妊娠は嬉しい反面、とてもプライベートなことなので周囲に報告するタイミングが難しいものです。それは親でも同じで、むしろ一番近い間柄だからこそ、報告する方法やタイミングなど悩みがちです。
まずは、どんな方法で報告するのが良いのかご紹介していきます。
住んでいるところが近ければ直接会って報告すると誠意も伝えられますし、親の喜んでいる姿も見られるでしょう。
妊娠は新しい家族が増える大切なことであるため、人によってはメールなどでは軽いと思われてしまうこともあります。会える距離なら足を運んで直接報告すると良いでしょう。
両親の妊娠・出産・子育て話で話が弾み、家族がもう一段階仲良くなるきっかけになることもあります。
親が遠くに住んでいたり、つわりで会いに行くのが難しい場合は電話で報告しましょう。サラッと報告したいと考えている方も、重要なことなのでメールより電話の方が良いでしょう。
今の体調も合わせて報告すると親も安心してくれることでしょう。先輩ママである実母や義母には妊娠中の過ごし方のアドバイスをお願いすると話が弾みます。
会いに行ったり、電話で報告したりするのが難しい場合はメールを活用するのも良いでしょう。電話もできないほどつわりがひどかったり、自分や親の都合が合わなかったりする場合は、自分や相手の都合の良い時間に送ったり見たりできるメールが便利です。
メールで報告する場合は、ただ妊娠したことのみを伝えるのではなく、自分の体調も添えておくと温かみのある文章になります。喜ばしい報告なので、淡々としすぎないように気をつけると良いでしょう。
大事な事だからこそ、妊娠報告のタイミングには気をつけたいところです。妊娠初期に報告する人もいれば、大事を取って後期まで黙っておくという人もいます。それぞれ事情は様々で、夫婦の考え方や親のタイプなどによって報告のタイミングを見極めています。
ここからは、各タイミングとメリット・デメリットについてご説明していきます。
つわりの症状で妊娠に気づいた方はそのタイミングで報告した方がいい場合があります。というのも、つわりの症状によっては親の助けが必要になることがあり、その際に妊娠の可能性があると伝える必要があります。
人によっては非常に早い段階でつわりの症状が出て、思うように動けないことがあります。そんな時に親に助けてもらえれば安心です。
妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、妊娠している可能性が非常に高いです。
やはり嬉しいことなので、親にはすぐに伝えるという方が多く、特に母親には早く伝えて喜びを分かち合いたいと考えるママは多いです。早めに伝えることでその後の健診の報告などもでき、楽しみを共有できるメリットがあります。
また、つわりがある人は、その時期にはつわりの症状が出ていることが多く、症状が重い場合は親の助けが必要になり報告するケースも多いです。
病院で赤ちゃんの心拍が確認できたことでひと安心してから親に報告するのも良いでしょう。
妊娠検査薬で陽性反応が出ても、子宮外妊娠など異常妊娠の可能性や流産の可能性もあるため、心拍が確認でき、病院からお墨付きをもらってからだと安心して報告できます。自分たちと同じように喜んでくれるであろう家族だからこその配慮です。
病院から妊娠確定の診断をもらってから母子手帳をもらうため、このタイミングで報告するのも良いでしょう。母子手帳をもらうと一気に実感が湧くママは多いですし、それと同時に妊婦健診もスタートします。
妊娠の経過は親も気になる方が多いので、毎月の妊婦健診の結果も報告してあげると赤ちゃんを心待ちにする親にも喜ばれるでしょう。
安定期に入れば流産の発生確率も下がるため、そのタイミングだとより安心して報告できます。特に普段からあまり親と連絡を取っていなかったり、遠方に住んでいたりする場合はこのタイミングで報告する方も多いです。
早くに報告して、もし流産など悲しいことが起きてしまうと気を遣わせてしまったり、落胆させてしまったりします。絶対に大丈夫というわけではありませんが、安定期に入ればそういった心配も少し軽くなります。
滅多に親と会わない場合、妊娠後期になってからの報告でも良いでしょう。この頃になると体型の変化もあるため、普段から親と会う機会が多いと報告する前に気付かれてしまう可能性が高くなります。大事なことですので、気付かれる前に自分から報告する方が望ましいです。
報告が遅くなると気分を害する方もいますので、報告のタイミングは慎重に考えましょう。
妊娠のタイミング次第では結婚式でサプライズ報告するのも良いでしょう。結婚式の準備中や授かり婚に近いタイミングで妊娠が発覚した場合、結婚式で報告するケースも少なくありません。
結婚式のウェルカムスピーチなどで親を含めたゲストみんなに報告する場合もあれば、時間を設けて親にだけ報告するという選択肢もあります。
親にだけ報告する場合、結婚式当日だと親も新郎新婦も忙しく動き回っているので、じっくり報告したいと考えるならば結婚式前日に報告する方が無難でしょう。
親に報告が済んだら、次は友達への報告を考えることでしょう。友達にもいろんな状況の人がいるので、親以上に気を遣う必要があります。間違ってしまうと友達関係が壊れてしまうようなことになりかねません。
ここからは友達への報告のタイミングについてご紹介していきます。
友達には安定期を過ぎてからだと安心して報告できるでしょう。妊娠には絶対はありませんので、何かあった時に気を遣わせては悪いからと安定期を過ぎてからの報告を選ぶ方が多いです。中にはごく近い友達には安定期前に伝えるというママもいます。
伝え方はメールや電話、直接と様々ですが、友達の中には妊活中の人がいる可能性がありますので、よく気を配りましょう。
日頃連絡を取ってない友達へは無事に産まれてから報告するという選択もあります。妊娠した嬉しいテンションのまま報告して後から後悔することのないよう気をつけましょう。
会社の友人には協力してもらわなければならない場合は早めに報告しても良いでしょう。つわりで体調が優れなかったり、重いものが持てなかったりと業務面でサポートをお願いするならば、報告しておけばスムーズです。
一方、流産してしまう可能性を考えると安定期に入るまで黙っておく、気付かれるまで言わない、という選択も良いでしょう。流産の報告ほどつらいものはありませんし、つわりが軽くてそこまでサポートを必要としないのであれば少し落ち着いてからの報告でも問題ないでしょう。
普通の友達への報告と同様に、こちらも妊活中の人や流産を経験した人などがいれば配慮を忘れないようにしましょう。
妊娠したことによって業務に支障が出る可能性のある職場には早めの報告が重要になります。しかし、相手の立場や役職によって伝えるタイミングも考える必要があります。報告後もいっしょに働くわけなので、妊娠・出産を応援してもらえるよう、気をつけて報告したいものです。
ここからは職場に報告する際のタイミングを上司と同僚の2パターンご紹介します。
直属の上司にはなるべく早くに報告する方が良いので、心拍が確認できた時点で時間を取ってもらい、直接報告しましょう。妊娠報告といっしょに伝えるべきなのは、今の週数と出産予定日、今の体調、産休育休について、配慮が必要なことがあればそれもこの段階で伝えましょう。
その他、同僚への報告のタイミングについても伝えておきましょう。また、今の段階では問題なくとも、週数が進むにつれて体調に変化が起き、配慮が必要になる場合もあります。
そのため、「今後、またご相談させていただくこともあるかと思いますので、よろしくお願いします。」と一言添えておくと良いでしょう。
つわりや妊婦健診などで仕事を休んだり遅刻したりして影響を及ぼす人には早めに報告しましょう。タイミングは上司への報告後にするのが無難です。こちらも相手によっては配慮が必要な場合があるので、臨機応変に対応する方が良いでしょう。
夫婦の考え方や環境、親との関係などにより報告のベストタイミングは異なります。どう報告するにしても子供を授かったことはおめでたいことです。心から祝福してもらえるようなタイミングや配慮で報告するようにしましょう。