赤ちゃんにとってふれあい遊びは、人とのコミュニケーションや周りへの興味を持つために大切だと言われています。ふれあい遊びを通じて赤ちゃんは、親からの愛情をたっぷり感じることができるのがメリットです。
赤ちゃんの成長は、一生の中で一番変化の大きい時期です。そのため、この時期にたくさんふれあい遊びをすることが成長に深く関わってきます。まだ目が見えていなくても、肌のふれあいや歌はしっかり届いています。
生まれたばかりの新生児期と歩き始めるくらいの時期では、同じふれあい遊びでも反応が全く違ってきます。最初はされるがままだった赤ちゃんも、少しずつ「あー」「うー」などの反応をするようになります。
お座りができるようになると、ねんねの時期よりもう少しダイナミックなふれあい遊びもできるようになります。0歳からふれあい遊びをしていると、ものすごい成長の早さを感じられることでしょう。
赤ちゃんが楽しめるおすすめのふれあい遊びを、全部で14選ご紹介します。有名なものばかりですので、小さい頃実際にやってもらったことがある人もいることでしょう。初めての人でも分かりやすいように、簡単にやり方をご説明します。
赤ちゃんのふれあい遊びのポイントもご説明していますので、実際にするときの参考にしてみてください。
くすぐり遊びは、赤ちゃんの脇や手、足などさまざまな場所をくすぐるものです。ふれあうだけでなく、一緒に笑い合うという体験をすることができます。親は赤ちゃんが笑うことで嬉しくなり、赤ちゃんも親の笑顔を見て嬉しくなります。
また笑うことは、泣くことと同じくらい全身運動になります。無理矢理運動させなくても、楽しみながら体を動かせることがポイントです。
いっぽんばしこちょこちょは、「いっぽんばし」のところでツンツンとし、「こちょこちょ」とくすぐります。その後「たたいてつねって」で軽くトントンしてつねり、「かいだんのぼってこちょこちょ」で体をのぼってくすぐります。
軽い刺激を体に与えるだけでなく、最後には赤ちゃんの笑顔も見られます。いつも同じテンポではなく、こちょこちょする前にじらしたり、いっぽんをにほん、さんほんにしても楽しめます。
いないいないばあは、「いないいない」と手で顔を隠し、「ばあ」と顔を出す遊びのことです。手だけでなく、ハンカチなどを使うのもおすすめです。赤ちゃんは一度見えなくなって不安になるものの、その後「ばあ」と現れることを期待しています。
赤ちゃんの手で目を隠して遊ぶこともできます。またいないいないばあを題材にした絵本もありますので、月齢が高くなってきたら絵本と併用して遊ぶのもおすすめです。
タッチ遊びは、決まった歌や遊び方があるわけではなく、人によってさまざまな楽しみ方ができることがポイントです。たとえば親が「おめめはどこかな?」と言って赤ちゃんの目を触ったり、「ぽんぽんぽん」と言ってお腹を触ったりします。
自分でリズムを作って歌っても良いのですが、絵本を読みながらそこででてきた部分をタッチするのもおすすめです。何度も繰り返していると、触ってくれるのを楽しみに待つようになります。
ぞうきんの歌は、赤ちゃんの体をぞうきんに見立てて遊ぶものです。ぞうきんのように、洗う、絞る、拭くなどの動作をツンツンしたりつまんだりすることで表現しています。
ぞうきんの歌は人によって歌詞が違うことも多いのですが、細かいことは気にせず楽しくふれあってみてください。
乳児の頃は軽くツンツンする程度ですが、月齢が高くなるとどんどんダイナミックに遊べるようになります。
ちょちちょちあわわは、赤ちゃんの手を使ってできるふれあい遊びです。ねんねの時期でも大丈夫です。「ちょちちょち」で拍手し、「あわわ」で口に手をあててポンポンとさせます。「かいぐりかいぐりとっとのめ」で両手をぐるぐるさせて、手のひらをトントンとします。
「おつむてんてん」で頭をポンポンとし、「ひじぽんぽん」で肘をポンポンとします。手の部分を足バージョンにしても楽しめるのがポイントです。
「バスに乗って」は、赤ちゃんを膝の上に乗せて、バスに乗っているつもりで遊ぶものです。自分の膝を揺らすことで、赤ちゃんも一緒に揺らします。「みぎにまがります」「ひだりにまがります」などで、赤ちゃんも一緒にその方向に揺らします。
でこぼこ道になったり坂をのぼったりと体がそれに合わせて揺れますので、スリルのある遊びを楽しみたいときにおすすめです。バランス感覚を養えることもポイントです。
「あたま・かた・ひざ・ポン」は、リズムよく歌いながらその部分を触る遊びです。赤ちゃんの手を動かしても良いし、親の手で体に触れてもOKです。大きくなってくると、自分で触れて楽しめるようになります。
乳児の間だけでなく、幼児になっても遊べることがポイントです。またこのふれあい遊びは、自分の体を意識したりイメージしたりすることにも役立ちます。
影絵遊びは、ライトに自分の手をあてて蝶々やハトなどを作るものです。影絵が理解できていなくても、ただ手を出して影を楽しむだけでもOKです。大きくなってくると、自分で影絵を作りたくなってきますので、教えてあげたり子どもが作った影絵を褒めてあげたりしましょう。
懐中電灯がなければ、スマホのライトを利用してみてください。影絵が楽しめるようになると、寝るのが嫌いな子でも寝室に連れて行きやすくなります。
げんこつやまのたぬきさんは、保育の現場でも親しまれているふれあい遊びです。「げんこつやまのたぬきさん」のときに、拳を入れ替えながらトントンとします。「おっぱいのんでねんねしてで」でおっぱいを飲むふりをして寝ているポーズをします。
最後に「だっこしておんぶしてまたあした」で抱っことおんぶの真似をし、手をぐるぐるとしてジャンケンをします。ジャンケンのルールが分からなくても、雰囲気を楽しめればOKです。
きらきらぼしのふれあい遊びは、ねんねの時期から楽しむことができます。「きらきらひかる、おそらのほしよ」で、両手をポンポンして手首をぶらぶらさせます。「おそら」の部分は赤ちゃんの名前に変えるのもおすすめです。
「まばたきしてはみんなをみてる」のときは左手と右足を最初と同じように動かします。2番目のときに、今度は逆の手足で同じように動かします。赤ちゃんが好きな動作が沢山ありますので、飽きずに楽しめます。
ハンカチを使った遊びは、どこにでもあるアイテムでできるところがポイントです。赤ちゃんと遊ぶときは、口に入れても大丈夫なハンカチを使いましょう。肌ざわりが良いため、赤ちゃんとのふれあい遊びにぴったりです。
赤ちゃんは、月齢の低い頃でも力強くものを握ることができます。ハンカチをひっぱって遊ぶだけでも楽しいふれあい遊びになります。
どっちだ遊びは、手の中に隠せるものを準備しておき、どちらの手に入っているかをあてるものです。見えていたものが急に消えたことで驚き、また現れることを楽しみます。手の中に隠すものは、小さいものだけでなくハンカチのように少し大きめのものを使っても良いです。
わざと手からはみ出して見せてみても良いでしょう。正解してもしなくても何度でもやりたくなります。
おんまさんのおさんぽは、どこでも簡単にできるふれあい遊びです。「おんまさんのさんぽ、いち、に、さん」の掛け声だけですので、歌をうたうのが苦手な人でも大丈夫です。「さん」のところで、赤ちゃんを軽くジャンプさせます。
膝の上や、立って抱っこした状態でも楽しめます。
家にあるおもちゃでできるふれあい遊びもおすすめです。ふれあい遊びのバリエーションを増やしたい方は、ぜひおもちゃを使ってコミュニケーションをとってみてください。簡単な遊びを3つご紹介します。
人形遊びに使う人形は、赤ちゃんが持ったり口に入れても危なくないものなら何でも使えます。親が人形を持ってお喋りをしたり、ツンツンしたりするだけでもコミュニケーションの学びに繋がります。話すことができなくても、人と繋がることの楽しさを感じられるのが良い点です。
もしもし遊びは、電話のおもちゃを使って遊ぶものです。危なくなければ、昔使っていたガラケーやスマホでも代用できます。2つなければ、親は持っているふりでも大丈夫です。
「もしもし」と言って会話をするふりをするだけで、赤ちゃんとのコミュニケーション遊びを楽しめます。
太鼓は、赤ちゃんと一緒に音で遊ぶことができます。音で遊ぶことは、リズム感を養うことにも繋がるのでおすすめです。家に太鼓がない場合は、ミルク缶やビスケットの缶などを代わりに使うことも可能です。
赤ちゃんと同じ太鼓で遊んだり、別の太鼓で同時に音を出したりとさまざまな楽しみ方ができます。難しく考えず、まずはどんな音が出るのか赤ちゃんと一緒に確かめてみてください。
本記事では、赤ちゃんとできる楽しいふれあい遊びをご紹介しました。おもちゃや道具がなくてもできるものばかりですので、今すぐに始めることができます。ふれあい遊びは上手にする必要はなく、大切なのは一緒に楽しむ時間を持つことです。
仕事や家事で忙しい人も、毎日数分でできますのでぜひやってみてください。赤ちゃんとの絆がより深まることでしょう。