新生児のおもちゃはいつから必要?おもちゃの効果と選び方のポイント3つ

新生児におもちゃは必要?

新生児におもちゃは必要なのでしょうか。


赤ちゃんのうち、新生児とは生後28日未満の乳児を指しますが、こんなに小さな赤ちゃんでも「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」といった各感覚は発達しています。


新生児におもちゃというと、なんだか気が早いように感じるかもしれませんが、新生児におもちゃを与えることには、一定の効果があるといえるでしょう。

新生児に与えるおもちゃの効果

新生児におもちゃを与えることで得られる効果は、感覚を刺激することにより、赤ちゃんの発育を促すことです。


新生児はおもちゃを見たり触ったりすることで、視覚や触覚、嗅覚などに刺激を受け、脳の発達を促すといわれています。


また、それらの感覚を刺激するとおもちゃに好奇心がわき、自ら遊ぶようになったり体を動かしたりするようになるともいわれています。

新生児におもちゃが必要な理由3つ

新生児におもちゃが必要な主な理由は、先に述べたような視覚・聴覚といった感覚の発達、握ったり掴んだりする触覚の育み、そしてスキンシップという3つがあげられます。


それでは、それぞれ詳しく説明していきましょう。

新生児におもちゃが必要な理由1:視覚・聴覚の発達

赤ちゃんの五感の発達のうち、早くから発達するのが視覚と聴覚といわれているので、新生児のうちに視覚や聴覚を刺激してあげましょう。


新生児の視覚については、少なくとも白黒などを認識することができ、15cm~20cm程度は見えているとされ、生後2~3ヶ月程度で色を認識できるようになるといわれています。聴覚については、音として認識され処理されるようになるのは生後3ヶ月以降といわれています。

新生児におもちゃが必要な理由2:握る・掴む・触って覚える感覚の育み

新生児の五感の発達のうち、原始反射に関わるような、唇や舌、手のひらや足底部分などの触覚は敏感といわれています。


差し出した指を握ったり、吸い付いたりするのはこうした原始反射によるものです。そして、このようにものに触れることが刺激となり、体を動かしたり知覚の発達を促したりすることになります。

新生児におもちゃが必要な理由3:スキンシップ

おもちゃはコミュニケーションやスキンシップのツールとしてとても有効です。赤ちゃんと触れ合うことは、親が近くにいる安心感につながりストレス軽減につながります。


また、新生児の発育にとって、触覚刺激は脳の発育に重要な役割を担っているといわれていて、赤ちゃんにとってスキンシップは、愛情を感じるだけではなく、脳の発育にも大きく影響します。

新生児のおもちゃ選びのポイント4つ

新生児におもちゃが必要な理由の項目でも紹介しましたが、新生児にとっておもちゃとは五感の発達を促す役割も担っています。


そのため、おもちゃ選びは赤ちゃんにとって音が楽しめるようなもの、色みのはっきりしたものなど、赤ちゃんが聴覚や視覚など五感を使える点がポイントとなってきます。


それでは、新生児のおもちゃ選びのポイントを詳しく紹介していきます。

新生児のおもちゃ選びのポイント1:音楽を楽しめるおもちゃ

新生児の聴覚は発達途中で、まだ音を音として認識し、処理するということはできていません。しかし、音は聞こえているので大きな音がすれば反応を示します。


赤ちゃんの聴力は3ヶ月あたりまでは新生児と同程度ですが、それを過ぎると音を認識できるようになり、音がすると音源を探すような行動をとったり、声がすれば声の主を確かめるような行動をとるようになります。


このように、新生児の時期は聴覚が飛躍的に成長している時期なので、いろいろな音を楽しめるおもちゃがよいでしょう。特に、音程がころころと変わるような、音楽が鳴るおもちゃは、赤ちゃんにとっても楽しく遊べるおもちゃといえます。

新生児のおもちゃ選びのポイント2:色がはっきりしたおもちゃ

新生児のうちは、まだ色を認識できず、白黒グレーのモノトーンで見えているといわれていますが、2ヶ月ほど経つと赤などの色を認識できるようになります。新生児のうちに自らの目でさまざまなものを見て、赤ちゃんの目は発達していくのです。


そのため、新生児のおもちゃには、色がはっきりしたものが好まれます。

新生児のおもちゃ選びのポイント3:肌触りがいいおもちゃ

赤ちゃんは、生まれた時からある程度の皮膚感覚を持ち合わせています。例えば、温度の変化は、新生児のころからも感じ取っていて、暖かいお風呂や親の肌温度、冷たい水の温度などはわかります。


また、こういった触覚の中でも、生命維持に重要な役割を持つ痛みの感覚に関しては、比較的早い段階から発達します。そのため、肌触りのよいおもちゃを選ぶことが重要なポイントになります。


例えば、布製であれば柔らかいコットンや、木製であればスルンとなめらかな表面のもの、また、安全性の面からも角のない丸みのあるようなものだとよいでしょう。

新生児のおもちゃ選びのポイント4:洗えるおもちゃ

赤ちゃんの安全そして健康のためにも、手入れができる・洗えるという点は非常に重要です。


赤ちゃんは生後1~2ヶ月ほどすると、自らの意思でものを掴んだり、掴んだものを口に持ってきたり、舐めたりするようになります。


基本的に新生児のころに使用するおもちゃを、新生児を過ぎたからといって使用を突然止めるようなことは少ないでしょう。そのため、衛生を保てるようなおもちゃが必要です。

新生児のおもちゃ選びの注意点3つ

さて、新生児のおもちゃの必要性や選び方のポイントを紹介してきましたが、ここからは、実際におもちゃを選ぶうえでの注意点を紹介しましょう。


新生児のおもちゃでは安全性が重要です。安全なおもちゃの選び方や、どんな形や素材のおもちゃがよいのかなど、詳しく説明していきます。

新生児のおもちゃ選びの注意点1:安全性があるか

小さな部品が付いていて取り外しができたり、取れそうだったりするものは、誤って飲み込んでしまう危険があります。


おもちゃ自体の大きさも安全に関わる要素となります。また、手にしたものをすぐに口に入れてしまう赤ちゃんだからこそ、塗料や材質にも気をつけたいところです。


また、一つの目安として、STマーク(玩具安全マーク)が付いているおもちゃは、日本玩具協会の定める玩具安全基準を満たしている印ですので、このマークのあるおもちゃであれば安心して使えるでしょう。

日本玩具協会の認証マークとは

日本玩具協会の認証マークとはSTマークともいい、おもちゃの安全性を高めるために日本玩具協会が策定した玩具安全基準(ST基準)を満たしたおもちゃに付けることができるマークです。


申請のあったおもちゃは、この安全基準を満たしているかどうか検査をしています。例えば、3歳未満の子供では誤飲の恐れがあるような小さなパーツは、子どもが飲み込めない大きさであるか、試験用の筒や穴などを用いて検査しています。


このようなおもちゃの形状や強度など物理的な特性の検査以外に可燃性の検査や、食品衛生法などを基とした有害物質の検査なども行われています。

新生児のおもちゃ選びの注意点2:重さや形・素材

安全面でも重要視していますが、新生児のおもちゃ選びでは、重さや形、素材にも注意する必要があります。


赤ちゃんは、ものを掴めるようになっても握力は弱いので、持ってもすぐに落としてしまいます。成長するにつれ掴んだものを投げるようにもなりますので、赤ちゃん自身を傷つけず、また親にとっても危なくないように重さのあるものは避けましょう。


赤ちゃんの成長が進むにつれ、いろいろなものに興味がわき、触るようになります。実際、触っていくことで、感覚や脳の発達、体の成長にもつながるので良いことですが、その分、触って傷つくような鋭い形などには注意が必要です。


また、素材についても、触ったり口に含んだりしても害のないような素材であることが好ましいです。素材だけではなく、塗料などにも注意するとよいでしょう。


それから、壊れた部品が赤ちゃんを傷つけたり、誤って飲み込んでしまったりする事故につながるので、プラスチックなどで壊れやすい素材にも注意するとよいでしょう。

新生児のおもちゃ選びの注意点3:対象月齢

日本玩具協会の推奨する「安全なおもちゃの選び方」にもありますが、事故の防止のためにも、必ずおもちゃに記載のある対象年齢を守って遊ぶことが重要です。


対象年齢とはそのおもちゃで遊ぶ適正年齢という意味ですが、それはその年齢の子供にとって安全に遊ぶのに必要な安全対策が取られている、という意味でもあります。それは赤ちゃんでも同様です。


特に赤ちゃんの場合は成長が著しく、月齢が1ヶ月でも違えば、赤ちゃん自身の知覚や体の能力が全く異なります。例えば、新生児と3ヶ月の乳児では、ものの見え方や聞こえ方はかなり異なるので、きちんと対象月齢の合ったものを選ぶようにしましょう。

新生児におすすめのおもちゃ5選

新生児のおもちゃ選びのポイントを押さえたところで、具体的にどのようなおもちゃがおすすめなのか、気になっている方も多いでしょう。


新生児を対象としたおもちゃは世の中にたくさんありますが、その中でも5つ、厳選してご紹介します。

新生児におすすめのおもちゃ1:TROUSSELIER 手巻式オルゴール付ベッドメリー

TROUSSELIER(トラセリア)は、ヨーロッパのみならず世界中で人気のベビーブランドです。人気の理由は、かわいいデザインや色使いだけではなく、ヨーロッパの厳しい安全基準を合格している、実用面でも非常に優れいている点です。


TROUSSELIERの手巻式オルゴール付ベッドメリーのメリーは、ひとつひとつハンドメイドで作られ、顔や服などにはボタンなどの小さいパーツは使用されず、ぬくもりがあり安全な作りとなっています。


また、オルゴールは本物を使用しているので、電子音とは異なる繊細な音色を楽しむことができます。

新生児におすすめのおもちゃ2:Richell 歯がため もちもち

使いやすさや安全面で定評のあるRichell(リッチェル)の歯がためは、色合いも形もかわいくておすすめです。


Richellの歯がためは、フルーツなどの食べ物の形をしていて、赤ちゃんが本当に食べているようでとてもかわいらしいです。


もちろん、素材も哺乳瓶に使われる吸い口と同様の柔らかいシリコンですので、赤ちゃんにとっても心地よい作りとなっています。ケースもついているので持ち運びにも便利です。

新生児におすすめのおもちゃ3:PAPAGINO おしゃぶり付き抱っこぬいぐるみパシマルズ

パシマルズは、従来のおしゃぶりに比べなくしにくく、子ども自身で持ち運びしやすいおしゃぶり付きのぬいぐるみです。


従来のおしゃぶりでは、口から離すとすぐにどこかへ転がりがちですが、パシマルズはぬいぐるみが付いているので、赤ちゃんの成長が進んだらそのまま自分で持ち歩きもできます。


おしゃぶりが好きな赤ちゃんにおすすめです。

新生児におすすめのおもちゃ4:harmonature アモローサマンマオーガニックコットンベビーにこにこ動物のバスケット

オーガニックコットンを使用した優しいおもちゃで、赤ちゃんの手にもなじむ小さなおもちゃです。


イタリア語で「愛あるお母さん」という意味のAmorosa Mammaの名の通り、優しいデザインの洋服やおもちゃのベビーブランドです。オーガニックコットンなので、赤ちゃんが触っても舐めても安心です。また、自然な色合いが楽しめます。

新生児におすすめのおもちゃ5:Sophie LA GIRAFE キリンのソフィー

誕生から50年以上愛され続ける、フランス生まれのおもちゃです。


キリンのソフィーは、100%天然ゴムでできていて、キリン模様や顔なども食用染料を使用しているため舐めたり触ったりする赤ちゃんにとって安全第一に作られています。


食用染料を使用しているため、たくさん触っている箇所から少しずつ色が落ちてきますが、それも風合いのひとつとして楽しめます。押すと「キュー」と音が鳴る仕組みになっています。

新生児のおもちゃは赤ちゃんの成長をサポートするためにも必要

生まれて間もない新生児は、成長盛りです。体も心も大きく発達していく中で、おもちゃはその成長を助ける大きな役割を担っています。


目や耳などの器官は、使うことによって成長していくので、手におもちゃを使っていくことが重要といえます。また、おもちゃを使ったスキンシップで、親子の仲も深まることでしょう。


新生児から乳児にかけて、赤ちゃんはいろいろなものに興味をもち、頭も体も発達していきます。そういった赤ちゃんの好奇心を満たすためにも、おもちゃは必要といえます。赤ちゃんの成長に合わせ、安全で楽しいおもちゃを選んでみてはいかがでしょうか。