ベビーバスとは、赤ちゃんの「沐浴」に使う、赤ちゃん専用のバスタブのことです。産まれて間もない新生児期は抵抗力も弱いため、大人と同じお風呂に入れることはできません。
しかし、赤ちゃんも汗をかきますし、排泄による汚れもあります。そのため、1日1回は体を洗い流す「沐浴」が必要です。
この時、専用のバスタブであるベビーバスを用意することで、沐浴を少しでも楽に行うことができます。
赤ちゃん用品であるベビーバスには様々な種類がありますが、空気を入れることで使用可能になる、「空気入れタイプベビーバス」が便利です。
このタイプは、軽くて持ち運びも便利なこと、使わなくなったら空気を抜いて収納できることが特徴です。
他のタイプのベビーバスと比べても安価で販売されているため、初期コストを抑えることができるのも魅力的なポイントといえるでしょう。
ここからは、空気入れタイプのベビーバスのメリットについて、詳しくご説明いたします。
「汎用性が高い」「コンパクトにしまえる」「安全性が高い」「移動時も持っていける」といった4つのメリットがありますので、ベビーバスを選ぶ際の参考にして下さい。
1つ目のメリットは、場所を選ばない汎用性の高さです。
例えば、「今日は忙しいから、自分がお風呂に入る時に一緒に沐浴しよう」「明日はパパにシンクで沐浴してもらおう」など、日によって沐浴をする場所を簡単に変更することが可能です。
注意点は、柔らかい素材のため、お湯を入れた後に持ち運びすると形が崩れ、お湯がこぼれてしまうことです。
お湯を入れたら持ち運べないと考えた方が良いでしょう。
2つ目のメリットは、他のタイプよりもコンパクトに収納できることです。使わない時には、空気を抜いて小さくたためますので、収納場所に困りません。
スペースをとらずに保管できる点は、特に2人目を考えている方におすすめのベビーバスといえるでしょう。
3つ目のメリットは安全性が高いことです。空気を入れて使うタイプのベビーバスは、ふんわりふかふか、柔らかい素材のバスタブとなります。
沐浴している最中に赤ちゃんの足や手がバスタブに当たっても、痛みを感じることは無く肌触りも心地良いため、赤ちゃんも安心して沐浴を楽しむことができるでしょう。
4つ目のメリットは、外出時も持って行けることです。里帰りの時はもちろん、実家からパパの待つ自宅へ帰る時や旅行時にも簡単に持ち運べます。
わざわざ実家用と自宅用にベビーバスを用意しなくてもいいですし、何より持ち運ぶ荷物を軽くすることができます。
コンパクトに折りたためるため、さまざまなシーンで活躍することでしょう。
ここからは、おすすめのベビーバスをいくつかご紹介いたします。空気入れタイプのベビーバスには、どのような種類があるのでしょうか。
同じ空気入れタイプでも、色や大きさ、形が違っているため、自分が使う場所や用途に合わせて選びましょう。
最初にご紹介するベビーバスは、リッチェルの「ふかふかベビーバスW」です。
新生児期の赤ちゃんはまだ首が座っておらず、頭を支えながら体を洗うため、とても重労働になります。このベビーバスは、赤ちゃんを洗う人の腕をサポートしてくれるため、1人でも簡単に沐浴することができます。
さらに、赤ちゃんのずり落ちを防止するストッパーも付いており、そのデザイン性の高さから2014年にグッドデザイン賞を受賞した商品です。
次にご紹介するのは、リッチェルの「ふかふかベビーバス プラス」です。この商品は「ふかふかベビーバスW」にエアーポンプが内蔵されたベビーバスです。
市販品の空気入れを使わなくても、短時間で簡単に膨らみます。腕が疲れにくい設計は同じですが、赤ちゃんをキャッチするストッパーは円柱型に変わっています。
頻繁に帰省する方、少しでも楽に膨らませたい方には、おすすめの機能といえるでしょう。
次にご紹介するのはスイマーバの「マカロンバス」です。
円型の小さなプールのような形が特徴で、新生児期の赤ちゃんの沐浴にはもちろん、腰座りの時期にも小さなプールとして利用できます。
赤ちゃんがバスタブのようにお風呂につかるような感覚で使用できるため、小さい頃から水に慣れ親しむことが期待できるでしょう。
さらに、お湯も5リットルという少ない湯量で済むため、節水に役立つのも嬉しいポイントです。
次にご紹介するのは、MOMMY’S HELPERの「フロッギー・バス&プール」です。ポップなカエル柄が散りばめられた、可愛いデザインが魅力的なベビーバスです。
赤ちゃんがずり落ちないストッパーが付いており、安心して洗うことができます。少し深めなタイプであるため、赤ちゃんが6カ月頃のお座り時期から使用可能な商品です。
夏にはプールとして使うこともできますので、長く使用できるアイテムと言えるでしょう。
次にご紹介するのは永和株式会社の「ふんわりベビーバス」です。空気の量で赤ちゃんの背中部分の傾斜を調節できる、水抜き栓がついているベビーバスです。
赤ちゃんがもたれる背中側は、空気の量によって傾斜を調整できます。使い終わった後は底部分に付いている水抜き栓により排水ができるため、楽に後片付けができる使い勝手の良いアイテムです。
お湯を抜いた後に壁掛けできるフック穴が付いているのも、便利なポイントです。
空気入れタイプのベビーバスには、コンパクトに収納できるというメリットがありますが、その一方で「空気を入れるのが大変」というデメリットがあります。
ベビーバスいっぱいに空気を入れても、時間が経つにつれ徐々に抜けてしまうため、沐浴の度に口で空気を入れるのでは、赤ちゃんを沐浴させる前に疲れてしまいます。
以下に、ベビーバスに使えるおすすめの空気入れを3つご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
最初にご紹介するのは、株式会社日本パール加工の「倍速ハンディポンプ」です。
押しても引いても使用可能で、倍速で空気が入れられます。直径5×25cm、重量80gというコンパクトサイズのため、持ち運びにも便利です。
100円ショップにも同じような商品がありますが、空気を倍速で入れられるこちらの商品の方が時短になるでしょう。
比較的安価で手に入りますので、一度試してみるのも良いでしょう。
次にご紹介するのは、東京ローソク製造の「エアーポンプライトブルー 18cm」です。この商品は、浮き輪やプールの空気入れの時によく見かける、足踏み式エアーポンプです。
本体が約18cmと、一般的な足踏み式エアーポンプと比べて大きめなので、一回に入る空気の量が多いのが特徴です。
ノズルも広口・細口タイプが各1個ずつ付いているため、さまざまな用途に合わせて使うことができるでしょう。
最後にご紹介するのは、東京ローソク製造の「電動A/C型スピードポンプ ライトブルー」です。
大型プールでもあっという間に膨らむスピードとパワーを兼ね備えた電動ポンプは、ベビーバスを一瞬で膨らませることができます。電源にはコンセントを使用します。
幅9×奥行き×9.5×高さ10cm、電源コードの長さ305cm、重量460gというサイズで、注入口に合わせて選べる3種類のノズルが付いています。
ここまで、空気入れタイプのベビーバスをいくつかご紹介しましたが、続いては実際にどのように選べば良いのかを解説いたします。
注目する点は、「付属の空気入れがついているか」「ストッパーが付いているか」「フックを掛ける穴が付いているか」の3点です。
なぜ、これらの条件が必要なのかを以下で詳しく説明いたしますので、ぜひ参考にして下さい。
1つ目のポイントは、空気入れが付いているタイプかどうかです。
空気入れが付いているものを購入すれば、膨らます手間が省け、後から空気入れを追加購入する必要がありません。
先にも触れたとおり、口で空気を入れるのは大変な作業のため、沐浴の準備の段階で疲れてしまうことも多いでしょう。
できるだけ沐浴までの手間を省けるよう、購入する際には空気入れが付いているかをチェックしましょう。
2つ目のポイントは、ベビーバスにストッパーが付いているかどうかです。
赤ちゃんは大人が思うよりも手足が動くため、手で支えていてもずり落ちる可能性があります。ストッパーが付いていれば、赤ちゃんが湯船の中に落ちることなく、安全に沐浴が行えます。
また、空気入れタイプのベビーバスの中には、ストッパーの空気入れ口が別になっているものもあります。月齢が上がり、ストッパーの必要がなくなった時期におすすめです。
3つ目のポイントは、ベビーバスの使用後、フックを掛ける用の穴が付いているかどうかです。
ベビーバスは、使わない時の置き場所に困りがちですが、フックに吊るしておけば場所を取らなくて済みますし、乾かしておくこともできます。
また、空気入れタイプは軽量の物が多く、落下しても大ケガをする危険性はないので吊るしおいても安全です。
購入の際には、フック用の穴が付いているか、吊るすことは可能かを確認しておきましょう。
空気入れタイプのベビーバスは、赤ちゃんを支える手に負担が少ないようたくさんの工夫が施された、ママにとって理想的なベビーアイテムです。さらに、コンパクトで収納に困らないなど、スペースの有効活用ができるメリットがあります。
空気を入れるのが大変な場合は、空気入れが付属された商品や空気入れを活用して、楽に沐浴の準備ができます。
空気入れタイプのベビーバスで、赤ちゃんと楽しいお風呂タイムを過ごして下さい。