出産を終えて赤ちゃんと対面すると、「この子の性格ってどうやって決まるのだろう?」と気になる保護者の方もいるのではないでしょうか。赤ちゃんの性格が決まる要因には、いくつかの理由があります。まずは赤ちゃんの性格が決まる要因を3つ紹介していきます。
赤ちゃんの性格は、社会的な要因によって決まる場合があります。0歳代の赤ちゃんの性格はそれぞれの気質が濃く反映されていますが、環境によって影響を受け、その後の性格形成に影響を与えていく可能性があります。
例えば長女や長男である場合はしっかり者な性格となり、末っ子だと甘えん坊な性格になるといったように、赤ちゃんが置かれた生育環境によって性格が変わるというものです。
また、社会的要因というのは家庭から受ける影響だけが要因となるわけではありません。0歳代から保育園に通う赤ちゃんは、保育園で出会う保育士や保育園の友達から影響を受け、自身の性格に反映させていくともいわれています。
後天的な要因から、赤ちゃんの性格が決まることもあります。この場合、親の育て方などが深く影響している可能性があります。
例えば赤ちゃんを育てている母親が妊娠中でつわりがきついため、精神的、肉体的なストレスが多い中での子育てを迫られているとします。
このような場合、赤ちゃんの精神状況は母親から大きな影響受け、不安から癇癪を起しやすくなったり、人見知りが激しい子になったりすることもあるでしょう。
しかし、後天的性格は環境によって変化するため、時間をかけて変えていくことも可能です。そのため、たとえ現在の子育ての環境が厳しいものだとしても「このままだと性格悪い子になってしまうかも…」などと心配しすぎる必要はありません。
赤ちゃんの性格は、先天的な要因で決まる場合もあります。生まれつき慎重に物事を捉えるタイプの赤ちゃんは、怖がりな性格ですが、大らかに物事を捉えるタイプの赤ちゃんは、穏やかでおっとりとした性格になります。
また、赤ちゃんの性格が親に似ている場合「遺伝なのでは?」と思う方もいることでしょう。確かに、赤ちゃんの性格が遺伝によって親の性格に似るということも考えられます。
このような先天的な性格は周囲の影響を受けにくいため、変えようとするのは難しいと言えるのではないでしょうか。
「赤ちゃんの性格が決まるのはいつ頃なのだろう?」と気になる保護者の方もいることでしょう。一般的に、赤ちゃんの性格が決まるのは3歳ごろまでとされています。
先述したように0歳時の性格は生まれつきの気質によるものが濃く反映されていますが、一歳、二歳と年齢を重ねていく中で性格が徐々に形成されていきます。
赤ちゃんの性格は、心理テストや姓名判断などからある程度分類することが可能です。ここからは、赤ちゃんの性格診断を行う際のポイントを3つ紹介していきます。我が子の性格がどんなものか気になっている方は、ぜひ以下の内容を参考にしてみてください。
赤ちゃんの性格診断を行う場合には、心理テストを行うという方法があります。赤ちゃんがどちらかというとやんちゃなのか、それともおとなしいかなどを分類しながら、赤ちゃんの性格を調べていきます。
しかしこのテストは、ある程度受け答えのできる年齢にならないと難しいため、赤ちゃんの性格診断をするのは難しい面もあると言えるでしょう。
普段の赤ちゃんの様子や行動をよく観察して、赤ちゃんの性格を診断するという方法もあります。
日中遊んでいる時の行動や夜寝る時の行動などから、赤ちゃんの性格をタイプ分けしていきます。また、ここでは家庭での行動パターンだけでなく、保育園や習い事といった家族以外の他者がいる場面での行動もあわせて、よく観察するようにしましょう。
例えば、保護者以外の大人に抱っこされた時に赤ちゃんがどのような反応を示すのか、その反応から性格診断を行っていきます。赤ちゃんに順応性があるタイプなのか、それとも慎重なタイプなのか判断することができます。
行動や赤ちゃんの特徴だけでなく、姓名判断や赤ちゃんの生年月日から性格を割り出すという方法もあります。
「1月生まれは○○な性格」「6月生まれは○○な性格」といったように、占い的な側面の大きい性格診断の方法ではありますが、ある程度の目安になるのではないでしょうか。
最近では、名前や生年月日から気軽に性格診断ができるサイトもあります。参考程度に試してみてはいかがでしょうか。
まだ言葉が出ない赤ちゃんでも、周囲の物事に対する反応から性格をいくつかのタイプに分けることができます。ここからは赤ちゃんのタイプ別性格診断6選をお伝えしていきます。
赤ちゃんによっては、わんぱくで活発なタイプと性格診断される子がいます。大声で泣くことでしっかりと自己主張をして、よく動くのもこのタイプの特徴です。
自分でやってみたいという好奇心が旺盛なため、明るい性格で積極的に何でも楽しむ一方、自我が強いため「気が強い」「乱暴」と見られてしまうこともあります。
愛嬌があるおっとりしたタイプと性格を診断された赤ちゃんは、環境に順応するのが得意で、人見知りしないタイプです。このタイプの赤ちゃんは、のんびりとマイペースであまり泣かないことが多いため保護者としては育てやすい感じることが多いでしょう。
しかし、物事に対する執着や意欲が低いため、自己主張をすることが少ないという悪い面も心配されます。
規則正しく過ごせるおりこうタイプと診断される赤ちゃんは、規則的な授乳をスムーズに受け入れ、よく寝るといった特徴があります。言葉の習得が早く理解力も高いため、様々な物事を驚異的なスピードで吸収していきます。
一方、少し大きくなるときまりを守ろうと意固地になったり、融通が利かないためお友達とトラブルになったりする頑固な一面が出てくることもあります。自分自身への理想が高く「いい子」であろうとしてストレスを抱えることも心配されるでしょう。
赤ちゃんの中には、感情豊かな繊細タイプの子もいます。このタイプの赤ちゃんは慎重で、ささいなことで驚いて泣き叫ぶことが多かったり、抱っこ好きで人見知りが激しかったりして保護者を困惑させることもあるでしょう。
場合によっては「臆病」に見えてしまいますが、言葉が出始めると表現力が豊かで集中力が高いという長所もあります。
頑張り屋な頑固タイプの赤ちゃんは、初めてのことが苦手で不安を感じがちです。そのため、新しい場所や人に馴染むのに時間がかかり、他の子に比べてぐずることが多くあります。
しかし、このタイプの赤ちゃんは粘り強く意志が強いという長所もあります。将来的には責任感を刺激する声掛けをすることで、能力を発揮できるでしょう。
気配りができる感受性タイプの赤ちゃんは、綺麗なものや自然、音楽などに興味を示し、集中力が高いという長所があります。一方で新しい場所や人に馴染むのが苦手で、保護者から離れたがらないということもあります。
小さな物音に敏感に反応するため、寝つきが悪かったり夜泣きがひどかったりすることもあるでしょう。しかし、根が優しく周りをよく見ているため、集団に入ると愛されるキャラクターとなります。
ここまで赤ちゃんの性格をタイプ別に紹介してきましたが、赤ちゃんの育て方は性格を知ったうえで工夫することが可能です。ここからは、赤ちゃんの性格のタイプを踏まえた育て方のコツを紹介していきます。
おりこうタイプの赤ちゃんには、失敗体験を積ませることで適応能力を伸ばすよう働きかけましょう。「うまくいかない」「思った結果を得られなかった」という経験を積ませることで「そういうこともあるんだ」と諦める練習をさせてあげます。
愛嬌があるタイプの赤ちゃんは、機嫌が良く何でも楽しめますが、おっとりしているという短所もあります。そのため、このようなタイプの子は楽しみながら体を動かすように促していきましょう。運動を通して競争心を刺激して、積極性を養っていくことができます。
おとなしいタイプの赤ちゃんは、激しく泣くことも少なく「育てやすい子」と見られがちです。しかし、自己主張が弱く消極的で自信なさげな様子が気になるという保護者の方もいることでしょう。
そのため、おとなしいタイプの赤ちゃんには、経験を積ませることで自信をつけてあげましょう。
特別な経験を用意するというのではなく、日頃の生活の中で「着替えが上手にできた」「お片付けを頑張った」というような、小さな出来事をこまめに褒めてあげてください。
よく泣くタイプの赤ちゃんは、気がすむまで泣かせてあげましょう。泣くことは赤ちゃんにとって、気持ちを吐き出す唯一の方法です。そして、泣くことを受け入れてもらえることで、赤ちゃんは親に対する信頼感を募らせます。
とはいえ、長時間にわたって泣き続ける赤ちゃんの相手をするのは、精神的にかなり負担がかかります。周囲の家族や外部サービスを積極的に活用し、息抜きをしながらこなしていきましょう。
かんしゃくがひどいタイプの赤ちゃんは、特に人の心の機微に敏感に反応します。そのため、大人がイライラした気持ちで接していると、つられて怒りっぽくなったり、ささいなことで大騒ぎをしたりすることがあります。
そのため、かんしゃくがひどいタイプの赤ちゃんに対しては心に余裕を持って接するよう心がけましょう。保護者だけで対応を抱え込まず、周囲の人も巻き込みながら育てる環境を、意識的に作っていきましょう。
赤ちゃんによっては、寝つきが悪く毎晩寝かしつけに苦労している保護者も多いのではないでしょうか。赤ちゃんの寝かしつけは、ルール化してしまうことをおすすめします。
例えば「寝室に絵本を持っていく」「絵本を読んだら照明を落とす」「その後は赤ちゃんにできるだけ話しかけない」といったように、入眠までの順序を赤ちゃんに覚えてもらうのです。
すると、入眠までの流れがスムーズになり、深い眠りに入ることも上手にできるようになります。
ここからは、赤ちゃんの性格を知ったうえで保護者が意識したいことをいくつか紹介していきます。どんな性格の赤ちゃんにも大切なことなため、子育て中の保護者の方はぜひ参考にしてみてください。
日頃から、赤ちゃんと意識的にスキンシップをとるようにしましょう。お世話の時だけでなく、遊びの中でも触れ合いを多めにしてあげると、赤ちゃんの情緒面が安定します。
また、断乳後の赤ちゃんは特にスキンシップを多めにしてあげるよう意識することをおすすめします。断乳することによる寂しさが、スキンシップで紛れていくことでしょう。
赤ちゃんの性格は、身近な大人から深く影響を受けます。そのため、身近な大人である保護者は、日々の行動や言動を見直すようにしましょう。
「こんな大人になって欲しい」という人物像を保護者が体現することで、赤ちゃんの性格に良い効果が生まれます。
赤ちゃんのタイプや性格がどのように決まるのか、紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。赤ちゃんの性格は後天的な要因や社会的な要因で決まる場合も多く、変えていくことも可能です。
赤ちゃんの性格にはおっとりしたタイプや繊細なタイプなどいくつか分類があり、赤ちゃんの性格を普段の様子から観察することで、ある程度タイプ分けができます。
タイプによって育て方のコツもあるため、記事の内容を参考にしながら赤ちゃんの性格診断をして育てるコツを知っていきましょう。