授乳も終わりに近づき、赤ちゃんが離乳食に慣れてくると、ママはいつ頃からどんなものを赤ちゃんに与えてよいのかと悩むことが多くなるでしょう。
その中でも、ケーキなどのお菓子によく使用される生クリームについて悩む方は多いのではないでしょうか。
一般的に、生クリームを与えるのは1歳以降がよいといわれています。牛乳の脂肪分で作られている生クリームは、赤ちゃんの胃には負担になってしまうからと考えられているからです。
ケーキなどのお菓子に使用される生クリームで気をつけたいのは、「油分」と「砂糖」です。一般的にお菓子に使用されるクリームには、ほとんど砂糖が足してあります。
生クリームを赤ちゃんに食べさせるときには、砂糖を加えずに、料理の風味付けとして使用することから始めてみましょう。
赤ちゃんには、砂糖の与え過ぎも望ましくありません。ホイップなど、砂糖を加えた生クリームは、2歳くらいまでは控えるようにしましょう。
赤ちゃんに生クリームを与えてよい時期として一般的に1歳以降からとご紹介しましたが、その際にはいくつかの注意点があります。
ここからは、赤ちゃんに生クリームを食べさせるときの4つの注意点を詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
注意点の1つ目は、生クリームの種類を確認することです。生クリームには、2種類あります。それは動物性のものと植物性のものです。
赤ちゃんに食べさせる生クリームは、動物性のものを選んでください。動物性の生クリームには牛乳の脂肪分が使用されているため、赤ちゃんの消化吸収がよいといわれています。
ただし、動物性の生クリームでも、使いすぎは赤ちゃんには禁物です。
生クリームの代用品として、水切りヨーグルトを使用するのもおすすめです。水切りヨーグルトは、生クリームのような油分が無いことに加え、通常のヨーグルトよりも固くなるのでケーキのデコレーションにも使いやすいでしょう。
水切りヨーグルトの作り方は、クッキングペーパーを敷いたザルにプレーンヨーグルトを置いて約40分待つだけです。その際、ヨーグルトから水分が落ちてくるので、ザルの下にはボウルを置いてください。
注意点の2つ目は、アレルギーに注意することです。赤ちゃんには動物性の生クリームを使うことをおすすめしましたが、生クリームの原料となる牛乳に対して、アレルギー反応が出る赤ちゃんもいます。
赤ちゃんに生クリームを食べさせる際にはアレルギー反応がないか気をつけましょう。アレルギー反応には、皮膚の赤み、じんましん、下痢、嘔吐などの症状があります。少しでも異変があったら食べさせないでください。
赤ちゃんに乳製品アレルギーがある場合には、生クリームの代用品として豆乳クリームを使用するのがおすすめです。
豆乳とは、大豆から作られた飲み物です。牛乳とは少し異なる味がしますが、乳製品にアレルギーがある人の代用品として飲用されることが多いようです。
もし市販のものが見つからない場合は、豆乳、油、砂糖、バニラエッセンスを混ぜ合わせて作ることができます。
ただし、大豆も食物アレルギーを引き起こす可能性があるため、少量から与えるようにしましょう。
注意点の3つ目は、砂糖は控えることです。ケーキなどのお菓子で生クリームを使用し、ホイップする時に砂糖を加えることが多いでしょう。
しかし、赤ちゃんに生クリームを食べさせる時には、砂糖を入れすぎないように気をつけてください。
2〜3歳くらいまでに食べさせるものは、野菜などの素材そのものの甘さで十分でしょう。過剰な味付けは嗜好の発達に悪影響を与えたり、歯の病気に繋がる恐れがあるといわれています。
注意点の4つ目は、賞味期限に気を付けることです。生クリームには賞味期限があります。生クリームはなるべく新しいものを購入し、使用する際には賞味期限が切れていないか確認しましょう。
そして、生クリームを開封した後は、なるべく早く使い切るようにしましょう。ただし、あくまでも賞味期限は未開封時点での目安ですので、開封後は賞味期限に関係なく出来るだけ早く使い切りましょう。
赤ちゃんのお誕生日などのお祝いには、ケーキを準備してお祝いしたいと考えるママやパパは多いのはないでしょうか。自分の子どもの成長を、美味しいケーキを食べながら一緒に祝うのはとても素敵な時間です。
しかし、赤ちゃんに生クリームのケーキをあげる場合には3つのポイントがあります。ここからは、その3つのポイントを解説しますので、お祝いする予定のある方はしっかりと確認しておきましょう。
ポイントの1つ目は、なるべく手作りをすることです。
ケーキは、お菓子屋さんやスーパーなどで手軽に購入できます。しかし、市販のケーキにはどんな材料が使用されているか見ただけでは分からず、場合によっては原材料の表記がない食材もあるでしょう。
手作りのケーキであれば、安心して食べさせられる材料だけを使用することができます。さらに、砂糖の量も調節できるので、砂糖の使い過ぎも防げるでしょう。
ポイントの2つ目は、生クリーム以外もアレルギーに注意する必要があることです。
ケーキをあげる際には、生クリーム以外の材料にもアレルギー反応が無いか注意する必要があります。赤ちゃんによっては、乳製品以外にも小麦、ナッツ類、フルーツ類、卵などにアレルギーを持っている可能性があります。
そのため、赤ちゃんにケーキを準備する際には、デコレーションなども含め材料の食品にアレルギーが無いか確認しましょう。
ポイントの3つ目は、食べさせる量を控えめにすることです。生クリームだけでも油分があるため、赤ちゃんに与えすぎると胃腸に負担がかかるでしょう。
さらにケーキまでとなると、砂糖などが加えられているため、胃腸に大きな負担となります。
赤ちゃんに生クリームのケーキをあげる時には、少量にすることを心がけましょう。甘いケーキを欲しがる赤ちゃんもいるでしょうが、体のことを考え、あげすぎないように気をつけてください。
ここからは、赤ちゃん用のケーキを作るのにおすすめの食材3つを詳しく紹介していきます。
もし、赤ちゃんの誕生日などお祝いする機会がある際には、以下でご紹介する食材を使って手作りのケーキを準備してみてはいかがでしょうか。
おすすめの食材の1つ目は、ホットケーキミックスです。ホットケーキミックスを使用すると、手軽にスポンジケーキを作ることができます。市販のホットケーキミックスには、赤ちゃん用のものがあるのでおすすめです。
赤ちゃん用のホットケーキミックスでは、甘さが控えられていたり、赤ちゃんに必要な栄養分が多く含まれたりします。お手軽に安心してケーキ作りをしたい方には、おすすめの食材です。
おすすめの食材の2つ目は、米粉です。小麦アレルギーのある赤ちゃんは、小麦粉から作られたケーキを食べることができません。そんな赤ちゃんには、米粉を使ってケーキを作ってあげましょう。
米粉とは、米を砕いて粉末にしたものです。米粉は小麦粉と同様にケーキやパンを作ることができるため、小麦アレルギーがある方へおすすめの代用品です。米粉で作ったケーキはモチモチ感があり、食べごたえもあるでしょう。
おすすめの食材の3つ目は、食パンです。スポンジの代わりに食パンを丸く切って重ねて、外側にデコレーションをすれば手軽に立派なケーキが出来上がります。食パンであれば、赤ちゃんも手でつかんで食べることができるでしょう。
手軽にケーキを作りたい方は、ぜひ食パンを使ってみましょう。
お子さんがいるご家庭では、誕生日などの記念日にはケーキを準備するところが多いでしょう。しかし、お子さんが1歳未満の赤ちゃんの場合は、生クリームを食べさせるのは1歳の誕生日を迎えた後にしましょう。
また、生クリームを使用したケーキの場合は、砂糖や油分が多すぎないか、さらにアレルギーのある食材は使われていないかを注意してみてください。
お子さんの成長に合わせて、安全な食材を使用したケーキを一緒に楽しみましょう。