赤ちゃんはなぜ夜泣きするのでしょうか。熱などで具合が悪かったりお腹がすいているなど理由がはっきりしていればよいですが、泣いている原因がわからず、自分が泣きたいというママも多いことでしょう。
なかなか原因がわからないのが夜泣きの特徴です。そんな夜泣きの原因は諸説ありますが、突然の夜泣きは成長痛の可能性があります。
この記事では、成長痛を緩和するためのマッサージ方法や夜泣き改善方法をご紹介します。
そもそも成長痛とはどういうもののことでしょうか。
成長痛とは、幼児期や学童期、思春期の子どもの足の成長に伴う痛みのことを指していて、広く使われています。特に3~5歳の頃に一次成長痛として痛みがよく出ますが、急激に体が成長している赤ちゃんも成長痛で泣いている可能性があります。
成長痛はどこに起こるのでしょうか。
成長痛は主に下肢に現れます特に膝に痛みが出ることが一番多いですが、すねや関節、太ももに痛みが現れる人もいます。
毎度同じ場所が痛むのではなく、その時々によって異なります。痛みを感じる期間も、数ヶ月で終わる人もいれば数年かかる人もいます。
赤ちゃんの夜泣きの原因として成長痛の可能性があることはわかりました。では、その成長痛を緩和してあげることはできるのでしょうか。
ベビーマッサージをすることで、痛みが和らぐといわれています。
ベビーマッサージとは、もともと赤ちゃんとスキンシップを摂ることで赤ちゃんが安心してよく眠ることができるようにするものです。このベビーマッサージが成長痛の緩和にも効果があるのです。
まだ何も分からず話せない赤ちゃんは、初めて感じる成長痛にはとても動揺することでしょう。ベビーマッサージで痛みを緩和させるには、どのようなコツがあるのでしょうか。
はじめる時期と終わる時期、準備する物、赤ちゃんの体調確認などこの4点についてみていきます。
ベビーマッサージは生後1ヶ月検診を終えた後から始めるのが良いでしょう。生まれたての赤ちゃんは皮膚がとても薄いので、ダメージを避けるためにも生まれてすぐはやめておいたほうが良いです。
また、オイルを使ってマッサージを行う場合には生後2ヶ月まで待ったほうがよいです。そのため、ベビーマッサージ教室などでは生後2~3ヶ月頃から始めることが多いです。
では逆に、ベビーマッサージはいつ頃まで続けていつ頃終わればよいのでしょうか。これは特に決まりがありません。
はいはいや、つかまり立ちなどするようになると、マッサージを受け入れず逃げ出してしまう赤ちゃんも出てくるようになります。無理やり押さえつけてまでする必要はないので、逃げるようになればそこで終わりにすればよいです。
マッサージを受け入れるようであれば、リラックスできる時間を利用して続けて構いません。
ベビーマッサージを行う際に準備しておくものがいくつかあります。
まず赤ちゃんの下に敷くためのバスタオルと小さ目のタオルを数枚用意します。赤ちゃんの肌はデリケートなので肌に優しい柔らかいものにしましょう。また、赤ちゃんの機嫌が悪くなった場合に備えておもちゃも用意しておくとよいです。
生後2ヶ月以降の赤ちゃんであればマッサージオイルも準備します。赤ちゃんの肌は敏感なので、100%植物性のものにしましょう。
ベビーマッサージを行うときは、赤ちゃんの体調が良いときであることが重要です。マッサージを行えるかどうか、まず赤ちゃんの体調を確認しましょう。
発熱していたり、肌に湿疹が出ているなど、体調がよくないときにはしないように気をつけましょう。また、予防接種を受けた日もベビーマッサージはしないようにしましょう。
ベビーマッサージは赤ちゃんの機嫌が悪いときもやめておいたほうが良いです。もともとベビーマッサージはリラックスすることが目的なので、機嫌が悪いときに無理にする必要はありません。
また、機嫌が悪いときはどこか体調が悪いことも考えられるので、様子をよく見てあげるようにしましょう。
ベビーマッサージを行う部位の順番は特に決まっていませんが、おむつ交換などで触る機会の多い足からはじめると、赤ちゃんも抵抗なく受け入れやすいです。
成長痛が原因で泣く赤ちゃんの場合には、特に足からが良いでしょう。優しく声をかけながら、優しくなでおろしていってあげるとよいです。
赤ちゃんのリラックス効果のあるベビーマッサージですが、気をつけておくべきこともあります。
まず、授乳直後や食後すぐはやめておきましょう。機嫌のよいときに1回15分から20分程度でしてあげるのが良いです。発熱時など体調が悪いときも避けておく必要があります。
嫌がるときもやめておくようにしましょう。あくまでも、赤ちゃんがリラックスできそうなタイミングを見計らってするようにしましょう。
赤ちゃんの夜泣きの原因の1つとして成長痛の可能性があることをご紹介しましたが、まだまだ原因がよくわからないものが夜泣きです。他のことで泣いている可能性もおおいにあります。
では、赤ちゃんが夜泣きせずに静かに眠ることができるようにするためには、どうすればよいでしょうか。
ここでは安眠グッズの活用、抱っこ、ママの飲み物を確認する、音を聴かせるの4つをご紹介します。
赤ちゃんの夜泣きを改善するためには、便利な安眠グッズを活用することも有効です。
特に月齢の低い赤ちゃんの場合には、安眠グッズの1つとして、おくるみがおすすめです。ママのお腹にいたときの体勢にしてくるんであげると安心して眠ることができます。
おくるみは普段のお昼寝などにも使え、また軽くて持ち運びもしやすいので、便利です。
赤ちゃんは抱っこしてあげると、安心して気持ちよくなります。夜、泣き続けているときに抱っこしてあげれば、安心してうとうと眠ってくれます。
ただし、赤ちゃんによって抱っこの種類はさまざまで、普通の抱っこで眠る赤ちゃんもいれば、ママが仰向けに寝て胸の上に赤ちゃんをうつ伏せに寝かせるカンガルー抱っこや、上下に揺らすスクワット抱っこなど、好みはさまざまなようです。
母乳育児をしている方の場合、ママの食事は実は赤ちゃんにとても影響があります。ママの摂ったものを母乳を通じて赤ちゃんも摂ることになるので、要注意です。
授乳前にカフェインを摂取すると母乳を介して赤ちゃんもカフェインを摂取することになり、寝つきが悪くなったり、興奮したりします。授乳前にコーヒーや紅茶をたくさん飲んではいないでしょうか。
これらは、授乳のタイミングを見ながら飲むようにしましょう。
赤ちゃんの夜泣きを落ち着かせる方法として、音を聴かせることも効果があります。
特に言われているのがテレビの放送終了後に流れるザーッという音です。この音を聴くと赤ちゃんが泣き止むという話は有名です。
他にも、スーパーのレジ袋をくしゃくしゃにする音や換気扇の回る音など、赤ちゃんが泣きやむ効果のある音はさまざまです。お腹の中にいた時に聞こえる音に近いのでは、という説がありますが、理由はよくわかっていません。
赤ちゃんの夜泣きの原因の可能性である成長痛と、それを緩和するためのベビーマッサージについてご紹介してきました。
赤ちゃんが泣く理由はさまざまありますが、痛くて泣いているのはかわいそうでママも辛いものです。ベビーマッサージで痛みを緩和してあげることで、赤ちゃんが楽になって眠ることができればひと安心です。
ベビーマッサージをうまく活用して、赤ちゃんもママも快適な夜を過ごしましょう。