遅い時間帯にお風呂を入れると赤ちゃんに悪い影響はあるの?決めるポイントを解説

「赤ちゃんをお風呂に入れるのに、向いている時間帯ってあるの?」
「夜遅い時間にお風呂に入れたいけれど、赤ちゃんに影響はないのかな?」
赤ちゃんをお風呂に入れるのに、どの時間帯が赤ちゃんにとっていいのかご存じでしょうか。


仕事や家事で忙しく、夜遅い時間の方が入れやすいという場合もあるでしょう。赤ちゃんをお風呂に入れる時は、入れる時間帯によってそれぞれ異なるメリットがあります。


本記事では、赤ちゃんを遅い時間帯にお風呂に入れると赤ちゃんへどんな影響があるのか、そしてお風呂に入れる時間帯を決める時のポイントも紹介します。


この記事を読むことで、赤ちゃんをうまくお風呂に入れるコツや手順を知ることができ、よりお風呂の時間を楽しめるようになるでしょう。赤ちゃんをお風呂に入れる予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

遅い時間帯にお風呂に入れると赤ちゃんに悪い影響はあるの?

お風呂に入れるのに適した時間は、赤ちゃんの月齢によって変わってきます。生後1か月頃なら、お風呂は好きな時間で問題ないですが、あまりにも夜遅い時間の入浴は、生活リズムの崩れを招くため避けたいところです。


赤ちゃんは生後2~4か月ほどで、睡眠のリズムができ上がってきます。また、寝る1時間ほど前に入浴すると寝つきが良くなることが多いため、生後2か月頃には、就寝時間も意識した入浴を心がけていきましょう。

赤ちゃんをお風呂に入れる時間帯とそのメリットとは?

赤ちゃんをお風呂に入れる時間帯は、昼・夕方・夜のそれぞれに異なるメリットがあります。ここでは、各時間帯でお風呂に入れる時のメリットを紹介します。


お風呂に入れる時間で迷っている方は、各家庭の普段の生活サイクルも考慮しつつ、以下を参考にしてみてください。

  • 昼間の場合
  • 夕方の場合
  • 夜の場合

昼間の場合

まずは昼間に入れる場合です。気温の高い昼間にお風呂に入れるメリットは、朝や夜に比べて湯冷めしにくいことです。


特に寒い日のお風呂上がりは、気温差で体調を崩しやすくなるため、暖かい昼間のお風呂はおすすめと言えるでしょう。


また、その後の昼寝の寝つきが良くなりやすいのもメリットです。

夕方の場合

次は夕方に入れる場合です。赤ちゃんによっては、夜は早めの時間に眠る習慣がついている子もいます。そして、夕食の支度など、家事の都合で早めに寝かせたいパパやママもいるでしょう。


赤ちゃんが眠くなってしまっても、夕方にお風呂が済んでいればそのまま寝かせられるので安心です。

夜の場合

夜にお風呂に入れる方が都合のいい家庭もあるでしょう。パパが仕事から帰宅してお風呂に入れる場合や、ママ自身も仕事で帰宅が遅いケースなどがあてはまります。


慣れるまでは、自分だけで赤ちゃんをお風呂に入れるのは、難しく感じるものです。各家庭の生活サイクルに合わせて、パパとママで協力し合って赤ちゃんをお風呂に入れられるのは、夜の時間帯のメリットでしょう。

お風呂に入れる時間帯を決めるポイント

次は、赤ちゃんをお風呂に入れる時間帯のポイントを2つ紹介していきます。赤ちゃんをお風呂に入れる時間帯のポイントには、毎日同じ時間に入れる・授乳後は控える、などがあります。


赤ちゃんをお風呂に入れる時間は夜が良いと思っている方が多いと思いますが、この時期は夜にこだわる必要はなく、それぞれの家庭で入れやすいお風呂時間帯で問題はありません。

毎日同じ時間にする

赤ちゃんをお風呂に入れる時は、できる限り毎日同じ時間に入れるようにしましょう。生活リズムは、毎日習慣づけることでできてくるからです。


入浴後に授乳し、そのまま就寝する流れがうまく定着すれば、寝かしつけるまでの時間も短縮できます。夜にお風呂に入れる場合も、あまり遅い時間になりすぎないようにしましょう。

保護者の都合の良い時間を選ぶ

仕事から帰宅したパパが夜に入れるのか、夕食の支度など家事で忙しくなる前にママが夕方に入れるのかなど、各家庭でお風呂のスタイルは異なります。


時間がない中で慌ててお風呂に入れるのは、赤ちゃんへの注意が行き届かない上、入れる側のストレスにもなってしまいます。


お風呂は毎日のことなので、保護者にとって都合のいい時間帯を選ぶことが重要です。

赤ちゃんの機嫌で判断する

赤ちゃんをお風呂に入れる時間帯を決めるコツ3つめは、赤ちゃんの機嫌をみるということです。赤ちゃんの機嫌が良い時にお風呂に入れると、赤ちゃんがお風呂を好きになってくれるかもしれません。


毎日同じ時間帯に入れたいからといって、赤ちゃんの機嫌が悪い時に無理やり入れてしまうとお風呂が嫌いになってしまうこともあるので気をつけましょう。

お腹がいっぱいな時間を避ける

授乳してすぐなど、赤ちゃんのお腹がいっぱいな時間は避けましょう。飲んだミルクを、吐き戻してしまう可能性があるからです。


授乳してから入れる場合は、最低でも30分から1時間ほど経ってからにするのが理想的です。

赤ちゃんをお風呂に入れる時のポイント

赤ちゃんをお風呂に入れる時には、ベビーバスやベビーチェアーなど、揃えておくべきものがあります。脱衣所などの室温や、お湯の温度設定も大切です。


ここでは、赤ちゃんが快適なお風呂タイムを過ごせるように知っておくべき3つのポイントを紹介します。

  • 脱衣所や部屋の温度
  • 湯の温度の設定
  • ベビーバスやベビーチェアーの準備

脱衣所や部屋の温度

まず、赤ちゃんをお風呂に入れる時には、脱衣所などの室温に気を配るのが大切です。小さな赤ちゃんはまだうまく体温を調節できないため、のぼせてしまうこともあります。赤ちゃんが暑がったり、寒そうにしていないかもよく観察しましょう。


寒さを感じる時は、お湯の温度を上げるのではなく部屋の温度を上げて、赤ちゃんの湯冷めを防止するようにします。

お湯の温度の設定

お風呂のお湯の温度設定は、季節によって変わってきます。


目安は、夏で約38℃、冬は39~40℃くらいが適温です。温度が高すぎたり低すぎたりすると、赤ちゃんがびっくりしてしまうばかりか、やけどなど怪我の原因にも繋がります。


熱すぎないか、また入れているうちに温度が下がって冷たくなっていないか、お湯の温度には常に気を配るようにしましょう。

ベビーバスやベビーチェアーの準備

赤ちゃんをお風呂に入れる時にはベビーバスやベビーチェアーの準備が必要です。生後1か月まではベビーバスを使用し、徐々に大人と同じ浴槽での入浴に慣らしていきましょう。


そして、赤ちゃんは成長し動き回れるようになると、はしゃぎすぎてお風呂場での転倒などの危険が出てきます。赤ちゃんの体を洗う時はもちろん、大人が体を洗う時などにも、赤ちゃんを座らせておけるベビーチェアー・バスチェアーがあると便利です。

お風呂の前に用意しておくもの

赤ちゃんと一緒にお風呂に入る時は、タオルは出てすぐ手の届くところに多めに用意します。赤ちゃんに脱衣所で待ってもらって自分が先に体を洗う場合は、待ってもらう場所にベビーチェアーを置くなどの準備も必要です。


タオルだけではなく、おむつ、着替え、保湿剤、お水やお茶などの飲み物はあらかじめ用意しておきましょう。着替えはすぐに着られるよう、ボタンなどを開けておくと慌てなくて済みます。

赤ちゃんをお風呂に入れる4つの手順

赤ちゃんをお風呂に入れる時は、正しい手順に沿って入れるようにしましょう。


ここでは、赤ちゃんと一緒にお風呂に入る時の手順を、自分と赤ちゃんのどちらの体を先に洗えば良いのかや、湯上がり後に慌てないために必要な準備、注意したい点などと合わせて解説していきます。

1:入る前に湯上がりの準備をする

赤ちゃんと入浴する手順1つめは、お風呂に入る前に湯上がりの準備をすることです。赤ちゃんの湯上がり後に必要となるのは、赤ちゃんの着替えとオムツ、赤ちゃんを入浴させる人の着替え、体を拭くためのバスタオルなどです。


赤ちゃん用にフード付きのバスタオルを用意すれば、素早く水分が吸収できて便利です。また、冬の場合は脱衣所に暖房を入れておくとお風呂から出た時に寒さを感じることがないでしょう。

2:自分の体や髪を洗う

赤ちゃんと入浴する手順2つめは、自分の体や髪を洗う、です。脱衣所や洗い場など自分の目が届くところに赤ちゃんを寝かせ、まずは自分の体や髪を先に洗います。


赤ちゃんを脱衣所に寝かせる場合は洋服のままで、洗い場ならば裸にしてこまめにお湯をかけるかタオルをかけて冷えないよう気をつけます。もしベビーチェアーがあるのなら浴室内に座らせれば赤ちゃんの様子が分かり、座らせたまま体も洗えるので便利でしょう。

3:赤ちゃんの体を洗う

赤ちゃんと入浴する手順3つめは、赤ちゃんの体を洗う、です。まずは顔・首・お腹、次に手・足と洗い、最後に首を支えながら背中を洗いお湯で丁寧に洗い流します。


首がすわっていない赤ちゃんの場合は、一緒にお風呂に入る大人があぐらをかいて、太ももの間に赤ちゃんを寝かせるようにすると良いでしょう。また、石鹸は泡で出てくるボディーソープを選べば手早く洗えます。

4:水気をしっかり取ってあげる

赤ちゃんと入浴する手順4つめは、お風呂上がりは水気をしっかり取る、です。フード付きのバスタオルまたはバスローブがあれば、赤ちゃんを包み込みながら素早くしっかり水気が取れるので便利です。


また、湯上がりの赤ちゃんは肌が乾燥しやすいので、保湿剤やベビーオイルを塗ってから、体が冷えないように手早く着替えさせましょう。

適切な時間に赤ちゃんを正しくお風呂に入れよう

赤ちゃんは、生後1か月頃であれば好きな時間にお風呂に入れても大丈夫ですが、だんだんと成長に合わせて睡眠や生活のリズムが定まってきます。


あまりにも遅い時間に入れると、生活全体のリズムが崩れる原因にもなるため、成長するにつれ同じ時間帯に入れるようにしていくのが理想的です。


赤ちゃんのお風呂は、成長具合や寝る時間、パパやママの生活スタイルに応じて、正しい手順で入れてあげましょう。