【専門家監修】エコー写真で女の子・男の子は分かる?特徴4つと保存方法を紹介

エコー写真で女の子・男の子は見分けられる?

赤ちゃんが出来たら受けることになる妊婦検診ですが、その妊婦検診ではエコー写真を必ず見ます。


エコー写真では妊娠週数の特定や赤ちゃんの特徴や様子などを確認することができます。そして妊娠中期になると、赤ちゃんの各臓器のトラブルや発達を確認したりチェックして早期発見したりするためにも、とても重要な役割を持っています。


では、そもそもエコー写真とは何か、エコー写真の見方をこの記事で紹介していきます。

エコー写真とは?

エコー写真とは、超音波検査をしたときに映し出された映像を写真にしたもののことを指します。平面画像の2Dエコー、静止画像の3Dエコー、3Dエコーの動画版となる4Dエコーなど、エコー写真の種類もたくさんあります。


おなかの赤ちゃんの様子はもちろん、妊婦さん自身の健康状態や出産予定日など、いろいろな項目がエコー写真に書かれており、エコーを見ながら医師が解説してくれることもあります。妊婦健診の際には医師の説明をよく聞いておきましょう。

BPD

BPDとは、児頭大横径(じとうだいおうけい)のことです。Biparietal(両頭骨頂) Diameter(直径)の略で、頭の左右の幅を表します。


BPDの数値で12週以降になると、妊娠週数や出産予定日を割り出すことができます。

FL

FLとは、大腿骨長(だいたいこつちょう)のことです。Femur(大腿骨) Lengthの略で、胎児の太ももの骨の長さを表します。


妊娠初期に計測されることはあまりない項目です。

EFW

EFWとは、推定体重のことです。Estimated Fetal(胎児) Weight(体重)の略で、赤ちゃんの推定体重を算出するために、BPDやFLなどの数値をもとに「胎児体重推定式」という計算式を用いて算出します。

エコーの種類3つ

エコー写真には、平面画像の2Dエコーと立体的な3Dエコー、さらに立体的な動画の4Dエコーの3つの種類があります。医療が進歩してエコー写真もどんどん見やすくなっています。


2Dの頃は、赤ちゃんの部位などが特にわかりにくいため、先生の解説を聞いてわかることも多いでしょう。質問があればどんどんしていきましょう。


ここでは、エコー写真の種類3つについて詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

エコーの種類1:2D

エコーの種類1つめは、2Dです。2Dのエコー写真は、平面の超音波写真のことで妊婦健診では一般的に利用されています。


超音波に反射する骨は白く写り、筋肉や内臓や脂肪は灰色に、超音波に反射しない血液や羊水などの液体は黒く写ります。


妊娠初期の超音波検査では経膣法で観察を行い、妊娠中期以降になると経腹法で全体の観察を行うようになります。

エコーの種類2:3D

エコーの種類2つめは、3Dです。3Dエコーは経腹法で行われ、3次元(長さ、幅、奥行き)超音波を使い胎児の様子が確認できるため、2Dエコーよりも立体的に表現されます。


角度によってはハッキリとした顔が確認できるかもしれないので、赤ちゃんの表情や仕草もわかりやすいでしょう。

エコーの種類3:4D

エコーの種類3つめは、4Dです。4Dエコーは3Dエコーと同じ経腹法で行われます。4Dのエコーは、おなかの赤ちゃんの仕草や表情などハッキリした動きを確認することができ、静止画である3Dエコーが動画になったものです。


妊娠10週くらいから検査を行うことが可能なところもあるため、4Dエコーを導入している病院に、希望する旨を受診する前に確認しておくとよいでしょう。

女の子のエコー写真の特徴4つ

女の子のエコー写真の場合、会陰部に「木の葉マーク」や「コーヒー豆」のような真ん中に何かしらの白い線が入って、女の子の特徴があることで判断されます。


女の子はシンボルがあるかないかがわかりにくいため、男の子のようにくっきり見えない場合、8カ月ごろまで確定されない場合もあります。


ここでは、女の子のエコー写真の特徴4つを詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

女の子のエコー写真の特徴1:木の葉

女の子のエコー写真の特徴1つめは、木の葉があるかです。女の子の場合、会陰部の真ん中に線が入っていて、木の葉マークやコーヒー豆のように見えることで判断されます。


6カ月だとまだ確定できない場合もあるようですが、真ん中に割れ目があると、あからさまに大きくなければシンボルのように見えるものがあっても、女の子と判断されていることが多いようです。

女の子のエコー写真の特徴2:三本線

女の子のエコー写真の特徴2つめは、三本線です。女の子の場合は、股の割れ目と大陰唇で見分けることができます。この割れ目が女の子の外性器です。三本線やコーヒー豆などと表現されることもあります。


男の子と同じように、突起物で性別を判断することはできません。

女の子のエコー写真の特徴3:子宮

女の子のエコー写真の特徴3つめは、子宮です。男の子の場合、膀胱で点は一つだけですが、女の子の赤ちゃんは子宮と膀胱が2つの黒い点となって見えます。


この方法は、シンボルを見るよりも確かな判断ができるとされていますが、赤ちゃんの体が向いている方向によっては見えないことも多く、モノクロのエコー画像ではわかりにくいので、黒い点がどこにあるのか医師に尋ねてみると良いでしょう。

女の子のエコー写真の特徴4:7カ月ごろにはっきり判明

女の子のエコー写真の特徴4つめは、7カ月ごろにはっきり判明することです。


特徴がつかみにくい女の子ですが、妊娠20週~24週(妊娠6カ月から7カ月)頃になり、赤ちゃんのお尻を下からのぞいたような姿で見たときに、おまたの部分でようやく判明するケースが多いです。これはシンボルが見つからないからということです。

男の子のエコー写真の特徴3つ

男の子のエコー写真の場合、シンボルがある分はっきりとわかることが多いです。早ければ4カ月で男の子だと判断することが可能です。


横向きでも男の子だとわかるぐらいはっきりとたまたまなどのシンボルが見えます。ここでは、男の子のエコー写真の特徴3つを紹介します。

男の子のエコー写真の特徴1:シンボルが見える

男の子のエコー写真の特徴1つめは、シンボルが見えることです。初心者でもエコーで見分けやすい棒状に見えるものや、亀の頭のような形をしたものが見えることもあれば、丸い玉と棒がはっきり見えることもあります。


男の子のエコーはわかりやすいため、見間違えることも多くはないと言われており、足の間に突起物がある場合は男の子の可能性があります。

男の子のエコー写真の特徴2:睾丸が見える

男の子のエコー写真の特徴2つめは、睾丸が見えることです。睾丸が成熟してくると、陰茎の根元に2つの楕円形が確認できます。睾丸の中に、精巣が写って見えることもあります。


精巣や睾丸が見えたり、おなかの中に映る器官が膀胱だけだったりすると男の子の確率が高まります。ただし、エコー写真は羊水量などの違いでも写り方が変わってくるので、週数が進んでいても、必ず睾丸が確認できるわけではありません。

男の子のエコー写真の特徴3:妊娠4カ月ごろでもはっきり

男の子のエコー写真の特徴3つめは、妊娠4カ月ごろ(妊娠12週目~妊娠15週目)でもはっきりすることです。この時期の赤ちゃんの内臓はほぼ完成しているといわれています。


男の子は、シンボルがあったりと分かりやすいため、早い時期だと妊娠4カ月ごろに性別が判明したケースがあります。ちょうど安定期に入る時期で、お母さんの心にも余裕が出てくるころでもあります。

エコー写真で性別がわからない場合4つ

エコー写真を見ても、見分けがつかず性別がわからない場合もあります。赤ちゃんが足閉じてる場合などはシンボルを見ることができず、産まれたら男の子だったという方もいます。


ここでは、どういう時にエコー写真を見て性別がわからない場合があるのか、4つ紹介します。エコーで確認できる性別は、100%確実ではないということを覚えておきましょう。

エコー写真で性別がわからない場合1:局所が見えない

エコー写真で性別がわからない場合の1つめは、局所が見えないことです。局所で男の子か女の子かを見分けているようなものなので、局所が見えなければ違いがわかりません。外性器は、妊娠9週頃から区別がではじめ、妊娠12週頃には形成されます。


しかし、男の子でも女の子でもシンボルのようなものが見えることが多いと言われているため、判別できる訳ではないです。20週以降まで待ち、性別を確認した方が確実性は高いでしょう。

エコー写真で性別がわからない場合2:へその緒が見える

エコー写真で性別がわからない場合の2つめは、へその緒が見えることです。稀に、シンボルだと思っていたものが、実はへその緒だったというケースもあります。


産まれてみて女の子でびっくりしたという場合もあり、後から「あれはへその緒だった」と判明することがあります。

エコー写真で性別がわからない場合3:赤ちゃんが大きくなり判別できない

エコー写真で性別がわからない場合3つめは、赤ちゃんが大きくなり判別できないことです。妊娠9カ月(妊娠32週~妊娠35週)になると赤ちゃんが大きいため、エコー写真では赤ちゃんの全身を見ることはもうできなくなります。


徐々におなかの中が狭くなり、赤ちゃんは動きにくくなるため、胎動も減ってくる頃です。34週頃には肺が完成し、いよいよ産まれる準備を始めます。

エコー写真で性別がわからない場合4:先生の方針

エコー写真で性別がわからない場合4つめは、先生の方針です。最近では、医療機関によって性別を言うか言わないかの方針が異なっています。


性別が分かり次第教えてくれる医療機関もあれば、産まれてからのお楽しみで言わない方針の医療機関もあります。


これには医療機関によって考え方が違うので、医療機関の方針を確認しておくと、性別を早めに知りたい場合に困らないでしょう。

エコー写真の保存方法4つ

エコー写真に使われている紙の多くは、インスタント写真や感熱紙を使用しており、 日が経つとだんだん薄くなり消えてしまいます。


まとめてファイルに入れていたり、 ポケットアルバムにそのまま保存したりしていると、 数年後に見た時に消えている可能性があります。貴重な成長記録をいつまでも残すために、正しい保存をする必要があります。


ここでは、エコー写真を保存する方法4つを詳しく紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

エコー写真の保存方法1:写真館でプリントしてもらう

エコー写真の保存方法1つめは、写真館でプリントしてもらうことです。エコー写真をお店に持って行き画像データにしてもらったり、エコー写真を好きなように並べたものをスマホやデジカメで撮って、 プリントする方法などがあります。


赤ちゃんの大切な成長記録を綺麗な状態で残しておくことが、思い出づくりに繋がるでしょう。

エコー写真の保存方法2:スマホで撮影する

エコー写真の保存方法2つめは、スマホで撮影することです。デジタルカメラと同じく、スマホのカメラでもエコー写真を撮影して保存することが出来ます。


いつでもエコー写真を見ることが出来るので、スマホで撮影して保存することをおすすめします。撮影した後に、自分の好きなように画像を編集して保存している方もいます。

エコー写真の保存方法3:コピーする

エコー写真の保存方法3つめは、コピーすることです。エコー写真をスキャンする時は、必ず感熱紙に対応しているスキャナーを使うようにしましょう。


感熱紙に対応していないコピー機やスキャナーでエコー写真をスキャンしてしまうと、エコー写真自体が消えてしまうことがあります。

エコー写真の保存方法4:スキャンしてデータで残す

エコー写真の保存方法4つめは、スキャンしてデータで残すことです。スキャンすることで、データとして保存することが可能です。データに残しておくことで、いつでも好きな時に見たりプリントすることが出来るのでおすすめです。


また、コピーと同じようにエコー写真は熱に弱いため、スキャナーやエコー写真の種類によっては写真が消えてしまう場合もあります。そのため、写真屋さんでスキャンしてもらう方法がおすすめです。

エコー写真で女の子・男の子を見分けよう

この記事で紹介したように、エコーで確認できる性別は100%確実ではありません。女の子だと思っていたのに男の子だった、男の子だと思っていたのに女の子だった、ということも少なくないでしょう。


これは、エコーの精度や赤ちゃんの状態に大きく関係しており、確実な判断ができるものではありません。


しかし、どちらの性別であろうと愛しい我が子であることには何も変わりませんので、気負わずマタニティライフを謳歌しましょう。