出産祝いにお返しは必要?
出産祝いをもらい、お返しをどうしようと悩む方は多いのではないでしょうか。
出産祝いを下さった方に、お返しをすることはマナーでありとても大切です。お祝いのお返しをしないことは、縁起が悪いこととされており「片返し」と呼ばれています。
また出産祝いのお返しのことを「内祝い」とも言います。下記では出産内祝いについて詳しくご紹介します。
出産内祝い
出産内祝いの贈り物の本来の意味は、新しい命が生まれてきたことへの喜びを身内や近しい人と分かち合うという想いが込められています。
しかし現在では喜びを分かち合うという本来の意味合いよりは、お祝いをもらったお返しという意味合いがより強くなってきている贈り物です。一般的には、出産祝いのお返しのことを「出産内祝い」と呼ばれています。
由来
出産祝いの由来は、日本昔からの風習が関係していると言われています。
今でも大切にされている方もいますが、昔は妻の親が祝い着を贈りそれを着てお宮参りへ、名付け親が奉書紙が鯛や鯉を贈り親族に子どもの名前をお披露目するという風習がありました。出産祝いの贈り物やそのお返し・内祝いの贈り物には意味が込められています。
出産祝いのお返し基本のマナー4つ
出産祝いのお返しにはマナーがあります。出産祝いを受け取った人も贈る人もお互いに嬉しい気持ちでいるためにも、出産祝いのお返しのマナーを押さえておきましょう。
今回は出産祝いのお返しの基本マナーを4つご紹介します。出産祝いのお返しの基本マナーは、贈るタイミング・金額の目安・贈り方・のしの作法の4つです。これから出産祝いのお返しをしようと考えている方へ、ぜひ参考にしてみて下さい。
マナー1:贈るタイミング
出産祝いのお返しの基本マナー1つ目は、贈るタイミングについてです。
出産祝いのお返しを贈るタイミングは、赤ちゃんの生後1か月ごろが一般的だと言われています。ちょうどお宮参りの頃と覚えておくとよいでしょう。
遅くとも生後2か月を過ぎるまでに出産祝いのお返しを贈ることがベストです。出産後はとても忙しくなりますから、出産前から準備しておくと心にも余裕ができるのでおすすめです。
マナー2:金額の目安
出産祝いのお返しの基本マナー2つ目は、金額の目安についてです。出産祝いのお返しの金額の目安は、出産祝いに頂いた金額の半分くらいの金額が一般的だと言われています。
例えば3000円頂いた場合は1500円程度、10000円頂いた場合は3500円~5000円などです。ここで注意したいのが、高額な出産祝いを頂いた場合、いただいた金額と比較して返しすぎてしまうのも失礼になるので3分の1程度を目安にお返しを選ぶとよいでしょう。
マナー3:贈り方
出産祝いのお返しの基本マナー3つ目は、贈り方についてです。出産祝いのお返しの贈り方は手渡しと郵送の2種類があります。
手渡しは感謝の気持ちがより相手に真摯に伝えることができます。相手も顔が見れて嬉しいことでしょう。距離が近い方や近い身内の方には手渡しがおすすめです。
郵送は遠方の方や相手が忙しい方、会社など周りの人への配慮が必要な場合などにおすすめな贈り方です。
マナー4:のしの作法
出産祝いのお返しの基本マナー4つ目は、のしの作法についてです。
出産祝いのお返しの贈り物にはのしを付けることがマナーです。他のお祝い物と異なる点もありますから注意しましょう。
のしの下には赤ちゃんの名前のみを振り仮名付きで書きましょう。そして出産は何度あっても喜ばしいことですから、蝶結びののしにしましょう。
出産祝いのお返しの選び方3つ
出産祝いのお返しの選び方について3つご紹介します。出産祝いのお返し選びに悩んでいる方へ、ぜひ参考にしてみて下さい。
出産祝いのお返しを選ぶ時のポイントは、贈る相手の好みを確認すること・お返しの金額に合うものを選ぶということ・普段使えるものを選ぶことの3つです。さらに下記ではこの3つのポイントについて詳しくご紹介します。
選び方1:贈る相手の好みを確認する
出産祝いのお返しの選び方のポイント1つ目は、相手の好みを確認することです。
もし自分がお祝いのお返しに嫌いなものや苦手なものをもらったら困りますよね。それと同じで、相手の好みを確認して出産祝いのお返しを選ぶようにしましょう。
出産祝いのお返しをもらった相手も、自分のことよく知ってくれているなと嬉しく思う事間違いなしです。
選び方2:いただいた額に見合うギフトを選ぶ
出産祝いのお返しの選び方のポイント2つ目は、いただいた額に見合うギフトを選ぶことです。
いただいた出産祝いよりもはるかに高額なお返しをしてしまうと、相手も気を使ってしまったりギクシャクした空気になってしまいます。相手にすんなり喜ばれるように、いただいたお祝いの金額に見合う額のお返しを選ぶようにしましょう。
選び方3:普段使えるものを選ぶ
出産祝いのお返しの選び方のポイント3つ目は、普段使えるものを選ぶことです。普段使えるものを選ぶことで無駄が無く、受け取った相手も困ることなく安心です。
タオルや食器など日常生活で使うものがおすすめです。また、食べ物など食べて無くなるような消費できるものもおすすめです。しかし食べ物の場合は賞味期限の長さに注意しましょう。
出産祝いのお返しの注意点4つ
上記では出産祝いのお返しの選び方についてご紹介しましたが、ここからは出産祝いのお返しの注意点についてご紹介します。受け取った相手に喜んでもらえるように、これからご紹介する注意点を抑えておきましょう。
出産祝いのお返しの注意点は4つあり、お礼状を送る事・不向きなギフトを選ばない事・メッセージにお返しと書かない事・地域の習慣にならう事です。
注意点1:お礼状はすぐに送る
出産祝いのお返しの注意点1つ目は、お礼状はすぐに送ることです。出産祝いのお返しにお礼状は必ず付けるようにしましょう。
出産祝いのお返しの贈り物だけでは失礼と捉えられてしまうこともありますから、品物だけではなくお礼状も付けることで、より相手に感謝の意を伝えることができます。その際にはお礼状の書き方にも十分に気をつけましょう。
注意点2:内祝いに不向きなギフトは選ばない
出産祝いのお返しの注意点2つ目は、内祝いに不向きなギフトは選ばないことです。出産祝いのお返しには、向いているギフトと不向きなギフトとあります。出産祝いのお返しを選ぶ際には注意しましょう。
例えば香典返しを連想させる石鹸や洗剤類やお清めを連想させる塩などが、出産祝いのお返しに不向きなギフトだと言われています。
注意点3:メッセージにお返しと添えるのはNG
出産祝いのお返しの注意点3つ目は、メッセージにお返しと添えるのは控えることです。出産祝いのお返しという意味があっても、メッセージにお返しと記載することはタブーですから気をつけましょう。
出産祝いのお返しは喜びを分かち合うものという本来の意味に倣って、素直に感謝の気持ちやこれからも宜しくお願いしますという気持ちを伝える文面にするのがおすすめです。
注意点4:地域の慣習にならう
出産祝いのお返しの注意点4つ目は、地域の慣習にならうことです。出産祝いに関する慣習は地域によって異なりますから、その地域の慣習にならうことが大切です。
例えば関西地方や近畿地方にはおため返しという慣習があり、いただいた出産祝いのお金の1割をおため紙に包んでお返しします。他には、地域によって出産祝いの金額も異なりますから気をつけましょう。
出産祝いのお返しの定番ギフト3選
最後に出産祝いのお返し定番ギフトを3つご紹介します。今回ご紹介する出産祝いの定番ギフトは、タオル・焼き菓子・カタログギフトの3つです。
定番ギフトでも素材や質に拘るとより特別感が出るのでおすすめです。出産祝いのお返しの品に悩んでいる方、迷ってる方へぜひ参考にしてみて下さい。
定番ギフト1:タオル
出産祝いのお返しの定番ギフト1つ目は、タオルです。タオルは日常生活で毎日使うものであり、好みにあまり影響のないことや貰っても困らないのでおすすめです。
赤ちゃんの肌触りを連想させるような柔らかいガーゼ素材や、自分では買わないような高級なタオルをお返しとして贈るのもよいでしょう。
定番ギフト2:焼菓子
出産祝いのお返しの定番ギフト2つ目は、焼き菓子です。焼き菓子は日持ちが長いので、出産祝いのお返しのギフトとしておすすめです。
また洋菓子の詰め合わせなどは種類も豊富で、受け取った方も楽しんで食べられるというところが嬉しいポイントです。ご家族が多い方へのお返しなどにもよいでしょう。
定番ギフト3:カタログギフト
出産祝いのお返し定番ギフト3つ目は、カタログギフトです。カタログギフトは、受け取った方が自分で欲しいものを選ぶことができるので失敗が無くおすすめです。
カタログの種類も豊富で、食べ物から食器、キャラクター物までありますから、相手の好みに合わせて選ぶとより素敵なお返しになります。
喜んでもらえる出産祝いのお返しを贈ろう
出産祝いのお返しのマナーや選ぶポイントを知って、喜んでもらえるお返しを贈りましょう。感謝の気持ちを忘れずにいれば、贈る側も受け取る側もきっと温かい気持ちになること間違いなしです。