出産の陣痛とは違うものです。
破水は、胎児を包んでいる卵膜が破れ羊水が外へ流れ出ることです。
陣痛が始まり子宮口が全開大になり破水することを適時破水と言い、全開大になるまでに破水が起こることを早期破水と言います。
必ずしも陣痛から破水という流れではなく、破水が先に起こる場合もあります。これは前期破水と言い、破水が起こると子宮に細菌が侵入する恐れがありますので注意が必要です。
出産は、子宮口が開いて胎児が産道を通って誕生し、付属物が身体の外に出るまでのことです。
子宮口が全開大に開き胎児が産道を通った後、胎盤や卵膜、へその緒などが排出されます。
子宮口が開く時間や誕生までの時間も出産経験によって異なりますが、基本的には経産婦の方が短時間になる場合が多い傾向にあります。また、出産後は異常な出血がないか経過観察も行われます。
おしるしから陣痛までがすぐの場合もあれば数日かかる場合もあります。それまでをどう過ごせばいいのでしょうか。
出産に向けて万全の状態で臨めるように、不安なことはなくしていくことが大切です。陣痛がくる前に自分の体調の調整や持ち物をチェックしていきましょう。
出産には体力がたくさん必要になります。特に初産の場合、長時間の陣痛に耐える方もいて体力を温存しておくことがとても大切です。そのため、本陣痛や出産に控えて十分な睡眠をとっておきましょう。
また、細菌感染予防のため破水すると入浴ができなくなるでしょう。もし入浴が可能であれば入ってリラックスするのもおすすめです。
陣痛促進のためには身体を動かすことも大切です。しかし、遠出は破水などが起こった場合に対処が遅れてしまう場合があります。なるべく家の中を歩き、階段の上り下りなどマイペースにできる運動にして、遠出はしないようにしましょう。
他にも近所を散歩するなどの軽い運動も良いですが、散歩中に異変が起きる可能性もあります。近所でも家族に付き添ってもらったり散歩する場所を伝えたりして対処できるようにしていく必要があります。
突然入院になってしまったら出産と入院に必要なものが用意できているかチェックできません。いつでも出産と入院に対応できるように必要な荷物が入っているか再度見ておきましょう。
入院バッグは後で家族に持ってきてもらうこともあるため、家族に入院バッグの場所も伝えておくのがおすすめです。
入院の際に母子手帳や診察券、健康保険証、印鑑は用意しておきましょう。
出産や入院に必要なものに関しては、出産予定の病院から準備品のリストをもらう場合があります。ナプキンやパッド類、タオルにスリッパなど事前に用意してくれているものもあるため、準備品のリストと見比べて足りないものを用意しましょう。
荷物が多くなるため出産用と入院用で分けておくとわかりやすく、後で入院用の荷物を家族に持ってきてもらうことも可能です。スキンケア用品などの個人的に必要なものも忘れないようにしましょう。
おしるしから陣痛までおよそ当日から3日以内と平均時間でも差があります。いつ陣痛がくるか予想ができない分、慌てず落ち着いて過ごすことがポイントです。
おしるしがあった場合、少しでもおかしいと思ったら連絡することも大切になります。なるべく不安を取り除きつつ、出産までにリラックスして過ごせるようにしていきましょう。