出産入院の時期は、母体や胎児の状況や出産方法、産院によって多少違います。ここでは、一般的な出産入院の時期を説明します。初産婦さんの場合は、10分間隔の陣痛が始まったときで、経産婦さんは15分から20分くらいの間隔になったときです。
その他陣痛が来ていなくても、大量に出血や破水、下腹部の痛みが続くときなどに入院になることがあります。臨月はいつから出産入院になるか分からないため、心の準備が必要です。
臨月はいつから陣痛が来てもおかしくないため、出産入院の準備は臨月前までに済ませておくのがおすすめです。また臨月近くになると、かなりお腹が大きくなり動くのが辛くなることがあります。できれば臨月になる1ヶ月半くらいまでに準備できていると安心です。
早くから準備する分には何も問題ありません。いつからでも良いので、お出掛けしやすい時期や季節に準備しておくと後が楽になります。
出産入院のときには、必ず準備しておかなければならない大切なものがあります。どの産院でも必要になるものですので、すぐに持って行けるように準備しておくのがおすすめです。また外出中に急に出産入院になることも考えられるため、いつも身に着けておくと良いでしょう。
念のために旦那さんや御家族にも置いてある場所や内容を説明しておくと、いつから出産入院になっても安心です。
1つ目の入院手続きに必要なものは母子手帳です。母子手帳は出産入院の手続きだけでなく普段の検診にも必要なものですので、いつも携帯しておくのがおすすめです。出産後は、出産の状況や経過などを産院が記入します。
母子や赤ちゃんの状況また出産入院手続きだけでなく、出生届けにも必要なものです。
2つ目の入院手続きに必要なものは診察券です。診察券は、産院に行くときに持って行かなければなりません。
診察券を忘れても診察は受けられますが、すぐに対応してもらうためにも忘れないようにしましょう。母子手帳ケースに、診察券も一緒に入れておくのがおすすめです。
3つ目の入院手続きに必要なものは健康保険証です。健康保険証は普段の検診でも必要なため、母子手帳ケースに診察券などとセットで入れておくのがおすすめです。
健康保険証は、出産育児一時金など入院中さまざまな手続きで必要になります。忘れると手続きが遅れる可能性があるため注意しましょう。
4つ目の入院手続きに必要なものは印鑑です。印鑑はあまり持ち歩く必要はありませんが、出産入院では押印が必要な書類がいくつかあります。
いつから出産入院になっても大丈夫なように、すぐ取り出せる場所にしまっておくのがおすすめです。
出産入院中に必要になる可能性のあるものを16個、紹介していきます。どれも出産後すぐに役立つものです。いつから出産入院になるか分からないため、これらは早めに準備しておくとよいでしょう。
産院では、ここで紹介したアイテムをいくつか準備してくれている場合があります。被って無駄にならないように、産院のパンフレットや説明会などで確認しておくと安心です。
産褥ショーツは産後すぐに使うもので、股の部分がマジックテープで開閉できるショーツです。産褥ショーツがあれば、履いたままの状態でも悪露の処理などがしやすいのがメリットです。診察でも履いたまま診てもらえます。
産院では、持参の必須アイテムの中に産褥ショーツが入っていることが多いです。また産褥ショーツは入院中血液などで汚れることもあるため、洗い替え用に何枚かあると便利です。
授乳用ブラジャーは、一般的なものよりゆったりしていて授乳しやすい作りになっているのが特徴です。前部分がクロスしているものが多く、授乳のときに片側だけ外しやすいというメリットがあります。
ワイヤーがないものも多く、ホールド感は低いものの乳腺を締め付けない優しい設計になっています。入院中だけでなく退院してからも便利ですので、洗い替え用に何枚か買っておくと良いでしょう。
産褥パッドは産後すぐに使うもので、大量の悪露をしっかりキャッチするためのものです。必ずいるものなので、産院によっては入院時に支給されることもあります。ただそれだけでは足りないこともあるため、必要に応じて買い足すのがおすすめです。
悪露は、だいたい1ヶ月くらい掛けて徐々に少なくなっていきます。悪露の量が落ち着いてくると、普段使っている生理用ナプキンでも代用可能です。
母乳パッドはブラジャーの内側に付けるもので、母乳がブラジャーやパジャマなどに漏れ出てしまうのを防ぎます。母乳の出る量には個人差がありますが、母乳育児を考えている場合はあった方が良いでしょう。授乳をしていないときでも母乳が溢れてしまうことがあります。
また母乳パッドには2種類あり、使い捨てタイプと繰り返し使えるタイプがあります。布の方がコストパフォーマンスは高いですが、毎回洗濯する必要があります。
パジャマは入院している間毎日使いますので、洗い替え用に何枚かあると便利です。産院では、前開きのパジャマを指定されることが多いです。前開きのものは、産後すぐに着替えさせてもらうときに、看護師さんが着せやすいというメリットがあります。
授乳もしやすく、退院してからも使えます。またネグリジェタイプのものであれば、診察の度にズボンを脱ぎ履きしなくても良いのでおすすめです。
骨盤ベルトは、妊娠中の腰痛緩和や産後の体型戻しなどに役立つアイテムです。妊娠中も使えるため、いつから準備すれば良いのか悩む人もいることでしょう。妊娠中は、腰痛や恥骨痛など特に変わったことがなければ無くても大丈夫です。
産後は骨盤が開いてしまっていますので、体型を戻すためにも入院中からあると便利です。入院中であれば、助産師さんに効果的な着け方を指導してもらうこともできます。
お風呂セットとは、産院でシャワーを浴びるときに必要になるものです。例えば、シャンプー、リンス、ボディソープ、体を洗うスポンジなどです。シャンプーやリンスについては、産院に常備されているか確認しておくと良いでしょう。
持って行くものが多いため、少しでも荷物を減らすのがおすすめです。毎回すぐ取り出せるように、濡れても良いポーチに一式入れておくと便利です。
洗面用具は、ヘアブラシやヘアゴム、歯ブラシ、歯磨き粉、洗顔フォームなどです。特に決まりはありませんので、毎日自分が使っているものを持って行くと良いです。
また備え付けのタオルだけでは足りないこともありますので、ミニタオルを数枚持っておくといざというとき役立ちます。
ボックスティッシュは、入院中さまざまな場面で必要になります。鼻をかんだり食事中に口を拭いたり、汚れたところを拭いたりと使い道は多いです。風邪をひいている場合は、肌に優しいタイプを持って行くのがおすすめです。
ボックスティッシュがバッグに入りきらない場合は、ポケットティッシュをたくさん持って行くのもおすすめです。産院で準備してもらえる場合は、かさばるため持って行かなくても大丈夫です。
ドーナツクッションは真ん中が空いたドーナツ型のクッションのことで、円座クッションとも言います。
出産で会陰切開をしたり会陰裂傷が起きたりすると、産後痛くて座れないことがあります。授乳で起きなくてはいけないときでも、ドーナツクッションがあると体重が掛かりにくくなるため痛みを抑えることができます。
ドーナツクッションは入院の部屋にセットされていることもありますので、先に確認しておくと良いでしょう。
カーディガンやパーカーは、季節を問わず便利なアイテムです。入院中はあまり動き回りませんので、夏でも冷房で肌寒く感じてしまうことがあります。
入院中はあまり洋服に着替えることがありませんので、カーディガンやパーカーなどさっと羽織れるものを持っておくがおすすめです。
パジャマだけでは寒いときに、簡単に調節することができます。また廊下を出歩くとき、パジャマだけだと恥ずかしいときにも役立ちます。
清浄綿はあまり普段使うことがありませんので、始めて聞いた人もいることでしょう。清浄綿は薬剤を染み込ませた綿のことで、密封された袋に入っているためその都度清潔に使うことができます。
入院中は、おっぱいや傷口、赤ちゃんを拭くときなどに便利です。産まれたばかりの赤ちゃんの口や目の周りなどは、無菌の清浄綿を使うのがおすすめです。清浄綿は、使用期限を守れば退院してからもさまざまな用途に使えるのでおすすめです。
ガーゼハンカチは、赤ちゃんの口周りを拭くのに必要です。赤ちゃんは母乳やミルクを飲むと吐き戻してしまうことがあるため、げっぷをさせるときに持っておくと便利です。
ガーゼハンカチを選ぶときのポイントは、オーガニックコットン100パーセントなど赤ちゃんの肌に優しいものにすることです。また1日に何枚も使いますので、多めに準備しておくと良いでしょう。
靴下は、冷え対策にあると便利なアイテムです。夏場であっても、入院中はじっとしていることが多いため足元が冷えてしまうことがあります。靴下は洗い替えに何枚か準備しておくのがおすすめです。
その他、普通の靴下だけでなく着圧ソックスと言うのもあります。産後はむくみに悩む人も多いため、むくみを和らげる着圧ソックスを履くのもおすすめです。締め付け過ぎず、血行が悪くならないタイプのものを選びましょう。
基礎化粧品は、いつも使っているものを小さな容器に入れ替えたり、トラベル用のものを買うと便利です。大きな容器のまま持って行くと、それだけでかなり幅を取ってしまいます。またメイク道具は、必要なものを厳選して準備すると良いでしょう。
入院中はパジャマで過ごすことが多いのですが、面会のときや写真撮影をしたいときにメイク道具があると便利です。産院によっては、交流会などを設けているところもあります。
充電器は、スマホやカメラなど自分が必要なものを準備しておきましょう。スマホはギリギリまで家で使っていることが多く、充電器を忘れてしまうことも考えられます。直前でも思い出せるように、必要な充電器をメモしておくと確実です。
充電器の準備だけでなく、すぐに使えるようにカメラなどに充電しておくことも忘れないようにしましょう。
妊娠してすぐは、まだ退院時のことまで頭が回らない人もいるでしょう。いつから準備しようか悩む人も多いのですが、退院時に必要なものも出産入院と同じく早めに準備するのがおすすめです。
特に設置が必要なものについては、実際に使えるかどうか余裕を持って試しておく方が良いでしょう。
臨月になると頻繫に検診が入ってきますので、安定期を過ぎているのであればいつからでもおすすめです。自由に動ける内に準備しましょう。
ここでは、退院するときに必要になるアイテムを2つ、詳しく紹介していきます。いつから準備するのが良いかも併せて説明していますので、妊娠中の人はぜひ参考にしてみてください。
また、どれくらい使うか分からない場合は、レンタルを利用するのもおすすめです。
チャイルドシートは、安定期以降の7ヶ月から8ヶ月頃に購入する人が多いです。産院から自家用車で帰る場合は、チャイルドシートを設置しなければなりません。いつから入院になっても良いように、臨月前までには設置しておくのがおすすめです。
産院の帰りにタクシーを利用する場合は急がなくても大丈夫ですが、産後の検診で度々産院に行くことがあるため、早めに準備すると良いでしょう。
おくるみは、赤ちゃんを包み込むことができるものです。おくるみがあることで抱きやすくなったり、体温調節しやすくなったりします。赤ちゃんは外の世界に慣れていないため、紫外線や寒さから守ってあげる必要があります。
おくるみはいつから準備しても良いのですが、臨月までに準備しておけば入院のときに持って行くことができます。
本記事では、出産入院に必要なものや、退院後に必要なものなどを紹介しました。いつから出産入院になるか分からないため、臨月が近い人はどきどきしていることでしょう。早めに準備しておけば、直前に慌てたり緊急入院で焦ったりする心配もありません。
ぜひここで紹介したアイテムを参考に、自分に必要なものを準備してみてください。万全の心構えで出産に臨みましょう。