離乳食用のゼリーの材料には、寒天・ゼラチン、片栗粉などがあります。それぞれの原料や使い方、保存の注意点についてご紹介します。寒天は、海藻のテングサなどが原料で、食物繊維が豊富なので便秘気味の時に使うと効果的です。
ゼラチンは、牛や豚などの骨や皮からとれるコラーゲンが原料で、特定原材料に準ずる20品目にも指定されており、アレルギーの原因となってしまうことがあるので、使用するときは注意が必要です。
片栗粉は、主にジャガイモからとれるでんぷんが原料で、離乳食のとろみづけに使用します。それぞれ保存の注意点としては、冷蔵庫で保管し、作った当日または翌日には食べるようにしたほうが衛生的にも安全的にも安心です。
赤ちゃんの離乳食にゼリーを与えていい時期は、材料によって異なりますので、確認しましょう。
寒天は、食物繊維が多く含まれているため消化器官が整う離乳食後期から与えても大丈夫です。ゼラチンは、消化吸収の未熟な赤ちゃんにはアレルギーの原因となってしまうことがあるので、離乳期完了期以降も様子を見ながら使ってください。
片栗粉は、離乳食初期から与えても大丈夫です。
初めて寒天ゼリーを食べさせるときは、アレルギーの心配がありますので、様子を見ながら少しずつあげるようにしてください。
また、ゼリーが固くなってしまった場合は口に入れても溶けづらく、かむ力の弱い赤ちゃんはそのまま飲み込んでしまい、のどに詰まらせてしまう危険があります。なるべく口に入れたら溶けるくらいの固さや大きさにして食べさせるようにしましょう。
寒天ゼリーをあげるときは、アレルギーや窒息を気にしながら慎重に少しずつ食べさせるように注意してください。
離乳食用の寒天ゼリーのレシピを紹介します。レシピはいろいろありますが、複数の材料を組み合わせることで自分流にアレンジしてみてください。
また、もし材料がそろわなくても、おうちにある材料を使ってアレンジすることも可能です。
ぜひいろいろな寒天ゼリーを作って、楽しく離乳食時期を乗り切ってください。
作り方の手順は、すりおろしたにんじんとりんごと水、粉寒天、砂糖を鍋に入れ、良くかき混ぜながら15分煮ます。みかんのしぼり汁をいれて一煮立ちさせ、容器に移して粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やして固めます。
ゼリーが固まったらさいの目に切ってフルーツを添えて出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食後期、予算目安は300円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、トマトとリンゴの皮をむいてつぶしてそれぞれジュースにします。鍋にそれらのジュースと砂糖、寒天をいれて軽く沸騰させ、容器に移して粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして固めます。
型で抜いたらかわいいトマトゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳期後期、予算目安は350円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、野菜ジュースをレンジで温めて粉寒天を溶かします。くまちゃんなどの型に入れて粗熱をとって冷蔵庫で冷やして固めます。
型から抜いたらかわいい野菜ゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食後期ですが、水の量を足してやわらかくすると中期でもOKです。予算目安は150円、調理時間目安は3時間です。
作り方の手順は、大根とニンジンをコンソメスープで軟らかくなるまで煮ます。煮えたら野菜をつぶしながら寒天パウダーをいれて溶かし、型に入れて粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
ゼリーをお皿に取り出して、大根とニンジンとのりでアンパンマンの顔を作りゼリーの上にのせて出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食後期、予算目安は300円、調理時間目安は3時間です。
作り方の手順は、お好みの野菜を細かく切って容器に入れ、レンジで温めます。鍋に豆乳、粉寒天、出し汁を混ぜて弱火で加熱します。野菜の入った容器にいれて粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷え固まったら茶碗蒸し風寒天ゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食後期、予算目安は150円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、ささみ、ニンジン、玉ねぎ、ブロッコリーを細かく刻み柔らかくなるまでレンジで温めます。それぞれの食材を容器内で層状に重ねて、和風出汁で溶かした寒天をかけ、粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷え固まったらおかず系ゼリー寄せの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食中期、予算目安300円、調理時間目安2時間です。
作り方の手順は、ゆでたかぼちゃを裏ごしして、粉ミルクに粉寒天を溶かした液と混ぜ合わせて、型に入れて粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷え固まったらかぼちゃぷりんの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食中期、予算目安は200円、調理時間目安3時間です。
作り方の手順は、イチゴをつぶして、粉寒天を溶かした液と混ぜ合わせて、型に入れて粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷やし固まったらイチゴゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食中期、予算目安は200円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、リンゴを細かく切って煮て柔らかくし、粉寒天を良く溶かして混ぜ合わせて、型に入れ粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷やし固まったらリンゴゼリーの出来上がりです。
おすすめ時期は離乳食中期、予算目安は100円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、メロンのワタをつぶして種と分けた液に、寒天を溶かした液を混ぜ合わせて、型にいれて粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷やし固まったら、メロンゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食中期、予算目安は50円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、グレープフルーツを絞った汁と粉寒天を溶かした液を混ぜ合わせて、型に流し込み粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷やし固まったらグレープフルーツゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食中期、予算目安は100円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、粉ミルクと粉寒天を溶かして混ぜ合わせた液を型に流し込み、粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷え固まったらミルク寒天ゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は寒天の固さによっては離乳食中期から大丈夫です。予算目安は100円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、フォローアップミルクを温め、寒天を溶かした液と混ぜ合わせて、ヨーグルトを混ぜ合わせます。型に流し込み、粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
固まったら、ヨーグルトゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食中期、予算目安は100円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、麦茶と粉寒天を混ぜ合わせた液を型に流し込み、粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷やし固まったら、麦茶ゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食後期、予算目安は50円、調理時間目安は2時間です。
作り方の手順は、かぼちゃをレンジで温めてつぶし、溶かした寒天と混ぜ合わせて裏ごしします。型に流し込み氷水で冷やして固めます。その上にカットしたいちごをのせて寒天液を流し込み冷やし固めます。寒天液に牛乳を混ぜた液を流し込み、粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。
冷やし固まったら、上にいちごを飾ってケーキ風ゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期はいちごを除いたら離乳食中期から大丈夫です。予算目安は800円、調理時間目安は3時間です。
作り方の手順は、キウイをつぶして粉寒天を溶かした液と混ぜ合わせて型に入れて冷やし固めます。その上に牛乳と粉寒天を溶かした液を混ぜ合わせて入れて冷やし固めます。その上にいちごをつぶして粉寒天を溶かした液と混ぜ合わせていれて冷やし固めます。
冷やし固まったら、ひな祭りゼリーの出来上がりです。
おすすめの時期は離乳食中期、予算目安は800円、調理時間目安は3時間です。
寒天ゼリーは冷蔵庫か冷凍庫で保管が出来ます。また保管期間は、冷蔵保存で2日くらい、冷凍保存で2週間くらいです。保管期間を過ぎると雑菌が増え始めてしまい味が落ちてしまいます。
冷凍保存したゼリーを解凍するときは、自然解凍してください。急ぐときは流水で解凍してください。急に解凍すると水だけが先に溶けて分離してしまいます。
正しい保管方法と保管期限を守っておいしく食べるようにしましょう。
離乳食ゼリーの作り方について紹介しました。離乳食に使用する材料と寒天を使えば簡単にゼリーが作れます。離乳食をゼリーにすることで食欲のないときにも食べやすくなります。
寒天は作り方によっては固くなってしまいますが、固さに気を付けると離乳食中期から食べることが出来ます。
いろいろなアレンジをしていろいろな離乳食ゼリーを作って楽しく離乳期を乗り越えましょう。