新生児の1ヶ月検診にかかる費用の注意点4つ|検診内容も紹介

新生児の1ヶ月検診に費用はかかる?

検診費用はお母さんと赤ちゃん2人分必要になります。なぜなら、赤ちゃんの新生児1ヶ月検診と共に、お母さんの産後の検診も一緒に行う場合が多いからです。


1か月検診費用は実費での支払いになります。病院によって料金に違いはありますが、お母さん5,000円、赤ちゃん5,000円くらいで考えておくと良いでしょう。

1ヶ月経った新生児の特徴について

1ヶ月の赤ちゃんは生まれた頃に比べ、手足に肉が付き始め全体的にふっくらした印象です。いわゆる赤ちゃんらしい体つきと言える体型です。体の成長だけでなく、「あー」「うー」と声を出して機嫌良く話しかけてくれたり、動くものを見つめたりするなど、いろいろな表情を見せてくれます。


また運動機能の発達から手足をばたつかせたり、起きている時間も長くなったりしてきます。排泄の回数や授乳の回数にも変化が見られ、1か月で成長を感じるでしょう。

体重と身長はどのくらい?

1ヶ月の赤ちゃんは生まれた頃に比べ、手足に肉が付き始め全体的にふっくらした印象です。男の子で身長が50.9~59.6cm程、体重3.5~6.0kg程になり、女の子で身長50.0~58.4cm程、体重3.4~5.5kg程まで成長します。


この身長や体重は目安になりますので、この範囲に当てはまらない赤ちゃんもいます。しかし当てはまらないと問題があるというわけではなく、お医者さんに指摘されない限り心配はありません。

【母子別】新生児の1ヶ月検診はどのような内容?

新生児1ヶ月検診は、生後1か月前後に出産した病院で行われることが多く、中には2週間健診と1か月検診の2回行う病院もあります。日程と時間は、入院中にお知らせされることが多いでしょう。


また、赤ちゃんだけでなくお母さんも一緒に検診する場合が多く、産後の状態を確認されます。では、実際にどのような検診内容でしょうか。

ママの場合

産後、母体の状態に問題がないか確認されます。確認される内容としては「血圧・体重測定」「血液検査」「子宮のエコー」「悪露の確認」「会陰切開の傷の確認」「帝王切開の傷の確認」などです。


また育児に対しての悩みはないか、精神状態の確認もされます。これらの確認で問題がなければ、入浴などの許可が出ます。


おっぱいの状態を確認する病院もあります。これは、問題なく母乳が出ているか、赤ちゃんが母乳を飲めているかを確認するものです。

赤ちゃんの場合

赤ちゃんの発育に問題がないか確認されます。内容としては「身長・体重・頭囲・胸囲の測定」「心音確認」「皮膚の確認」「性器の確認」「おなかの触診」「大泉門の確認」「へその緒の確認」「うつ伏せの確認」「反射の確認」などです。


赤ちゃんの全身の確認とお母さんから普段の様子を聞き診断し、赤ちゃんの成長で問題が判明すれば治療を案内します。

新生児の1ヶ月検診にかかる費用

赤ちゃんが問題なく成長しているか確認する新生児1ヶ月検診ですが、生後1ヶ月では保険証が間に合わない、と心配するお母さんも多いでしょう。新生児1ヶ月の検診費用は、保険証が必要になるのでしょうか。


ここからは、新生児1ヶ月検診でかかる検診費用について紹介します。参考にしてください。

自費

市町村によっては無償になる所もあるようですが、新生児1ヶ月検診は全額実費が基本です。検診は病気の診察ではないため、保険証が使えないからです。


検診費用は、新生児1か月検診を受ける病院によって違います。1か月検診に行く前に、金額を確認しておきましょう。

公費

当日検査し、薬を処方してもらった場合の費用は公費となり、保険適用されます。その際保険証が必要になりますが、赤ちゃんの保険証ができていない場合はいったん全額負担し、後で申請して清算する必要があります。

新生児の1ヶ月検診に使える制度

新生児1ヶ月検診では、検診費用を実費で受ける事になります。妊婦健診から出産や新生児1ヶ月検診など、多くの費用が掛かるため心配になる人もいるでしょう。


そんな人のために、新生児1ヶ月検診で利用できる制度があります。ここからは、その制度について紹介します。検診費用での負担が少しでも軽減できる制度ですので、参考にしてください。

高額医療費制度

高額医療費制度とは、1ヶ月に自己負担した医療費が高額になった場合、申請書の提出で自己負担限度額を超えた分を払い戻せる制度です。払い戻しまでには診療報酬明細書の審査が行われるため、3か月以上かかります。


また、自己負担額は世帯で合わせられるため、世帯1人で医療費が高額になった場合だけでなく、1人で複数の医療機関を利用した場合や同じ月に複数人で医療機関を利用し高額になった場合でもこの制度を利用できます。


自己負担限度額は年齢や世帯の所得により設定されますので、自分の自己負担限度額の金額は事前に確認しましょう。払い戻しまでに時間がかかり、自己負担額の支払いが難しいと事前に分かっている場合は、高額医療費貸付制度も利用できます。


出典:高額な医療費を支払ったとき|全国健康保険協会 協会けんぽ
参照:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150/

医療費控除

同年の1月1日から12月31日までの1年間に、自分や配偶者、子供などの為に支払った医療費が一定額(一般的には10万円)を超えた場合、所得控除を受けられます。


対象になる医療費の種類は「病気になった時の病院の治療費」「歯科医の治療費」「病院や助産院、介護施設への交通費」「処方箋の薬の代金」「市販の風邪薬の購入代金」「病気やケガ治療のマッサージ、お灸の費用」「助産師の分娩介助費」などが含まれます。新生児1ヶ月検診も対象になります。


控除できる金額は上限200万円までで、医療費控除を受けるには翌年の2月16日から3月15日までの間に必要事項を記載し、税務署への確定申告が必要です。高額な医療費がかかってしまった時に税金を軽減できる良い制度になりますので、当てはまる人は確認し、利用すると良いでしょう。


出典:No.1120 医療費を支払ったとき|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm

新生児1ヶ月検診の時の服装

新生児1ヶ月検診では、赤ちゃんが退院して初めて外に出る機会になることが多いでしょう。また、赤ちゃんにとって初めての検診になります。


どんな服装で外出したらいいか、悩む人も多いでしょう。ここからは、ママと赤ちゃんが一緒に検診を受ける際の服装選びについてご紹介します。参考にしてください。

ママの場合

ママは、赤ちゃんと自分の検診の両方に適した服装を考える必要があります。病院までの道のりや赤ちゃんを抱っこして病院内を移動することを考え、履きなれたスニーカーを選ぶことをおすすめします。


アクセサリー類は赤ちゃんを抱っこする際や自分の検診を考え、つけて行かない方が良いでしょう。

上下別々の服

赤ちゃんの1ヶ月検診に含まれるママの検診は、内診と共に母乳が良く出ているか確認される場合があります。ワンピースは内診でパンツを脱ぐだけなのでラクですが、母乳の確認には適していないでしょう。


上下別々の服装であれば、どちらにでも対応がしやすいと言えます。

前開きのトップス

新生児1ヶ月検診は、長い待ち時間が予想されます。待っている間に授乳する可能性が高いため、トップスは授乳しやすい前開きのものを選ぶと良いでしょう。母乳が問題なく出ているか、確認する病院もあります。

スカート

検診では子宮の確認のため、内診が行われます。内診は妊婦健診の時のようにパンツを脱ぎ、診察台に上がる必要があります。その為、スカートの方が脱ぎ着がしやすくスムーズでしょう。

赤ちゃんの場合

新生児1ヶ月検診では、身体測定をはじめとする様々な検査があります。検査によって先生が違うと赤ちゃんの洋服を何度も脱ぎ着させることになるため、少しゆとりのある服を選ぶとスムーズです。

前開きタイプ

測定の際は洋服を脱がせ、基本的にはオムツ1枚になります。その為、脱がせやすい前開きの肌着やカバーオールを選ぶと便利です。


様々なデザインの物がありますが、結ぶタイプの物よりもマジックテープやスナップボタンなど、簡単に止められる方が短時間で脱ぎ着させやすいと言えます。

おくるみ

赤ちゃんは汗をかきやすいため洋服自体は薄着にし、おくるみなどで調節すると良いでしょう。夏場は病院内のエアコンの寒さ対策になり、冬場は来院までの防寒対策にもなるので、用意しておくと良いと言えます。

新生児1ヶ月検診費用がどのくらいか知ろう!

赤ちゃんを迎えるには、洋服やおむつなどの赤ちゃん用品、出産費用、新生児一ヶ月検診と、実費での負担が続きます。どれくらいの検診費用がかかるのか、心配になるママも多いでしょう。


ママの産後の状態と赤ちゃんの成長の確認のため、検診は必須事項です。しかし、赤ちゃんとお母さん2人分の費用が掛かるため、費用の捻出が大変なのも現実問題と言えます。


検診費用は受ける病院で金額に違いがあるため事前に確認し、安心して育児に専念できるようにしましょう。