赤ちゃんのおお泣きで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。赤ちゃんのおお泣きの始まりと終わりはいつごろか、不安に感じている方もいるでしょう。
子供の性格など、個人差があるので、一概にはいえませんが赤ちゃんのおお泣きの始まりは生後間もなく始まり、生後1年以内で落ち着くといわれています。
おお泣きが始まる時期として、生後間もない頃があります。空腹や不快感など生理的要求を泣き声で知らせていることが原因といわれています。産後の疲れた体にはつらいでしょう。
生後4か月ごろから脳が発達することで、夜泣きが始まったり、人見知りを覚えて泣くことがあります。これは自分の気持ちを表現することを覚えているためです。
おお泣きおさまる時期は、生後1年以内で落ち着くといわれています。自分の足で動けない時はママの姿が見えないだけで不安になり泣いていた赤ちゃんもいたでしょう。
生後10~12ケ月頃に、一人で歩いたり赤ちゃんも体を自由に動かせるようになるので、このような欲求で癇癪を起こし泣くことが少なくなります。
個人差があるので、2歳くらいまでおお泣きが続くケースもありますが、成長することでおお泣きは収まっていきます。
赤ちゃんのおお泣きする原因としては、生後1カ月ごろ・生後3カ月ごろ・生後6カ月ごろ・生後6カ月以降など、時期別に考えることができます。
時期別によって赤ちゃんの身体の変化もあるため、おお泣きしている原因が異なることがあるので、スムーズに泣き止ませるには生後○ケ月かは大きな判断材料になるでしょう。赤ちゃんの月齢別の主な理由は以下の通りなので参考にしてみてください。
赤ちゃんがおお泣きする生後1カ月ごろまでの原因は、肺呼吸の練習をしているためです。
お腹にいる時は胎盤から酸素をもらっていましたが、外の世界に出たことで肺呼吸をしなければならず、練習が必要なためおお泣きはスタートします。
赤ちゃんがおお泣きする生後3カ月ごろまでの原因は、暑さ寒さや空腹などの生理的欲求です。
この頃は、泣けばいろいろな不快なものを解消してくれる人の存在に気が付いているため、おお泣きして自分の不快を知らせます。おお泣きして伝えることで、大人が対処して解消してくれることを理解しているのでしょう。
赤ちゃんがおお泣きする生後6カ月ごろまでの原因は、眠たいことが加わってくることです。この頃になると、眠たくても眠れないとき、抱っこしてもらって安心しながら眠りたい時は激しく泣くこともあります。どうすればよく眠りに入れるか、どう寝たいかなどの欲求があります。
また両親が傍にいない、好きなぬいぐるみやおもちゃが近くにないと不安になり泣くこともあるでしょう。
赤ちゃんがおお泣きする生後6カ月以降の原因は、生後6カ月以降は人見知りや後追い泣きが始まるからです。
生後6カ月以降は、人の顔を区別できる時期に入ります。そのため、人見知りが発生し、知らない人と会うとおお泣きしてしまうことが多くなるでしょう。後追いもこの時期からエスカレートし、親と距離が離れると不安から泣いてしまうことがあります。
ここからは、赤ちゃんがおお泣きしたときの6つの対処方法を紹介していきます。おお泣きした時の対処法を知っておくことで泣かないで欲しい場面で適切に対応できるでしょう。
赤ちゃんがおお泣きしたときの対処方法には、抱き上げる・授乳する・おむつを交換する・何かに興味をひかせる・寒さ暑さの調節をする・場所移動や外出などがあります。
おお泣きしたときの対処法として1つ目は、抱き上げることです。ふわっと包み込むように抱っこし、自分の鼓動を聞かせるように、身体に赤ちゃんをくっつけましょう。
赤ちゃんはお腹にいた時、母親の心臓の拍動音を聞いているので、抱っこした時に聞かせると落ち着くといわれています。
生後間もない赤ちゃんは首がすわっていないため、首をしっかり支えましょう。「大丈夫だよ」など優しい言葉をかけると赤ちゃんも安心するでしょう。
おお泣きしたときの対処法として2つ目は、授乳することです。赤ちゃんはお腹がすくとそのことを知らせる為におお泣きします。授乳の時間をあらかじめ覚えておくと慌てないでしょう。
授乳中に泣いたり、前の授乳から時間がたっていないのに泣く場合は別の理由も考えられるでしょう。成長によって飲む量も増えていくので、今までの量では足りないという時も赤ちゃんは泣きます。
おお泣きしたときの対処法として3つ目は、おむつを交換することです。お腹が空いていないときに泣く場合は、おむつが汚れていて心地が悪いときです。おむつの状態もよく確認しましょう。
最近の紙おむつの場合は、機能性が高くサラサラした状態が続くので、あまりおむつの不快感で泣くことは少なくなっているといわれていますが、おむつかぶれもあるため、こまめに換えたほうが良いでしょう。
おお泣きしたときの対処法として4つ目は、何かに興味をひかせることです。抱っこしても、授乳しても、おむつを換えても泣き止まない場合もあります。そのようなときは、聴覚や視覚で興味をひかせることが効果的と言われています。
おすすめは、ビニール袋をくしゃくしゃと丸めたり、新聞紙をくちゃくちゃにしたりすることです。その他換気扇の音を聞かせたり、掃除機をかけてみても良いでしょう。赤ちゃんは音の方に関心が向いて泣き止みます。
おお泣きしたときの対処法として5つ目は、寒さ暑さの調節をすることです。大人も暑かったり寒かったりすると、不快感を持つことがありますが、赤ちゃんも同じように不快感を抱えていることがあります。
衣類や部屋の温度、換気調節が原因となる場合があります。室温の状態をみて、赤ちゃんの衣類が適切か判断しましょう。赤ちゃんの足を触って、冷えていないか、汗をかいていないかもチェックしましょう。
おお泣きしたときの対処法として6つ目は、場所移動や外出です。家で何をしても赤ちゃんが泣き止まないこともあります。この場合は、外に出てみるなど、場所を移動してみましょう。
外の風や光を感じることで、泣き止むことがあります。抱っこ紐やベビーカーに乗せて、公園など散歩したり、車に乗せてみるのもおすすめです。
いろいろ対処したにもかかわらず、原因不明で赤ちゃんがおお泣きしていることもあります。ここでは、赤ちゃんの原因不明のおお泣き3つについて紹介していきます。
赤ちゃんの原因不明のおお泣きには、パープルクライイング・コリック・HSCがあります。いつもと違う泣き方をしたり、異様に激しく泣いている場合は、これらの可能性が高いでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
原因不明のおお泣きとして1つ目は、パープルクライイングです。この言葉は「PURPLE」の頭文字から来ていて、生後2週間ごろから始まるといわれています。
P:Peak of Crying(泣きのピーク)
U:Unexpected(予想外)
R:Resists soothing(なだめても抗う)
P:Pain-like face(痛そうな顔)
L:Long lasting(長く続く)
E:Evening(夕方・夜)
原因不明のおお泣きとして2つ目は、コリックです。コリックは、黄昏泣きとも呼ばれ、夕方におお泣きする現象です。
なぜこの時間に泣くかというのは、はっきりとわかってはいませんが、手足をバタつかせながらおお泣きします。
ただ、生後3~4ケ月ごろには自然に治まってくるので、成長の一環として穏やかな気持ちで受け止めましょう。
原因不明のおお泣きとして3つ目は、HSCです。HSCは、Highly Sensitive Childの略であり、人一倍敏感な子という意味を指す言葉です。
5人に1人程度の赤ちゃんは過敏なところがあり、抱っこしたり、食事をさせようとしたり、わずかな変化でも驚いて泣き出してしまう傾向があります。
眩しい光を急に当てたり、物音や気温差でも反応するので、外的刺激を減らすことが大切になります。
赤ちゃんがおお泣きしていて、原因がわからないとイライラしてくることもあるでしょう。しかし、無理やり泣き止ませようとするのは危険です。
赤ちゃんを激しく揺すること、赤ちゃんの口をふさぐことはやってはいけない行為です。この2つのデメリットを詳しく紹介していきます。
激しく乳幼児が揺さぶられたときに起きてしまう脳の損傷として、乳幼児揺さぶられ症候群と呼ばれる症状を引き起こすケースがあります。赤ちゃんの脳は柔らかいため、激しく揺すると脳の血管や神経が傷んで、脳に障害を起こし危険です。
乳幼児揺さぶられ症候群になると、歩行困難や言語障害、視力障害、場合によっては亡くなることがあるので、激しく揺する行為は絶対にやめましょう。
赤ちゃんの口をふさぐ行為は窒息の危険が高まります。泣き止まないからといって口をふさぐのはやめましょう。抵抗できない赤ちゃんにそのような行動に出ることは虐待とみなされる可能性があります。
赤ちゃんは泣くことでメッセージを伝えています。静かにしてほしいからといって、咄嗟に口をふさぐ方もいますが、危険な行為なのでやめましょう。鼻呼吸ができていても、赤ちゃんはまだまだ器用ではありません。
赤ちゃんのおお泣きの原因は何か、対処法とやってはいけないことなど紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんがおお泣きしたときの対処法を知って適切な行動をとりましょう。ただ、色々対処しても、パープルクライイングやコリック、HSCなど原因不明の場合もあります。
赤ちゃんは泣くことで自己の欲求を表現し、コミュニケーションを図ろうとしています。なかなか泣き止まないときも温かい気持ちで受け止めましょう。