赤ちゃんと呼んでいい時期はいつまで?定義や幼児との境界線について解説

そもそも赤ちゃんの定義とは

「赤ちゃん」とは、一般的には生まれたばかりの新生児から少し大きくなったくらいまでの子どものことを指すことが多いです。


元々、生まれたばかりの子が赤ちゃんと呼ばれるようになったのは、出産直後の子どもが分娩の際に圧力を受けて、赤くなるためだと言われています。「赤子(あかご)」という呼び方もあるのは、そのためでしょう。


母子健康法によると、赤ちゃんの定義は生まれた直後の新生児期から乳児期、小学校入学前までの幼児期に分けられています。


出展:母子保健法 第六条(用語の定義)|e-Gov法令検索サイト
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=340AC0000000141

「赤ちゃん」と呼んでいい時期はいつまで?

小さな子どもに対していつまで赤ちゃんと呼んでいいのかというと、これにはとくに決まりがありません。


授乳期間の子どもを赤ちゃんと呼ぶケースがあれば、2~3歳になっても赤ちゃんと呼ばれているケースもあります。人によって、いつまで赤ちゃんと呼ぶかが変わってくるのはこのためです。


ただ、とくに決まりがないとはいえ、一般的に赤ちゃんと呼ばれやすいのは2~3歳くらいまでのことが多いでしょう。

赤ちゃんと幼児の境界線

日本の場合、すでにご紹介した母子健康法において幼児は満1歳から小学校就学の始期に達するまでの子どもと定義されています。


1歳の幼児を赤ちゃんと呼ぶのは、一般的な感覚でしょう。しかし、4~5歳の幼児をいつまでも赤ちゃんと呼ぶことに違和感がある人が多いのではないでしょうか。


あくまでも一般的な目安として、幼児の中でも自分で立って歩けない頃は赤ちゃんと呼ばれますが、自力で歩けるようになるとそうは呼ばれなくなるでしょう。

新生児・乳児期・幼児の違い

母子健康法第六条(用語の定義)において、新生児は出産後28日を経過しない乳児、乳児は1歳に満たない者、幼児は満1歳から小学校就学の始期に達するまでの者と定められています。


授乳しているから乳児期だ、考える方もいるでしょう。ですが、法律上ではしっかり乳児は1歳未満と決まっています。日本の場合は、新生児や乳児、幼児については月齢や年齢によって決まっている点にご注意ください。


出展:母子健康法 第六条|e-Gov法令検索サイト
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=340AC0000000141

新生児期の特徴

出産後28日までの新生児期は赤ちゃんがとても小さく、約2時間おきに授乳する時間以外はほぼ寝てばかりいる時期になっています。


新生児期の赤ちゃんは、光の明暗は分かるもののまだ目はほとんど見えていません。しかし、すでに音を聞くことはでき、ミルクの匂いや味は分かると言われています。


出産直後でまだ自分で体温を調節するような機能がなく、外部への刺激にも敏感です。そのため、体温調節に気を遣いながら、刺激の少ないベビー服を用意してあげましょう。


出典:赤ちゃんの夏の過ごし方|いまいずみ小児科
参照:http://www.imaizumi-web.com/news/951/

乳児期の特徴

生後1か月を超えた乳児期の赤ちゃんは小さく、授乳と沐浴の時間くらいしか起きていられないでしょう。生後6ヶ月くらい経つと、離乳食を開始してハイハイし始めるようになります。


日々、赤ちゃんの成長が見られるのがこの乳児期です。昼夜問わず授乳していたのがだんだんと減っていき、授乳や沐浴以外の時間でも目を覚ましており、声をかけると反応して、時には笑ってくれるようになります。

幼児期の特徴

幼児期は、ハイハイしていた赤ちゃんが自力で歩けるようになったり、言葉を話し始めたりします。また、2~3歳のイヤイヤ期を経て幼稚園や保育園に通い、他の子どもともコミュニケーションをとれるようになる時期です。


子どもの自我が芽生えて自己主張するようになり、個性を発揮し始めるのも、この幼児期であると言われています。


新生児期や乳児期がそれぞれ約1ヶ月、約1年であったのに対して、幼児期と言われる期間は数年あります。

赤ちゃん返りとは?

赤ちゃん返りとは、実年齢より幼い赤ちゃんのような行動をとるようになってしまうことを指しています。


赤ちゃん返りするのは、基本的に先に生まれた子どもです。弟妹が生まれたことをきっかけに、あるいは何か他のきっかけから赤ちゃん返りを起こしてしまいます。


子どもが赤ちゃん返りをするのは、不安な気持ちや保護者の気をひきたいといった理由からだと言われています。

赤ちゃんと呼べる短い期間を楽しもう

赤ちゃんと呼ぶ期間に定義はないことを紹介してきました。赤ちゃんと呼べる期間は、子どもの一生を考えればごく短い期間です。


赤ちゃんのお世話は大変ですが、短いことだと割り切って、この期間を楽しんでみましょう。