少しでも買い物の時間やコスパを良くしようと粉ミルクをたくさんまとめ買いしたけど、離乳食時期になって、あまり飲まなくなって余ってしまった、と困っているもいるのではないでしょうか。
粉ミルクは飲むだけではなくて、離乳食にも使えます。ここでは離乳食が始まると残しがちになる粉ミルクを活用して、おいしい離乳食の作り方を紹介していきます。
離乳食を始めるときに、できるだけ多くの食材を食べてもらい、好き嫌いのない子に育てたいと考える人は多いでしょう。
しかし食が細く、慣れない味のせいもあり離乳食がなかなか進まない子もいて、ママ・パパの頭を悩ませることもあるのではないでしょうか。
離乳食に粉ミルクを使うメリットは、おかゆや野菜、肉やお魚と相性がよく、赤ちゃんも慣れている味なので、安心して食べられるという点です。
粉ミルクの味がする離乳食は、赤ちゃんにとって安心して食べられる味でしょう。離乳食を始める際の味付けにおすすめです。
粉ミルクは赤ちゃんに必要な栄養がたっぷり含まれており、新生児に必要な栄養素も含まれているため、料理に使って栄養を補助することもできるといわれています。
一般的に生後5ヶ月から赤ちゃんの離乳食を始めることが多いようです。基本的には、味付けをせずに赤ちゃんのペースに合わせて食べさせることが大切ですが、上手に粉ミルクを利用して、離乳食を作っていくようにしましょう。
ここからは赤ちゃんの成長に合わせて、月齢別に粉ミルクを利用したおいしいおすすめ離乳食のレシピを17つ紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
5~6か月の赤ちゃん向けの離乳食は、滑らかなヨーグルトのようなペースト状の硬さにするようにしましょう。
味付けは特に必要がなく、飲むだけの食事から口をもぐもぐさせる練習と考えて、少しずつ食べさせるようにしましょう。
粉ミルクをお湯で溶いたものと混ぜて、ミキサーやフードプロセッサーで滑らかにし舌触りをよくすることで、食べてくれることがあります。
5~6ヶ月の離乳食おすすめ1つめは、ミルクリゾットです。 作り方はとても簡単で、離乳食の基本となります。
材料:粉ミルク 適量
おかゆ 適量
下ごしらえした野菜など
1. 粉ミルクをお湯で溶かしおかゆを入れて煮ます。
2. フードプロセッサーでヨーグルト状にします。茹でたホウレン草やじゃがいも、にんじんなどを入れるのもおすすめです。
作り置きをする場合、素材ごとに冷凍し、食べる直前に混ぜるようにし、粉ミルクはその時に作るようにしてください。
5~6ヶ月の離乳食おすすめ2つめは、大根のミルクスープ です。大根はくせがなく、よく煮込むとトロトロに柔らかくなるため、非常に食べやすい離乳食です。
材料:大根 30g
粉ミルク 小さじ1
お湯 大さじ1
1. 大根をみじん切りにして、電子レンジ600Wで1分程度チンします。
2. お湯で溶いた粉ミルクと一緒に鍋で5分煮たらできあがりです。
5~6ヶ月の離乳食おすすめ3つめは、かぼちゃのミルクがゆです。自然のやさしい甘味があるかぼちゃは、赤ちゃんにも大人気です。 野菜スープも一緒に入れると栄養満点です。
材料:おかゆ 小さじ3~5
かぼちゃペースト小さじ1
粉ミルク 付属スプーンすりきり1
お湯(野菜スープ)大さじ1
1. 粉ミルクをお湯または野菜スープで溶かします。
2. おかゆとかぼちゃペーストを鍋に入れ、溶かしたミルクを入れて加熱しながらよく混ぜたらできあがりです。
5~6ヶ月の離乳食おすすめ4つめは、さつまいものミルクピューレです。自然の甘さと粉ミルクの相性抜群の離乳食です。食物繊維のパサつきはミルクがカバーするので、なめらかで食べやすくなります。
材料:さつまいも 40g
粉ミルク スプーンすりきり1~2
お湯 40ml
1. さつまいもの皮をむき、柔らかく煮て、つぶします。
2. 粉ミルクをお湯で溶かしたものを加えながら、ミキサーでトロトロにすればできあがりです。
5~6ヶ月の離乳食おすすめ5つめは、ミルクパンがゆです。ミルクパンがゆは簡単にできて、そのまま冷蔵保存が可能です。
材料:5枚切の食パン1枚
粉ミルク 200ml
(スプーンすり切り10杯を200mlのお湯に溶かす)
1. 食パンの耳を切り落とします。耳以外を手でちぎるか、1cm程度の角切りにします。
2. 粉ミルク200mlを鍋に入れ、パンを投入し、スプーンでよく混ぜながらトロトロになるまで煮込んでできあがりです。
はちみつを使っている食パンは使わないようにしましょう。
5~6ヶ月の離乳食おすすめ6つめは、トマトミルクがゆです。ミルクのまろやかな味で、酸味のあるトマトも食べやすくなります。
材料:種と皮を除いたトマト 30g(生でも加熱したものでも大丈夫です。)
10倍粥 40g
粉ミルク 40ml(すり切り1さじに40mlのお湯で溶く)
1. トマトを湯むきし、皮と種を取り、ブレンダーやミキサーですり潰しておきます。
2. 温めた10倍粥にお湯で溶いた粉ミルクやトマトをよく混ぜ合わせてできあがりです。
7~8ヶ月の赤ちゃんは、咀しゃくするように口の中でモクモグするしぐさが出て、ツブ状のものが混ざっていてもトロミがついている状態なら、上手にごっくんと飲み込めるようになってきます。
少しだけ形のある離乳食でも食べられるようになるので、上記のようなしぐさがみられたら、お豆腐くらいの硬さの離乳食を毎日2回程度、食べさせてみましょう。
パンのレパートリーとして手軽に作れるグラタンです。
材料:耳を切った食パン 1/2
とろけるチーズ 1枚
ホウレン草や茹でた野菜 適量
粉ミルク 40ml
1. 食パンを手でちぎり、耐熱皿に入れます。粉ミルクと湯で野菜をみじん切りにして混ぜます。
2. チーズをのせてオーブントースターで軽く焦げ目がついたらできあがりです。
ミルクだんごは、食事にもなりますし、おやつにもなる離乳食です。
材料:お団子
白玉粉 50g
粉ミルク 100ml
牛乳あん
粉ミルク 50g
片栗粉小さじ1
砂糖 5g
1. 白玉粉に粉ミルクを少しずつ加えながら耳たぶの硬さにして丸めて茹でます。
2. 粉ミルク50mlに片栗粉と砂糖を入れて混ぜ、電子レンジで1分加熱し、とろみを出し、だんごにかけたらできあがりです。
7~8ヶ月の離乳食おすすめ9つめは、ほうれん草のポタージュです。たまねぎとミルクの柔らかい甘さがほうれん草のクセをなくすので、食べやすい離乳食になります。
材料:ほうれん草葉先 3枚
玉ねぎ 15g
茹でたじゃがいも 20g
水溶き片栗粉 小さじ1
粉ミルク スプーンすりきり1さじに40mlのお湯で溶かす
1. ホウレン草と玉ねぎは、みじん切りにして、小さな鍋に湯溶きしたミルクと一緒に加熱します。
2. 茹でたじゃがいもは潰してマッシュポテトにし、①に入れてよく混ぜてできあがりです。
7~8ヶ月の離乳食おすすめ10番目は、3色ミルク浸しパンです。いろんな味を経験させるのにぴったりの離乳食です。
材料:ゆでたホウレン草 10g
ゆでたかぼちゃ 10g
きなこ 小さじ2杯
8枚切り食パン 1枚
粉ミルク すり切り3杯
お湯 100~120ml
1. ホウレン草、かぼちゃをそれぞれペースト状にすり潰します。
2. きなこ、ほうれん草、かぼちゃのそれぞれを小さなお皿に入れて、お湯で溶いたミルクをそれぞれのお皿につぎ分けてよく混ぜます。
3. 食パンは、耳を取り除き、小さく角切りにしてできあがりです。食べさせるときには、パンをよく浸して、柔らかくしてあげてください。
7~8ヶ月の離乳食おすすめ11番目は、パンでデザートです。りんごとバナナ、粉ミルクの甘いパンがゆです。天然の甘いデザートです。
材料:りんごのすりおろし 大さじ1
バナナ 3cmの輪切り
8枚切りの耳なし食パン 1/4枚
粉ミルク 1さじと1/2
お湯 60ml
1. 粉ミルクはお湯で溶きます。
2. バナナと食パンは小さく刻んで耐熱皿に入れ、お湯で溶いたミルクを入れます。
3. 電子レンジ(500W)で30秒ほど温めて、できあがりです。
7~8ヶ月の離乳食おすすめ12番目は、豆腐と白身魚のトロトロミルクあんかけです。くせのない白身魚とお豆腐はミルク味とよく馴染み、食べやすい離乳食です。
材料:絹ごし豆腐 20g
たら 15g
水溶き片栗粉 小さじ1
粉ミルク すり切り1さじを40mlのお湯で溶いたもの
1. 白身魚のたらは、小骨と皮を取り除きます。
2. お湯で溶いたミルクを小さめの鍋に入れて温め、たら、豆腐を加えて加熱します。
3. 2で加熱した豆腐をスプーンの背、または少しだけ形が残る程度にブレンダーやミキサーで細かくします。
4. 片栗粉をお湯で溶いてとろみをつけてできあがりです。
9~11か月の赤ちゃんは、はいはいを盛んにするようになり、つかまり立ちなど活動量が活発になります。メインの食事がミルクから離乳食に代わる時期となり、離乳食も1日3回に増やしていきましょう。
鉄分などが不足になりがちなので、粉ミルクで補うようにします。離乳食は、バナナくらいの硬さで作るとよいでしょう。乳歯が虫歯にならないように気を付けましょう。
9~11ヶ月のお勧め離乳食13番目は、フレンチトーストです。2倍にして作れば、ママとパパも一緒に食べられます。甘味が少ないときはほんの少しお砂糖を足してみましょう。
材料:耳を切った食パン1/2枚
たまご1/2コ
粉ミルク(すり切り1さじを40ccの湯で溶いたもの)
砂糖小さじ1/2(小さじ1/4)
バター3g(2g)
1. たまごを割り、溶き卵を作る。半分と砂糖、ミルクをよく混ぜ合わせます。
2. 食パンを食べやすい大きさに切って1によく浸します。
3. フライパンにバターを敷いて、両面焼いたらできあがりです。
9~11ヶ月のおすすめ離乳食14番目は、鶏レバーのプルプルソースです。レバーには鉄分がたっぷり含まれており、離乳食時期に不足がちな鉄分を補えるでしょう。
材料:鶏レバー 15g
粉ミルク 40ml(スプーン1さじとお湯40ml)
すりおろしりんご 大さじ1
かぼちゃ 10g
1. とりレバーはしっかりと洗って血抜きします。その後粉ミルクに浸けて30分以上置きます。
2. かぼちゃはみじん切りにし、電子レンジで柔らかくしてつぶします。
3. レバーとかぼちゃ、すりおろしりんごを小鍋に入れて、煮ます。
4. ミキサーまたはブレンダーなどですり潰してできあがりです。
9~11ヶ月のおすすめ離乳食15番目は、2種類のポテトサラダです。かぼちゃとじゃがいものツブ感を残して、もぐもぐ食べてもらいましょう。
材料:ゆでたジャガイモ 15g
ゆでたかぼちゃ 15g
ゆでたにんじん 5g
ゆでたまご 1/2
粉ミルク スプーンすり切り1杯
お湯 40ml
1. ゆで卵はみじん切りにしておきます。
2. 茹でたジャガイモとかぼちゃを潰して混ぜます。2つに分けて、1つにゆでたまご、1つににんじんを入れます。
3. 1のそれぞれに様子をみながら粉ミルクを入れていき、やわらかく少し食感が残る程度になめらかにしてできあがりです。
9ヵ月~11ヵ月のおすすめ離乳食16番目は、鶏とアスパラガスのクリームパスタです。粉ミルクでとてもクリーミーなパスタができて、鉄分不足も補えます。
材料:鶏ももひき肉15g
アスパラガス1/2本
スパゲッティ15本
サラダ油小さじ1/3(2g)
水溶き片栗粉
粉ミルク 80ml(スプーン2杯をお湯で溶いたもの)
1. アスパラガスはみじん切りにし、スパゲティは茹でておきます。
2. 加熱した鍋にサラダ油を敷き、ひき肉とアスパラガスを炒めます。火が通ったら、スパゲティを入れて絡めた後に粉ミルクを入れ、最後に水溶き片栗粉を入れて、ひと煮立ちさせてできあがりです。
9ヶ月~11ヶ月のおすすめ離乳食17番目はスイートパングラタンです。パンがゆレシピのレパートリーにお勧めです。熱いので気を付けてください。
作り方:食パン(8枚切)1枚
粉ミルク(牛乳でも)60cc
チーズ1/2間枚
お好きな 野菜適量
メープルシロップ 適量
1. 食パンの耳を切り、耐熱皿にちぎって入れます。粉ミルク60mlを入れて混ぜます。
2. 適量な野菜を①に混ぜ入れて、チーズをのせます。
3. オーブントースターで軽くこげめがつく程度に焼きます。食べる前にメープルシロップをかけてできあがりです。
ミルクを使った離乳食を作った場合は、できるだけ残さずに使い切るようにしましょう。それでも残ってしまうこともあるでしょう。
ここからは粉ミルクを活用した離乳食のおすすめの保存方法を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
粉ミルクを使った離乳食の冷蔵保存は、2時間以内にしましょう。粉ミルクは大変栄養価の高い食品で、お湯で溶いて食べられる温度になったときは、菌が増えやすい状態になっています。そのため、長く置くことはおすすめできません。
赤ちゃんの免疫は大人の半分程度といわれています。作ってから時間がたってしまったら、食べさせないようにしましょう。使用する食材を分けて保存し、粉ミルクは食べる前に作るようにしましょう。
冷蔵保存していても、2時間以上経ったミルクは菌が繁殖している可能性があるため破棄するようにしましょう。
粉ミルク活用の離乳食を保存するときは、食材ごとに分けて冷凍するようにしましょう。粉ミルクはその都度作ることです。
冷凍保存であれば、一時的に腐敗をストップできますが、冷やす前や解凍時に時間がかかると、菌の繁殖が進むので気を付けましょう。
冷凍保存をするときは、氷をつくるキューブボックスや、シリコンでできた、離乳食用の小さなパックなどもあります。
赤ちゃんのころから、たくさんの食材に触れ、味を覚えることで、好き嫌いを減らすことに役立つでしょう。
離乳食のはじめの頃はなかなか食べてもらえず、苦労するママやパパも多いでしょう。食べ慣れたおいしい粉ミルクを使い離乳食をつくってあげることで、赤ちゃんも安心して食べることができるでしょう。
この記事を参考に、楽しみながらおいしい離乳食を作ってみてください。