10月10日は赤ちゃんの健やかな成長を祈り「生まれてきてくれてありがとう」と感謝を伝える日です。赤ちゃんやパパやママの幸せを願うために制定されたといわれています。
赤ちゃんの日には縁起のよい赤い色を、赤ちゃんや家族で身に着けてお祝いする人が多いようです。
日本では古くから、赤ちゃんが生まれる前に、ママのおなかで過ごす期間をトツキトオカとして伝えられ、同じ読みになる10月10日を赤ちゃんの日に制定したといわれています。
赤ちゃんの誕生までを産科では、週で数えて40週といわれますが、一般的には妊娠何ヶ月と話した方が通じやすいでしょう。
赤ちゃんの存在は、周囲を明るい笑顔で包み、そばにいるだけで満ち足りた幸せを与えてくれるでしょう。
ここからは赤ちゃんの日にする「記念写真を撮る」「赤い靴下を履かせる」「健康を祝う」「生まれたことに感謝する」について詳しくみていきます。ぜひ参考にしてみてください。
ママとパパは、赤ちゃんが生まれてくる日が待ち遠しく健やかで元気に育ってほしいと願って過ごしてきたことでしょう。生まれてきた赤ちゃんはそこにいるだけで多くの人を笑顔にし、元気を与えてくれます。
赤ちゃんの日は、赤ちゃんの存在に感謝をし「生まれてきてくれてありがとう」と伝えましょう。
日本では、古来から太陽や血の色をあらわす赤色に、魔除けやお守りとして身に着ける事で健康になるという祈りの風習がありました。肌にまとうことで身体を温める作用があるとされ、慶び事や人生の節目のシーンで使用された色だといわれています。
赤ちゃんの日は、家族で赤を身につけ、赤ちゃんには赤い靴下を履かせて健康を祝いましょう。
赤ちゃんと記念になる写真撮影を計画しましょう。プロのカメラマンと、好きな場所で待ち合わせをして撮影ができる出張撮影サービスや、フォトスタジオで衣装や撮影小道具、背景などを選んで撮影するプランなどもあります。
家族でテーマカラーの赤を身に着けるなど、赤ちゃんの日ならではの演出をして記念になる写真を撮るとよいでしょう。
赤ちゃんの日には、赤い靴下を履かせて成長と健康を祈る習慣があります。
赤い色は、江戸時代には疱瘡や麻疹から子供を守る色として、お守りや壁に貼る疱瘡除けの疱瘡絵にも赤い色が使われていました。
毎日赤ちゃんのお世話や家事、仕事などで忙しいママも多いでしょう。
ここからは忙しいママが赤ちゃんの日を上手に過ごすためのポイントを4つ紹介しています。生まれてきてくれてありがとうと伝える赤ちゃんの日は、ゆったりとした時間を赤ちゃんと過ごせるように、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんや家族のためにママは、毎日フル稼働しています。時短家事などの工夫も大切ですが、パパの育児参加が何よりも心強く、赤ちゃんにとっても嬉しいことです。
家事は分業して疲れたら早めに休むことも大切です。多少のことは目をつぶって見過ごして、できた隙間時間はのんびり過ごしましょう。
頼むくらいなら自分でやったほうが早いと何でもかんでも一人で抱え込むと、すべてが負担になってしまいます。身近な人に助けを求めたり、お願いするのは手抜きではありません。
パパや家族に頼って、できないことは何でもお願いしましょう。理想のママを追及せず自分らしく生きるママとして楽しく暮らしましょう。
赤ちゃんと過ごすためのスケジュールを作りましょう。毎日の家事のほか、1週間、1ヶ月、1年といった予定を書き込める手帳もあります。
赤ちゃんと迎える記念日などは、決まった準備品などがありますので、事前に揃えて置くものなどは、メモをしておくと当日に慌てて用意することもなくなるでしょう。
赤ちゃんと過ごす時間は、長い人生で見るとほんの数年です。赤ちゃんとの触れ合いを最優先に、するべきことを整理しましょう。赤ちゃんの日は子育て環境を社会全体で考える日にするという願いも込められています。
勤務先と相談し、さまざまな制度の利用や短時間勤務などを有効活用することで、働く時間を調整できるでしょう。家族と助け合い赤ちゃんと過ごす時間を作りましょう。
赤ちゃんの日以外にも、赤ちゃんが生まれてからの1年間は様々なお祝い事があります。どれも必ず行うべきものという決まりはないですが、赤ちゃんが生まれたことの喜びを成長に合わせて、健康や幸せを願ってお祝いするものです。
日本古来から続いているお宮参り、お食い初め、初節句、1歳のお誕生日などは、お祝いの行事として行うと家族のよい思い出になるでしょう。
赤ちゃんが生まれて初めて、氏神様にお参りに行くのがお宮参りです。地域差はあるものの男の子は生後31日目、女の子は生後33日目が一般的です。
赤ちゃんの正装は、男の子は羽二重の五つ紋で、鷹や鶴などのおめでたい柄のものを羽織らせます。女の子は、縮緬地に花柄などの友禅染を羽織ります。
お食い初めの起源は平安時代からで、重湯につけたお餅を口に含む事がはじまりといわれています。生後100日過ぎは、最初の歯が生えはじめる時期でお食い初めの祝い膳を用意し、食べる真似をさせて赤ちゃんの健やかな成長を願います。
お食い初めのお膳は、男の子が赤、女の子は黒の漆器に一汁三菜で用意し、尾頭付きの焼き物をつけます。地域によっては歯固めの祝いといい、丈夫な歯になるようにと小石を乗せることもあります。
初節句は、赤ちゃんが初めて迎えるお節句の日を指します。女の子は3月3日のひなまつりに、男の子は5月5日の子供の日にお祝いをします。
どちらも健やかな成長を願い、女の子はお雛様を男の子は鎧兜などの武将飾りを屋内に飾り、鯉のぼりを屋外に飾ります。
女の子の初節句で、赤ちゃんの健やかな成長を願って祝います。おひなさまを飾りご馳走を用意します。白酒やひなあられのほか、蛤のお吸い物、ちらし寿司などが食されます。
上巳の節句であるひなまつりの起源は平安時代で、草や藁人形に穢れを移して川に流し厄を払うものでした。その行事の際、貴族の子供達が小さなという意味のひいなというお人形をつくり、人形遊びをしていたことが始まりだといわれています。
男の子の初節句で、季節の変わり目の邪気を払い、赤ちゃんの健やかな成長と立身出世を願うお祝いです。飾りは、鎧や兜の屋内に飾る内飾り、鯉のぼりや武将等が描かれたのぼり旗など屋外に飾る外飾りがあります。
鯉のぼりは、古代中国の伝説で鯉が瀧に登って竜になるという登竜門伝説の縁起から、男の子の立身出世を願い、鎧や兜は、江戸時代の武家の習わしから男の子を災厄から守るものとして飾ります。
赤ちゃんが1歳のお誕生日を迎える日、古くからの風習で一生食べ物に不自由がないように一升餅を背負わせます。この頃は、風呂敷に包むのではなく赤ちゃんが背負う一升餅用のかわいいリュックがあります。
1歳の誕生日のお祝いに選び取りという占いをします。財布、ハサミ、定規、辞書、楽器、鏡、ボールやスポーツ用品などを並べ、赤ちゃんが何を触り、つかむか、最初にルールを決めて選んだもので将来を占います。
赤ちゃんの日には、ママやパパばかりではなく家族を超えて、社会全体が赤ちゃんに意識を向ける日にしてほしいという願いが込められています。
赤ちゃんに履かせる赤い靴下に合わせて、家族で赤いものを身に着け、記念写真を撮るなどするとよい思い出になるでしょう。赤ちゃんの成長を楽しみながら、さまざまな行事を楽しみましょう。