赤ちゃんはハイハイをする前に、ずりばいをするようになります。ハイハイをする場合には、手と膝を使って体を持ち上げます。しかし、ずりばいの場合は頭だけを上げて、体は地面を擦るようにして手足を使って動くので、ほふく前進のようになります。
赤ちゃんがずりばいをするのは、ある程度の筋肉がついてからハイハイをするようになるまでなので、個人差はありますが、およそ8ヶ月前後の時期になります。
赤ちゃんがずりばいをするようになるのは、およそ8ヶ月前後くらいの時期です。ただし、ずりばいをするためには、ある程度の筋肉が必要となります。そのため、赤ちゃんによって成長の早さが異なるので、いつからずりばいをするかは個人差があります。
早ければ6ヶ月くらいでずりばいをするようになったり、10ヶ月くらいでずりばいをするようになったり、その時期は様々です。
ずりばいに関していくつか疑問を持つ方もいるでしょう。ここからは「ずりばいの動き」「ずりばいとハイハイの違い」「ずりばいの期間」について詳しくご紹介します。
ずりばいができるようになった赤ちゃんは行動範囲が広がるため、気をつけるべき事も多くなります。赤ちゃんがずりばいをするようになってから注意すべきことを把握するためにも、まずはずりばいの疑問点について把握しておきましょう。
ずりばいとは、うつ伏せの状態で顔を上げ手足を使って進みます。そのため、ずりばいはほふく前進をするような動きとなります。
ずりばいは赤ちゃんにとっての移動方法でもあり、それだけではなく、体に筋肉をつけることができます。また、いろいろな物を見たり、触れたりすることによって、語感が刺激され脳を発達にも繋がります。
そのため、赤ちゃんがずりばいで動き回ることに危険を感じることもありますが、ある程度はその動きを見守ってあげましょう。
ハイハイとずりばいの姿はよく似ているので、二つの動きを同じように思っている方もいるでしょう。しかし、ずりばいはほふく前進をするような動きであることに対して、ハイハイは手と膝を使って体を持ち上げるため、二つには明確な違いがあります。
ハイハイは体全体を持ち上げるため、腰と脚で胴を支える筋力が必要となります。そのため、ハイハイはずりばいをするときよりも必要な筋肉の量が多く、使う部位も多くなります。
ずりばいは、およそ8ヶ月前後でできるようになると言われています。ただし、赤ちゃんの成長には個人差があるので、正確にいつからという時期はありません。
また、ずりばいをするようになっても、その後に腰がすわってくるとすぐにハイハイに移行してしまいます。そのため、赤ちゃんがずりばいをする期間は短く、場合によってはずりばいをしないままハイハイをするようになることもあります。
赤ちゃんは約8ヶ月くらいになるとずりばいをするようになると言われています。しかし中には、ずりばいをする筋力は持っているにもかかわらず、ずりばいをしないという赤ちゃんもいるようです。
赤ちゃんがずりばいをしない理由は、「物事への興味が薄い」「うつ伏せが好きではない」「シャフリングベビーの可能性」などの3つの理由があります。詳しく紹介して行きますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
ずりばいができるようになると、赤ちゃんは自分の意思で移動ができるようになります。そのため、好奇心旺盛な赤ちゃんは、いろいろなことに興味を持って、ずりばいで移動するようになります。
逆に、物事に関して興味を持つことが少ない性格をしていたり、マイペースな性格しているような赤ちゃんであれば、いろいろな物を見たり、触ったりなどしようとしないので、移動が必要なく、ずりばいをしないこともあります。
ずりばいをする場合、赤ちゃんはうつ伏せになって首を上げることになります。しかし、赤ちゃんはまだ首がすわったばかりで、首にそれほど筋力があるわけではありません。
そのため、ずりばいをするためのうつ伏せが体勢的に辛くて、あまり好きではないという赤ちゃんもいます。うつ伏せが苦手な赤ちゃんに無理にずりばいをさせる必要はありません。
また、うつ伏せには窒息の危険性もあるので、ずりばいをしている赤ちゃんには注意が必要です。
赤ちゃんの中にはずりばいをしない赤ちゃんもいます。ずりばいの期間を通り越して、いきなりハイハイをする赤ちゃんもいます。しかし、匍匐前進のようなずりばいではなく、ずりばいの代わりにお尻を動かして移動をすることがあります。
このようなずりばいをせずに、お尻で移動をする赤ちゃんのことをシャフリングベビーと呼びます。シャフリングベビーの特徴の1つとして、うつ伏せを嫌うということもあります。
ずりばいができるようになると、赤ちゃんにとっては自分で移動ができるという大きなメリットになります。しかし、ずりばいは単に赤ちゃんの移動方法というだけではなく、他にも赤ちゃんが成長していくためのいろいろなメリットも持っているのです。
具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
ずりばいはほふく前進のような動きとなるので、主に上半身の筋肉を使います。そのため、腕や握力、体幹などが鍛えられます。また、下半身を動かす練習にもなります。
上半身を鍛え、下半身を使う練習になることから、運動能力を高めることができ、その後のハイハイをするための体作りをすることもできます。
赤ちゃんがずりばいをするようになると、自分で移動ができるようになるので、いろいろなことに興味を持って、ひとり遊びをする時間が増えます。ひとり遊びをする赤ちゃんは、心身共に発達・成長が促されます。
また、ひとり遊びをすることは、赤ちゃんの成長にも繋がりますが、親が赤ちゃんをあやす時間が減ることにも繋がります。赤ちゃんがずりばいを始めることは、親子共にメリットがあると言えるでしょう。
ずりばいができるようになると、赤ちゃんは自分で移動ができるようになります。そのため、赤ちゃん自身が、自発的に興味のある事や物へ関心を持つことができるようになります。
好奇心を満たし、自分の意志で好きなおもちゃや、両親に近づくことができるようになり、赤ちゃんが満足感を得る事ができます。
それらが五感や脳に刺激を与え、赤ちゃんの成長へと繋がります。また、赤ちゃんの情緒も安定しやすくなり、自我を育むきっかけともなります。
赤ちゃんはずりばいを必ずしなければいけないというわけではありません。そのため、なかなかずりばいをしないからと言って、無理に練習させる必要もありません。
しかし、赤ちゃんのずりばいには、いくつかのメリットもあります。赤ちゃんに無理のない範囲でできる練習方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
赤ちゃんはいろいろな物に興味を持つことでずりばいをしたりもします。そのため、赤ちゃんのお気に入りのおもちゃを、手を伸ばすだけでは届かない場所に置いてみましょう。
そのおもちゃを掴もうとして、赤ちゃんは手を伸ばしたり、足をバタバタさせたりなどすることがあります。その動きがずりばいの練習となり、体を動かすことで筋力の向上にも繋がります。
少し離れたところから親が赤ちゃんの名前を呼べば、赤ちゃんは親の方へ向かって移動しようとして、ずりばいをすることがあります。もし、ずりばいができなくても、ずりばいをしようとすることが練習になります。
また、まだ自分の名前がわからず反応が薄い場合には、名前を呼びながら手を叩いたり、おもちゃを使うなどして興味を惹きつけてあげましょう。
うまく体が動かせなくて、ずりばいができないという赤ちゃんもいます。そのよう場合は足裏を軽く押して、反動をつけてあげましょう。実際に自分の体を使って進むということを体験することで、ずりばいの感覚をつかむことができます。
また、ずりばいができない赤ちゃんは股関節がうまく使えていないこともあるので、赤ちゃんを仰向けにして、優しく足を曲げたり、回したりなどして、足の動かし方を教えてあげても良いでしょう。
ここまで、赤ちゃんのずりばいに関する疑問点やメリット、簡単な練習方法について紹介しました。
赤ちゃんはおよそ8か月でずりばいを始めると言われていますが、赤ちゃんの成長には個人差があるため、なかなかずりばいをしない赤ちゃんや、ずりばいをせずハイハイを始める赤ちゃんもいます。
赤ちゃんはずりばいを必ずしないといけないということはないので、なかなかずりばいをしなくても、赤ちゃんのペースに合わせて見守ってあげましょう。