マタニティマークとは、妊婦さんにやさしい環境作りをテーマに厚生労働省が発表したシンボルマークです。妊婦さんが公共機関などを安全に利用できるようにと作られました。
妊娠中の女性は、つわりや貧血など様々な体調不良に悩まされます。特に妊娠初期は、見た目では妊婦さんであることがわかりにくいでしょう。
しかし、妊娠初期こそ赤ちゃんと妊婦さんの健康維持に、周りにいる人も配慮しなければならない時期でもあります。マタニティマークは、周囲にいる人がその女性が妊婦さんであることを理解し、妊婦さんが安心安全に生活できるようにと作られたマークです。
出典:マタニティマークについて|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/maternity_mark.html
では、妊婦さんのシンボルマークであるマタニティマークは一体どこでもらえるのでしょうか。最近では色々な場所でマタニティマークをもらうことができます。
次は、マタニティマークをどこでもらえるのか、その配布場所について詳しく紹介します。
まず一般的なのが、自治体の窓口です。妊娠していることがわかると、自治体の窓口で申請を行い、母子手帳をもらいます。
その際に、母子手帳と一緒にマタニティマークをもらうことができます。そのため、多くの妊婦さんは、マタニティマークをどこでもらえるか悩むことはないでしょう。また自治体でもらう際は、無料でもらうことができます。
最近では、育児系雑誌の付録や特典でマタニティマークを手に入れることができます。自治体などでもらうマタニティマークは、やさしい笑顔のお母さんと赤ちゃんのイラストが描かれたものが一般的です。
しかし、雑誌の付録や特典のものになると、デザインが少し異なっていたり、キャラクターとコラボしていたりと、バラエティに富んだものもあります。ひとあじ違ったマタニティマークをつけたい場合は、雑誌の付録などの中から探してみるのも良いでしょう。
首都圏や大きな都市の駅の窓口でも、ボールチェーンタイプのマタニティマークを配布しています。駅の窓口で、妊娠していることを伝えると無料で受け取ることができます。また妊婦さんの家族も配布対象になるため、家族に取りに行ってもらうのも良いでしょう。
ベビー用品店でもマタニティマークはもらうことができます。会員登録した際や、妊娠中のお母さんの体のケア商品を購入した際に無料でもらえる場合があります。ベビー用品店でもらえるマタニティマークは、デザインが可愛いらしいものがあるのもポイントです。
マタニティマークは、妊婦向けのプレママイベントなどでも配布している場合があります。しかし、このようなイベントは、一般的には妊娠中期から後期の方が参加するようなものが多いでしょう。
そのため、初期の段階からマタニティマークをつけたいならば、まずは他の所で手に入れることをおすすめします。
マタニティマークは、厚生労働省のホームページからデザインを自由にダウンロードすることも可能です。最近のハンドメイドブームから、デザインをダウンロードし、自分オリジナルのマタニティマークを作る人も増えています。
しかし、手作りをする際は、まずは厚生労働省のホームページで使用においての注意事項を確認するようにしましょう。また、デザインに凝り過ぎてマタニティマークであることが一目ではわからないようなものは避けるようにすると良いでしょう。
マタニティマークは、妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんを守るためのマークです。そのため、どこでもらえるかわかったら、すぐに受け取りに行き、カバンなどにつけて活用すると良いでしょう。
妊婦さんがマタニティマークをつけることで感じるメリットは多くあるといわれます。次は、マタニティマークをつけるメリットを5つピックアップして紹介します。
妊娠中、たばこのニオイが気になるという方も多いのではないでしょうか。また、たばこのニオイで体調不良になってしまうようなこともあるでしょう。
マタニティマークをつけていると、飲食店で喫煙席から離れた禁煙席を案内してもらえることがあります。
マタニティマークをつけていると、公共機関などの乗り物に乗っている際に配慮してもらえることがあります。
妊婦さん特有の体調不良に悩まされている時期でも、通勤など外出しなければならない時もあるでしょう。そのような時に、マタニティマークをつけていると席を譲ってもらえることもあります。
特に、妊娠初期は外見だけでは妊婦さんであることはわかりにくいでしょう。通勤などが不安な場合は、マタニティマークをつけ、周囲に助けてもらってください。
マタニティマークをつけていると、他人から話しかけてもらえることが増えたという方もいます。
妊娠中の女性は体と同じように心も不安定になりがちです。また、体調不良から家にいることも増え、孤独感を感じる方も多いでしょう。そのような方はマタニティマークをつけることで周りから声をかけてもらい、心が軽くなることもあります。
妊娠中は今までにはない体の変化が起こりやすいでしょう。妊娠初期のつわりから始まり、お腹が大きくなると動きにくくなるため、お腹に赤ちゃんがいる間は十分に気を付けなければなりません。
マタニティマークをつけていると、周囲が妊婦さんであると理解してくれ、サポートしてくれる可能性があります。困った時は、お腹の赤ちゃんを守るためにも、一人で解決せず周りに助けを求めることも大切です。
妊娠初期はどんなに体調不良でも、他人から妊婦さんであるとは理解されにくいものです。しかし、安定期前の妊娠初期こそ、周りにサポートしてもらうことが必要になる時期でもあります。
そのため妊娠初期から体調不良に悩まされている場合は、マタニティマークをつけ、周囲への理解を促しましょう。
マタニティマークをつけることは、メリットばかりではなく、いくつかデメリットもあります。
最近では、不妊治療をされている方も少なくありません。また、それぞれの事情で、妊婦さんに嫌悪感を持っている人もまれにいるでしょう。そのため、マタニティマークに不快感を持っている人がいることは、念のため知っておくと良いでしょう。
マタニティマークを、妊娠していることを偉そうにアピールしているだけと感じる人もいます。そういう人は、マタニティマークをつけている妊婦さんにわざと冷たく接してくる可能性もあるでしょう。心無い言葉をかけられたという妊婦さんもいます。
マタニティマークに対しては、賛否両論あります。色々なとらえ方があるということは頭に入れておきましょう。
マタニティマークをつけていたら、わざと押されたり、故意に足をかけられたという声も聞かれます。
危険を感じるようならば、体調が良い日はマタニティマークをつけず、カバンに入れておくのも良いでしょう。体調が優れない日は、安全を考慮してマタニティマークをつけ、理解を示してくれる人にサポートしてもらうようにしましょう。
マタニティマークをつける時期について、特に決まりはありません。しかし、妊娠期間中はいつ体調不良になるかわかりません。
妊娠初期は外見では妊婦だとわかりにくいため、むしろマタニティマークをつけ、周囲に妊婦であることを理解してもらうことも大切でしょう。また、妊娠期間中も通勤などで外を出歩くことが多い場合は、日頃からマタニティマークは身につけておいた方が良いでしょう。
マタニティマークは、妊娠していることを周囲に理解してもらい、サポートしてもらうためにつけます。妊婦さん自身の体とお腹の赤ちゃんを守るための、いわゆる「お守り」のような存在でしょう。
しかしながら、マタニティマークに対して不快感を持っている人がいるのも事実であり、その事実を把握したうえで活用してください。
安心安全な妊婦生活を送るためにも、マタニティマークがどこでもらえるかを理解し、マタニティマークを上手く活用しましょう。