妊娠後期も中盤になる妊娠9ヶ月頃は、いよいよ赤ちゃんと対面できる日が近づき楽しみに思うでしょう。
一方、出産するママも、赤ちゃんにも様々な変化が起こるため情緒不安定になってしまうこともあります。
出産が近づき、ますます大きくなったお腹を支える足腰の痛みや、押し上げられた胃のむかつき、尿漏れ・頻尿など、マイナートラブルが増えてくる時期です。
また、妊娠後期はホルモンバランスが崩れやすく、マタニティブルーも起こりやすい時期といわれています。
この頃の赤ちゃんは、皮下脂肪がついてきてふっくらとしてきます。体の機能の発達面では、もう少しママのお腹の中で成長する必要がありますが、大きさや見た目は、生まれてくるときの状態にかなり近づいています。
ここからは、妊娠9ヶ月のママが感じやすい不安を5つ紹介します。
それぞれの不安の原因や、多くのママが同じような不安を抱えていることを知ることで、不安を軽減できるでしょう。不安になりすぎないようにリラックスして過ごしましょう。
妊娠9ヶ月になるといよいよ出産が近づいてきて、赤ちゃんの大きさも生まれるときと変わらないほどになりますので、ますますお腹が大きく重く感じるようになるでしょう。
赤ちゃんの成長に伴って、マイナートラブルが起きやすくなります。
出産が近づいてきますので、出産そのものに対する恐怖心から不安になってしまうことがあります。出産はママが避けて通れないことですので、多少の差こそあれ、誰もが不安に感じるものです。
多くのママが陣痛の痛みや出産後の処置による痛みなど、経験したことのない痛みを怖がるのと同じように、多くのママがそれを乗り越えて出産しています。両親学級に積極的に参加するなどして、出産に関する学びの機会を設けて自信を付けてください。
お腹の中の赤ちゃんが無事か、心配のあまり不安になるママもいます。妊娠9ヶ月になると、出産に向けて赤ちゃんの頭は骨盤の間に固定されてきます。
そして、子宮の大きさに対して体も大きく成長するので、これまでのように自由には動き回れなくなります。
赤ちゃんの胎動があまり感じられなくなることがありますが、全く動かないわけではありません。夜に横になっているときなどに胎動が感じやすいといわれていますので、リラックスして赤ちゃんの胎動を感じてみましょう。
産休入りが目前になる妊娠9ヶ月は、仕事の最中でも、お腹の赤ちゃんのことや出産、出産準備など、考えることが多くなって心配になってしまうママも多いものです。
出産が近づいて体や心の変化が多くなり、今までは職務に集中できたのに時間や場所に関係なく心配な気持ちになるのは、仕方のないことです。
誰しも、赤ちゃんとの生活を待ち望む気持ちと共に、出産後に赤ちゃんのいる生活に対する不安や心配な気持ちもあるものです。
赤ちゃんのお世話はできるだろうか、赤ちゃんに必要なものは揃えられただろうかなど、出産後のことをあれこれ考えてしまうのも無理はありません。
妊娠9ヶ月に起こりやすい不安を解消する方法を4つ紹介します。
どれも、ママを不安な気持ちにさせる原因を1つ1つ消していくような方法です。気軽にできるものから取り組んでみましょう。
ママの不安な気持ちを誰かに話すのも、1つの不安解消法です。周りの協力や理解は、ママにとって精神的に体を労わる面でもとても大切です。
安心して働けない場合は、職場の上司に相談してみましょう。上に子どもがいる場合は、保育園や幼稚園の先生に話すのもおすすめです。
赤ちゃんのことや自身の体調面の不安であれば医師に、何よりどんな些細な不安もパパに話して共有しましょう。
また、両親学級などで他のママに相談してみるのも良いでしょう。同じ立場だからこそ共感してもらえたり、アドバイスをもらえることもあります。
赤ちゃんに必要なものを買うのはもちろん、着せてあげたいベビー服やお宮参りの下見など、赤ちゃんとの生活の楽しみが増すような買い物もおすすめです。買い物による出産の準備は、ママの安心感にもつながります。
赤ちゃんに必要なものをリストアップして赤ちゃんが使う姿を想像し、楽しく買い物しましょう。パパとのお買い物デートも、2人の絆を深めつつ家族が増える心の準備にもなるので、おすすめです。
赤ちゃんのことや自身の体調面で不安なことがあれば、1人で抱え込んだり独断せず、病院に相談しましょう。相談の上、医師の診察が必要と判断された場合は、速やかに病院に行きましょう。
また、出先や帰省先でも気軽に相談できる病院を決めておくこと、緊急時に電話で相談できる病院の連絡先を登録しておくことも、不安を少なくする上では大切です。不安な時に焦らずに済むよう、何事も事前に準備しましょう。
好きな音楽を聴いて不安を軽減させるのも、1つの方法です。スパやクリニックなどでも、音楽によヒーリング効果は至る所で採用されています。
好きな音楽を聴いて、リラックスやリフレッシュ効果を得ましょう。
妊娠9ヶ月は、いつ赤ちゃんが生まれても良い正産期に入る前の最後の1ヶ月です。
そのため、妊娠9ヶ月のうちにやっておいた方が良いことがいくつかあります。ここからは、妊娠9ヶ月の4つの過ごし方を紹介します。
正産期に入ると、いつ赤ちゃんが生まれてきてもおかしくありません。また、妊娠10ヶ月を過ぎて出産が近づくと赤ちゃんもさらに大きくなり、骨盤へ下がってきてママも動きにくくなります。
妊娠9ヶ月のうちに入院準備をしておくことで、いつ赤ちゃんをお迎えすることになっても焦らずにいられます。入院時に必要なものをリストアップし、すぐに持ち出せるように1つのバッグにまとめておきましょう。
赤ちゃんをお世話する際に必要な細々したものや、ベビーカーやベビーシート、ベビーベッドなどの大きなものまで、揃えるものはたくさんあります。
毎日使うものも多いので、妊娠9ヶ月の体が動かしやすいうちに、ゆっくり時間をかけてお気に入りのものを探すのがおすすめです。
また、自宅の整理整頓や赤ちゃんを迎えることを想定した部屋作りも重要です。出産後は、ママもしっかり体を休めながら、赤ちゃんとの生活を始めることになります。
そういったことを考慮してパパにも協力してもらい、部屋のレイアウトを整えましょう。
里帰り出産の場合は、妊娠9ヶ月ごろに準備しましょう。自分で持っていくもの、実家で用意してもらうものをリストにし、漏れがないようにすると良いでしょう。里帰りの荷物が早めに用意ができていれば、先に荷物を送っておくこともおすすめです。
また、里帰りの準備には、里帰りから帰ってきたときの準備、自宅に残るパパへのフォローや情報共有なども含まれます。
貴重品の置き場や生活に関する支払いなど、普段ママが行っていたことがあれば、パパに伝え忘れのないようにしましょう。
出産前にできる手続きや、出産後に行う手続きを準備しておきましょう。出産前の申請には、職場への産休申請などがあります。
出産後の手続きには、出生届提出、乳幼児医療助成費、児童手当などがあります、どの届出も赤ちゃんの誕生後、半ヶ月以内に行う必要があります。出生届は病院が記入する欄もありますので、出産前に役所から書類をもらっておくと良いでしょう。
その他にも、仕事をしているママの場合、赤ちゃんの健康保険や出産手当金といった勤務先を通して産後に申請するものがあります。会社の担当者に確認し、指示を仰ぎましょう。
気持ち的にも時間的にも余裕がある妊娠9ヶ月だからこそ、手続きや書類・申請の準備を進めておきたいものです。
出典:法務省|出生届
参照:http://www.moj.go.jp/ONLINE/FAMILYREGISTER/5-1.html
妊娠10ヶ月に比べ、まだまだ体を動かしやすいのが妊娠9ヶ月です。不安を感じることがあったら、紹介した不安解消法を試してみたり、好きなことをしてリラックスして過ごしましょう。
赤ちゃんに会えるまであと少しです。お腹の赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんだり、パパと一緒に胎教に挑戦したり、マタニティーヨガや両親学級に参加するなど、今しかできないマタニティライフを楽しみましょう。