赤ちゃんのトイレトレーニングの流れとは|トイレトレーニングの注意点3つも紹介

トイレトレーニングってなに?

トイレトレーニングとは、今までおむつだった赤ちゃんが、トイレに行けるよう練習していくことです。


「0歳から始めるトイレトレーニング」などもあり、最近は早い段階からトイレトレーニングの準備をする方もいますが、多くは2歳前後になると、「トイレトレーングはいつから?」「そろそろ始める時期?」などと考え始めるのではないでしょうか。


今回は、トイレトレーニングの準備や方法について解説していきます。

赤ちゃんのトイレトレーニングを始める合図はあるの?

トイレトレーニングを始める明確な合図はありません。あくまでも赤ちゃんの成長に合わせて行っていくことが、トイレトレーニングの失敗を減らすことや短期間で終えるコツです。


「オシッコの間隔が2時間以上空く」「一人でしっかり歩く・走ることができる」「自分の意思を明確に伝えることができる」といった項目に当てはまるようでしたら、始める時期の目安と言えるでしょう。

赤ちゃんのトイレトレーニングの流れ11個

トイレトレーニングはどのように進めていくのか、全体的な流れを見ていきましょう。全てを順番に、またはきちんと行う必要はありません。赤ちゃんの様子を見て、おうちの方の進め方の参考にしてください。

トイレトレーニングの流れ1:おしっこの間隔がどのくらいか知る

赤ちゃんのおむつを変えてから、次におむつが濡れているまでの間隔を調べましょう。


間隔を知るには、最後におむつ替えをしてから30分おきに確認してみます。しかし、おむつが濡れているかどうかを頻繁に確認するのは、赤ちゃんもおうちの方も大変です。頻繁に調べることで、赤ちゃんが嫌がってしまうこともありますし、気にしすぎるのはかえってよくありません。


朝起きてからおむつを変えた時や、お昼寝前におむつを変えて起きた時に濡れているかなどのタイミングで確認していくと、スムーズにおしっこの間隔を知ることができるでしょう。負担にならないように、間隔をつかんでいきましょう。

トイレトレーニングの流れ2:トイレの存在を教える

赤ちゃんにトイレの存在を教えることからはじめましょう。トイレは何をするところなのかを教えてあげます。おうちの方がしているときに興味を持ったりすることもあるでしょうし、絵本や人形を通して教えることも大切です。


本格的にトイレトレーニングを始める前に、あらかじめ教えておくことで、トイレに対しての意識づけになり、その後のトイレトレーニングがスムーズに進むことへ繋がるでしょう。

トイレトレーニングの流れ3:トイレやおまるにまたがせる

赤ちゃんのトイレトレーニングを始めたからと言って、「さあ!トイレでしましょう!」といきなり連れていくとびっくりしてしまい、トイレに恐怖心を覚えて、スムーズにトイレトレーニングが進まなくなってしまうなどの原因になりかねません。


トイレに行って座らせる・おまるにまたがせる等して、トイレ自体に慣れていくことは、トイレトレーニングに必要な準備です。機嫌の良い時や、おむつの交換時、なんとなく興味を持っていそうな時などに一緒にトイレに行ってみましょう。

トイレトレーニングの流れ4:おしっこを教える

まず声かけをしましょう。おむつを交換した時に、「チーでたね」「でたら教えてね」など、おしっこが出た時に声をかけていきましょう。声かけをすることで、赤ちゃんがおしっこを教えてくれるよう促します。


自分でおしっこの出る感覚をつかむことで、トイレでできる状態に近づきます。教えてくれなかったからと言って決して叱らず、優しく見守りましょう。


そして、それができた時にはたくさん褒めてあげます。褒めてあげることで赤ちゃんのやる気をひきだしましょう。

トイレトレーニングの流れ5:うんちを教える

うまくおしっこを教えられるようになったら、次のステップへ進みましょう。


おしっこはうまく教えてくれるのに、うんちだけは上手くいかなかったりすることがあります。赤ちゃんの中には、うんちだけはしたことを教えなかったり、気がつかないうちに隠れてこっそりしていたというようなこともよくあります。


そんな時は焦らず、「次は出たらすぐに教えてね」「隠れてしなくてもいいよ」など前向きな声かけをしてあげましょう。

トイレトレーニングの流れ6:トイレに行こうと誘う

出たことをうまく教えられるようになったら、「トイレに行ってしてみよう」「座ってしてみようか」とトイレに誘ってみましょう。


おしっこの間隔が掴めたら、赤ちゃんの様子を見て、出そうな時やしたそうにしている時などを見計って誘ってみましょう。


また生活の中で、トイレに行くタイミングで声かけをするのも良いでしょう。起床時、出かける前、食事の前後や寝る前などが、比較的誘いやすいタイミングです。


嫌がっているのに無理やり連れて行くというようなことをすると、トイレ自体が嫌いになってしまうので、本人のやる気のあるときだけでも大丈夫です。

トイレトレーニングの流れ7:トイレに行きたいと伝えられるようにする

赤ちゃんがおしっこやうんちの感覚がわかるようになれば、あとはトイレに行きたいと意思を伝えることができるようにしましょう。


「トイレに行きたくなったら教えてね」と伝え、心配だからといって頻繁に「トイレは大丈夫?」など聞きすぎないようにしましょう。頻繁に声をかけることで、緊張し言えなくなってしまったり、逆に頻繁にトイレに行くと言うようになってしまう子もいます。


もし、トイレに間に合わなくても、叱らないようにしてください。失敗してしまった時には「間に合わなかったけど大丈夫だよ」と安心させてあげましょう。そして「次は教えてね」などと、前向きな声かけをし、失敗をフォローすることを心がけてください。

トイレトレーニングの流れ8:トレーニングパンツをはかせてみる

おしっこをした時の感覚や失敗してしまった時の不快感を覚えてもらうため、トレーニングパンツを履かせてみるのも良いでしょう。


紙製トレーニングパンツは、普通のおむつより濡れた感覚がわかるように作られていて、後処理が楽なのがメリットです。


布製は、吸水力が紙製のものに比べ劣ってしまいますが、3層〜5層など物によってはオシッコをきちんと吸水できるようになっているものもあります。柄が豊富なのでお子さんと一緒に選ぶなどすると、本人のモチベーションアップも期待できます。

トイレトレーニングの流れ9:寝るときだけトレーニングパンツをはかせる

夜のおむつが外れるのは、トイレトレーニングではなく、抗利尿ホルモンの働きによって左右されます。


抗利尿ホルモンの分泌によって、膀胱におしっこをためることができるようになります。睡眠のリズムをしっかりつける・早寝早起きをすることで、抗利尿ホルモンの分泌が促されます。


夜、トレーニングパンツにするのであれば、寝る前のトイレへ行くのも忘れないようにします。おねしょ用のシーツや、夜用のパンツもあるので、赤ちゃんの状況に合わせて上手に使い分けると良いでしょう。

トイレトレーニングの流れ10:昼間もトレーニングパンツをはかせる

ある程度、自分の意思でトイレを教えてくれるようになったら、昼間もトレーニングパンツを履かせてみましょう。


長距離の移動時やお出かけで、失敗できないなどのときは普通のおむつにしても構いません。徐々に布製のパンツにしていけば良いのです。赤ちゃんのペース、おうちのかたの余裕のあるときに、昼間も普通のおむつからトレーニングパンツに移行していきましょう。

トイレトレーニングの流れ11:自分一人で排泄させる

おまるを設置して一人でもまたげるようにしても良いですし、大人と同じ便座に補助便座をつけても良いですが、3歳以上でないと踏み台なしに座ることができない場合も多いでしょう。ご家庭のスタイルに合わせていきましょう。


また、一人で嫌がるときは一緒について行く、自分で行くと言うときは本人に任せるなどして、一人でできるようにお手伝いをしてあげてください。一人で排泄させる時には、お尻の拭き方なども一緒に教えていきましょう。

赤ちゃんのトイレトレーニングを進めるコツ4つ

全体的なトイレトレーニングの流れの後は、進めていくコツをご紹介します。


赤ちゃんによってうまく進む方法もさまざまですので、赤ちゃんが喜ぶような方法をおうちの方が見つけてあげることが大切です。

トレーニングを進めるコツ1:楽しいところだと教える

トイレトレーニングを始める前の意識づけとして、トイレに対して恐怖心や抵抗感がなくなるように、人形や絵本・歌などを通して、「トイレは怖くないところだよ」「楽しいところだよ」ということを教えていくことが大切です。


トイレが怖いと思う赤ちゃんは多くいます。一時期のことですから、好きなキャラクターを貼ったり、明るい雰囲気にしてみるなどして、恐怖心を取り除いてあげましょう。トイレに関する赤ちゃん向けの本はたくさんあるので、参考にしてうまく取り入れていきましょう。

トレーニングを進めるコツ2:ほめる

トイレトレーニングをスムーズに進めるためにはとにかく褒めることが大切です。「トイレに行く→トイレでおしっこ・うんちがでた→嬉しい!出来た!」というような流れがトイレトレーニングをうまく進めるコツです。


「オシッコがでたよ」「トイレ行きたい」など、トイレトレーニングのステップに合わせて、赤ちゃんができたことは、おうちの方が思いっきり、たくさん褒めてあげてください。

トレーニングを進めるコツ3:シールを使う

トイレトレーニングのステップに合わせて、できたらシールを貼っていくというのもとても良い方法です。成果が目に見えることや、シールを貼ることで、本人のやる気に繋がるでしょう。


トイレトレーニング用シールと検索するとたくさん出てきます。また、本屋さんにも売っていたりします。自分で赤ちゃんの好きなキャラクターを描いたりして、自作している方もたくさんいますので、参考にすると良いかもしれません。


お子さんのモチベーションアップややる気の出る方法を試してみましょう。

トレーニングを進めるコツ4:休憩する

周りの子がトイレトレーニングでスムーズにはずれている話を聞いたり、同じくらいの月齢の子のおむつが外れていたりすると、おうちの方としては、やはり焦ってしまいます。


本人が嫌がっていたり、失敗が増えてしまうような時には、一度思い切って、トイレトレーニングをやめてしまっても大丈夫です。うまくいかないと言うことは、赤ちゃんの発達がまだトイレトレーニングをするところに追いついていないだけです。


ご自分の赤ちゃんの様子を見て、一旦休憩することも、おうちの方にとっても赤ちゃんにとっても大切なことです。

赤ちゃんのトイレトレーニングをするときの注意点3つ

トイレトレーニングを行うときに注意することは、おうちの方の言動です。


赤ちゃんの嬉しい気持ちややる気を引き出すのも、おうちの方の言葉や態度ひとつで変わってしまいますので、十分注意して行うことが大切です。そして、おおらかな気持ちで余裕を持って進めていくことも大切です。

トレーニングをするときの注意点1:時間がかかっても焦らない

トイレトレーニングは時間がかかるものと思って、進めていくことが親子の負担を軽くします。


中には、「スムーズにおむつが外れた」というような子もいますが、それは個人差です。いつまでもおむつが取れない子はいません。うまくいかない時には、一度休憩してみたり、本人のやる気が出てから再開してみるなどして、上手に進めて行きましょう。

トレーニングをするときの注意点2:赤ちゃんのペースで進める

赤ちゃんによって成長過程はさまざまです。一番大切なのは、赤ちゃんのペースに合わせてあげることです。


失敗が続いたり、うまく進まなかったりしても、「まだトイレトレーニングは早かったかな」とおおらかな気持ちで接してあげましょう。おうちの方が焦らず、しっかり向き合って進めていくことが大切です。

トレーニングをするときの注意点3:怒らない

「失敗した時に怒らない」ことは、トイレトレーニングをするときの鉄則です。


叱られることで、できなくなったりやる気がなくなってしまうのはみんな同じです。スムーズに進めるために、怒らないことを念頭におき、進めていきましょう。

赤ちゃんのトイレトレーニングを上手に進めよう

以上、トイレトレーニングの流れを説明してきました。ぜひトイレトレーニングを進めて行く上での参考にしてください。


家庭の生活や赤ちゃんに合ったペースで、上手に進めていきましょう。