妊婦帯は、大きくなっていくおなかを支えてくれたりと、さまざまな役割がありますがこれから出産する人の中には「妊婦帯って必要なの」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは赤ちゃんとママをサポートするために、なぜ妊婦帯が必要性や、妊婦帯の役割とはどんなものなのか、また着用する際の注意点などを詳しく紹介しています。ほかにも妊婦帯の種類や特徴、着用時期についても知っておくとよいでしょう。
妊婦帯を着用するのは、おなかが大きくなってくる5ヶ月を過ぎた頃からです。また古くからの風習である「戌の日」に着けはじめるとよいとされています。
戌の日とは、十二支の戌のことを意味し、犬のお産は軽く、たくさん子犬を出産するということから戌が選ばれたと言われ、暦で設定されている「戌の日」に妊婦帯を巻いて安産を祈願するという風習があります。
妊婦さんの体はとても敏感です。赤ちゃんがおなかの中で育っていくにつれて、さまざまな変化がでてくるでしょう。そして、赤ちゃんが育ちはじめ、おなかが大きくなるにつれて腰や背中への負担は大きいです。
妊婦帯は、妊婦さんが腰痛を起こしたりしないように体への負担を抑えるほか、いくつかの役割があります。ここでは妊婦帯の主な役割について3つ紹介していきます。
2、3ヶ月ごろから比べ、妊婦さんも5ヶ月を過ぎてくると子宮の中で赤ちゃんがどんどん成長していき、この時期はおなかが前に反り出るようになります。
妊婦帯でおなかの周りをしっかり包み込んでサポートすることで、不安定になっている大きなおなかの重みも軽減できます。
妊娠期の不安定なときにママが安心感を持つことで、おなかの中の赤ちゃんも一緒にリラックスできるでしょう。
妊婦帯の役割には、腰にかかる負担をサポートする役目があります。大きくなったおなかが前に出てくることで、歩く際におなかを支えるため、反り気味の姿勢になってしまい腰に負担がかかるようになります。
ママの体に負担をかけることは、おなかの中の赤ちゃんの胎教にもおすすめできません。腰の負担を避けるためには、自分にあった妊婦帯を選ぶことが必要です。
妊娠中は体が敏感になり、ママのホルモンバランスが崩れやすくなっています。そうなると妊婦さんの体のバランスが崩れて体温調節が上手くできなかったり、重たいおなかによる姿勢の変化で体の血行が悪くなってしまう場合もあります。
普段は冷え性でなかった方でも、妊娠による体の変化で冷えやすくなるので、とくにおなかの冷えや腰の痛みには注意が必要です。妊婦帯を着用することで、冷えや腰の痛みの予防につながります。
妊婦帯のタイプには、さらしや腹巻、仕事や出かける際に便利なパンツやガードルタイプそして、しっかりと支えてくれる腰痛予防サポートにベルトタイプやサポートベルト、また骨盤ベルトタイプなどさまざまな種類があります。
ここでは妊婦帯の種類や特徴、タイプ別でのシーンの使い方や、いつから着用したらよいのかを紹介しますので自分にあった妊婦帯のタイプを知っておきましょう。
さらしタイプの妊婦帯を戌の日の帯祝いでお祝いにいただくこともあるでしょう。また神社などで、ご祈祷していただいた後の「さらし帯」も妊婦帯と同様、使用することができます。自分で巻くタイプは少し難しい場合もありますので、巻き方を覚えておくとよいでしょう。
さらしの素材は綿100%などで吸水性もあり、フリーサイズなのでおなかの大きさや形にフィットさせて着用できます。また、体に巻きつけるさらしタイプは、ネットや店舗で購入可能です。
腹巻タイプの妊婦帯は、家でのリラックスタイムやお風呂に入っておやすみ前のちょっとした時間にも簡単に着けることができます。
また腹巻タイプはいつからでも着用でき、大切なおなかを冷えから守り簡単に使用できるため、妊娠初期の方が1つは持っておきたいアイテムでしょう。
そして柔らかな腹巻タイプの妊婦帯でも、おなかの衝撃や外の刺激などから優しく赤ちゃんを守ってくます。
パンツやガードルタイプの妊婦帯は、一枚でスッキリと着用可能なので仕事や家事などたくさん動く妊婦さんにはぴったりな妊婦帯です。
パンツスタイルになっているので、少し動いてもズレたりせず活動しやすいのが特徴です。また、さらしタイプや腹巻きタイプとは違いスッキリ着こなしたいパンツスタイルに便利で、立ち仕事や外出時など昼間の活動の際に着用するとよいでしょう。
サポートベルトタイプは、ベルトがついた妊婦帯で、腰をしっかり支えてくれるのでおすすめのアイテムです。
丸く包み込むように、おなかをしっかりサポートしてくれる立体型に作られています。また、ベルトの部分がおなかをしっかりと支えるので、おなかが大きくなる妊娠中期以降の妊婦さんをサポートしてくれる便利な妊婦帯です。
骨盤ベルトタイプは、体の軸をサポートするためのアイテムで、妊娠初期や産後の緩んだ骨盤を支えてくれます。
妊娠中の骨盤周辺の緩みによって出てくる恥骨痛など、妊娠中にバランスを崩してしまった体をサポートをしてくれる便利な妊婦帯です。とくに産後の骨盤関節の緩みサポートに特化しているのがこの骨盤ベルトタイプになっています。
赤ちゃんとママのためにおなかを冷えから守る妊婦帯や、妊娠初期から産後、そして体型ケアにまで使用できる妊婦帯のおすすめを紹介します。
人気の犬印本舗や、下着メーカのワコールとさまざまな商品がありますので、お好みの商品を探す参考にしてみてください。
古くから伝わるスタイルである戌の日のお祝いのプレゼントなどにも使われている、犬印本舗の岩田帯タイプはさらしを2つ折りたたむことで、おなかをサポートしてくれる安産祈願を願った妊婦帯です。
シンプルなさらしタイプは、フリーサイズなのでどんなおなかの形にもフィットさせて使用できます。またオーガニック素材なのでデリケートな肌の人も安心でしょう。このタイプは4、5ヶ月以降からいつでも使用が可能です。
妊娠初期から産後まで使えるベルトタイプのトコちゃんベルトは、骨盤の歪みや緩みをサポートしてくれるのが特徴のアイテムです。
骨盤を前と後ろからしっかりと支えてくれるので、妊娠中に安定した状態をキープしてくれます。またトコちゃんベルトは、産後の骨盤の緩みを回復させるサポートや、筋力不足などを補うなど優れた点があるベルトタイプなので、長く使用することができるでしょう。
ワコールのマタニティ妊婦帯は、妊娠初期から臨月までのいつからでも使用できる腹巻タイプの妊婦帯です。
おなかから腰をすっぽりと包みこむように伸縮性も十分あり、おなかのさまざまな変化にも対応してくれます。ソフトで快適な着けごこちなので、家でゆっくりするフリータイムなどにおすすめで、いつからでも着用できるタイプです。
ネトゥルのベア天竺クロスサポートマタニティガードルは、ソフト素材を使っておなかを支えてくれるマタニティーガードルです。優しくおなかの下から左右にクロスするように包み込んでサポートをしてくれます。
重ねばきせずにこの一枚で、妊娠中期頃から臨月までいつからでも使用することができます。デリケートな部分は、綿100%の素材を使用しているので肌の敏感な人にも嬉しい妊婦帯です。
妊婦帯は、妊娠中期に入る5ヶ月頃から使い始める人が多いでしょう。この頃になるとおなかもだんだんと重くなり、腰などに負担がかかるようになってくるため、妊婦帯でおなかをサポートすることで、普段の生活や仕事などで動き回る際の体が楽になります。
妊婦帯の選び方次第では、初期から産後までいつからでも使用することができるので必要に合わせて選ぶことが大切です。
日本には戌の日の「帯祝い」というものがあります。戌の日に神社やお寺などへ行き、祈祷を受け祝詞をあげてもらうことで安産を祈願する古い日本の風習です。
昔は妊婦さんの実家から贈られるものでしたが、現在ではそのような決まりごとなどはなく、自分で購入したりプレゼントなどに用いることが多いです。また、今でも祈祷を受けた岩田帯を使用する人もいます。
妊婦帯とは、正しく着用することで力を発揮してくれる便利なアイテムですが、妊婦帯を着用する際の注意点があります。
まず妊婦帯で絶対にしてはいけないことは、おなかをきつく締めつけてしまうことです。締めすぎると血の巡りが悪くなることで足などのむくみを引き起こす可能性もあります。
妊婦帯を着用する際には、骨盤の下辺りを押さえるように締め、腹部は軽く支えるだけで、おへそから上がきつくならないように着用してください。
妊婦帯を着用するのは、人それそれタイミングが違います。ある人はおなかが冷えないように妊娠初期から、また妊娠の5ヶ月を過ぎてからなどいつからでも着用は可能です。
妊婦帯使用の有無についてのアンケートでは冷え性な人、赤ちゃんが下り気味な人、または仕事をしている人などが妊婦帯で体を上手にサポートをしています。
妊娠は赤ちゃんを体の中で育てるための大切な時期に、サポートをしてくれる自分の体に合った妊婦帯を見つけましょう。