大人になると、仕事や人間関係でストレスがたまりやすいでしょう。しかし、赤ちゃんもストレスを溜めているかもしれません。自分でストレス解消ができない赤ちゃんは、様々なストレスのサインを出しています。
ここでは、赤ちゃんがストレスを溜めたときにどんな仕草や症状がでるのか、ストレスの原因と解消方法を紹介していきます。子育てでお悩みのママさんは、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
ここからは、赤ちゃんがストレスを溜めると起こる症状を8つ紹介します。あてはまる症状があれば、赤ちゃんがストレスを溜めてしまっている可能性があります。
夜泣きなどはお困りのママも多いのではないでしょうか。赤ちゃんがストレスを感じてしまう理由も知っておきましょう。
どうして赤ちゃんは夜泣きをするのでしょうか。諸説ありますが、夜泣きの理由は、不快感と睡眠の未熟さだといわれています。
ひとつは、何らかの原因で不快感を感じているということがあげられます。例えば、暑い、寒い、体のどこかが痛い、かゆい、またはお腹がすいた、のどが渇いているという理由で赤ちゃんは不快感を感じています。
もうひとつは、睡眠の未熟さです。睡眠には深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」がありますが、赤ちゃんは大人より「レム睡眠」の回数が多いのです。そのため、少しの物音や不快感でも目が覚めてしまうのではないかといわれています。
赤ちゃんが泣くとき、赤ちゃんはストレスを感じています。赤ちゃんが泣く理由は大きく分けて2つあります。
肉体的な不快感か、精神的な不快感が赤ちゃんの泣く理由です。赤ちゃんを身近な人が抱っこして、泣き止まない場合は肉体的な不快感が原因でしょう。肉体的な不快感には、空腹、暑い・寒い、痛い、痒いなどの原因があります。
赤ちゃんがストレスを溜めていると笑わなくなることがあります。いつもは笑ってくれるのに、突然笑ってくれなくなったという場合には何かストレスを感じているのかもしれません。
具体的には、あやしても笑ってくれない、ママの目を見てくれないなどがあります。ストレスの原因を取り除くことで、また笑ってくれるようになるはずです。
赤ちゃんは、ストレスによって食欲がなくなることもあります。
体調は悪くないのにミルクを飲んでくれないときは、ストレスが原因かもしれません。いつもはちゃんと飲んでくれるのに、突然嫌がるようになったという場合は何らかの原因で赤ちゃんにストレスがかかっていないか確認してみましょう。
熱がなく、下痢や便秘をしている場合、原因はストレスにあるかもしれません。下痢にはさまざまな原因があるので、もし長く続いていたら病気の場合もあるので医療機関を受診してみるのもよいでしょう。
赤ちゃんは腸内環境もまだ整っていないため、何らかの原因で病原体が入ってしまった場合は胃腸炎をきたすこともあります。
乳児湿疹とストレス性の湿疹のちがいは痒みの強さです。
乳児湿疹の場合、痒みはあまりありません。特徴として数か月でおさまるのと、皮脂が黄色っぽい塊になって肌に張り付いていたりします。
一方、ストレスが原因の湿疹の場合、激しい痒みを伴います。激しく掻くなどの症状がみられたらストレス性湿疹のサインかもしれません。
赤ちゃんは少しの刺激で吐いてしまうので、原因は断定しにくいですが、ストレスでも吐いてしまうことがあります。
ただ、何度も繰り返し嘔吐したり、顔色が悪い、熱があるなどの場合は医療機関を受診してみるとよいでしょう。
ストレスによって血便が出る可能性もあります。血が少量で、頻繁でない場合は様子を見てよいでしょう。ストレスが原因の場合は、ストレスを取り除くことで改善されるでしょう。
血便の原因はストレス以外にも考えられます。表面に血がついている場合は、便秘気味だったり便の回数が多い場合に肛門付近から出血している可能性があります。
ここからは、赤ちゃんのストレスの原因として考えられるものを大きく分けて7つ紹介していきます。
ストレスが溜まっているサインがみられたら、原因を見つけて取り除いてあげましょう。この記事を読んで参考にしてみてください。
大人でもお腹が空くとイライラしたり、怒りっぽくなったりすることがあると思います。それは空腹がストレスになっているからなのです。
赤ちゃんも、空腹の不安からストレスを感じているといわれています。空腹が原因でストレスを感じている場合は、大きな声で泣いていることが多いです。
哺乳量と哺乳時間からもお腹が空いているかどうかの目安になるので、確認するようにしましょう。
ストレスの症状が見られたら、おむつもチェックしてみましょう。おむつが汚れていると、不快に感じて泣くことが多いです。
おむつが汚れたままだと赤ちゃんも不快に感じます。新しいおむつに替えてあげましょう。赤ちゃんが泣いていなくても、時間をきめて定期的にチェックしてあげるとよいでしょう。
乾燥や湿度が高い、暑い、寒いといった環境も赤ちゃんにとってはストレスになります。赤ちゃんは不快な環境を、自分ではどうすることも出来ないため、ストレスを感じて泣いたり、その他の症状を引き起こします。赤ちゃんにとって快適な環境を用意してあげましょう。
赤ちゃんにとって、夏場は26~28℃、冬場は20~21℃くらいが適温といわれています。湿度は40~60℃くらいになるよう、窓を開けたり空調で調節してあげてください。
温度が合わないと赤ちゃんが汗をかいてしまいます。赤ちゃんはまだ体温調節が未熟なため、周りの温度に影響されやすいといわれています。
暑くて汗をかくのはもちろん、エアコンなどで冷やしすぎると体温を上げようとして背中にたくさん汗をかいてしまうこともあります。赤ちゃんの体温調節は難しいですが、こまめに環境をチェックしてあげましょう。
赤ちゃんにとって音は必ずしも悪いものではありません。しかし、大きすぎる音は、赤ちゃんにとってストレスとなるといわれています。
赤ちゃんにとって不快にならない騒音レベルは45デシベルまでといわれています。これは、大人の人間にとっても快適な騒音レベルですが、日常生活で45デシベル以上の音はたくさんあります。
もし赤ちゃんがストレスに感じているかもと思ったら、静かな場所に移動するなどの対策をしてあげるとよいでしょう。
慣れない環境にさらされることもストレスになるといわれています。
慣れない場所や環境で赤ちゃんが泣いてしまったり、固まってしまうことがよくあります。慣れない場所には、少しずつ慣れていくようにするとよいでしょう。慣れることで、だんだんストレスも感じなくなっていくでしょう。
ママが赤ちゃんの側にいない不安から、赤ちゃんはストレスを感じます。
生後8か月頃から、赤ちゃんはママのことをしっかり認識できるようになるといわれています。同時に、ママがいれば安心、ということもわかってきます。そうすると、視界からママが消えると不安になってしまうのです。
赤ちゃんは表情や空気の変化に敏感です。パパやママが怒っている、またはケンカしていることがわかり、赤ちゃんも緊張状態になります。
表情や雰囲気から怒っていることはわかっても、言葉が分からないので余計に不安な気持ちになり、ストレスも増すでしょう。自分に対して怒っていると勘違いしてしまうこともあります。なるべく赤ちゃんの前では怒らないようにしましょう。
ストレスサインを発している赤ちゃんには、原因を考え解消してあげましょう。ひとつひとつストレスを解消してあげることで、赤ちゃんも健やかに育ってくれるでしょう。
ここからは、赤ちゃんのストレスを解消する方法を4つ紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんが泣く原因は様々です。すぐに原因をつきとめて泣き止んでくれればよいですが、そうもいきません。泣くこと自体がストレスの発散になっていると理解し、落ち着いて対処しましょう。
ただ、いつもと違う激しい泣き方をする場合は、病気やその他明確な原因がある可能性があります。
まずはストレスの原因を取り除いてあげることがよいでしょう。お腹がすいているのか、おむつを替えてほしいのか、室内の温度は最適か確認してみましょう。
湿疹による痒みなど、すぐに取り除くのが難しいこともあるかと思いますが、できるだけ赤ちゃんにとって快適な環境にしてあげるのがポイントです。抱っこの仕方や、赤ちゃんの生活リズムを整えるなど、工夫してあげましょう。
大好きなママやパパとのスキンシップは、赤ちゃんにとって心が休まる時間です。泣き止ませるためだけでなく、保湿クリームを塗ってあげたり、何度も抱っこしてあげるなど日常から多めにスキンシップをとってあげるとよいでしょう。
優しく話しかけながらスキンシップをとってあげると、赤ちゃんはより安心できるはずです。
散歩やドライブに行くと、赤ちゃんにとっても気分転換になります。1か月健診の後くらいからお散歩やドライブに連れ出してみましょう。ママやパパからの語りかけも増えて、コミュニケーションをとるのにもよい機会となります。
夜泣きをする赤ちゃんや寝つきの悪い赤ちゃんにとっては、生活リズムを整えるのにもぴったりでしょう。おむつや紫外線対策など、準備をしたうえでお出かけしてみてはいかがでしょうか。パパやママの気分転換にもなるため、おすすめです。
赤ちゃんはママのストレスにも敏感です。暗い顔をしていると、赤ちゃんも不安な気持ちになってしまいますし、余計にストレスを与えてしまうことになりかねません。
とはいえ、ママもストレスが溜まってしまうと思います。そんなママにおすすめのストレス解消法を2つ紹介します。
ママのためだけでなく、赤ちゃんのためにもストレスを溜めすぎないよう周りの人と協力して乗り切りましょう。
育児は朝から晩まで休まるときがない上に、家事もこなさなければならないなど、一人の時間がとれずストレスが溜まっているママも多いのではないでしょうか。
そういう時は、パパやおじいちゃん、おばあちゃんなど周りの人に協力してもらい、気分転換の時間を作ってみましょう。
独身時代は自由に暮らしていた人ほど、ストレスに感じることが多いようです。たまには一人で出かけてみたり、趣味の時間を作ってみるとよいでしょう。
夜の授乳や夜泣きなど、しっかりと眠れていないママも多いのではないでしょうか。十分な睡眠がとれないと、どうしてもストレスは溜まってしまいます。
育児中のストレスの原因が睡眠不足と感じているママはたくさんいます。赤ちゃんの寝かしつけに苦労しているママも多いようです。
睡眠はストレス解消の基本ともいえます。ママがしっかり睡眠時間を確保できるよう、周囲の協力は欠かせないでしょう。
ここまで、赤ちゃんもストレスを溜めてしまっているということと、ストレスの原因、解消法などを紹介してきました。
赤ちゃんは自分でストレスの原因を取り除くことができず、泣いたりしてサインを出しています。ママやパパは赤ちゃんのストレスに気づいて、原因を取り除いてあげましょう。
また、ママが付きっきりで育児をしていると、どうしてもママもストレスを溜め込んでしまいます。ママのストレスは赤ちゃんにも影響します。赤ちゃんもママもストレスを溜めすぎないよう、周囲と協力して育児を乗り切りましょう。