便秘とは、お腹で便が滞っている、または便が出にくい状態です。母乳からミルクに変更したときや、離乳食開始時などが発症しやすいとされています。
週に3回より排便が少ない、5日以上排便がない、排便があっても排便時に痛がる、肛門が切れて血が出ている場合は、病院に相談してみましょう。
出典:赤ちゃんやこどもの便秘症について。|森のこどもクリニック小児科・皮膚科
参照:https://morino-kodomo.com/blog/赤ちゃんやこどもの便秘症について。
生後4週間ごろまでの新生児期は、1日6回くらいの排便が目安です。
母乳かミルクかで変わりますが、新生児期は腸が未熟で腸内に水分が残りやすく軟便傾向であり、授乳によって排便に関わる反射が誘発されて排便回数が多くなります。
また、24時間以上排便がない「稀少排便」となりやすい時期でもありますが、これは健康に問題ありません。
出典:子どもの便秘Q&A|とみもと小児科クリニック
参照:https://tomimoto.jp/便秘外来
生後2~3ヶ月ごろの赤ちゃんは、母乳の子で1日3回、ミルクの子で1日2回が平均と言われています。
腸の発達や授乳回数が減ることによって排便ペースも変化していきます。
母乳の場合は量の不足によって、ミルクの場合は消化に時間がかかって便秘になる場合もありますので、注意しましょう。
出典:赤ちゃんの便秘 病院へ行く目安や解消法|医療社団法人日暮里医院
参照:https://www.nippori-iin.jp/archives/2682
生後5ヶ月ごろからは、離乳食を開始する赤ちゃんも多いでしょう。
食生活の変化によって腸内環境も大きく変化し、体の中に少し便を貯められるようになっていくため排便回数が減っていく時期です。
また、母乳やミルクを飲む量が減るにつれて便の水分量も減るため、便秘になりやすいとされています。
出典:赤ちゃんの便秘 病院へ行く目安や解消法|医療社団法人日暮里医院
参照:https://www.nippori-iin.jp/archives/2682
赤ちゃんが便秘になるのは珍しいことではありません。
1~2日排便がなくても元気で食欲があれば心配いらないことが多いですが、それを過ぎると便秘の可能性があるでしょう。
ここでは便秘だった場合の主な特徴について紹介します。
出典:赤ちゃんの便秘 病院へ行く目安や解消法|医療社団法人日暮里医院
参照:https://www.nippori-iin.jp/archives/2682
お腹にたまった便が苦しくて食欲が減退し、母乳やミルクを飲む量や、離乳食を食べる量が減ってしまう場合もあります。
ときには吐き戻してしまうこともあるので、普段の食欲と違いがないか確認しましょう。
大きな声で泣き続けて機嫌が悪い場合も便秘の可能性があります。
機嫌が悪く、1回の授乳で30分以上かかり体重が増えない場合は、母乳不足が原因の便秘が考えられます。
また、突然泣き出してすぐに泣き止むのを10分~30分おきに繰り返す場合は、腸重積症という腸の中に腸の一部が重なってしまう病気の可能性がありますので、普段と泣き方が違う場合は受診して相談してみましょう。
出典:赤ちゃんの便秘 病院へ行く目安や解消法|医療社団法人日暮里医院
参照:https://www.nippori-iin.jp/archives/2682
出典:便秘編|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html
離乳食を始めると、繊維のものが含まれて便が硬くなっていきます。
しかし、便は出るものの硬すぎて排便時に苦しそうな場合は、便秘の可能性があります。治療対象となる場合がありますので、受診して相談してみましょう。
出典:025 うんちが硬いようで心配なのですが、どうしたらいいですか?|東京都生涯学習情報
参照:https://www.syougai.metro.tokyo.lg.jp/sesaku/advice/list/oshiete025.html
数日排便がなく、お腹が張っているのも便秘のサインです。授乳後はお腹が大きく膨らむので、空腹時にお腹をチェックしてみましょう。
1週間以上続く場合は、まれにヒルシュスプルング病という便を送り出せない病気の可能性もありますので受診して相談してみましょう。
出典:便秘編|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html
便が硬い場合は、排便時に肛門が切れて出血する場合があります。
繊維不足や水分不足での便秘が原因と考えられますので、食生活を見直して食物繊維を多く含む食べ物やマッサージでケアしましょう。
出典:便秘編|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html
まだ自分で自由に体を動かせない赤ちゃんには、ホームケアとしてマッサージしてあげるのも良いでしょう。赤ちゃんとのコミュニケーションにもなります。
いくつか試してみて、相性の良いものを見つけましょう。
出典:便秘編|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html
赤ちゃんを仰向けに寝かせて、足のストレッチマッサージをしましょう。
両足首を優しく持ち、「右・左・右・左」と両足を交互にゆっくりと動かします。目安は2~3分で、歌を歌いながらなどリズムに合わせてマッサージすると良いでしょう。
出典:赤ちゃんの便秘 病院へ行く目安や解消法|医療社団法人日暮里医院
参照:https://www.nippori-iin.jp/archives/2682
出典:便秘編|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html
手のひら全体で赤ちゃんのおへそを中心に「の」の字を書くように時計回りでマッサージします。おへその下あたりをスタート地点にして、力加減はお腹が少しへこむくらい力を入れると良いでしょう。
出典:赤ちゃんの便秘 病院へ行く目安や解消法|医療社団法人日暮里医院
参照:https://www.nippori-iin.jp/archives/2682
出典:便秘編|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html
お尻をゆらゆらと動かして刺激を与えるのも良いでしょう。
赤ちゃんのかかとをお腹につけて、お尻の下を支えて優しくゆらゆらと動かします。両方のわき腹に手を添えて、ゆらゆらと揺らすのも効果的です。
マッサージで刺激する以外にも、お家でできるホームケアがあります。
規則正しい生活リズムや適度な運動を意識して、食物繊維や水分量が足りているかもチェックしましょう。
出典:赤ちゃんの便秘のホームケア|いまいずみ小児科
参照:http://www.imaizumi-web.com/news/846/
綿棒を使用して肛門に刺激を与えましょう。
綿棒にはベビーオイルやワセリンをたっぷり含ませて滑りを良くし、1cmほど肛門に入れます。円を描くように10秒ほどゆっくり回してマッサージすると良いでしょう。
出典:赤ちゃんの便秘 病院へ行く目安や解消法|医療社団法人日暮里医院
参照:https://www.nippori-iin.jp/archives/2682
出典:便秘編|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html
便秘の原因が水分不足と考えられる場合は、水分をしっかり与えましょう。
特に水分が不足しがちな離乳食開始後は、食後に母乳やミルク、麦茶などを少し多めに飲ませます。離乳食の進み具合に合わせて、乳酸菌を多く含むヨーグルトや果物のペーストを与えるのも効果的です。
出典:赤ちゃんの便秘 病院へ行く目安や解消法|医療社団法人日暮里医院
参照:https://www.nippori-iin.jp/archives/2682
離乳食がある程度進んでいる場合は、消化の良いメニューを検討しましょう。
バランスの良い食事が基本ですが、乳酸菌を含むものや繊維が多いものなど、便秘に良い食材を使用します。
出典:便秘編|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html
血が混じった便が数日続くとき、イチゴジャム状や黒っぽい血便が出たとき、お腹がパンパンに張ってソーセージ状のしこりがあるときは、夜間や休日でもすぐに受診しましょう。
それ以外では、便秘が1週間以上続くときは、まれに腸の形や機能の異常が原因となっている場合がありますので、受診して医師に相談するのをおすすめします。
出典:赤ちゃんの便秘 病院へ行く目安や解消法|医療社団法人日暮里医院
参照:https://www.nippori-iin.jp/archives/2682
出典:便秘編|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/benpi.html
排便のペースには個人差がありますので、2~3日に1回でも普通の硬さの便でスムーズに出る場合は問題ありません。
苦しそうなときは、マッサージなどでケアしてあげましょう。
出典:うんちの気になることQ&A集|公益財団法人母子衛生研究会
参照:https://www.mcfh.or.jp/jouhou/unchi/q_and_a.html