すんなりいうことを分かってくれていた子どもが、なんでも「イヤ」といって泣きさけんだりすることが増えて困った経験はありませんか。イヤイヤ期とは子どもの第一反抗期だといわれています。
個人差はありますが、1歳半くらいから3歳です。なかでも2歳がイヤイヤ期のピークだそうです。
子どものイヤイヤ期は「自己主張開始時期」ともいえます。子どもの自分でやりたい、こうしたいというような自我が芽生え自己主張できるようになった証です。
イヤイヤ期はお母さんお父さんからすると大変な時期ですが、見方を変えれば子どもが自己表現しようとしている成長の証でもあります。子どもの成長過程のいっときとして大きな気持ちで見守ってあげましょう。
ここからはイヤイヤ期の年齢別の特徴をご紹介します。自分でやりたいことが増え始める1歳半すぎ、イヤイヤ期のピークともいわれる2歳児、自己主張ができるようになる3から4歳と、子どもの成長も年齢で異なるように、イヤイヤ期の特徴も異なります。
お子さんの年齢に合わせてぜひ参考にしてみて下さい。
1歳半がすぎたイヤイヤ期の特徴は、様々な物事に興味や関心を持つようになることです。興味や関心が増えることで、子ども自身が「あれやってみたい」と思うことが増えます。
しかしまだ1歳半ですから、やりたいと思ったことが自分で思うようにできず泣いてしまったり、癇癪をおこしてしまいます。
ですから、興味を示しているものは思う存分好きなようにやらせてあげたり、時には違うものに興味がいくように働きかけてあげるとよいでしょう。
2歳児のイヤイヤ期の特徴は、自我が芽生え始めるということです。自我が芽生え始め、自分でやりたいと思うことが増えてきます。
着替えをするのも、遊ぶおもちゃも今まで気にもしなかったことが、誰かに提案されたものでは気に入らなくなります。1歳半の頃と比べると他の物に興味をそらすことも難しくなりますから、子どもの主張を聞いてあげるようにするとよいでしょう。
3歳~4歳のイヤイヤ期の特徴は、自己主張ができるようになり周りの友達とのトラブルも増えてくることです。3歳4歳ごろになると力も付いてきますから、物を投げたりとお母さんお父さんも困ってしまうことも多いのではないでしょうか。
また3歳4歳になると周りのお友達ともコミュケーションを取れるようになりトラブルも増えるので、そういう時には子どもの思いを受け止めてあげることが大切です。
ここからはイヤイヤ期の原因について4つご紹介します。イヤイヤ期の原因は自分の気持ちを言葉にできない、やりたいのに上手くいかない、甘えたい、疲れているだけの4つだといわれています。
原因を知ることで、子どもとの関わり方に余裕も生まれます。そして子どものイヤイヤ期とうまく付き合えるようにしましょう。
イヤイヤ期の原因1つ目は、自分の気持ちを言葉にできないということです。子どもはこうしたい、これをやりたいと思ってもその自分の気持ちを十分に言葉にできません。
いいたいことがいえない、お母さんやお父さんに伝わらないという苛立ちから何に対しても「イヤ」といってしまいます。ですから、なるべく子どもの気持ちになってこういいたいのかなと気持ちを代弁してあげるといいでしょう。
イヤイヤ期の原因2つ目は、やりたいのに上手くいかないことです。まだまだ自分でできることが少ないですから、やりたいと思ったことが上手くいかずにイライラしてしまうことが原因だといえます。
ですから、子どもが自分でできたと思えるようにお母さんやお父さんが頑張ったねなど褒めてあげるようにしましょう。
イヤイヤ期の原因3つ目は、甘えたい願望があるということです。子どもが「イヤ」といったり、お母さんやお父さんを困らせるような態度を取ってしまう行動には甘えたいという子供の気持ちが隠れていることがあります。
時には子どもとたっぷり遊べる時間を作ったり、スキンシップを多く取るなど心がけてみましょう。
イヤイヤ期の原因4つ目は、本当は眠い・疲れただけという場合です。子どもが何に対しても「イヤ」という時には、本当は眠いだけ、疲れているだけ、お腹が空いているだけなどという理由が隠れている場合があります。
素直に眠い、疲れたといってくれたらお母さんやお父さんも楽ですが、自分の気持ちや感情、状態を言葉で上手く伝えられないのが子どもですから受け止めてあげましょう。
ここからはイヤイヤ期の対処法についてご紹介します。今回ご紹介するイヤイヤ期の対処法は5つで、やりたいことはやらせること、細かいことは気にしないこと、他のことに注意をそらすこと、陰でサポートすること、時間に余裕をもって行動することです。
イヤイヤ期の対処法を知って、お母さんもお父さんも心にゆとりをもって子どもと関われるようにしましょう。イヤイヤ期で困っている方へ、ぜひ参考にしてみて下さい。
イヤイヤ期の対処法1つ目は、子どもがやりたいことはやらせることです。子どもに自我が芽生え始めると、なんでも自分でやりたいと思うようになります。その気持ちに寄り添って子どもの気が済むまでとことんやらせてみてあげるとよいでしょう。
また全部できずに、途中で諦めてしまっても「ここまでできたね」と子どもが満足できるように声を掛けてあげることも大切です。
イヤイヤ期の対処法2つ目は、細かいことは気にしないことです。イヤイヤ期の子どもに振り回されて、物事がスムーズに進まない事も増えてくるでしょう。そんな時には細かいことを気にし過ぎないようにすることが大切です。
「今やらなくてもいいか」「着替えは後でしたらいいや」のように、子どもから一歩引いて気持ちに余裕をもって考えるようにしましょう。
イヤイヤ期の対処法3つ目は、他のことに注意をそらすことです。子どもは自分で何がやりたいのかよく分からずにイヤイヤしている場合がありますから、そんな時には他のことに注意をそらすとよいでしょう。
例えば違うおもちゃに誘ってみたり、くすぐって笑いを誘ったりすると子どもの注意をそらすことができます。
イヤイヤ期の対処法4つ目は、陰ながらサポートすることです。なんでも自分でやりたいイヤイヤ期ですが、まだまだ子どもですからできないことも多くあります。そんな時には陰でこっそりサポートしてあげるとよいでしょう。
子どもも自分でできたと思うことができ達成感も生まれ、イヤイヤも解消されお母さんお父さんにも嬉しい対処法です。
イヤイヤ期の対処法5つ目は、時間に余裕をもって行動することです。時間に余裕がないと子どものイヤイヤに付き合うことは難しいでしょう。
時間に余裕をもって行動することで、心にも余裕が生まれ子どものイヤイヤにも冷静に向き合えるようになります。
ここからはイヤイヤ期に子どもの気持ちを発散させる方法について3つご紹介します。イヤイヤ期では思うようにできないことや上手く言葉にできないことなどから子供はストレスを感じます。
そこで体を動かしたり、気持ちを伝える言葉を教えたり、気が済むまで泣かせることでイヤイヤ期の子どもの気持ちを発散させることができます。
イヤイヤ期に子どもの気持ちを発散させる方法1つ目は、体を動かすことです。大人がストレスを発散させるために運動するのと同じように、子どもも体を動かすとイライラや、やるせない気持ちなどを発散させることができます。
思いっきり体を動かすことで、体も気持ちもすっきりさせることができイヤイヤも解消されるでしょう。
イヤイヤ期に子どもの気持ちを発散させる方法2つ目は、気持ちを伝える言葉を教えることです。
イヤイヤ期は子どもの自我が芽生えて自分の思いが出てきます、そしてそれを上手く言葉にできないことから子どもはストレスや苛立ちを感じ「イヤイヤ」に繋がります。
ですから子どもの気持ちを汲み取りそれを代弁して伝えるようにしてみましょう。そうすることで子どもも自分の気持ちを伝える言葉を学ぶことができます。
イヤイヤ期に子どもの気持ちを発散させる方法3つ目は、気が済むまで泣かせることです。大人も思う存分泣いた後には気持ちがすっきりするように、子どもも気が済むまで泣くと気持ちが発散されます。
イヤイヤ期は子どもも大人も大変な時期ですが、いつかは終わるものです。イヤイヤ期の特徴や関わり方を知れば、心にも余裕が生まれます。イヤイヤ期と上手に付き合って、子どもと楽しい時間を過ごしましょう。