【専門家監修】新生児ニキビの種類と原因とは?注意点とおすすめの保湿剤8選

新生児ニキビとは?

新生児ニキビは、生後1週間から3ヶ月頃の赤ちゃんにできる湿疹です。赤ちゃんの皮膚は大人に比べると薄くデリケートです。また、新生児期から3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは皮脂の分泌が非常に活発になるため、肌トラブルが起きやすいでしょう。


新生児ニキビは多くの赤ちゃんが経験する肌トラブルなので、日々のケアに悩んでいるママも多いのではないでしょうか。この記事では、新生児ニキビの特徴や原因、ケアの方法などについて紹介します。まずは、その特徴について説明していきます。

新生児ニキビの特徴

ほほやおでこにプツプツとした湿疹や、ジュクジュクした黄色いかさぶたのようなものができるのが主な特徴です。


体にはできず、主に首から上にできます。頭にうろこのようなものができたり、おでこのあたりにカサカサしたフケのようなものができます。


かゆがることはなく、1歳ぐらいまでに自然に治ると言われていますが、赤く腫れているなど症状が重ければ治療が必要になる場合もあります。

新生児ニキビケアにおすすめの保湿剤8選

前述のとおり、赤ちゃんの肌は薄くデリケートなので、大人用のボディケア用品では刺激が強すぎ、肌の負担になってしまう場合があります。


お店では、いろんな種類の赤ちゃん用の保湿剤が販売されていますが、どれを選んだらよいのか迷っているママも多いのではないでしょうか。


赤ちゃん用の保湿剤は、大人用のものに比べると、添加物や香料を抑え、安心して使用できるものが多くあります。


ここからは、新生児ニキビにおすすめの保湿剤を8つ紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

新生児ニキビにおすすめの保湿剤1:健栄製薬「ベビーワセリン」

皮膚や口唇の乾燥を防ぎ、保護します。油分が多いため患部を保護する効果が高いと言われています。


ミルクやローションと比べると固く粘りがあるので、手のひらで少し温めてから塗りましょう。無香料、無着色、パラベンフリーで赤ちゃんの肌にも使用できます。

建栄製薬「ベビーワセリン」

新生児ニキビにおすすめの保湿剤2:ジョンソンアンドジョンソン「ベビーローション」

赤ちゃんの顔もからだにも使える低刺激の全身ベビーローションです。


グリセリンが肌にうるおいを与え、肌荒れや乾燥から保護します。伸びがよくさっぱりとした使い心地でべたつきません。パラベンフリー、 無着色、無香料です。

ジョンソンアンドジョンソン「ベビーローション」

新生児ニキビにおすすめの保湿剤3:持田ヘルスケア「スキナベーブ」

石鹸を使わなくても赤ちゃんの肌の汚れを落とせる沐浴剤です。


赤ちゃんの肌を清潔に保つためには毎日の沐浴がかかせませんが、石鹸のすすぎ残しなどが肌トラブルのもとになることもあります。スキナベーブは、石鹸を使わなくても赤ちゃんの肌の汚れを落とすことができ、あせもや湿しんを防ぐ成分も入っています。

持田ヘルスケア「スキナベーブ」

新生児ニキビにおすすめの保湿剤4:丹平製薬「アトピタ 保湿全身ミルキィローション」

赤ちゃんの顔もからだにも使える保湿ローションです。


入浴後等に使用すると、ヨモギ葉エキスなどの天然成分やうるおい補給成分が肌を保湿し、乾燥から守ります。パラベンフリーでノンアルコールです。

丹平製薬「アトピタ 保湿全身ミルキィローション」

新生児ニキビにおすすめの保湿剤5:ナチュラルサイエンス「ママ&キッズ ベビーミルキーローション」

赤ちゃんにもママにも使える、べたつかない乳状ローションです。


ママのおなかの中の羊水に含まれる8種のうるおいアミノ酸や、胎脂に近い成分ベビーズエマルジョンが肌を保湿しバリア機能をサポートします。べたつかず伸びがよいローションなので、動き回る赤ちゃんの全身も手早く保湿できるでしょう。

ナチュラルサイエンス「ママ&キッズ ベビーミルキーローション」

新生児ニキビにおすすめの保湿剤6:ピジョン「ワセリン60g」

添加物を一切入れていないワセリンです。


顔や唇など、全身の保護・乾燥対策に使用できます。 添加物が入っていないので赤ちゃんが口にしてしまっても安心です。小さめのチューブタイプなので、お出かけの際の持ち歩きにも便利です。

ピジョン「ワセリン60g」

新生児ニキビにおすすめの保湿剤7:ルクラ「ベビーオイルインローション」

天然の保湿成分を追求したベビーオイルです。


le cura(ル クラ)はイタリア語で「治療」「治癒」「治療法」という意味です。特定原材料等(アレルギー物質)27品目由来成分の不使用にこだわり、オーガニックカモミールなど天然の保湿成分を配合した肌にやさしい商品です。

ルクラ「ベビーオイルインローション」

新生児ニキビにおすすめの保湿剤8:馬油「ベビーオイル」

ヒアルロン酸・セラミドAP(保湿成分)配合に加え、馬油を配合したベビーオイルです。


スキンケア化粧品の成分として広く使用されている馬油は、肌の保湿や保護のはたらきがあるといわれています。低刺激のミネラルオイル使用を使用し、無香料、無着色のため赤ちゃんのデリケートな肌にも使えます。

馬油「ベビーオイル」

新生児ニキビの種類3つ

赤ちゃんにできた湿疹がどの種類なのかがわからず、保湿剤選びに悩んでしまうママも多いのではないでしょうか。


新生児ニキビは、患部の見た目や湿疹ができた部位により区別できます。症状がいくつも混在しているなど判断が難しい場合は、小児科や皮膚科の診察を受け指示を仰ぎましょう。


ここでは、代表的な新生児ニキビを3つ説明します。ぜひ参考にしてみてください。

新生児ニキビの種類1:新生児ざ瘡

新生児ざ瘡とは、生後1週間から3ヶ月頃の赤ちゃんにできるニキビのことです。


思春期のニキビと同じように、ほほやおでこにブツブツができます。赤く腫れたりしていなければ特に治療は必要なく、清潔に保ち保湿するなどの適切なケアを続けると、ほとんどの場合は自然に消えていくといわれています。


1番重要なのは清潔に洗い流すことです。無添加の石鹸で顔もしっかり洗顔してあげるようにしましょう。

新生児ニキビの種類2:乳児脂漏性皮膚炎

乳児脂漏性皮膚炎は、首から上の頭、ほほやおでこに黄色のベタつきのある発疹ができます。


頭や額のあたりに、カサカサとしたフケのようなものができることもあります。かゆがることは少なく、多くの場合は成長と共に自然によくなります。入浴時などにしっかりと汚れを洗い流し、清潔に保つことが大切です。

新生児ニキビの種類3:その他

その他にも、新生児の皮膚炎にはよだれかぶれやおむつかぶれなどがあります。


よだれかぶれは、口周りやあご、指しゃぶりをする赤ちゃんは指など、よだれが付くところにできる湿疹です。赤ちゃんの口周りや手は、こまめに拭いてあげるようにしましょう。


おむつかぶれは、蒸れたおむつの中で肌と肌がこすれあい、ただれてしまう症状です。こまめにおむつを替え、おむつの中の湿度を下げるとともに、おしりを清潔に保つことが大切です。

新生児ニキビができる原因3つ

ここまで、新生児の様々な肌トラブルについて紹介してきましたが、その原因は何なのか、日常生活でどんなことに気を付ければいいのか、気になったママも多いのではないでしょうか。


ホルモンの影響など、赤ちゃんの成長の過程で避けられない原因もありますが、ママが気を付けてあげることで取り除けるものもあります。


ここからは、新生児ニキビができる主な要因について説明していきます。

新生児ニキビができる原因1:皮脂腺が未熟

赤ちゃんは、ママのおなかの中にいたときにホルモンの影響を受けており、新生児期から3ヶ月くらいまでは皮脂の分泌が非常に活発です。そのため、まだ十分に発達していない皮脂腺から皮脂が漏れて湿疹になってしまうのです。


体質や皮膚の丈夫さにより、症状が出やすい子とそうでない子がいますが、皮脂の過剰分泌からくる新生児ニキビはどの赤ちゃんにもできる可能性があります。

新生児ニキビができる原因2:皮膚への刺激

赤ちゃんの皮膚は薄くバリア機能も未熟であるため、衣類の素材や汚れ、洗剤の成分など、日常の様々な刺激が肌トラブルの原因になります。


赤ちゃんが常に身に着けている肌着や、1日の多くの時間を過ごす布団が不清潔であったり、ごわごわした素材だと、赤ちゃんの肌に負担をかけてしまうこともあります。


また、洗濯洗剤やボディソープにも注意が必要です。大人が使用するには問題ない成分でも、デリケートな肌の赤ちゃんにとっては強い刺激となるため、なるべく無添加の洗剤を選びましょう。


首の皺やわきの下の洗い残しも雑菌繁殖の原因となるため、入浴時はしっかりと流してあげましょう。

新生児ニキビができる原因3:乾燥

新生児の赤ちゃんはホルモンの関係で皮脂の分泌が活発に行われますが、4ヶ月を過ぎると急激に減り一転して乾燥しやすくなるといわれています。


皮脂が少なく乾燥すると、肌のバリア機能が十分に働かないので外からの刺激などを受けやすい状態になってしまいます。


そのため、赤ちゃんが過ごす部屋では湿度を60%程度に保つことが望ましいです。室温は、暖房時で20度、冷房時で28度が目安です。


冬は特に乾燥しやすいので、加湿器を使用しながら、こまめに保湿剤を塗りしっかりと保湿してあげましょう。

新生児ニキビの保湿剤を使うときの注意点3つ

ここまで、新生児ニキビの種類や原因について紹介しました。せっかく丁寧に保湿しても、やり方を間違ってしまうと肌トラブルを悪化させかねません。正しいケアを学び、赤ちゃんの肌を守りましょう。


ここからは、保湿剤を塗る際の注意点について説明していきます。ぜひ参考にしてみてください。

新生児ニキビの保湿剤の注意点1:皮膚が清潔なときに使用する

保湿剤は、汗や雑菌を洗い流し、清潔にしてから使用しましょう。不清潔なまま使用すると、雑菌繁殖の温床になりかねません。また、ママの手も、爪が伸びていないか、汚れていないか忘れずにチェックしましょう。


保湿剤は、なるべくお風呂上り5分以内に塗りましょう。入浴後の肌は水分で潤っているように見えますが、実際は皮脂などが洗い流され乾燥が進みやすくなります。早めに保湿剤で保護することで、水分が蒸発する前に皮膚に蓋をし、潤いを保つことができるといわれています。

新生児ニキビの保湿剤の注意点2:擦り込まない

しっかり塗ろうとするあまり、赤ちゃんの肌を強く擦ってしまうと、肌にダメージを与えてしまう可能性があります。


保湿剤は、ちょんちょんと何箇所かに置き、すり込まないで乗せるように、やさしく手のひらで広げましょう。

新生児ニキビの保湿剤の注意点3:自己判断しない

保湿剤でケアしてもなかなかよくならない場合は、湿疹の正体が新生児ニキビでない可能性もあります。


赤ちゃんの肌トラブルの代表ともいえるアトピーは、新生児ニキビと症状がよく似ており、素人目には区別が難しいです。他にも、保湿剤の成分が赤ちゃんの肌に合わない場合や、何らかのアレルギーが隠れている可能性もあります。


赤ちゃんの肌のケアに迷ったときは、自己判断せずにかかりつけの小児科や皮膚科などで診察してもらうことが大切です。

新生児ニキビには正しい保湿ケアが必要

この記事では、新生児ニキビの特徴や原因、ケアの方法について紹介してきました。


生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、非常に不安定でデリケートです。肌のバリア機能などは、成長するにつれだんだんと強くなっていくものですが、まだ小さいうちは毎日の丁寧なケアが欠かせません。


赤ちゃんの肌を清潔に保ち、しっかりと保湿することで、新生児ニキビから守ってあげましょう。