妊娠初期は、基本的には激しいスポーツや運動はできません。妊娠初期とは一般的に妊娠15週までのことを言います。
ですが、マタニティヨガのような体に負担が少ない運動であれば、医師と相談し許可がでれば行えることがあります。
また医師の許可がでたらインストラクターに伝え、適切なヨガのやり方をおそわりましょう。
妊娠初期でヨガが効果的な人は、今までヨガを習慣的にしていた人です。ヨガをしないことで、逆に強いストレスを感じてしまう人もいます。
そんな人は、妊娠初期でも行える安全なポーズをヨガインストラクターに相談しながら行うことで、ヨガを続けた方がより快適に過ごすことができます。
マタニティヨガには、赤ちゃんにもお母さんにも嬉しいメリットがたくさんあります。
出産は体力勝負です。体調に合わせた運動を取り入れることは、体力維持や気分転換にも繋がります。ここからは、マタニティヨガにはどんなメリットがあるのか、7つの効果を紹介します。
マタニティヨガは、腹式呼吸を行う呼吸法や陣痛の痛みを逃がす呼吸法など、様々な呼吸法を学ぶことができます。「長く息を吐く・吸う」といった出産の時に重要な呼吸が自然と身につきます。
マタニティヨガにより、自分自身で呼吸をコントロールできるように、出産の時の呼吸にも役立ちます。
妊娠中は、ホルモンの影響で筋肉がゆるみやすく、骨盤にゆがみがでやすくなります。骨盤がゆがむと腰痛が起き、骨盤周りの血行が悪くなり、脚がむくみ、つりが起こりやすくなります。
マタニティヨガには、そんな骨盤のゆがみからくる症状を緩和するポーズが多くあります。
またマタニティヨガは出産で必要な筋肉、骨盤底筋を意識してストレッチをしていきます。出産のときに赤ちゃんがスムーズに外に出られる体づくりができるといわれています。
妊娠初期はホルモンの変化により、つわり、いらいら、だるさ、眠気、不安感などが現われることがあります。
妊娠初期は、大切な時期なので、無理にヨガのポーズをすることはできません。この頃は呼吸法に重点をおき、ヨガに取り組むことでリラックス出来るようになります。
ヨガの呼吸法は、腹式呼吸がメインのため、十分な酸素を体内に取り込みことができ、気持ちを落ち着かせ妊娠初期の症状を和らげることができます。
呼吸に合わせて体を動かすマタニティヨガは、呼吸により自律神経が整い妊娠中のストレスから解放してくれ気分転換になります。
お母さんがリラックスして過ごせると、お腹の赤ちゃんにも良い影響を与えます。逆に、お母さんが慢性的にストレスを感じていると、早産の確率が高くなったり、赤ちゃんが情緒不安定になるなど赤ちゃんへも影響が出るといわれています。
マタニティヨガで、上手に気分転換をしましょう。
マタニティヨガは、妊娠中の運動不足を解消するメリットがあると認められている運動です。
そしてマタニティヨガは、穏やかな運動のため、激しい運動ができない妊婦さんでも無理なく行うことが出来ます。ただし、マタニティヨガを始める前は、医師に許可を取り、体に負担がかからない範囲で行って下さい。
そのためには、インストラクターに指導してもらうことが大切です。
マタニティヨガは、お腹の赤ちゃんを意識し、赤ちゃんとの結びつきを強める「瞑想」をします。この瞑想は、赤ちゃんの声に耳を傾け、赤ちゃんとの時間を大切にする胎児瞑想とも呼ばれています。
胎児瞑想は、骨盤に意識を向け、骨盤を緩るめる意識を子宮に持っていき、赤ちゃんと繋がっていることを感じます。
そのため、赤ちゃんとの一体感を感じることができ、生まれる前から赤ちゃんとの深い絆を感じることが出来ます。
妊娠中は、ママの体にも負担がかかり、精神的にも不安定になりやすいものです。そんな時、マタニティヨガ教室に通うことで、同じ妊娠中のママ達と出会い、コミュニケーションを取ることが出来ます。
マタニティヨガ教室に通うことで、ママ友が出来れば情報交換や悩み事を相談し合い、ストレス解消にもつながります。さらに出産後もお付き合いが続くようなママ友ができれば、子育てをしていく上でも頼もしいです。
マタニティヨガは、妊娠中のママにとって良い影響を与えることを紹介してきましたが、いくつかの注意点もあります。
ここからは、妊娠中にやってはいけないポーズや、ヨガを行うときの服装、呼吸を止めないことなど、マタニティヨガを行う上での注意点を6つにわけて細かく紹介していきます。
それでは、マタニティヨガの注意点を詳しくみていきましょう。
妊娠中は、無理なヨガポーズを絶対にしてはいけません。ヨガに夢中になってしまい様々なポーズに挑戦したくなるかもしれません。ですが妊娠中は赤ちゃんのために我慢して、体に負担がかかるようなポーズはやめましょう。
具体的には、お腹を圧迫するようなポーズ、転倒の恐れがあるような逆立ちのポーズや、片足で立つようなポーズは避けましょう。
妊娠中は、ゆっくり赤ちゃんと向き合いながら、マタニティヨガに取り組みましょう。
妊娠中は、体を冷やすことは絶対にしてはいけません。体を冷やすことで、お腹の張りを感じたり、だるさを感じることがあり、つわりなどを引き起こします。
妊娠中は、体が冷えやすくなっているため、マタニティヨガでは、体を冷やさないように注意することも大切です。お腹が出るような服装や、キャミソールは控えましょう。
またマタニティヨガは汗をかくことがありますので、こまめに汗を拭き、速乾性のある服装にしましょう。
ヨガでは呼吸法を学びますが、その呼吸法の中で呼吸を止めたり、呼吸に負担がかかるようなヨガポーズをとるのはやめてください。
ママの体に負担がかかると、おなかの赤ちゃんにも影響がある可能性があります。体内にいる赤ちゃんにしっかりと栄養や酸素を送り込むためにも、ママの体が健康であることが大切なので、呼吸を止めるようなポーズはやめましょう。
ホットヨガは、マタニティヨガとは違い、子宮に負担をかけるポーズや、つらい姿勢をするポーズもあり、妊婦さんにはおすすめできないヨガになります。
そもそもホットヨガは通常のヨガと異なり、暖かい場所で行うヨガで非常に多くの汗をかきます。通常の体より負担のかかりやすい妊婦さんは脱水症状を起こしてしまう危険もあります。
ですので、妊娠中の方は、ホットヨガはしないようにして下さい。
マタニティヨガは、ママやおなかの赤ちゃんに負担がかからないように正しく行う必要があります。
間違ったポーズや呼吸法をしてしまうと、逆にママや赤ちゃんに負担になってしまいます。特に今までヨガの経験がなく、マタニティヨガから挑戦するような初心者の方は、インストラクターから正しいポーズや呼吸法を学ぶことをおすすめします。
マタニティヨガは、無理をして行う運動ではありません。その日の体調が、少しでもいつもよりしんどい、なんだか調子が悪いと感じたらヨガのレッスンはお休みしましょう。
また、マタニティヨガの途中でお腹が張ってきたり、気分が悪くなってきたときも、無理はせずすぐに中止し安静にしましょう。
食事の直後や入浴直後など体温が高い状態の時にヨガを行うと気分が悪くなることが多いので、食後や入浴後は避けましょう。
妊娠初期は、赤ちゃんにとってもママにとっても大切な時期です。無理をしてヨガのポーズを行うより、呼吸法を重視して行うことをおすすめします。
では妊娠初期からできる、ヨガの呼吸法とはどんなものがあるのでしょうか。ここからは、妊娠初期におすすめの「ソフロロジー呼吸法」と「月と太陽の呼吸法」について紹介しています。
ヨガの呼吸法は、鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐くというのが基本です。ソフロロジー呼吸法は、ヨガの呼吸法と要領が同じで、ゆっくり息を吐くときに長めに吐きます。
このソフロロジー呼吸法を身に付けておくと、上手に陣痛の痛みを緩和し筋肉がほぐれることで赤ちゃんがでてきやすくなります。
またソフロロジー呼吸法は精神を落ち着かせ、赤ちゃんに十分な酸素を送りながらスムーズな出産ができるともいわれています。
妊娠初期には、自律神経を整える「月と太陽の呼吸法」もおすすめです。この月と太陽の呼吸の方法を紹介します。
1.あぐらの状態で座り、左手を左膝の上置き、右手の人差し指と中指を立てて手を握り、指を眉間にあてましょう。
2.親指で右の鼻の穴を塞ぎ、左の鼻の穴から息を吸います。
3.親指を離し、薬指で右の鼻を塞ぎ、左の鼻から息を吸います。
4.2~3を1サイクルで数回行ってください。
段々と頭がスッキリしてきます。
妊娠初期のヨガは必ず医師の許可をもらい、インストラクターの元で無理のないようにゆっくりヨガを楽しんで下さい。ヨガは、ママにとっても赤ちゃんにとっても嬉しいことがたくさんあります。
ですが注意点を守らなければ、赤ちゃんにもママにも負担になってしまいます。正しい方法で、マタニティヨガをとりいれ、快適なマタニティライフをお過ごし下さい。