赤ちゃんの歯はいつから生えるのが一般的なのでしょうか。
赤ちゃんの歯が生え始めるのは、生後3〜9ヶ月頃とされています。最初に生えてくる歯は下の前歯です。
今まで歯磨きの経験がなかった赤ちゃんも、歯の生え始めとともにいよいよ歯のケアを始める時期がやってきます。
赤ちゃんの歯が生え始めたら、虫歯にならないように歯磨きをスタートさせましょう。歯の生え始めの赤ちゃんの歯磨きは、初めは歯ブラシよりもガーゼを使うのがおすすめです。
出典:赤ちゃんの歯が生える時期と注意点|小林歯科クリニック
参照:https://www.kyousei-269.com/baby-m/1835.html
赤ちゃんの歯が生え始めたら歯磨きの練習を始めましょう。初めての赤ちゃんの歯磨きには、何を使ったら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの歯磨きは、いきなり歯ブラシを使うよりも最初はガーゼを使うのが適しているとされています。その理由について3つのポイントで解説します。
初めて歯磨きをする赤ちゃんは、お口の中を触られることに慣れていません。歯磨きをしようと思って急にお口の中に触れられると、びっくりして泣いてしまうこともあるでしょう。
そのため、ガーゼを使って優しく口腔内に触れることで、歯磨きの感覚に慣れさせる必要があります。柔らかな感触のガーゼなら、生え始めたばかりのデリケートな赤ちゃんの歯を優しくケアすることができるでしょう。
赤ちゃんの機嫌が良いときに歯磨きをしようとタイミングを見計らっていたら、いつの間にか赤ちゃんが眠ってしまったというケースもあります。歯磨きをしないまま寝てしまって、赤ちゃんの歯が虫歯にならないか心配になるでしょう。
ガーゼを使った歯磨きなら、赤ちゃんが寝ているときにも対処できます。眠っている間にそっとガーゼで歯を拭けば完了するため、赤ちゃんの機嫌を損ねる心配が少なくなるでしょう。
歯ブラシは硬めの感触があり、赤ちゃんがその硬さに慣れていないと口に入れたときに違和感を覚えやすくなります。歯が生え始めてからすぐに歯ブラシを使うと、その硬さから赤ちゃんが歯ブラシそのものを嫌がることも多いでしょう。
ガーゼを使った歯磨きで、お口の周辺や口腔内に触れられる経験をしておくと、赤ちゃんは歯磨きという行為に慣れていきます。ガーゼでの歯磨きが上手にできるようになれば、歯ブラシへ移行する際、スムーズに切り替えることができるでしょう。
赤ちゃんの歯磨きに使えるガーゼの種類には、どのようなものがあるのでしょうか。歯の生え始めから歯磨きを開始するときは、赤ちゃんの歯磨きに適したガーゼを用意しましょう。
ここでは、赤ちゃんの歯を優しく磨いてケアすることができるガーゼを2種類紹介します。
まずおすすめするのは、綿100%のガーゼです。市販されているガーゼは大きめのサイズが多いため、歯の生え始めた赤ちゃんの歯磨きに使うときは小さくカットして使用しましょう。
赤ちゃんの歯磨きには、歯磨き専用シートを使うのも便利です。歯磨き専用シートはウェットシート状で、個包装になったものなどが販売されています。
個包装の歯磨きシートは持ち運びにも対応でき、お出かけ先で授乳や食事をした後にさっと赤ちゃんの歯をケアすることができます。
それでは、ガーゼを使った赤ちゃんの歯磨きの手順を確認していきましょう。歯の生え始めで歯磨きにチャレンジするときは、ここで紹介する歯磨きの姿勢やガーゼの使い方を参考にしてみてください。
初めに赤ちゃんを膝の上で仰向けに寝かせましょう。もし赤ちゃんが不安がるなら、授乳をするときのような抱っこの体勢でも構いません。
赤ちゃんの体がグラグラせず、安定する姿勢で行いましょう。お口の中が良く見えないと磨きづらいため、赤ちゃんのお口の中がしっかり見える状態で歯磨きを始めます。
綿100%のガーゼはそのままでは乾いているため、小さめにカットしたガーゼをぬるま湯で湿らせます。市販の歯磨き専用シートであれば、ウェットシート状でそのまま使用できます。
次に湿った状態のガーゼを人差し指に巻き付けましょう。これで歯磨きの準備が整いました。いよいよ赤ちゃんの歯を磨いてみましょう。
湿らせて人差し指に巻き付けたガーゼで、赤ちゃんの歯を優しく摘むように拭き取ります。その際、大人の歯磨きのようにゴシゴシと磨かないように注意しましょう。力は入れずにそっと拭うだけで大丈夫です。
ガーゼを使った赤ちゃんの歯のケアには注意点があります。歯磨きのタイミングや磨くときのコツなどを押さえておくと、歯磨きがしやすくなるでしょう。
ここで紹介する5つの注意点を参考に、歯の生え始めた赤ちゃんの歯磨きをスムーズに進めてください。
歯磨きは授乳後や食後に行いましょう。授乳や食事の後は、赤ちゃんのお口の中に虫歯の原因となる歯垢が残っている状態です。
早めに歯磨きをして食べカスなどを取り除けば、虫歯になるのを防ぐことにつながります。歯磨きはできるだけ授乳後や食後のタイミングにするのが良いでしょう。
出典:食後の歯磨きについて|公益社団法人 日本小児歯科学会
参照:http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index09.html
歯磨きに使ったガーゼは使い回しせず、その都度捨てて新しいものに替えます。一度使ったガーゼには歯の汚れが付いているため、くり返し使うのは避けた方が良いでしょう。
ガーゼは小さくカットしたものを何枚か用意しておいて、毎回新しく衛生的なガーゼで赤ちゃんの歯をケアしてあげてください。
歯磨きをするときの体勢は、赤ちゃんがリラックスできる状態で行います。歯の生え始めでお口の周辺を触られることに慣れていない赤ちゃんは、歯磨きに不安を感じやすいものです。
最初のうちは正しい姿勢にこだわらず、赤ちゃんの好きな体勢で歯磨きをするのがおすすめです。
赤ちゃんのお口の中はとてもデリケートです。赤ちゃんが歯磨きを嫌がったり暴れたりするとつい力を入れてしまいがちですが、お口の中を傷付けないように慎重に行いましょう。
赤ちゃんの歯を磨くときに歯を強く擦る必要はなく、指で優しく歯を摘むように磨いてあげるのがポイントです。
歯磨きのときに赤ちゃんの機嫌が悪く嫌がるようなら、一旦中止して赤ちゃんのご機嫌が治ってから再びチャレンジしてみましょう。
赤ちゃんが歯磨きを楽しめるようになるためには、たくさん褒めてあげることが大切です。お口の中に触られる歯磨きは、赤ちゃんが不安や抵抗を感じやすいものです。
しかし、歯磨きが上手にできて褒められる経験を多く積むことで、赤ちゃんが歯磨きに対して安心感を覚えやすくなります。歯磨きができたらその都度たっぷり褒めて、歯磨きの時間を楽しくしましょう。
ガーゼを使った歯磨きに慣れてきたら、今度は乳児用の歯ブラシにチャレンジしてみましょう。ガーゼから歯ブラシへの切り替えの時期は特に決まっていませんが、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に移行していきます。
歯ブラシを歯に当ててみて感触に慣れてきたら、実際に歯ブラシで磨く練習を始めましょう。歯ブラシを使った歯磨きは、赤ちゃんが嫌がらないように短い時間で優しくケアするのがポイントです。
初めての歯ブラシはヘッドが小さめのもので、ブラシの毛先が丸く柔らかいものが磨きやすいでしょう。
出典:こどもたちの口と歯の質問箱|日本小児歯科学会
参照:http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq02.html#faq_b0101
赤ちゃんの歯の生え始めには、まずはガーゼを使った歯磨きで歯のケアをしていきましょう。最初は慣れていないため泣いたり嫌がったりすることもあります。
あまりに嫌がるときは無理をせず、赤ちゃんの機嫌が良くなったタイミングで歯磨きをすると良いでしょう。