【専門家監修】赤ちゃんの便秘におすすめのオリゴ糖3選|便秘の対処法を紹介

赤ちゃんの便秘の目安とは?

赤ちゃんの場合、1週間に3回未満しか便が出ない、排便するときに苦しそうなときは便秘を疑います。排便のなかった日数で便秘と判断するといった決まりは医学的にありません。個人差はありますが通常、1~3日に1度は排便するので4日以上出ないときを目安にするといいでしょう。


便が出ずお腹がはって辛くても赤ちゃんは言葉で不調を伝えられません。赤ちゃんの様子に気を配り便秘に気づいてあげましょう。

病院を受診した方がいい場合

便秘の傾向があってもすぐに病院を受診する必要はありません。受診するかどうかは便秘以外の症状と赤ちゃんの様子を見て判断します。


嘔吐したり熱があれば具合が悪いと気づきやすいですが、顔色、泣き方、お腹のはり、元気があるかどうかも確認してください。いつもと違うと感じたら早めに病院で診察を受けましょう。


新生児のころから便秘が続いている場合や、肛門が傷つくほど便が硬くスムーズに排便できないときも必ず受診しましょう。

赤ちゃんの便秘の原因4つ

離乳食を始める前の赤ちゃんが便秘になる原因として赤ちゃん自身の体質、ミルクや母乳の取り方、病気などが考えられます。うまく排便できる方法を見つけるには、便秘の原因が何かを知らなければなりません。


原因によって、家で便秘を改善できる場合とできない場合があります。少しでも早く便秘の悩みを解決できるよう、乳児が便秘になる4つの原因をチェックしておきましょう。

赤ちゃんの便秘の原因1:体質

赤ちゃんの便秘の原因として体質が挙げられます。生まれてから1カ月くらい経つと便秘体質かどうかが分かると言われています。


チェックしておきたいのは排便のリズムです。一日に数回排便する赤ちゃんもいれば、2~3日に1回程度の赤ちゃんもいます。


数日に1回の排便でも、やわらかい便が出ていて赤ちゃんの機嫌がよく順調に成長しているなら様子をみましょう。5~6カ月目、離乳食への切り替え時期にリズムが変わる場合もあります。

赤ちゃんの便秘の原因2:粉ミルクへの切り替え

母乳やミルクと母乳を併用する混合栄養から粉ミルクへ切り替えたときも便秘になる場合があります。市販のミルクは母乳へ近づくよう研究し作られているため、必ずしも粉ミルクが便秘の原因とは言えません。


しかし、銘柄により含まれている成分は少しずつ違います。ものによっては消化吸収までに時間がかかるため便が硬くなる可能性があります。粉ミルクへの切り替えで便秘になったと感じたら、別の銘柄へ変えてみるといいでしょう。

赤ちゃんの便秘の原因3:母乳やミルクの量が足りない

母乳やミルクの量が不足すると赤ちゃんは便秘しやすくなります。市販のミルクは飲んだ量がわかりますが、母乳は正確にはわかりません。


母乳だけを飲ませていると生後2カ月目から3カ月頃に便の回数が少なることがあります。母乳の出が悪い、赤ちゃんがお腹の空いている素振りを見せたときは要注意です。母乳不足で体重の増加が少ないときは、一時的に足りない分をミルクで補ってください。

赤ちゃんの便秘の原因4:腸の異常

赤ちゃんの便秘には病気が隠れている場合があります。病気が疑われるときは専門の医師のもとを受診し検査を受けなければなりません。


便がやわらかいころには気づかず硬めになる時期に見つかる肛門の病気や、新生児期におなかのはりや嘔吐により発見される腸の病気など便秘の原因となる病気はいろいろです。腸管神経に異常がある腸の病気は、後に大きな病気にならないよう手術が必要となります。

赤ちゃんの便秘解消法4選

赤ちゃんが機嫌よく過ごせるようにできるだけ早く便秘を解消してあげましょう。便秘の解消にはマッサージ、浣腸、母乳やミルク量の調整、食品を使うといった4つの方法があります。


どれもご家庭でかんたんにできる方法です。具体的なやり方を覚えて、赤ちゃんが楽に排便できるようにしてあげましょう。

便秘解消法1:マッサージ

便秘で赤ちゃんのおなかがはっていたらマッサージでガスを出やすくしてあげましょう。おなかのはり具合は軽くたたいときのポンポンという音で確かめられます。


マッサージはお腹がいっぱいのときを避け、おむつ替えやお風呂上りなどにしましょう。おへその部分から指先を使ってのの字を書くようにやさしくマッサージします。


赤ちゃんに向き合って触れるマッサージは、便秘対策だけでなくコミュニケーションにも役立ちます。

便秘解消法2:綿棒浣腸

赤ちゃんには綿棒を利用して直腸を刺激する綿棒浣腸も効果的です。ワセリンやグリセリン、ベビーオイル、オリーブ油などを塗って滑りやすくした市販の成人用綿棒を使います。


両足を持ち上げ肛門に綿の部分が隠れるくらいまで丁寧に入れ、円を描くように綿棒を動かして刺激を与えます。刺激して直ぐに便が出でくる場合もあれば、少し時間をかけて出てくる場合もあります。


綿棒浣腸は排便を自然に促しているだけなのでクセになることもばありませんし、先程紹介した腹部マッサージと併用すると尚効果的です。

便秘解消法3:母乳やミルクの量を増やす

母乳やミルクの不足が便秘原因と考えられるときは、飲む量を増やして解消しましょう。


母乳が足りているかどうかは二つの方法で調べられます。ベビースケールがあるなら飲む前と飲んだ後に体重を測り飲んだ量を調べましょう。測るのが難しければ、1~2週ごとの体重増加のチェックし判断してもいいでしょう。

便秘解消法4:オリゴ糖を飲ませる

赤ちゃんの便秘には麦芽糖を主成分としたマルツエキスがよく使われますが、オリゴ糖を試すのも一つです。オリゴ糖はおなかの中にいる善玉菌のビフィズス菌の餌となり腸の働きを良くしてくれます。


赤ちゃんにオリゴ糖を与えるときは、お砂糖の代わりに白湯に混ぜて飲ませましょう。オリゴ糖の量は月齢やおなかの様子に合わせて調整します。購入しておくと、離乳食づくりにも活躍します。

赤ちゃんにおすすめのオリゴ糖3選

オリゴ糖は赤ちゃんを対象とした製品も販売されています。数種類のオリゴ糖を組み合わせたものやプレバイオティクスの一つとして注目されているオリゴ糖メインに使ったものなど製品によって内容はだいぶ違います。


違いを比較できるよう、赤ちゃんの便秘対策に使えるオリゴ糖を3つご紹介しましょう。どれも粉末なのでかけたり、混ぜたりといろいろな使い方ができます。

おすすめのオリゴ糖1:おこさま用 カイテキオリゴ

おこさま用 カイテキオリゴは子供と大人の体内にいるビフィズス菌の種類やバランスに注目し開発されました。子供のおなかの中にいるビフィズス菌バランスに合わせ、数種類のオリゴ糖がブレンドされています。


2019年にはモンドセレクションの金賞を受賞しました。砂糖と違いほんのりと甘いため、飲み物や食べ物の味をほとんど変えずに使用できます。赤ちゃんに使うときは月齢に合わせた目安量に沿って利用しましょう。

おすすめのオリゴ糖2:はぐくみオリゴ

オリゴ糖と3種類の希少な乳酸菌を一緒に取れるオリゴ糖です。オリゴ糖はガラクトオリゴ、キシロオリゴ、ラフィノース、フラクトオリゴ、乳果オリゴの5種類が含まれています。


医薬品の製造とほぼ同じ水準の工場で生産しており、無添加なので生まれたばかりの赤ちゃんから高齢者まで幅広く使えます。赤ちゃんは白湯や麦茶に混ぜて、乳幼児ならおやつや料理にも利用可能です。

おすすめのオリゴ糖3:ベビーオリゴ

ベビーオリゴはてんさい糖やアスパラガス、玉ねぎなどに含まれるフラクトオリゴ糖のひとつケストースを主成分としたオリゴ糖です。
個包装になっていて、一包あたり2.4gのケストースが含まれています。


使い始めの目安は生後6カ月以降が目安となっているため新生児には使えません。甘みがまろやかなので、離乳食づくりや乳幼児のおやつづくりなどに使えば無理なく便秘対策ができます。

赤ちゃんの便秘にオリゴ糖を与えてみよう

赤ちゃんの便秘を解消する方法はいろいろありますが、飲み物に混ぜるだけで対策できるオリゴ糖は便利です。オリゴ糖の銘柄によっては家族みんなの健康維持にも利用できます。


手間がかからないのでバタバタしがちな子育て時期にも扱いやすいでしょう。使用できる月齢を間違えないようきちんと確認して正しく使うようにし、また加糖のし過ぎにも注意しながら便秘解消に役立ててください。